歌舞伎とは

世界無形遺産である歌舞伎は、能楽・人形浄瑠璃と並んで三大国劇と呼ばれ、先行並行
の音楽劇・科白劇・舞踊劇等を集大成した庶民的演劇です。
歌舞伎の語源は、「傾く(かぶく)」という動詞の名詞形ですべて傾向の強い風俗、すなわち異風異装、もしくは社会で目立つ者を広く「かぶき者」と呼びました。
歌舞伎劇の初期の出場人物やふん装や芸態も、当時として異風であり、好色的であったので「かぶき」と呼ばれました。
「歌舞伎」の始まりは、慶長(1596年~1614年)初年のころ、出雲大社の巫女と自称した「出雲阿国」が京都で念仏踊りを興行し、爆発的人気を集めました。間もなくレビュー風の踊りと滑稽寸劇とを交互に演ずる様になり、演劇表現になりました。
江戸時代に誕生した歌舞伎は、あっという間に市民の間で熱狂的な人気を集めました。
「歌」は音楽、「舞」は踊り、「伎」は演技を表します。
歌舞伎は江戸時代の現代劇でした。しかも老若男女の一般大衆を観客にもつ演劇でした。
したがって、誰でもすぐに理解してもらえる方法として、当時の「現代」の風俗と習慣を取り入れました。
一方では、実際に市中で起こった事件をそのまま上演することを、幕府が許さなかった為
時代設定や名前を変え上演当時の流行を舞台に反映させて上演していたので、近代劇とは対照的にユニークな発想でした。

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