金継ぎが外国人に人気!やり方や体験できる施設を解説

 

モテナス代表
モテナス代表

金継ぎという日本独自の修復技術をご存知ですか?

この技術が、今海外でも人気を集めているのです。

この記事では、金継ぎが外国人に人気な理由や、体験できるスポットを解説します。また、その歴史についても紹介していくので、金継ぎをよく知らないという人でも金継ぎを深く理解することができますよ。

 

金継ぎを体験することで、日本のことをより良く知ってもらえるうえ、外国人のお客様にも大変喜んでもらえるでしょう。そんな金継ぎの魅力についてみていきましょう!

金継ぎが外国人に人気な理由

金継ぎは今なぜ、外国人から人気を集めているのでしょうか。その理由は3つあると考えられます。
・もったいない文化の象徴
・修復技術の高さ、美しさ
・自国にない文化

もったいない文化の象徴

割れた器や陶器を金で繕う金継ぎの技術は、もったいない文化の象徴といえます。

金継ぎは技術の高さや美しさからもアートと呼べますが、日本人が「ものを大切に使い続ける」精神の現れとも考えられます。

修復してまでその器を使い、愛着あるものを大切にする。つまり、「Reuse:リユース」とは別に、「Respect:リスペクト」も含まれており、この精神が外国人からの支持されています。

ものが壊れたとき残念に感じたり、思いを込めるのは日本人の特徴の一つともいえるでしょう。

「もったいない文化、ものを大切に使い続ける」これらの精神は、金継ぎが外国人からも人気の理由のひとつです。

修復技術の高さ、美しさ

金継ぎが外国人から人気の理由の1つとして、修復技術の高さと美しさが挙げられます。

金継ぎをすることで、割れたお皿や器が新品同様になるわけではありません。金を使って形は修復されますが、跡が残ります。

しかし、その修復跡すらも美しく感じさせ、新しいものに生まれ変わらせる技術が金継ぎなのです。

意図せず割ってしまった器の亀裂も芸術に変えてしまう修復技術は素晴らしく、飾って眺めていたくなる一品になるでしょう。

修復技術の高さと美しさは、金継ぎの魅力の1つです。

自国にない文化

金継ぎの技術は、日本独自に発展、流行したもので、海外には似た技術は存在しません。

自国にない文化だからこそ、日本の金継ぎは外国人から人気を集めています。

そもそも、もったいない、ものに魂を与えるという考え方も、日本特有の捉え方です。

考え方と技術が目新しさを感じさせてくれる金継ぎは、海外からも人気を集める伝統文化なのです。

金継ぎの手順

金継ぎの正しい手順は、知らない人がほとんどです。正しい手順を踏まなければ、耐久性も悪くなり、長く使い続けることが難しくなるでしょう。

ここからは、金継ぎの正しい手順について解説していきます。金継ぎの手順は大きく分けて3つになります。

・器の接着
・器の凹みの穴埋め
・仕上げ

器の接着

まずは、段ボールに湿らせたタオルを入れてムロを作っておきます。

続いて麦漆作りをします。小麦粉に水を加えながら、少し糸を引く程度の硬さに仕上げたら、そこに生漆を加えます。小麦粉+水と生漆は5:5の比率で合わせると良いでしょう。

出来上がった麦漆を器の断面に塗り、器を接着させます。

接着させたら、先ほど作っておいたムロに入れて1週間ほど寝かせます。このとき、タオルに器がつかないように、高さを上げておく必要があるので注意しましょう。

器の凹みの穴埋め

続いて、錆漆を作ります。錆漆は漆のペーストです。砥の粉、水、生漆を混ぜ合わせて作ります。

錆漆では器の凹んでいる箇所を見つけ、穴埋めしていきます。穴埋めの役割なので、少し押し付けるような感覚で使用するのがベストでしょう。

穴埋めしたら、接合部分に絵漆を塗っていきます。絵漆を塗ると、接合部分がはっきり見えて気分もあがります。塗り終えたら余った部分を綿棒ですくい、いよいよ金粉を塗っていきます。

仕上げ

刷毛で金粉をすくい、絵漆のうえに塗っていきます。ベタッと塗るのではなく、軽くポンポンという感覚で塗っていくと良いでしょう。そのままムロに入れて3日間寝かせます。

3日経ったら、磨き粉を使って接合部分の金を磨いていきます。
磨き粉はつけすぎないのがポイントです。

以上、ざっくりと解説しましたが、本来の金継ぎは磨きや乾燥などの期間が必要なため、時間を要するものです。教室の場合、最後の仕上げを体験できるので、お手軽に金継ぎを楽しむことができます。

金継ぎを外国人が体験できる場所

金継ぎが体験できる場所はどこにあるでしょうか?実際に金継ぎ体験を行っている場所について解説します。

陶芸教室

金継ぎを体験するのに一番のおすすめは陶芸教室です。

陶芸教室では、器の制作だけでなく、金継ぎ体験を行っている場合があります。金継ぎは時間がかかり、プロの指南がなければ正しく金継ぎを学ぶことは難しいです。

陶芸教室であれば、わからないこともすぐに聞けるうえ、正しい知識を身につけることができるでしょう。

金継ぎを体験したい場合は、まず陶芸教室に問い合わせてみましょう。

オンライン講座

金継ぎはオンラインでも体験できます。

コロナウイルスの感染拡大時、オンラインでの受講を幅広く受けていた教室では、今も継続してオンライン講座を解説している場合があります。

オンラインの場合、自宅や宿泊先から気軽に体験できるのが最大のメリットですが、道具は自分で準備する必要があります。

事前に道具を購入する必要があるオンライン講座は、長く続けたい人におすすめの方法です。

外国人が金継ぎする際の注意点

外国人が金継ぎをする際にはいくつかの注意点があります。ここでは金継ぎをする際の注意点を解説します。

金継ぎできないものもある

金継ぎに向かない製品や素材がある点には注意が必要です。中でもガラス製品や木の器は難しく、体験のレベルでは完成しないことが多いので注意しましょう。

また金継ぎ後、使用していて熱くなったり湿った状態が続くものもおすすめできません。金継ぎは耐熱性が弱いため、鍋などには向きません。また花瓶も水を貼るのであれば、おすすめできません。

なお、金継ぎしたものは電子レンジや、食洗機にかけることもできません。これは熱が加わることで修復した箇所が劣化し割れる危険性があるためです。

金継ぎには向き不向きがあり、使用後も注意事項が多いということを覚えておきましょう。

怪我をしないようにする

金継ぎは、割れた器などを補修する技術なので、割れた器の角などで怪我をしないように注意が必要です。

割れた器は角が尖っていたりして非常に危険な場合があります。接合するときに力を入れすぎて手を怪我してしまうこともあるので注意が必要です。

漆の扱い方

金継ぎでは、接合する際に接着剤の役割として「漆」を使用しますが、「漆」の扱いには注意が必要です。

人により異なりますが、漆が手に触れるだけでカブれることがあるうえ、衣服に付着すると取れなくなってしまうこともあります。

せっかく旅行で日本に来たのに、洋服が汚れてしまっては台無しですよね。前掛けをしたり、捨てる予定の服で金継ぎをするなど、事前の準備が必要です。

漆は非常に重要な役割を持ちますが、扱いには注意が必要な点は知っておくと良いでしょう。

金継ぎの歴史

金継ぎの歴史は古く、縄文時代にはすでに漆を用いて器の修復を行っていたと考えられています。しかしこの時はまだ、金は使われていませんでした。

金を使った修復技術は、お茶や茶道が流行り始めた15世紀の室町時代から行っていたようです。お茶の道具は当時高価であったことから、欠けた部分を修復して長く大切に使用していたと考えられます。

このときから、日本人にはもったいない精神が根付いていたのです。

江戸時代には将軍の大切にしていた器を壊してしまった家来が、命乞いをするために金継ぎをして修復したという話も残っています。
時代によって背景は異なるものの、ものを大事にするというルーツは変わっていないのです。

金継ぎ体験できる施設

外国人が金継ぎ体験できる施設を紹介します。すでに紹介しましたが、金継ぎは陶芸教室などで体験できます。具体的な体験できる施設を3つ紹介します。

金継ぎつぐつぐ

金継ぎの体験教室やワークショップを開催しているのが「金継ぎつぐつぐ」さんです。

浅草と恵比寿で金継ぎの体験などを行っており、外国人にも対応してくれます。

定期的に通う「本格金継ぎ教室」と、「1日完結ワークショップ」の2つのコースがあり、旅行で訪れた外国人には1日完結ワークショップがおすすめです。

予約は必ず必要になるうえ、言語対応は日によって異なるので、事前に問い合わせましょう。

名称:金継ぎつぐつぐ
公式URL:https://kintsugi-girl.com/

Taku Nakano CeramicArts☆

今世界が注目するセラミックアーティストのTaku Nakanoさんの教室では、金継ぎの1日体験が可能です。

過去には海外VIPの陶芸指導なども行い、日本メディアでも多く取り上げられている教室のひとつです。南青山に教室を構えておりアクセスも大変良く、外国人が体験するにはうってつけの教室です

事前の予約は必要なので、問い合わせておくとスムーズです。

おしゃれな空間での金継ぎ体験は訪日の良い思い出となるでしょう。

名称:Taku Nakano CeramicArts☆彩泥窯
公式URL:https://tnca.tokyo/

日本橋夢東

老舗の漆器店でも金継ぎ体験ができます。

本漆を使う本格的な金継ぎではなく、代用漆を使った金継ぎなので、カブれにくく、手軽に金継ぎを楽しむのにおすすめの施設です。

器や道具も用意してくれるうえ、完成した器は持ち帰ることができるので、海外から旅行で訪れた旅行者には最適といえるでしょう。

自分で金継ぎした器を持ち帰れば、思い出を形として残すこともできます。

名称:日本橋夢東
公式URL:https://mutoh-corp.com/

まとめ

金継ぎ体験で「喜んでもらえるか?」、「どんな場所で体験できるか」など不安なこともありますよね。

金継ぎは、工程こそ難しいものの、日本人のもったいない精神を伝える人気の伝統文化です。体験教室では、最後の仕上げだけを手軽に体験することもできます。
外国人のお客様にも喜んでもらえる伝統文化のひとつなので、伝統文化体験をお考えなら金継ぎは大変おすすめです。

モテナス日本でも、金継ぎ体験の講師を招いてのワークショップ開催企画も承っております。言語の不安がある場合でも、通訳やコーディネーター手配についてもお気軽にお問い合わせください。 

モテナス日本のご利用の流れはこちら