
今回、モテナス日本がサポートして国際的なハイエンドイベントが実施されました。
その中心となって運営に携わった、モテナス日本のコンシェルジュ2人へのインタビュー企画です。
今回のイベントで全体を統括し、現場を仕切ったコンシェルジュ・リーダーのあさみさん。
参加者の誘導から各所との交渉、当日のトラブル対応に至るまで、すべての動線を把握し、柔軟かつ的確に指揮を取ったあさみさん。多くの関係者が口を揃えて「彼女がいたから成立した」と語るほど、絶大な信頼を集めていました。
そして、そのあさみさんとともに現場を支えたのが、彩花さん。限られたブリーフィングの中でも即戦力として動き、臨機応変な対応、時に指示役としても現場をリードするなど、重要な場面で存在感を発揮しました。
今回の記事では、この2人の実体験を通して、富裕層の方々を対象とした高難度なイベント運営の実態、そして“モテナス日本”というホスピタリティ・コンセプトの可能性について掘り下げていきます。
それでは早速、どのようなイベントが実施されたのかを見ていきましょう。
モテナス日本が携わったイベントの内容とは?


――今回のイベント、まずはどんな内容だったのか教えていただけますか?

はい。今回はグローバルな経営者ネットワークの東京開催イベントで、企業経営者や投資家の方々が集まってくる、ハイレベルな会です。
会員になるにも企業規模や売上などの条件があって、いわゆる“本物”の人たちが来るイベントでした。

――参加者の中心人物もすごい方だったとか。

そうなんです。中心になっていたのが、大手グローバル旅行サイトのCEOと、大手不動産ファンド東京法人のトップ。この2人が“東京でやりたい”と声を上げて、彼らの人脈でいろんな方々を引っ張ってきたんです。皇室関係者や著名な料理人、日本を代表する企業の代表の方など…。講演もアクティビティも、本当に本物ばかりでした。

そうそう、皇室の方がいらしたディナーなんて、ほんとに緊張感ありましたよね。そんな中でも、芸者を手配したり、料亭の空間をつくったり、すごく“日本”を感じられる体験だったと思います。

――具体的にはどんなアクティビティを実施されましたか?

『寿司・相撲・サムライ』の3本立て。ちゃんと職人さんや専門の講師を呼んで、ただ見せるんじゃなくて“なぜそうするのか”まで解説してもらうようにしました。参加者がほんとに知識人だったので、“米の温度はどうか”とか“握りの工程”とか、そういう深いところを知りたがってるんですよね。

――参加者からの反応はどうでしたか?

前回大阪で開催された際は、オペレーションがうまくいかなかったと聞いていました。だから今回終わった後、“全部スムーズだった。何もストレスがなかった”って、わざわざ言いに来てくれたんです。それは本当に嬉しかったですね。

“こういう日本を体験したかった”って、感謝の言葉もたくさんもらいました。やってよかったなって、心から思いました。
お客様に合わせて“設計する”ことの難しさ、楽しさ


――今回のイベントは、最初から形が決まっていたわけではなかったんですよね。

はい。ゼロベースから“何をやるか”を考えていく流れでした。既製の体験プランじゃなくて、“この方々は何を喜ぶのか”をひたすら想像して、組み立てていく。正直めちゃくちゃ大変でしたけど(笑)、でもそこが一番やりがいのあるところでしたね。

“パッケージ商品”では満足されない方々だったので、“個別最適化”する必要がありました。そこがモテナス日本として、我々の腕の見せどころだった気がします。

しかも、やっていく中で“できちゃう”ことが増えていって、どんどん仕事が増える(笑)。でも、あれもこれも拾って整理していくことで、自分たちの力も再確認できたと思います。
何をどう頼んだら?イベント主催者が抱える悩み


――クライアントからの要望は具体的にどのようなものでしたか?

最初は、“ランドオペレーションをお願いしたい”っていう、ざっくりした依頼だったんです。つまり、現地での動線管理とか人の配置みたいな話。でも実際に関係者と話し始めると、誰もイベント全体の設計をまとめていなかったんですよ。資料もバラバラ、ホテルやレストランも“とりあえず予約した”という状態でした。

――情報が共有されていなかったと。

そうなんです。代表企業のスタッフも関わってはいるんだけど、みんな『え、僕これ聞いてないです』『内容までは把握してません』みたいな感じで(笑)。“あさみさん、とりあえずここから引き取ってもらっていいですか?”っていう流れになっていって、気付けば全体設計も細部の手配も、こちらで巻き取ることになったんです。

――要望の核心が見えにくい状態で、どうやって“何を求めているのか”を探っていったんですか?

皆さん、“何をどう頼んだらいいのかわからない”という状況だったんです。だからまず、イベント全体の流れを一度我々が組み立てて、“この流れでいいか”を確認するようにしました。

メールのやり取りや過去の資料から“何をやろうとしていたのか”を逆算して、全体の工程表を作りました。こちらで動線まで細かく落としていって、必要な人材、時間、場所、予算…全部整理して、“このままだと破綻するから、こうやって進めましょう”って提案していった感じです。

――それはもはやオペレーションというよりプロデュースですね。

そうなんですよ(笑)。だから最初の“お願いしたい内容”とは、どんどん変わっていって。イベントのロゴ入りバナー作ったり、お土産の手配やホテルの部屋割り、果てはアレルギー対応まで、全部こちらで手配しました。

でも、だからこそ全体がスムーズに回るようになったのは確かで。途中から“あさみさんに聞けば何とかなる”っていう空気ができてたと思います

――要望を“引き出す”のではなく、“引き受けて組み直す”というプロセスだったのですね。

そうです。本来であれば各社が自分たちの責任で組み上げるべきところなんだけど、今回は“誰も主催者ではない”という構造だったんです。だから“このままだと誰も仕切れない”と判断して、私たちが設計から当日運営までを担った、というのが実際のところです。
表面だけではない伝統文化体験

海外の富裕層や経営層を相手に、“ただの観光”ではなく“本質的な日本文化”をどう伝えるか──今回のイベントでは、「モテナス日本」のコンセプトが存分に活かされる場面が多くありました。表面的な体験では満足しない参加者たちに、どのように“本物”を届けたのか。現場での工夫と思考の裏側を深堀りしていきましょう。
モテナス日本らしさが活きたイベント

――今回のイベントを通して、「モテナス日本」の提供するサービスが特に活きたと感じた場面はありましたか?

やっぱり“寿司・相撲・サムライ”の体験コンテンツですね。普通の観光体験じゃなくて、“本質的な文化を理解したい”という参加者のニーズに、しっかり応えられたと感じています。

今回の参加者の皆さんって、いわゆる“お金持ちのツーリスト”じゃなくて、経営層で教養もあって、いろんな国の文化も知っている方々でした。だから表面的なパフォーマンスでは響かない。むしろ“なぜそうするのか”という背景や技術に興味があるんです。

――“見せる”ではなく、“伝える”という姿勢が大事だったわけですね。

はい。たとえば寿司のセッションでは、ただ握るだけじゃなくて、“この米の温度には意味がある”とか、“魚の切り方にどんな意図があるのか”まで話してもらいました。そういう“職人の哲学”に触れられる時間を意識的に作りました。

それも、講師の方にしっかり伝えて、“英語も完璧に話す知識を持った方が相手です”と、参加者のバックグラウンドを共有したうえでお願いしました。
講師の方にとっても、初めてのタイプの観客だったと思うけど、“自分のやっていることの意味を深掘りして語ってほしい”とお願いしたら、講師の皆さんもすごく真剣に準備してくれました。

――それが結果的に、参加者の満足度にも繋がったと。

そう思います。参加者から、“知識欲が満たされた”“こういう日本文化の見せ方をされるとは思わなかった”という声を直接もらって。モテナス日本として、本当に届けたい価値が、まさに形になった時間だったなと思いました。

それと、夜の“新橋ガード下ディナー”も良かったですね。あれもただの飲み会じゃなくて、“日本のローカルな食文化のリアルを体験する”というコンセプトで組んでましたから。カラオケやDJもあって、格式だけじゃない“生の日本”を届けられたと思っています。

――“格式と親しみ”両方を持たせた設計が、まさにモテナスらしいですね。

はい、堅苦しすぎず、でもちゃんと文化の深みはある。そういう“ちょうどいい塩梅”がモテナスの強みだと思っています。
イレギュラーにもしっかり対応

多国籍かつ多目的な大規模イベントは、想定外の事態がつきものです。計画を立てる段階では見えなかった課題が、現場に入ることで次々と浮かび上がります。
今回のイベントも例外ではなく、スケジュールのズレや参加者の急な動きなど、柔軟さが試される瞬間が何度もありました。そんな中で見えてきたのは、“全体を俯瞰しつつも、瞬時に現場を動かす対応力”が、成功の鍵になるということでした。
モテナス日本がもつイベントを「動かす力」

――今回のイベントで特に大変だったのはどんなことですか?

時間のズレや予想外の動きが、一番多かったですね。たとえば、コ゚ーカート体験の会場に1時間早く着いちゃって“このあと何もないです”ってなったり(笑)。でもそこで“じゃあ散策に行きましょう、コンビニやカフェに寄りましょう”って即席で時間を埋める必要があったりしました。

夜の新橋ディナーでも、ドリンクが全然回らなくて、私たちが店員さん以上に働いてたり(笑)。予定通りにいかないのが前提だから、瞬時に判断して動く柔軟さが求められましたね。


――現場での対応は、日本語だけでは済まない場面も多かったのでは?

そうですね。英語でのやり取りはかなり多かったです。参加者の国籍も文化もばらばらだったので、アレルギーや宗教的な食事制限、スケジュール変更など、本当に細かい要望が常に飛んできました。

私たち2人とも海外在住経験があるので、英語はわりと自然に対応できて。あさみさんなんてご主人が外国人だから、普段から日常的に英語ですしね。

そうそう(笑)。でも現場では“いちいち通訳を通さずに、その場で判断して返せる”ってすごく大きかったと思います。海外スタッフともスムーズにつながって、進行も止まらなかったです。

――参加者の動きも予想しづらかった?

そうなんです。参加者が全員、独立した大人で上下関係もないから、急に“僕はここで抜けます”とか“あとから合流します”って自由なんですよ。だから何人いるのかも把握しづらいし、まとまらない。だけど、ちゃんと情報は共有しないと帰りのバスの時間とかも決められないし…。そこをどう整理するかが大事でした。

――なるほど、計画どおりに進めるより、その場で“動かす力”が重要だったわけですね。

はい。事前に動線や人の配置をシミュレーションしてたから、アクシデントがあってもすぐ動けたんだと思います。あと、連絡を常に密にして、全員がどこにいるか把握できるようにしてたのも大きかったですね。

結果的に、柔軟に動かしていったことが参加者にとっては“すべてがスムーズだった”っていう印象になったのかなと思います。
イベントをデザインする存在


――大変なイベントだったと思いますが、イベントを通じてモテナス日本として気づいたことはありますか?

今回、改めて“私たちの強みはファシリテーターとして全体を束ねる力なんだ”と実感しました。単なる予約やオペレーションではなく、参加者や講師の意図を汲み取りながら、その場で最適な形に仕立てることが求められたんです。
現場で動きながらも全体像を俯瞰する力が試されたし、それができたことでクライアントや参加者から信頼を得られました。

決まったパッケージじゃなく、状況に応じて最適解を探す柔軟さが必要でしたね。でも、その分やりがいも大きくて、“本当に必要とされるサービス”を提供できた手応えがありました。

――伝統文化体験を提供するだけではなく、全体を束ねてほしい、どうやってイベントをデザインしたら良いか分からないと考えてる方は多いですからね。頼っていただきたいですね。
フルオーダーメイドの伝統文化体験

今回のイベントは、既存のパッケージでは決して対応できない、まさに“フルオーダーメイド”の伝統文化体験を提供しました。
複雑な要望や突発的な変更にも即応しながら、深い文化的価値を伝える――その両立ができたのは、モテナス日本が持つ“柔軟なデザイン力”と“現場対応力”があったからこそです。

モテナスの強みは、単なるオペレーションではなく、お客様の想いを汲み取り、ゼロから形を作ること。今回改めて、それが私たちの価値だと感じました。

“本物を届ける”って、簡単なようで難しい。でも、お客様の心にちゃんと届いた瞬間の手応えは、本当に大きいです。
モテナス日本は、企業イベントからVIP向けの特別体験まで、お客様に合わせた“唯一無二の時間”をデザインします。
「こんなことできる?」そんな漠然としたご相談でも構いません。 ぜひ一度、私たちにお声がけください。あなたの想いを、最高の形に仕立てます。

30代男性ライター。ホテルに16年間勤務し、旅行業界に携わる。旅行代理店やホテルでの仕事を通じて旅行に興味を持ち、よく旅行に行っています。好きな都市は仙台と博多です。旅を通じて得た知識や日本の魅力を丁寧に伝えていきます。