外国人向け日本ガイドに必要なスキル|やりたいを叶えるガイドについて解説

 

モテナス代表
モテナス代表

訪日外国人向けのガイドにはどんな役割がありますか?
外国人ガイドに必要なスキルは何でしょうか?

訪日外国人向けのガイドにはいくつかの役割があります。また、ガイドには複数の資格や考え方は必要ないのです。

元ホテルマンで、多くのガイドとやり取りをしてきた筆者が、訪日外国人向けのガイドに必要なスキルや役割について解説していきます。
ガイドとして外国人をエスコートして、訪日外国人に日本を満喫してもらいましょう!

訪日外国人向けガイドの役割

訪日外国人向けのガイドには、どのような役割があるのでしょうか。まずは訪日外国人向けガイドの役割について解説します。

・日本の紹介
・言語問題の解消
・より深い日本文化の理解
・地域の人々との架け橋

日本の紹介

訪日外国人向けガイドの役割の一つ目は、日本の紹介があります。日本での観光やビジネスなど、訪日外国人の目的はさまざまです。そのニーズをくみ取り、日本を紹介してみてください。

観光地の歴史や、その土地の成り立ち、今に至った背景を紹介すると喜んでくれるでしょう。

例えば、浅草寺は1400年前。隅田川で漁の網に掛かった観音像を街の人々が祀ったところ、千株もの松が生え、3日すぎると天から金の鱗の龍が降りてきました。そのことから、浅草寺は「金龍山浅草寺」と呼ばれています。

これらを解説してあげることで、日本人のアイデンティティや考え方を知ることができ、理解を深めてくれるのです。

言語問題の解消

ガイドの役割には、言語問題の解消も挙げられます。訪日外国人はほとんどの場合、日本語を知らない状態で来日します。

挨拶程度の「こんにちは」や「おはようございます」などは知っている人もいますが、文章となると難しいのが現実でしょう。日本語は、平仮名やカタカナ、曖昧な表現や敬語などさまざまな形があり、世界でも非常に難しい言語として有名なのです。

この問題を解決してあげることは、ガイドの大きな役割のひとつです。お店の人とのやりとりで困っていれば通訳したり、伝えたい言葉が出てこない場合に手を差し伸べるだけで訪日者は喜んでくれるでしょう。

より深い日本文化の理解

ガイドは日本文化をより深く理解してもらうための役割も担っています。

ただ観光地に連れていき、自由に過ごしてもらうというスタイルも良いのですが、一つ一つの背景や歴史を伝えることで、より深く日本を知ってもらえるでしょう。

たとえば、歌舞伎公演を見る前に事前情報を紹介することもおすすめです。

「歌舞伎は400年前からある伝統文化で語源は奇妙な格好をするカブクからきています」というだけでその背景を知れて、より興味が湧いてくるものです。

ガイドが紹介することによって、外国人に日本文化を深く知ってもらえるのです。

地域の人々との架け橋

地域の人々との架け橋になることも、ガイドの役割の一つです。観光で訪れた地域の人と外国人を繋ぐことで、現地の人からも歓迎され、喜んでもらえるでしょう。

たとえば伝統工芸品を作る体験をする場合に、その地域の人々の生活スタイルを紹介すれば、外国人は生活に興味を持って地域の人に質問を投げかけるでしょう。

外国人は知見を広められて、地域の人は自分たちのことを世界に知ってもらうことができるのです。ガイドは地域の人との架け橋の役割も担っているのです。

外国人ガイドに求められるスキル

外国人向けガイドにはどのようなスキルが必要だと思いますか?

実はガイドには、大きなスキルは必要ないとされています。しかし、一般的な英会話やコミュニケーション能力は必要ですここでは、ガイドに必要なスキルについて解説します。

英会話

外国人ガイドに求められるスキルの代表例は「英会話」でしょう。

英会話は、基本的な会話のレベルで問題ありません。観光者相手なら高等な文法を用いた会話はほとんどないと言っていいでしょう。ビジネスでの訪日者は、難しい会話がある場合もあるので知識が必要です。

しかし挨拶や、観光案内であれば簡単な英会話で十分こなせるという認識で良いでしょう。英会話はガイドに必要なスキルの代表例です。

コミュニケーション能力

英会話よりも重要視されるのはコミュニケーション能力です。

コミュニケーションは、言葉だけでなく目を見て話したり、身振り手振りで伝えようとするなど、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が大切です。

日本人は、ハイコンテクストだと言われており、会話で伝えるのではなく、表情や声のトーンなどで理解する文化が根強いですが、ガイドがハイコンテクストでは困ってしまいます。

外国人とのコミュニケーションでは言葉を使い丁寧に会話することで、訪日外国人も満足するでしょう。

察するだけではNG!日本のマナーと海外の違いを解説の記事はこちら

訪日外国人が日本でやりたいこと

訪日外国人は日本でどのようなことをやりたいと考えているでしょうか

ここでは、日本食と文化体験の二つに分けて解説していきます。

日本食の体験

日本でやりたいことの一つとして日本食の体験があります。

日本食は世界でも注目される食文化で、「和食」はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

また、意外ですが日本の居酒屋も外国人から人気です。海外にはあまりない飲食店のスタイルで、ざわざわした中でお酒を飲むのは良い体験になるでしょう。

精巧に作られた和菓子や、新鮮なネタのお寿司など、滞在中にさまざまな日本食を体験することで、より深く日本を楽しめるでしょう。

日本文化の体験

日本文化の体験も外国人がやりたいことです。主に伝統文化の体験や鑑賞が挙げられますが、人気の伝統文化にはどのようなものがあるでしょうか?

モテナス日本が外国人を対象に実施したアンケート結果は以下の通りです。

1位:歌舞伎
2位:侍、殺陣
3位:忍者

昔の日本のイメージが強く残っていることがよくわかります。歌舞伎や、侍、忍者はどれも鑑賞して体験することができます。滞在中には是非伝統文化を一つでも体験してもらえたら、また日本に来たいと感じてもらえるでしょう。

アンケートの詳細はこちらの記事をごらんください。

外国人ガイドが苦労すること

外国人ガイドが苦労することにはどんなことがあるでしょうか。ガイドをしているとさまざまなトラブルに遭うこともあります。苦労することを知って、事前に準備することでトラブルを避けましょう。

ツアーの準備・手配

外国人ガイドが苦労することの一つに、ツアーの準備や手配があります。
事前に知識を身につけたり、手配など、やるべきことは多岐に渡ります。団体旅行では、昼食はバスでお弁当を食べるという場合もあり、その手配をガイドがすることもあります。

観光地はどこに行くのか?
トイレの場所は?
解説する時間は?
食事はどうする?

観光一つとってもさまざまことを考える必要がありますが、しっかり時間をかけて場面を想像することで、こなせるようになります。最初のうちはツアーの準備、手配は苦労することの一つでしょう。

文化の違い

外国人ガイドが苦労することの中に、文化の違いもあります。これは宗教や食事などの問題が大きいといえるでしょう。

たとえば、イスラム教徒は1日5回礼拝をすることで知られていますが、観光中であっても欠かすことはありません。最近では空港やショッピングモール内にも礼拝室や祈祷室がありますが、どこにでもあるわけではないので注意が必要でしょう。

観光中に「礼拝がしたい」と言われることがあるので、対策があると良いです。簡易的に行ったり、5回を3回にまとめるなどの方法もあるので、イスラム教徒のお客様に提案してみることをおすすめします。

言語の問題

ガイドをしていると、言語の問題は苦労するポイントです。英語が堪能であっても外国人の訛りのある英語を理解できなかったり、逆に理解してもらえない場合もあります。

これについては数をこなして、慣れていく他ありませんが、最近ではスマートフォンのアプリで会話することもできます。

通訳用のアプリを介することで、読み取った言葉を翻訳して喋ってくれるので、相手の言葉が理解できなかった場合は活用すると良いでしょう。

時間はかかりますが、言葉の問題が解決すると、一気に会話することが楽しく感じるようになるのでおすすめです。

ツアーのカスタマイズ、お手伝いはお任せください

お客様のニーズを汲み取ってツアーを組んだり体験を手配することも役割の一つです。しかし、ツアーのカスタマイズや手配は非常に手間がかかることですよね。

モテナス日本では、ツアーのカスタマイズや手配をお手伝いするサービスも行っています。お客様の歌舞伎体験や、着物の着付けをするなど、伝統文化の体験はモテナス日本にお任せいただければ、要望に合わせたツアーをカスタマイズさせていただきます。
ツアー全体や、一部であってもお気軽にご相談ください。

まとめ

外国人向けガイドは、外国人のお客様に日本を満喫してもらい、「やりたいことをやってもらう」を叶えるのが役割です。

英会話や基本的なコミュニケーションを備えていれば、外国人のお客様に満足してもらうことができるでしょう。

もし、ツアーのカスタマイズなどでお悩みでしたら、お気軽にモテナス日本にご相談ください。お客様のニーズを汲み取って最適なツアーや体験をご提案させていただきます。

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