【お花見や特別なイベント向け】 外国人が喜ぶお弁当


前日の残り物をタッパーにいれて、翌日のお昼に食べる。
軽くつまめるサンドイッチに、切った生野菜とポテトチップス。
など、
海外のお弁当事情は、ランチボックスのために考えられたメニューというよりは簡単に準備できて簡単にたべられるものをもっていく、というメニューが基本です。
日本のお弁当は、かわいらしい箱の中に、ちいさなおかずがいろいろ入っていて、さめても美味しく、栄養バランスがいいですよね。
そんなお弁当はコロナの影響によって、自由にレストランで食事ができない今、ますます世界から注目が集まっています。
そして外国人接遇の場でもご用意する機会があるお弁当。
でも、外国人のお客様には、どんなお弁当を実際に用意すればいいのか、いざという時になやんでしまいますよね。
今回は外国人も楽しんでいただける日本らしいお弁当について考えていきましょう!
日本らしいお弁当
では一体、外国人の方はどんなお弁当が日本らしいお弁当,と感じているのでしょう?
日本のお弁当らしさを感じさせる、海外でも人気のお弁当の代表を紹介します!
キャラクター弁当
ウサギの形のりんごや、たこのウインナーなど、むかしからお弁当の中にかわいらしいものはあふれていました。
近年、食の細い幼児が楽しくお弁当を食べられるように,とお母さん達から始まったキャラクター弁当。
今はSNSの流行によって、好きなアニメや彼氏や旦那に向けてのメッセージなど、バラエティーゆたかな日本のキャラ弁ファンは世界中に広がっています。
食べる人のために作るお弁当は、国境を越えた愛情表現ですよね。
幕の内弁当
江戸時代に庶民達の娯楽であった芝居の幕の間に食べるお弁当としてうまれた幕の内弁当。
日本のお弁当の魅力の一つは、美しさでもあるので、幕の内弁当の華やかさは人気です。
パリのリヨン駅のお弁当屋さんで、一番人気だった幕の内弁当。
バラエティ豊かなおかずに美食家のパリ人達にも大人気でした。
江戸時代からつづくこの幕の内弁当は、いろいろなおかずが入っていて、食べるのもたのしくなります。
松花堂弁当
もともと松花堂弁当とは、懐石料理の一つ。
茶人 貴志彌右衛門が、茶室 松花堂で茶事をする際に、農家の種入れとして使っていた器をヒントに茶懐石を思いつきます。
それを名料亭 吉兆 の創始者であり、日本文化に対する高い見識を料理にとりいれた現代の日本料理の祖、湯木貞一に命じてできたのが、松花堂弁当のはじまり。
茶懐石を日本料理に取り入れるために奮闘した湯木貞一のこだわりが、松花堂弁当のなかに表現されました。
十時の仕切りや、見た目が美しく、お互いに料理の匂いがうつらないこと。
松花堂弁当の中には湯木貞一が大切にした日本のおもてなし文化を垣間見ることができます。
料亭の松花堂弁当はVIPの方や日本食が初めての方にもたのしんでいただけるでしょう。
外国人が喜ぶお弁当とは
一口に外国人といっても、それぞれの国や民族によってちがいはあります。
しかし、お弁当でもお食事なので、普段のお食事とおなじく外国人の方好みの日本食という傾向はみられるでしょう。
ボリューム感を求めるのなら
欧米の特に男性の方などは、日本の食事の量がどうしても少なく感じる方がけっこういらっしゃいます。
なので、食欲が旺盛な方には食べ応えのある日本食は大人気。
唐揚げやハンバーグ、生姜焼き弁当など、味が濃くてボリューム感のあるお弁当が好きな方はけっこういらっしゃいます。
そしてサーモンや鯖の味噌煮も案外人気のあるメニューです。
ただし、お客様は日本に滞在して慣れない外国生活の真っ最中。
揚げ物やお肉料理ばかりでは、体への負担が大きいので、サラダやお味噌汁といった副菜でバランスよくご用意していきましょう。
ヘルシーさが魅力のお弁当
精進料理はもともと修行僧が仏教の戒律に基づいた料理です。
古来より続く、動物性タンパク質をつかわない究極の料理方法が日本にはあり、その技でできた精進料理は大切な日本文化。
そんな精進懐石をお弁当にした精進弁当は、そんなときにおすすめです。
精進料理とまではいかないにしても、あっさりとした野菜の煮物や、高野豆腐に飛龍頭など、野菜を中心として豆腐や豆類をつかったお弁当も大人気です。
そしてお米にはグルテンがないので、グルテンフリーを意識しているかたや、ベジタリアンの方にも人気があります。
加熱式駅弁
エンターテインメント性の高いお弁当としておすすめなのが、シュウマイ弁当や牛タン弁当など、ひもを引っ張ると加熱してくれる駅弁。
化学反応をおこして、加熱する仕組みのお弁当は外国人の方には大変驚かれます。
冷たいお弁当が苦手な方にもぴったりですし、お客様のおみやげばなしとしていただけるのでそんなお弁当も楽しいかもしれませんよね。
外国人が苦手な食べ物
どんなおかずが不人気なの?
外国人が困る日本の文化や習慣についてご興味のある方はこちらの記事も参考にしてください。
参考記事:【外国人が困ること】 日本の文化・習慣・マナー 9選
案外、突然の和食体験に驚きを隠せない外国人の方は多くいらっしゃいます。
日本食を食べたことのない方に、突然冷めているお弁当のおかずはなかなか難しいかもしれません。
たとえば、根菜の煮物。
味のしみ込んだ煮物は大変おいしいですし、もちろんお好きな方もたくさんいらっしゃいますが、和食ビギナーの方には冷めた煮物は時折難しいそうです。
日本の根菜類は欧米ではあまり食べない野菜がおおいので、その野菜を食べるのも初めての体験の人もいらっしゃいます。
そして漬け物、佃煮は、あまり食べ慣れていない方にはびっくりするお味だとか。
特に梅干しや福神漬けは、好みが大きく分かれます。
もしお相手の方は日本滞在がはじめてで、日本食もたべたことがないようでしたら、幕の内弁当のように全体として楽しめるお弁当より、一品を強化したお弁当をご用意したほうが無難かもしれません。
お弁当は冷たい?
屋台や出来立ての食事のテイクアウトが充実しているアジア諸国では、冷たい物を食べる事はあまりないそうです。
反対にサンドイッチなどを冷たいものを昼食として食べ慣れている文化圏の人のほうが、食事の温度に関しては寛容なようです。
冷たいお弁当がどうしても好きになれない、という日本以外のアジアの方がいらっしゃるので、事前に出身国での食事風景などを調べてからご用意できるといいですよね。
もし難しいようでしたら、助六寿司や柿の葉寿司など、お寿司でお弁当という手もあります。
まとめ
時折日本文化は、ちいさきものへ集約していく傾向にあります。
日本料理のジオラマのようにお弁当は私たち日本食のミニチュア体験。
大切な人の体をおもって、家庭で作られるお弁当から、
職場で一息つくときに楽しみにしている仕出し屋さんのお弁当や旅先で美しい風景とともに食べるお弁当。
様々なシーンで心に残る食事になります。
コロナの影響によって、これからの外食のあり方が世界中で変化を求められています。
そんなとき、日本のお弁当へ注がれてきた工夫や熱意や愛情は世界の人々からますます注目をあびるでしょう。
参考URL:https://pro.gnavi.co.jp/magazine/t_res/cat_7/a_3253/

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