【訪日外国人にお勧め】人気の日本の世界遺産10選とエピソード例

Aiping
Aiping

日本には深い歴史と文化につつまれた美しい名所があります。

 

その中には、ユネスコに世界遺産に認定された人類にとっての財産があり、日本を訪れる外国人を魅了してやみません。

 

今回はそんな訪日外国人に人気のある世界遺産をご紹介しながら、特に外国人に人気のある世界遺産10選をお届け致します。

 

外国人に人気の日本の世界遺産

日本の世界遺産

世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。

 

現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。by日本ユネスコ境界連盟

日本ユネスコ境界連盟:

 

未来へとつなげて行きたい人類の歴史や地球の壮大さを地球規模で考える。

 

世界遺産とは、とてつもなく大きくて夢のある人類の約束ですよね。

 

日本の世界遺産は、現在ユネスコに25件登録され、歴史的な文化遺産が20件、自然遺産が5件。

 

日本全国に点在します。

 

しかし案外日本人でも、日本の世界遺産すべてが思い浮かばなかったりします。

 

ではこちらに日本文化遺産25、あげてみましょう。

 

文化遺産

1.法隆寺地域の仏教建築物

2.姫路城

3.古都京都の文化財

4.白川郷 五箇山の合掌造り集落

5.原爆ドーム

6.厳島神社

7.古都奈良の文化財

8.日光の社寺

9.琉球王国のグスク及び関連遺産群

10.紀伊山地の霊場と参詣道

11.石見銀山遺跡とその文化的景観

12.平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―

13.富士山―信仰の対象と芸術の源泉

14.製糸場と絹産業遺産群

15.明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

16.ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-

17.「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

18.長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

19.百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群-

20.北海道・北東北の縄文遺跡群

 

自然遺産

1.屋久島

2.白神山地

3.知床

4.小笠原諸島

5.奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島

 

ご参考:wikipedia

 

おすすめの日本の世界遺産10選

では、その中から、外国人から特に人気のある日本の世界遺産はどれにあたるのでしょう?

 

外国人に人気の日本世界遺産をご紹介します。

 

古都京都 奈良 と 法隆寺地域の仏教建造物

古都京都 古都奈良、そして法隆寺地域の仏教建造物はそれぞれ独立してユネスコ世界遺産に指定されています。

 

しかし世界遺産観光として回っている外国人の目線で考えると立地条件から同時に訪れる予定を立てていらっしゃる方が多いと思います。

 

そして、やはり京都 奈良の神社仏閣への興味は世界中からそそがれており、東京に続いての外国人訪問者数からその人気が伺えます。

 

• 法隆寺

宝竜寺周辺の建造物は法隆寺の47棟の建物、法起寺の三重塔の木造建造物が世界遺産に登録されています。

 

特に法隆寺の11棟の建造物は世界最古の木造建築物として世界的に重要な世界遺産になっています。

 

法隆寺 サイト:http://www.horyuji.or.jp/

 

• 古都京都文化財

古都京都文化材は、京都にある17カ所の神社仏閣が世界遺産に指定されています。

 

京都は世界遺産も含め、外国人から日本のイメージそのものの世界、そして日本人の精神性を肌で感じることができる街として人気は不動です。

 

そして日本庭園へのまなざしも熱く、世界の造園技術に影響を与えたと言われています。

 

そんな日本庭園にも外国人観光客が訪れています。

 

京都府サイト 京都古都の文化財一覧:

 

• 古都奈良文化財

東大寺、興福寺、春日大社、春日原始林、元興寺、薬師寺、唐招堤寺、平城京跡が奈良市内にある、8つの世界文化遺産です。

 

奈良市サイト:

 

富士山

壮大で優美な日本の山、富士山。

 

日本人の心に宿る日本一の山は、今,世界へ感動をあたえています。

 

日本古来の山岳信仰の対象として、富士山での霊験修行は大変尊く、その不思議な力を手に入れるためにたくさんの修験者が修行の場所とし手も有名です。

 

また、葛飾北斎による富嶽百景が19世紀初頭にヨーロッパで巻き起こったジャポニズムへの影響は歴史的事実。

 

そういった芸術へのインスピレーションを与え続ける山は世界に他とはないでしょう。

 

そんな富士山を一度でいいから登ってみたい。

 

登ることが無理ならばせめて観てみたい!と考える外国人で富士山はにぎわっています。

 

富士山登山オフィシャルサイト:

 

姫路城

姫路城は日本の数あるお城の中でも一番美しいと称されています。

 

姫路城は1346年に赤松貞範によって建てられたという説が一番有力ですが、諸説はさまざまにあります。

 

別名白鷺城とよばれるほど、白い漆喰で塗られた外壁や優美な屋根の形が美しい白鷺が飛び立っているかのようと例えられています。

 

太平洋戦争での空襲被害にあったにもかかわらず、甚大な被害もなく美しい姿のままだったので、不戦の城ともよばれています。

 

姫路城サイト:

 

厳島神社

海に浮かぶ朱色の鳥居。

 

厳島神社は日本三景のひとつにもなっているので、誰もが目にしたことがあるのではないでしょうか?

 

朱の色と美しい透き通った宮島の海の色。

 

誰もが一度は自分の目で観てみたいと感じるのではないでしょうか?

 

厳島神社は外国人からも大変人気があります。

 

厳島神社:

 

原爆ドーム

第二次世界大戦、1945年8月6日、広島に原爆が投下されました。

 

人類史上初の原子爆弾が投下された街です。

 

その時の姿のまま今にのこり、原爆ドーム戦争の惨さや理不尽さを話し続けています。

 

二度と同じことが起こらないよう、世界中から人々が祈り願います。

 

広島市サイト 原爆ドーム:

 

日光の社寺

栃木県日光市にある日光東照宮と二荒山神社の二つの神社。

 

輪王寺の仏教、そして103つの宗教建築があります。

 

日本の二大宗教である仏教と神道が同じ地で世界遺産として登録されました。

 

そんな背景も珍しい上に、色鮮やかな歴史ある建築はとても見応えがあります。

 

栃木県という立地も外国人が東京から気軽にむかうことができるので短いスケジュールの中に訪れてみようと思う方も多いそうです。

 

白川郷

岐阜県にある白川郷。

 

白川郷周辺の伝統的な日本家屋の合唱集落。

 

豪雪地帯である大野郡では、雪下ろし作業の軽減を考察してつくられました。

 

日本の原風景である農村文化、生活、暮らしを深く感じることができ、日本の故郷のイメージそのもの。

 

白川郷は景観だけではなく、今現在もそこで人々が生活をつづけていることが高い評価を得ました。

 

時の流れの中にありつづける伝統や歴史はまさに世界遺産として続いてほしいことです。

 

そして飛騨高山には温泉があり、観光客をサマザ何受け入れる懐の深さがあります。

 

そんなところも人気の秘訣かもしれません。

 

白川郷関連リンク:

 

屋久島

屋久島は樹齢1000年を超える屋久杉が生息し、年間8000mmという降水量は日本の中でも特殊な気象条件の島です。

 

巨大な屋久杉、苔むした深い緑の世界。

 

気軽に訪れることができない世界遺産ですが、一度は足を運んでみたいと考える外国人も多くいます。

 

屋久島サイト:

 

日本の世界遺産一覧:

 

世界遺産にまつわる日本らしいおもてなしエピソード

白川郷の柚子風呂

筆者がフランス人のとある研究者の方を白川郷にご案内した時のおはなしです。

 

彼女は日本のいろいろな場所を回りたいと、フランスにいる時から様々旅の夢を膨らませていました。

 

日本のお正月が体験したいということで、冬場の日本滞在をえらび、冬西か味わえない日本らしい場所にいきたい。

 

とのことだったので、白川郷を選びました。

 

しかし、移動途中から大雪に見舞われてしまい、東京からなんとかして白川郷周辺の宿にたどり着いたときはもう辺りは真っ白で真っ暗。

 

大雪により予定していたその日の白川郷夜景ライトアップを観ることは叶いませんでした。

 

そのうえ、二人ともとても寒くて骨の髄まで凍えそうでした。

 

震えながら宿にたどりつき、やっぱりどこか残念そうな彼女の隣で宿泊の手続きをしていると、

 

宿の女将さんが

 

「とても寒かったことでしよう!どうぞよろしければすぐお湯にはいってください」

 

と、部屋に案内されながら温泉につかることを強くおすすめされました。

 

彼女も私も雪でずぶぬれでしたし,とても疲れ果てていたので、その言葉に誘われるように荷物をおいてすぐに温泉に向かいます。

 

浴室は半分が露天風呂になっており,半分は室内でした。

 

意図的なのでしょうか、灯りは弱くはかなげです。

 

天候の悪さもあり、宿にはほとんどお客さんはいません。

 

とにかく寒かったのですぐに湯船につかると,とてもいい香りがします。

 

湯船の中には、ぷかぷかと浮かぶ鮮やかなたくさんの黄色。

 

そうです、フランス人の彼女はにとっての初めての柚子風呂でした。

 

女将さんのサプライズに深く感動して、彼女は先ほどの寂しそうな横顔ではなくなりました。

 

そして、窓の外には雪が降り続き、たくさん積もって露天風呂は雪見風呂。

 

浴室の幽かなオレンジ色の照明は雪の明るさをより味わえるように心を配ってくださった、より美しい雪見風呂をたのしむためのものだったのです。

 

しんしんと降り積もる山岳地帯の深い雪をながめながら、香しい柚子の香りにつつまれて心の底から暖まりました。

 

白川郷の夜間のライトアップはみられなかったけれど、それよりずっとすごい体験をした!と帰国してからも興奮気味にその宿のおもてなしを熱く友人に語っています。

 

あとで伺ったのですが、私たちがキャンセルしないで、宿に向かっていることを途中で伝えたので、女将さんが急いで柚子をお風呂に用意してくれたそうです。

 

厳島神社のしゃもじ

厳島神社にいってみたい。

 

そんな友人と厳島神社を訪れた時のおはなしです。

 

彼は日本語も堪能で、日本に留学していたこともあり日本についてはかなりの上級者。

 

そんな彼もまだ厳島神社に行ったことがありませんでした。

 

厳島神社の景観と美しさに感動し、参拝を終えてまわりをめぐっていたときのことです。

 

厳島神社の周辺には数多くのしゃもじ屋さんがありました。

 

宮島の名物のしゃもじです。

 

木の、しかも手作りのしゃもじの珍しさに、友人は一つお土産に購入したいといいました。

 

さまざまなお店があるなか、ある一軒の工房を兼ねたちいさなしゃもじ屋さんにはいることにしました。

 

そのお店にはもみじにかえで、桜など、さまざまな木から作られたしゃもじがあり、彼はまた日本への興味がつのるようでした。

 

彼はその中から、桜の季節の滞在のおもいでとして、桜の木でできたしゃもじをえらびました。

 

私たちの話を聞いていたお店の人が、桜の季節に桜のしゃもじをえらぶなんて!とよろこんでくださいました。

 

それから、外国人の友人はしゃもじについてさまざまに質問をします。

 

職人の方は奥からしゃもじにつかわれる木や道具をもってきてみせてくれました。

 

外国人の友人は、大喜び。

 

特にそのようなサービスをしていなかったお店だったのですが、帰りに店主が友人の購入したしゃもじに墨で名前を書いてくださいました。

 

こころのそこから相手への心のこもったおもてなしを見た瞬間でした。

 

まとめ

日本にある世界遺産。

 

日本の伝統と歴史、そして日本という地が生み出した世界の宝です。

 

小さな島国の中に、25個の世界遺産があるということはとても誇り高いことですし、毎年その世界遺産を世界中から訪れる人があります。

 

そこには出会いがあり、そこにしかない体験がそれぞれにあります。

 

世界遺産を通して紡がれる、一期一会を悠久の時の流れの上で大切にしたいですよね。

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