【クリスマスカード】海外への送り方と英語メッセージ例文

津田修吾

海外の取引先や友人にクリスマスカードを送りたいけれど、
「いつ出すのが正解?」
「英語で何を書けば失礼にならない?」と迷っていませんか。

実は海外では、日本より早い時期にカード文化が動き出します。
本記事では国際郵便の送り方や料金、英語メッセージ例を網羅しつつ、日本らしさを添えるアイデアも紹介します。
専門情報をまとめたので、このページを読むだけで「迷わず・失礼なく・印象に残る」一枚が完成します。

目次

海外にクリスマスカードを送る前に知るべきこと

海外にクリスマスカードを送る前に知るべきこと

海外にクリスマスカードを送るときは、思い付きで投函するよりも、発送時期や郵送方法を先に押さえておくことが大切です。 いつまでに投函するか・どのサービスを使うか・いくらかかるか・宛名はどう書くかを理解しておくと、取引先や友人にカードが届くまで安心して待てます。

海外へクリスマスカードを送る基本的な流れは次の通りです。

  • 送り先に合わせてカードと封筒を用意する
  • 英語(または英語+日本語)でメッセージを書く
  • 封筒に宛名と差出人住所を英語で書き、「AIR MAIL」「Greeting Card」と明記する
  • 郵便局の窓口で重さと料金を確認し、切手を貼って投函する

いつ送る?海外は日本より早めが基本

海外では、クリスマスカードを「12月中旬までに相手の手元に届くように送る」習慣があります。ブラックフライデーのあとから街全体がホリデーシーズンに入り、カードも早く動き始めます。

日本郵便でも、毎年クリスマス郵便について「航空便はおおむね12月上旬が目安」と案内しています。 そのため、日本から送る場合は次のスケジュールを意識すると安心です。

  • おすすめの投函時期:11月下旬〜12月はじめ
  • 航空便でも国や情勢で到着まで1〜2週間かかる
  • ギリギリの場合は、EMS(速達扱い)でスピード重視に切り替える

ビジネス相手へのカードは、できるだけ早い「余裕のある発送」を心掛けると丁寧な印象につながります。

どの郵送方法が安心?航空便/国際eパケット/EMSの違い

日本から海外へカードを送るとき、主に使うのは航空便・国際eパケット・EMSの3つです。速度と追跡サービスの有無を比較すると、ビジネス利用では追跡できる方法が安心です。

サービス名到着目安追跡特徴
航空便アジア3〜7日/欧米1〜2週間なし料金が比較的安い
国際eパケット約1〜2週間あり2kgまで対応、軽いカードに最適
EMS2〜7日あり最優先扱い、年末ぎりぎりでも届きやすい

確実に届けたいときは国際eパケットかEMSを選ぶと、配達状況をオンラインで確認できて安心です。

料金の目安と重量ルール|カード1通はいくら?

グリーティングカードは軽いので、封筒と合わせても25g以内に収まることが多いです。 日本郵便の案内によると、25gまでのグリーティングカードを航空便で送る料金は以下が目安です。

  • アジア:90円
  • 北米・ヨーロッパ・オセアニア:110円
  • 南米・アフリカ:130円

カードと封筒を合わせて25g以内なら、世界のどこへ送ってもこの「グリーティングカード扱い」の料金で送れるのが大きな魅力です。 一方で、厚紙や立体装飾を使うと重さが増えて料金も変わります。心配なときは、投函前に郵便窓口で計量するとよいです。

宛名と封筒の正しい書き方

海外あてのクリスマスカードは、宛名と住所を英語で書きます。基本は「名前 → 番地 → 通り名 → 市区町村 → 州/都道府県 → 郵便番号 → 国名」の順番です。

  • 宛名に、Mr./Ms./Dr. などの敬称を付ける
  • 番地と通り名は「10-2 Sakura Street」のようにまとめて書く
  • 最後の行に「USA」「FRANCE」「UNITED KINGDOM」など国名を大文字で書く

差出人は封筒の裏面左上に英語で書いておき、「AIR MAIL」「VIA AIR MAIL」と表記すると国際郵便として扱われやすくなります。 ビジネス相手に送るカードほど、宛名のつづりや敬称を丁寧に確認すると、信頼感が自然に伝わります。

海外向けクリスマスカードの英語メッセージ例

海外向けクリスマスカードの英語メッセージ例

海外の相手にカードを送る場合は、相手との関係や目的に合った英文を選ぶことが大切です。特にビジネスの相手や友人など、関係ごとに言葉の印象が変わります。

英語メッセージの基本は、短く気持ちを伝えることと、宗教に踏み込み過ぎない表現です。ここでは使いやすい定型文を四つの場面に分けてご紹介します。

ビジネス・取引先に送る英語例文

ビジネス相手には丁寧で温かさのある表現が喜ばれます。宗教色の濃い単語を避けて、中立的な言い回しを選ぶことが安全です。

  • Wishing you a peaceful holiday season and continued success in the coming year.
    ゆっくり休めるよい冬休みと、来年の成功を願う丁寧な挨拶です。
  • Thank you for your continued partnership.
    いつも一緒に仕事をしてくれて、感謝していますという意味です。
  • We look forward to working together in 2026.
    来年も引き続き協力して仕事がしたいという前向きな言葉です。
  • Warmest greetings of the season, and best wishes for a prosperous New Year.
    季節の温かいご挨拶と、実りのある新年を願う、とても丁寧な締めの表現です。

ビジネス文では「祈る」よりも wishwarm を使うと自然です。海外では年末の挨拶としてカードを贈る文化があります。

参考元:日本郵便「国際郵便グリーティングカードサービス」

友人・知人へ送るカジュアルなメッセージ

友人には優しい言葉や冬の情景を添えると気持ちが伝わりやすくなります。日本らしさを入れたいときは「from Japan」を付ける方法があります。

  • I hope you have a fun and relaxing holiday.
    楽しくてゆっくりできる休みになりますように。
  • Sending love and warm wishes from Japan.
    日本から愛と温かい気持ちを送ります。
  • I hope you enjoy Christmas with smiles, good food, and good friends.
    笑顔やおいしい食べ物、よい友達と楽しめるクリスマスになりますように。

カジュアル文は短くまとめると読みやすいです。日本の冬を感じさせる表現を入れると興味が広がります。

短く使える一言フレーズ集

一言の英文でも十分に気持ちは伝わります。追伸、封筒の裏面、タグに添える場合は短いフレーズが便利です。

  • Happy Holidays!
  • Season’s Greetings
  • Warm Wishes from Japan
  • Wishing you peace and joy

宗教色が薄い一般的な挨拶なので誰にでも使えます。

年末挨拶を兼ねる英文

クリスマスと年末の両方をまとめて伝える文章です。仕事相手にも友人にも対応できます。

  • Thank you for everything this year. Wishing you health and happiness in 2026.
    今年もお世話になりました。2026年が健康と幸福に満ちた一年になりますようお祈りしています。
  • Warmest greetings and best wishes for the holidays and the New Year.
    心を込めてホリデーシーズンと新年のご多幸をお祈り申し上げます。
  • We look forward to working with you next year.
    来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

日本語の「来年もよろしくお願いします」を直訳すると不自然です。海外では未来の関係を望む文に言い替えることが一般的です。

海外へ送るときに注意したい文化・宗教の違い

海外へ送るときに注意したい文化・宗教の違い

海外にクリスマスカードを送るときは、国によって受け取り方が異なる点を理解しておくことが大切です。特にクリスマスは宗教と深く結びつく行事です。

日本と同じ感覚で言葉やデザインを選ぶと失礼にあたる可能性があります。相手の背景に配慮しながら言葉を選ぶだけで、カードは単なる挨拶以上の意味を持ち、信頼を築くきっかけになります。

Merry ChristmasとHappy Holidaysは使い分ける

海外のビジネス相手に送るときは、「Happy Holidays」のほうが無難です。特定の宗教に配慮する姿勢が伝わります。カジュアルな関係であれば「Merry Christmas」を使えます。

日本人は両方の違いに気付かないときがありますが、受け取る人の背景を想像して表現を選ぶだけで印象が変わります。

宗教表現は強すぎないほうが無難

強い宗教表現は避けると安全です。次のようなフレーズは、多くの人に受け入れられます。

  • Warm wishes to you and your family.
  • Wishing you a wonderful holiday season.

米国やカナダは宗教の多様性が高いため、丁寧で中立的な表現がよろこばれます。

写真・イラスト選びの注意点

カードに使う写真やイラストは、宗教シンボルを避けると安心です。次のようなモチーフは無難で使いやすい題材です。

  • 雪景色
  • 星やツリーのアイテム
  • 日本の冬の和柄
  • 折り紙や水引のワンポイント

反対に、十字架や聖母子像のみられるデザインは避けてください。中立的な要素に日本らしさを加えるだけで、カードの印象が大きく変わります。

ブラックフライデー後にカード文化が動き出す理由

海外ではブラックフライデーが終わると、街全体がホリデーの雰囲気に変わります。店頭にはカードが並び、家庭ではツリーの飾り付けが始まり、年末の準備が一気に進みます。

この時期は「感謝を形にして届ける」という風習が根づいているため、早く送るほど気配りが伝わると考えられています。特に欧米は郵便量が増える前に投函する習慣があるため、カード準備は十一月末がスタートといえます。

準備の早さは礼儀です。受け取る人を大切にする心の表れにもなり、ビジネスでも友人関係でも、良好な関係づくりに役立ちます。

「日本らしいクリスマスカード」の伝え方 海外で喜ばれる工夫

「日本らしいクリスマスカード」の伝え方 海外で喜ばれる工夫

「日本らしさ」をどのように表現するかを考えます。相手に届いた瞬間、「日本から届いた特別な手紙だ」と感じてもらえる工夫を小さく添えることがポイントです。送る手段や発送時期は変わりませんが、デザインや文章に日本文化の要素を取り入れると深い印象が残ります。

宗教や価値観の違いに配慮しつつ、季節感や伝統モチーフを取り入れることで、カードそのものが“冬の日本”を紹介する小さな文化体験になります。ここからは、海外で喜ばれる「日本らしい」デザインやメッセージの具体例をご紹介します。

和柄・折り紙・水引を使ったデザインが特別感を生む

和柄や折り紙など日本の伝統素材は、海外の相手に特別感を持たれやすいです。素材の意味も添えると好印象です。

日本の素材海外で持たれやすい印象活用方法
和柄(麻の葉、青海波など)縁起がよい、穏やか背景や帯のデザイン
折り紙丁寧、細やかな心遣い小さな飾りや封筒に添える
水引礼節、祝意、特別な気持ち結びをカードの表面に付ける

海外には「素材に意味を込める文化」が少ないため、ひとつ添えるだけで印象が変わります。大きく使う必要はありません。カードの一部に自然に入れる方法がおすすめです。

日本語+英語の併記で「日本らしい美しさ」を添える例

英語だけでメッセージを書くより、日本語を一行添えると視覚的なアクセントになります。短く書くことで、読めなくても美しさが伝わります。

併記のコツ
  • 英語は横書き、日本語は縦書きにする
  • ひらがなや漢字を少なめにする
  • あいさつは短い表現を選ぶ
併記の例
  • 「メリークリスマス 穏やかな冬をお過ごしください」
    Wishing you a peaceful holiday season.
  • 「ありがとう よい冬をお迎えください」
    Warmest wishes for the holidays.

英語の前後に日本語を挟むと「手紙らしさ」が出ます。日本語は短文のほうがカード全体の印象が柔らかくなります。

日本の冬の情緒をモチーフにする

宗教色の強い画像は避けると安心です。季節の風景や自然にすると、文化の違いにかかわらず使えます。

  • 雪の京都や白川郷
  • 金閣寺の冬景色
  • 障子と冬の灯り
  • 雪の結晶の切り紙

静かな風景は、ビジネスカードでも使いやすいです。「和紙の質感」や「余白」など日本の冬を連想する要素は、海外でも落ち着いた印象になります。

俳句・季語を添えたメッセージ例

短い詩は海外のカードでもよく使われています。俳句や季語は宗教表現にならないため安全です。季節の言葉を使うと自然な日本らしさが生まれます。

季語の一例
  • 初雪(はつゆき)
  • 冬晴れ(ふゆばれ)
  • 冬星(ふゆぼし)
俳句風のメッセージ例
  • 「初雪や 静かに満ちる 冬の灯り」
    May this holiday bring peace and quiet joy.
  • 「冬星に 願いをこめて 送る言葉」
    Sending warm wishes under the winter stars.

短く余白を持たせると、読む相手の想像が広がります。風景を言葉で伝える方法は、宗教に偏らず日本文化を届ける方法です。

クリスマスカードが「日本文化体験」につながる理由

クリスマスカードが「日本文化体験」につながる理由

海外にクリスマスカードを送る行為は、単なる挨拶ではありません。カードを通して日本の季節感や文化の魅力を届ける機会になります。冬の日本は、静けさと雪景色が印象的で、海外にはない美しさがあります。

カードに短い一文を添えるだけで、相手の興味を引き出しやすくなります。それが日本文化への関心につながる導線になります。カードは手間がかかりますが、だからこそ特別な印象を与えます。受け取る側の心に残りやすい点が大きな特徴です。

手紙=文化と心を届ける行為

手紙を書くことは、相手のために時間を使う丁寧なコミュニケーションになります。「あなたのことを思って選んだ言葉」が伝わる手段です。海外では、手書きのカードを好む人が多く、メールより気持ちが伝わるとされています。

カードに添える一言例は下記です。

  • I wanted to share a little piece of winter in Japan.
    日本の冬の一部を少し届けたかったです。
  • Sending you warm greetings from snowy Tokyo.
    雪が降る東京から温かい挨拶を送ります。
  • I hope this card brings you a touch of Japanese holiday spirit.
    日本の冬の雰囲気が少しでも届けばうれしいです。

海外ではカードが家族の目に触れる場合があります。英語と日本語を併記すると、日本らしい心遣いが伝わります。
宗教の違いに配慮した表現を選ぶと、より安心です。

興味を持たれる日本の冬文化の例

日本の冬には、海外の人に喜ばれやすい文化や体験が多くあります。カードのデザインやメッセージに入れると、自然に興味を持ってもらえます。

海外で関心を持たれやすい冬の日本テーマ

冬のモチーフ魅力のポイント
雪の京都・古都の景色静けさと風情があり、写真だけでも印象に残る
冬の神社参拝厳かな空気と四季の感覚を感じられる
茶道の冬点前所作の美しさと温かさが伝わる
こたつ文化日本特有の冬の過ごし方として興味を持たれやすい
季節の和菓子「季節を食べる」という発想が新鮮で印象に残る

短いメッセージでも、日本の文化に興味が湧きます。そして、カードをきっかけに「日本へ行ってみたい」と思ってもらえる可能性があります。

カードに書き添える文例です。

  • Winter in Japan is quiet, peaceful, and full of beauty.
    日本の冬は静かで、美しさに満ちています。
  • We often enjoy tea ceremony to warm our hearts during winter.
    冬は茶道で心を温めることがあります。
  • カードは未来の旅や文化交流の入口になります。
    小さな一通が、相手の行動を変える力を持つ点が魅力です。

カードは未来の旅や文化交流の入口になります。小さな一通が、相手の行動を変える力を持つ点が魅力です。

海外に届くクリスマスカードは「準備×言葉×日本らしさ」

まとめ|海外に届くクリスマスカードは「準備×言葉×日本らしさ」

海外へカードを送るときは、早めの投函と相手の文化に配慮した英語表現が大切です。発送は11月中旬からを目安にすると安心です。宛名や料金を事前に確認し、丁寧なメッセージを添えましょう。短い言葉でも、読む人の心に残ります。  

さらに、和柄や雪景色などを取り入れたカードは、「日本らしさ」という特別な印象を与えます。小さな一通が、冬の日本文化に興味を持つきっかけになります。

興味を持ってくれた人には、着物体験や茶道など、文化に触れられる情報をやさしく伝えると自然です。冬のおもてなしのヒントは、モテナス日本のHPが参考になります。

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