【侍とは?】海外から見たイメージと外国人がサムライを好きな理由

モテナス日本の伝統文化体験


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Mayumi Folio
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外国人はよく「さすがはサムライの国!」とか「サムライ・ニッポン!」と、日本人を褒める言葉にもサムライを使い、「日本といえば、サムライ!」と答える外国人は、どこの国にも見かけます。

しかし、外国人がイメージするサムライは、日本人の思い描く侍とは、少し違う雰囲気があるような気がしませんか?

それに、外国人はどうしてサムライがそんなに好きなのでしょう?

外国人が抱く、サムライのイメージを理解すること。これは、外国人が求める日本らしさを発見することができるかもしれません。

本記事では、海外から見たサムライのイメージを考えながら、なぜ、外国人にサムライが人気があるのか?サムライ映画の中にみる海外目線からの侍像と、訪日外国人に人気のサムライ体験についてご紹介します。

この記事をぜひ最後まで読んで、外国人の侍好きの謎を紐解いていきましょう!

目次

外国人はどうしてサムライが好きなのか?

サムライは外国人から多くの尊敬をあつめ、海外でも人気がある日本のアイコンです。では、このサムライへのイメージはいったいどこから来ているのでしょう?

こちらでは、外国人がサムライを好きな理由についてご紹介します。

サムライは日本独自の文化

侍には、日本独自の文化や思想を見ることができます。

侍とは、日本の中世から近代にかけて存在した、武士道精神に基づく武士階級の人々を指す言葉。

侍は主君や家族、仲間、そして自分自身を守るために、剣術や弓術などの武術を修め、戦闘に参加しました。

また、侍は、礼儀作法や詩歌、茶道などの文化も身につけ、儒教や仏教の教えに基づく精神的な修養も重視されたのです。

侍の中には、名だたる武将や文化人も多く輩出され、彼らの武勇や知恵、美意識は後世にも伝えられています。

このように、侍は日本独自の存在であり、多くの文化や伝統、そして思想を生み出したので、海外から見るととても魅力的な存在に見えるようです。

映画やアニメ・漫画のサムライのイメージ

海外において「侍」という言葉は、主に日本の歴史や文化、映画、漫画、アニメなどの作品を通じて知られています。

なので外国人が持つ侍のイメージのほとんどは、映画やアニメ、漫画そしてゲームの中の侍が源になっています。

作中の侍の多くは、魅力的なキャラクターとして描かれて、見た目と生き様のかっこよさは外国人からも熱く支持されているようです。

特に1980年代から海外に多く普及した、ゲームやアニメの影響力は強く現在にまで続いており、世界中で現在の子供達もその影響を強く受けながら育っています。

そしてなにより、国内外で多くの侍をテーマにした映画が制作され、数多くの国際映画祭で名誉ある賞を受賞するなど、注目を集めてきました。

このように、外国人の持つ侍のイメージには、メディアコンテンツによる影響がとても強いと考えられます。

おすすめ関連記事:【アニメ・漫画の海外の反応】外国人から人気の13作品と文化体験5選

外国人もあこがれる武士道と美意識

また、武士道精神や侍の美意識が国際的に評価され、多くの人々に影響を与えています。

「武士道」とは、日本の武士階級が従うべき道徳観念や規範であり、鎌倉時代から江戸時代にかけて発展しました。

明治時代には、新渡戸稲造が『武士道』を出版し、世界的に広がり、明治維新以降は日本の国民の道徳概念やアイデンティティの一部として教育にも影響を与え、現在まで続いています。

武士道には主君への絶対的な忠節、犠牲、礼儀、質素、倹約、尚武などが基本的な美徳として含まれ、多くの高名な人物の生き様や思想、態度や行動をもとに発展してきました。

武士道は、何百年もの歴史の中で育まれた思想であり、日本文化において重要な位置を占めています。

こうした理由から、海外でも日本の歴史や文化に興味を持つ人々が増え、日本文化の一部として「侍」や「武士道」という概念が広まっているのです。

外国人のサムライへのイメージがわかる侍映画4選

こちらでは、サムライを題材にした映画とドラマの中から、外国人がサムライへ抱くイメージについて紹介します。

外国人の目線からみたサムライのイメージをより具体的に理解するヒントになりますよ。

映画『七人の侍』からサムライの見せ方を学ぶ

黒澤明監督の七人の侍は、言わずと知れた日本の名作中の名作であり、海外で根強い人気。

2022年現在でも、侍といえばクロサワ、名俳優ミフネといった声を聞きます。

2018年、BBCが史上最高の外国映画ベスト100を発表。その中の1位に輝いたのは、1954年黒澤明監制作の「 七人の侍」が、世界中の数ある名作映画の中でトップに輝きました。

しかし、この審査の時に参加していた日本人の映画評論家は、だれも「七人の侍」に票を入れていなかったそうです。

BBCカルチャーの記事の中に、黒澤明映画について、“Why is Seven Samurai so good?”という記事があります。

その分析の中で興味深い内容があったのでご紹介しますね。

 

“『七人の侍』が欧米で人気を博したのは、ビデオ化される前の時代に、多くの観客が初めて見る日本映画の一つであったことが要因の一つであることは間違いない。ハリウッドの西部劇に慣れ親しんだ観客にとって、異国でありながら魅力的な文化を紹介したのである。

後年、黒澤はジョン・フォードの映画に傾倒していたが、彼の功績は、西部劇の伝統と、チャンバラと時代劇という日本の新しいジャンルを融合させたことであった。”引用 BBCカルチャー“Why is Seven Samurai so good?”:

という評論からも、外国人の多くは、七人の侍の中にあるアクション性に惹かれ、侍(雇われ浪人たち)の武士道に感動しているようです。

そして、この記事の中には最後にさらに興味深い評論がありました。

“欧米人が黒澤映画を魅力的だと感じたとすれば、それは溝口や小津の静かな作品ほど本物の日本ではないことを意味しているのかもしれない。引用 BBCカルチャー“Why is Seven Samurai so good?”:

ここからも読み取ることができるように、外国人が持つ日本へのイメージと、日本人が表現したい日本のイメージには、少し隔たりがあるようです。

この場合、どちらがよくて、どちらが悪い、ということではなく、エンターテイメントですから、鑑賞者が「より楽しめるかどうか?」という部分が大切になってくるのではないでしょうか?

こうした部分にも、日本伝統文化体験を外国人の方へ提供する際に、おもてなしヒントが隠されているかもしれませんよね。

映画『ラスト サムライ』から殺陣の魅力を学ぶ

殺陣シーンは、やはり外国人からみても圧倒する何かがあり、時代劇を鑑賞することに慣れている日本人以外からも人気があります。

殺陣シーンで世界中の人を虜にした映画といえば、トム クルーズ主演のハリウッド映画「ラスト・サムライ」。

明治維新から間もない1870年代の日本で、政府軍を近代化するために雇われたネイサン・オールグレン大尉(トム・クルーズ)を主人公とした物語で、日本人俳優渡辺謙氏、真田広之氏の名演技が有名ですよね。

この、世界的サムライ映画となった「ラストサムライ」から、サムライのイメージをもっている外国人を、海外でかなり多く見かけます。

それまでのハリウッド映画の中の「日本」は日本人からみたら、身に覚えのない神秘的な習慣や、何となく日本を見下したようなイメージの物が多く、おそろしく勝手なイメージが暴走していると言われていました。

しかし「ラスト・サムライ」は、「日本、そしてサムライを真面目に描こうとした最初のハリウッド映画」ともいわれ、大ヒットを飛ばします。

特にラスト サムライの中には殺陣シーンが素晴らしいと評され、ハリウッド独自の派手さのあるアクションに、日本の殺陣の技がふんだんにつかわれており、疾走感と迫力で世界中の人を虜にしました。

侍と殺陣はやはり外国人からの目線でも魅力的に映るようです。

映画『キル・ビル』から外国人の日本イメージを学ぶ

2003年に公開された映画『キル・ビル』は、ビル(殺し屋のボス)に結婚式で夫とおなかの子どもを殺されてしまう、“ザ・ブライド”(ユマ・サーマン)の復讐劇を描いたバイオレンスアクション。

映画の舞台は東京で、千葉真一や栗山千明を始め日本人キャストも多数出演。ジャパニーズカルチャーが世界から最も注目されていた2000年代前半の代表的な作品です。

この映画は日本の侍の映画ではありませんが、映画の随所に日本や武士道などが登場します。

映画の中にでてくる、ユマ・サーマンと栗山千明の戦闘シーンは、東京西麻布にある居酒屋「麻布 権八」がモデルに起用されました。

現在もこの居酒屋「権八」は、ハリウッドのセレブをはじめ訪日外国人に人気があり、小泉元総理大臣とブッシュ元大統領の居酒屋会談が行われた場所としても知られています。

映画の中の日本は、日本人からみるとかなり誇張された日本ですが、ここからも外国人が求める日本のイメージを知るヒントになるので、一見ありの作品ですよ。

外国人が求める日本の姿を、私たち日本人は「本当と違う!偽物だ!」と正論でねじ伏せるのではなく、許容して受け入れること。

なぜなら、誇張されているということは「魅力的だからその部分を拡張したい」ということだからではないでしょうか。

その部分に、外国人が求める日本のイメージのヒントが隠されているのかもしれません。

「ウエストワールド/シーズン2」から体験したい侍の世界について学ぶ

『ウエストワールド』は、2016年からスタートした、アメリカ合衆国のSFスリラーテレビドラマシリーズは、日本人俳優も数多く出演していて、日本でも話題になりましたよね。

“ホストと呼ばれるアンドロイドが西部劇の街並みに暮らし、高額の入場料を払ったゲストたちは、ホストからの報復を恐れることなく自らの欲望のままに行動し、アンドロイドは人間と見分けがつかないほど高度な技術に基づいて製造され、自意識も持つ。ゲストが来るたびに記憶はリセットされ、新たなシナリオに基づいて日常を繰り返す。”引用:ウエストワールドwikipedia

 

このウエストワールドのシーズン2(2018年)では、西部劇のシナリオである「ウエストワールド」に加えて、江戸時代劇シナリオ「ショーグンワールド」が登場します。

江戸時代の街並に、日本の侍や芸者のアンドロイドホストたちによるシナリオが展開され、西部劇ゾーンである、ウエストワールドのアンドロイドたちとのかかわりで繰り広げられるショーグンワールド。

そしてウエストワールドのショーグンワールドでは、かなり細部まで江戸時代の街を再現され、アジア系アメリカ人俳優ではなく、日本人の俳優(真田広之、菊池凛子、TAO、祐真キキ)を起用し、ショーグンワールドの世界が作り込まれています。

「実際に体験したい映画の世界を味わえる」というシナリオ設定の中、メインの西部劇の次に、江戸時代劇が選ばれていること。

そこには、体験してみたい映画の世界,と考えた時に日本の時代劇と設定されたということは、多くの外国人にとって「日本の時代劇、侍の世界が外国人の体験してみたい世界」ということが読み取れるのではないでしょうか?

外国人が好きな侍・武士道体験 5つ厳選

では、訪日インバウンドで人気のあるサムライ体験には、どんなことがあるのでしょう?

こちらでは、実際、モテナス日本で好評だった侍体験についてご紹介します。

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居合い体験

居合い術とは、日本の武道として現在まで受け継がれており、海外で居合いは剣術として知られています。

訪日インバウンド向けの居合体験は、ワークショップ、エンターテイメント、そしてチームビルディングと幅広く人気があります。

その理由として、日本刀は芸術工芸としても世界から注目を浴びています。この日本刀を自分で触ることができる「居合い体験」にやはり外国人からの人気があつまっています。

そして、本物の日本刀をつかった居合いをエンターテイメントとして披露することも臨場感があっておすすめ。場の空気に緊張感が走り、他の文化体験とはまた違った日本のサムライ体験ができますよ。

しかし、本物というだけあって、事故や怪我にも十分注意をはらわないといけないので、ここでは本当の居合い家による指導と、より深い理解のために通訳者を準備しましょう。

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剣舞体験

剣舞というのは、侍が自分を鼓舞するために舞ったとされる舞いです。

日本でも人気を極めている漫画、アニメ「鬼滅の刃」は海外でも同じぐらい人気があり、作品の中でキャラクターたちは剣術をきわめて行きます。

そんな背景もあり若い世代でも、剣舞に興味を持つ外国人が増えてきているので、剣舞を日本文化体験としてご紹介するのに年齢制限はありません。

剣舞体験では、「日本刀の扱い方を学んで、実際に剣舞を舞ってみる。」ということが目的です。

剣舞体験のポイントとして、

• 日本刀は居合刀を利用し、持ち方・抜き方・納刀の仕方までを学ぶのでそれだけでも日本通になることはできます。

• そしてさらに舞いの際の扇の取り扱いを学ぶ。

• 扇を美しく使用する動作の基本を学べるので、外国人からも人気。

• そして剣舞で実際、漢詩で振り付けを舞うので生きた体験をすること。

• 剣舞のための雅な衣装を着つけて、実際本人が剣舞を踊ることによって侍になり、舞いを踊っているような感覚を得る。

剣舞体験では、見ているだけでも美しく感動がありますが、更に実際に舞ってみることで、外国人により深い日本文化体験をすることができますよ。

禅体験

「禅」とは仏教の「不立文字(ふりゅうもんじ)」という教えの思想をいい、禅の目的は「悟り」を開くことです。

「悟り」とは自分の中にある仏性に気づき一切の執着から離れることをさし、「悟り」に至る修行としては「座禅」、「公案」と生活で大事な掃除や料理を通して「作務」という修行が一般的です。

禅体験は主に座禅を軸に、禅寺で座禅の行をすることで、本格的な禅体験となり、日本の本当のお寺で座禅をすることは、 外国人からとても魅力があります。

ご住職によるありがたい説法を通訳者による同時通訳や、茶道体験もいっしょに体験できるコースは人気。

現在、世界中で注目されている、マインドフルネスの実践者の間では、本場日本での禅体験は夢のような体験になります。

このような、マインドフルネスを意識したインバウンド観光は現在大変ポテンシャルの高い企画として注目されているのです。

そういった側面も兼ね備えているので、サムライ、禅、マンドフルネスと言ったキーワードからの企画アイデアは、無限大ですよね。

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殺陣体験

殺陣と聞いて、思い浮かぶのは時代劇やサムライのでてくる映画の中で刀で切り合うシーンではないでしょうか?激しいサムライ同士の切り合いのシーンには日本人だけではなく、外国人も白熱します。

この殺陣は一見とても難しく専門的な鍛錬をしなければ習得できないように感じますが、素人でも十分迫力のある殺陣を体験することができます。

まず,殺陣を学ぶためには剣道や居合を組み入れた演技を学び、これらのポイントから殺陣の基本的な動作の指導を受け、指導も本格的な感じがするので、やはり外国人からの人気があがっています。

現在では外国人からの人気もあり、様々な殺陣プロダクションの俳優による殺陣のエンターテイメントや、実際に外国人の方に殺陣体験をしていただく、というインバウンド企画が非常に人気となっています。

殺陣体験は、袴や着物を身に着けるなどまさにサムライになりきってできるので、サムライにあこがれを抱く外国人の方には、まさに夢のような体験といえるでしょう。

もちろん、最後に動画撮影をしておみやげにすれば、まるで自分があこがれの映画俳優になったような思い出もお届けできますよ。

茶道体験

茶道と武士道はとても深いつながりがあるので、武士道を詳しく知りたい方や、もっと深い思想的な部分まで実感してみたい外国人に、大変おすすめです。

茶道体験は各国の要人の日本訪問でも必ずと言っていいほど企画されます。

それはやはり茶道を通して日本文化の神髄を体験していただけるということで、大切な人物へのおもてなしとして国家レベルでも実行されているのです。

インバウンド観光向けに、通訳者をつけた本格的な茶会を企画することは、外国人の方にとって忘れられない経験になります。

茶道には禅思想が深く関わっており、武士道と共通する思想がたくさんあります。

茶道と言えば千利休。茶道を完成させた歴史的人物で、利休もまた最後は切腹を命じられ、武士らしく最期を遂げます。

静寂の中でお茶をいただき、対話すること。茶道体験ではまさに武士の精神と振舞いを学べ、利休の茶の湯の心得を学ぶことで真のサムライ文化に触れることが可能です。

まとめ

日本のイメージとして、サムライ!と答える外国人。

そんな外国人の方が日本でサムライの体験をしたい!サムライにあいたい!と考える人は実際に多くいます。

外国人対象のカンファレンスやイベントを開催する場合、武士道を研究し外国人が持つサムライのイメージをよく知ることは、ニーズに応えるおもてなしを企画するヒントがあります。

様々なインバウンド企画の中でも、サムライをキーワードにしたおもてなしは日本で自分がサムライを体験した!というリアリティーのある興奮をおとどけできるのではないでしょうか?

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