華道の流派一覧と外国人体験におすすめの流派3選

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モテナス代表
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「外国人体験で華道を取り入れたいが、流派の違いや選び方がわからない」とお困りではありませんか?

日本の美しい華道を体験してもらいたいけど、華道の流派は自分も詳しくないと紹介する自信がもてませんよね。

華道の流派の違いや特徴は、代表的なもので10種類あり、経験がないとわかりづらいことも事実です。

そこで、この記事では、華道の流派ごとのスタイルの違いや歴史を詳しく解説し、外国人体験に向けた選び方もご紹介します。

外国人体験に華道を取り入れたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

華道の流派一覧・外国人体験のために知っておきたい知識

外国人のお客様をおもてなしする際に、日本の美しい華道を体験してもらいたい。

とはいえ、自分自身も華道に精通しているわけではないし、正直、流派もどんなものがあるか曖昧…。

そんな悩みをお持ちでも、安心して大丈夫です。

ここでは華道の代表的な流派から、外国人の文化体験におすすめな流派までを紹介します。

華道の代表的な3大流派と特徴

華道には多くの流派が存在し、それぞれ異なるスタイルや歴史を持っています。

室町時代に確率された華道ですが、現在は細分化し300以上の流派があるのです。

しかしその中にはほとんど名前を知られていない流派も含まれます。

まずは、華道と言えばの代表的な3大流派について知っておきましょう。

1.草月流(そうげつりゅう)

草月流は、歴史が古く1927年に確立された流派です。

他の流派に比べると自由度が高いのが特徴の、草月流。

日本の伝統文化としての華道を、現代的にアレンジした流派として知られています。

モダンアートのように捉えられている一面もあり、前衛的な作品が好きな方にも好まれる流派です。

自由度の高さから外国人や華道初心者にもとっつきやすく、外国人体験にもおすすめです。

2.池坊(いけぼう)

池坊は、日本で最も歴史のある流派のひとつ。

華道の元祖ともされており、伝統的な華道スタイルが特徴です。

室町時代に池のそばで生活していた、お坊さんにより確立されたとされる池坊。

池坊が華道そのものを作った元祖であるとされることから、「〇〇流」と名乗ることはなく「池坊」が正しい呼び方です。

自然をそのまま活かすスタイルで、「生花」と「自由花」の2つのスタイルがあります。

3.小原流(おはらりゅう)

小原流は、明治時代に池坊を学んでいた華道家により確立されました。

西洋文化が入ってきていた明治時代らしく、西洋の文化も取り入れたスタイルが特徴です。

剣山を初めて取り入れたのも小原流とされていて、三次元的な立体感のある作品が多くなっています。

これらの3大流派であれば一般的なため、全国に華道家の数も多く手が届きやすいでしょう。

先生の数が多いので、教室やワークショップを依頼できる華道家も比較的簡単に見つかります。

華道には有名な7大流派もある

上記で紹介した3大流派以外にも、華道には有名な流派が存在します。

3大流派に、特に良く知られている4つの流派を合わせた7大流派というのが、現代の華道で一般的に知名度のある流派です。

【華道の7大流派】

  1. 草月流(そうげつりゅう)
  2. 池坊(いけぼう)
  3. 小原流(おはらりゅう)
  4. 龍生派(りゅうせいは)
  5. 嵯峨御流(さがみりゅう)
  6. 未生流(みせいりゅう)
  7. 古流(こりゅう)

それぞれが独自のスタイルと歴史を持っているので、特性を知って外国人の文化体験に合うものを探してみましょう。

以下にそれぞれの流派の特徴について説明します。

1. 草月流(そうげつりゅう)

華道の3大流派の中では、特に自由度が高い草月流。

伝統的な技術や知識はもちろん押さえますが、作品づくりでは形式にとらわれないダイナミックなものも多いです。

モダンアートのひとつとしても高く評価され、外国人向けの教室なども積極的に開いている草月流。

海外の方でも日本文化に関心が高い方なら、知っている方もいるかもしれません。

若い外国人の方、アートに関心が高い方などにも体験としておすすめできます。

2. 池坊(いけぼう)

池坊は日本で最も歴史のある流派で、生け花の元祖とも呼ばれています。

そのため流派としての規模が大きく、全国で先生や教室も見つけやすい流派です。

先生が多ければそれだけ選択肢も多いので、外国人体験に合った講師を見つけやすいという一面もありますね。

室町時代に僧侶・池坊専慶によって誕生した、華道の元祖とも言える流派です。

池のそばで生活していたお坊さんが池坊と名乗ったことが、名前の由来と言われています。

池坊は華道・生け花そのものを創り出したと言われているため、他の流派のように◯◯流・◯◯派とは名乗りません。

池坊では、同じ流派の中でも以下の3つの技法があります。

  • 立花
  • 生花
  • 自由花

山や川の風景を表現する「立花」、少ない花材で自然の美しさを表現する「生花」、比較的自由で西洋の花なども取り入れる「自由花」と細かく技法が分かれているので、ツウな外国人のお客様には興味深いかもしれません。

3. 小原流(おはらりゅう)

小原流は西洋の文化が日本に入り始めた、明治時代に始まった華道の流派です。

そのため日本らしさというよりは、西洋のテイストも含んだ面白さを感じられる流派と言えます。

実際に西洋の花を使用することもあるので、外国人の方には親しみやすい流派でもあるでしょう。

また、小原流ができるまでの華道では、平面的な作品が主流とされていました。

そこに「盛花」という技法で、三次元的な作品を広めたのも小原流です。

特に四季折々の花で自然の景観を表現する、「写景盛花(しゃけいもりばな)」という表現法がよく知られています。

4. 龍生派(りゅうせいは)

龍生派も3大流派ほどではないが、よく知られている華道の流派です。

吉村華芸によって明治時代に創設されました。

明治時代は西洋文化が日本に入ってき始めた頃で、華道でも西洋にインスピレーションを得た自由度の高い形式が注目されていました。

しかし、そんな中で龍生派の3代目である吉村華泉は、古典的な生け花の考え方を敢えて提案したのです。

現在、龍生派は吉村華泉が提唱した「古典華」と、個性と創造性を尊重する「自由花」の2つのスタイルを受け継いでいます。

5. 嵯峨御流(さがみりゅう)

華道の流派の多くでは「家元制度」というものがあり、流派のトップに「家元」がおり文化を弟子に伝えています。

しかし嵯峨御流には家元がなく、大覚寺の門跡によって受け継がれているという独特の流派です。

嵯峨天皇がルーツになっている流派のため、嵯峨天皇とゆかりのある大覚寺で代々受け継がれているのです。

一時は衰退した時代もありましたが、その後関西を中心に全国的に広がりました。

生ける人の思いを表現したり、自然の草花をありのままに活けるという考えをもっている流派です。

伝統的な「伝承花」という形式は神事などでも用いられています。

6. 未生流(みせいりゅう)

未生流は、江戸時代後期に大阪で生まれた流派です。

未生斎一甫と未生斎広甫によって確立された流派で、江戸後期に上梓された伝書に基づく形で厳格に伝承されています。

幾何学的な理論や東洋哲学を基にして作り出される未生流の造形美は、とても理論的とも言えるものです。

「未生」とつく華道の流派は他にもあるのですが、それらは全て流祖である未生斎一甫の未生流に基づいていると考えられています。

7. 古流(こりゅう)

古流も江戸時代に作られた華道の流派です。

花を用いて儒教の考え方を表現するという、伝統的な流派のひとつとして知られています。

西洋文化が盛んになっていた明治時代に一度衰退しましたが、金沢で再興したことから田代にまで受け継がれました。

江戸時代の伝統様式、伝統的な技術を、現代でも受け継いでいる流派です。

「三才型」と呼ばれる高さのある活け方も、古流の特徴としてよく知られています。

古流は、日本古来の精神性を重んじた流派です。

伝統的なものに関心が高い外国人の方であれば、その繊細さを興味深く感じるでしょう。

華道の流派の違いや選び方

華道の流派が複数あることはわかっても、それぞれの違いや目的に合った選び方は難しいですよね。

華道の流派では、流派のトップがそれぞれ異なるため作風にも違いが出ます。

個人的に自分が習うのであれば、それぞれの流派の華道家の作品を参考にするとよいでしょう。

実際に展示を見に行ってみるのもおすすめです。

ただ外国人体験を目的にするなら、担当者の目線だけではなく、外国の方の目線で親しみやすいかどうかも意識したいポイント。

例えば草月流は西洋文化を取り入れている一面もあり、自由度が高いので外国人の方にも親和性が高い流派と言えます。

そして同じ流派でも、先生ごとに教え方の個性はあります。

外国人向けのワークショップなどに慣れている先生がいれば、なお良いでしょう。

3代流派である草月流・池坊・小原流は教室も多いため、外国人体験に慣れている先生が比較的見つかりやすい流派でもあります。

華道の流派にランキングはある?外国人体験におすすめなのは?

華道の流派について調べると、検索サイトでは「ランキング」という言葉もサジェストに出てきます。

しかし、華道の流派の違いは良し悪しを決めるためのものではなく、一概にランク付けをするのは非常に難しいものです。

それぞれに歴史や特性が異なり、良さがあるのが華道の各流派。

簡単にランキングにできるものではないのですが、ここでは規模や「外国人におすすめか」といった基準で高評価できる流派を紹介します。

規模の大きさなら池坊・草月流・小原流

池坊・草月流・小原流の3大流派は、規模の大きさで言うならば、やはりトップクラスと言えます。

最もポピュラーな流派なので、全国に教室や華道家の先生を見つけやすいです。

展示会なども多く行われているので、選ぶ際にも参考にしやすい流派でしょう。

特に華道のパイオニアとも呼ばれる池坊においては、およそ220万人の会員数を誇ります。

自由度の高い草月流は外国人でも楽しみやすい

外国人体験を目的とするのなら、海外の方の感性に合う流派を選びたいものです。

草月流はその自由度の高さから、外国人でも楽しみやすい流派と言えます。

創始者である勅使河原蒼風は、古来の形式的な生け花に疑問を抱き草月流を考案しました。

伝統的な日本文化に触れながらも、アーティスティックで自分らしいアレンジメントを楽しみたい外国の方に向いています。

また、草月流はインターナショナルクラスと称して、英語での指導も積極的に行われています。

そのため英語の話せる先生も見つけやすく、外国人体験で言語の壁を感じにくい点も魅力です。

西洋の文化を取り入れるなら小原流

小原流も、外国人の方に受け入れられやすいスタイルの流派です。

これは小原流が確立された明治時代は、西洋文化が日本に盛んに流入していた時期だったことが関係しています。

そのため小原流では西洋の文化との調和を大切にし、洋風のアレンジメントにも対応しています。

外国人体験においては、西洋文化との対比を楽しむことができる流派とも言えるでしょう。

小原流も海外支部があるなど、外国人に向けた発信に積極的な流派でもあります。

伝統的な様式の華道なら古流

外国人が相手と言っても、人によっては古風な日本らしさを学んでみたいと感じる方もいます。

特に日本での文化体験に慣れている方の場合、より伝統的な格式ある流派に興味をもつかもしれません。

伝統的な日本文化を強調したい場合には、古流がそれに当てはまります。

古流は儒教の教えを表現した華道の流派で、格式や儀式が厳格です。

難しさもある反面、伝統様式を学ぶレアな体験となります。

すでに他流派での華道体験があるという外国人の方には、ぴったりでしょう。

元祖華道なら池坊

池坊は、華道の元祖とも言える流派で、その格式と歴史は非常に豊かです。

池坊の独特な考えのひとつに、枯れた花や草木であっても、自然のものに美しさを見出すというものがあります。

新鮮な花だけでなく、枝や実、紅葉した葉など、植物のあらゆる状態を大切に表現するのです。

そんな日本らしいスピリットと、長い歴史にまつわるストーリーが池坊の魅力。

作品の裏にある背景も学びたいという方には、興味深いでしょう。

華道の外国人体験は客層に合わせた流派選びを

華道の流派といっても規模やスタイルが大きく異なり、外国人から見た受け止め方によって選ぶ必要があるとわかってきましたね。

華道の流派を外国人体験で選ぶ際には、最終的には客層に合ったものを選ぶことが大切です。

  • 年齢層
  • 国籍や住んでいる地域の文化
  • 日本の文化に関する知見レベル
  • どんな興味関心があるか

このようなポイントを踏まえて、顧客のパーソナリティに合った流派や先生選びをしましょう。

外国人のお客様と言っても、30代か60代かでは興味関心も大きく異なります。

若くてモダンアートに関心が高いような方なら、草月流のような自由度が高い流派は喜ばれる可能性が大。

また、日本が全く初めての方や、アジアの文化に全くなじみがないという方も、自由度の高いものが楽しめるかもしれません。

逆に日本での文化体験に慣れている年配の方なら、格式高い伝統的な流派を新鮮に思ってもらえる可能性もあります。

外国人のお客様の気持ちを汲み取り、それぞれにあった華道の流派選びを意識しましょう。

まとめ

華道は外国人体験において、日本文化や芸術の美しさを伝える魅力的な要素です。

流派ごとに異なるスタイルと特徴があるため、目的や顧客の人物像に合わせて適切な流派を選びましょう。

基本的には池坊、草月流、小原流といった規模の大きな3大流派から、外国人顧客のニーズに合わせて選ぶことがおすすめです。

日本独自の伝統はもちろん、西洋文化を取り入れたスタイルの面白さなど、幅広い華道の魅力。 華道を通して、外国人のお客様に豊かな時間を提供できることを願っています。

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