外国人も魅了する禅とは? 禅体験による瞑想とマインドフルネスの関係

Mayumi Folio
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日本の代表的な思想といえば、禅。

 

世界中の様々なシーンで禅への注目があつまっています。

 

今回は

 

• 何となく禅ってイメージでは知っているけれど外国人に聞かれたら説明できるか不安。

 

• 最近よく耳にするマインドフルネスと禅ってどう違うのだろう?

 

• 外国人におすすめの禅体験ってどんなことをするの?

 

といったポイントを重視して、

 

禅の知識を知りたい方、

 

外国人にもっと禅について伝えたい方へ、

 

禅についてお届けします!

 

禅思想とは?

禅思想の歴史

禅の語源はサンスクリット語のディヤーナ 「心が動揺することのなくなった状態」という意味の音写、禅那(ぜんな)。

 

南インド出身で中国に渡った達磨(だるま)を祖とした大乗仏教の一派を禅宗とよびます。

 

嵩山少林寺(すうざんしょうりんじ)で9年間、坐禅を続けた達磨大師。

 

達磨大師は教典や文字に頼らず、弟子と直接関わることで心のうちを知り、悟りの境地へ向かう禅宗をうみだします。

 

その教えを受け継いだ臨済義玄(りんざいぎげん)を祖とする臨済宗と、黄檗宗(おうばくしゅう)を祖とした曹洞宗という宗派が生まれました。

 

中国では明の時代に衰退してしまいましたが、日本ではそれぞれ時代のおりに触れて発展し、現代まで日本人特有の死生観の中に息づいています。

 

禅宗は奈良時代から平安時代にかけて日本に渡たり、鎌倉時代に純粋な禅宗が伝えられ、室町時代には幕府の保護のもと発展しました。

 

そして、明治維新以降に鈴木大拙によって日本の禅は世界に広められます。

 

禅思想

では一体禅思想とは一体どのような思想なのでしょうか?

 

禅の入り口を知るためには、禅思想の根源にある、「不立文字 ふりゅうもんじ」という言葉を見て行きましょう。

 

「不立文字 ふりゅうもんじ」とは、教典や文字による教えとは別に、修行体験によって教え伝えるということ。

 

の意味があります。

 

不立文字によって、悟りを見出すこと。

 

自分の中の仏に気がつき、身も心も一切の執着を手放す状態になること。

 

そして、禅の思想には“般若”と“大悲”という重要な思想があります。

 

般若は“叡智Transcendental wisdom”、超越的な叡智。

 

叡智とも言えます。

 

般若(叡智)によって、人は事物と現象的表現を超えてその実態を解読することができる。

 

大悲は、愛loveそして憐情compassionであり、愛が利己的な妨げをうけずに万物に及ぶことができる。

 

慈悲。

 

般若(叡智)を得れば私たちは生の世界と根本的の意義を貫くことができ、個人的な利益や苦痛に煩わされることがなくなる。

 

すると大悲(慈悲)が自在に作用するようになる。

 

それは自分とは違う相手を許し認め、自分と一つとする、「不生不滅・不垢不浄・不増不減」の空の価値観に立つおおらかな心のことです。

 

自他の距離と境界を越えるには、自分自身を空しくすることです。

 

それが禅、こころの別名とされます。

 

参考書物:禅と日本文化 Zen and Japanese Culture 鈴木大拙より要約

 

参考サイト:臨済宗妙心寺派 大本山妙心寺:

 

禅の行

禅とは物事の真実の姿、あり方を見極めて、これに正しく対応して行く心の働きを整えることを指します。

 

この状態を目指すために行を行い、訓練を重ねていきます。

 

禅の行の代表的な悟りにたどり着くための基本の行として“座禅修行”と“公案”そして“作務”があります。

 

座禅修行は、座禅をくみ、呼吸とこころをととのえ、自我の奥深くに意識を潜り込ませます。

 

修行者が悟りを開くための研究課題としてあたえられる公案。

 

そして禅の修行は掃除や料理にもあり、作務といわれる行です。

 

特に作務は、日常生活を送る暮らしの中の習慣にとても近いので、本格的な修行としての禅ではなく、一般のわたしたちにでも日常の中に禅の思想を意識して暮らすことができます。

 

曹洞宗 座禅の組み方:

 

禅思想と日本文化

日本に禅宗がつたわると、武士から庶民階級まで広く広がりました。

 

室町幕府は禅宗を特に保護し、統制するようになり、日本各地に禅寺がたてられます。

 

禅思想は修行や思想だけではなく、日本では独自に禅思想に基づいた美意識が開花し、水墨画や書、庭、建築そして茶道へとつながっていきます。

 

様々な分野の中で禅の思想は息づいており、日本らしい美や価値観を生み出して行きました。

 

美意識や思想、そして生活習慣にいたるまで日本人全体に深く浸透していったのです。

 

このようにして禅思想は、日本文化の骨格となっていきます。

 

禅とスティーブジョブズ

禅思想に影響された有名外国人として、一番に思い浮かぶのはスティーブ ジョブズではないでしょうか?

 

アップルの創始者であるスティーブ ジョブズは、禅思想に大きな影響を受けたと言われています。

 

特にアメリカのサンフランシスコ禅堂の曹洞宗 禅僧 乙川弘文氏を深く師としてあおぎ、とても深い交流で結婚式も曹洞宗で挙げられたそうです。

 

アップル社を追放されていた月日のあいた、ジョブズと乙川氏は長い間時をともにすごし、禅の思想や教えを得たといいます。

 

彼の禅思想は無、駄を削ぎ落としたデザインや機能を軸とするアップル製品の至る所に見ることができます。

 

ジョブズの著書や講演の随所に禅の言葉があらわれ、ライフスタイルにも禅の思想とりいれていました。

 

文春オンライン《禅とは掃き清めること》人間関係ぐちゃぐちゃのS・ジョブズを救った日本人僧侶の言葉:

 

マインドフルネスと禅の違い

マインドフルネスとは?

シリコンバレーを拠点にするGoogle やFacebookをはじめとするIT企業では、社員のメンタルや健康のケアを目的に禅や瞑想を取り入れて注目を浴びています。

 

会社の中に禅ができる禅ルームを供え、インストラクターを呼んで社員全体で瞑想や禅を取り入れています。

 

この、禅を基本とした瞑想に手順やマニュアルを作り出した物が、マインドフルネスとよばれます。

 

マインドフルネスとは、心の今の状態に焦点を当てた状態にする方法。

 

私たちは今この瞬間をいきているようですが、過去や未来への不安や心配事を考える時間が長くなりがちです。

 

この状態では自分自身で不安や心配生み出し、ストレスを作っているといっても過言ではありません。

 

この状態から自分を解放して今の自分に目をむける。

 

自己と他者の距離をみつけ、ビジネスをより円滑にし、クリエイティブをさらに深める効果があると言われています。

 

今この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずにとらえられない状態で、ただ観ること。

 

そのために効果的な能力開発プログラムをマインドフルネスと呼びます。

 

そして、このマインドフルネスをさらに能力開発プログラムとしてSearch Inside Yourself通称SIYをGoogleが開発しました。

 

Search Inside Yourself通称SIYは、マインドフルネス、神経科学、エモーショナルインテリジェンスをかけあわせた、一人一人の個性とリーダーシップを開花させる能力開発プログラムです。

 

Search Inside Yourself:

 

このように現代社会において禅は新しい形で世界中に受け入れられています。

 

マインドフルネスと禅の違いと共通点

マインドフルネスは禅の思想や仏教の宗教色を排除してより医学的なアプローチとしてアメリカでうまれました。

 

マインドフルネスは医療行為とされ、1979年ジョン カバット ジン氏が心理学の注意の焦点化理論と組み合わせ、臨床的な技法として体系化します。

 

マインドフルネス瞑想は瞑想エクササイズがデザインされています。

 

基本は座禅とよく似ていますが、座り方や呼吸の仕方、そして意識のコントロールのしかたについてです。

 

ヨガやウォーキングをとりいれたマインドフルネス瞑想もあり、そのプログラムは多様です。

 

始まりは仏教。

 

特に禅宗の影響がとても強かったマインドフルネス。

 

しかし、宗教色のつよさにどうしても西洋人社会で自然に受け入れられるには抵抗がでてきます。

 

しかし、ストレス関連障害、慢性疼痛、高血圧、頭痛といった症状にたいして、マインドフルネスを行い、有益な効果を臨床試験で得ることができました。

 

アメリカでは宗教色や文化的伝統とは別に、マインドフルネスの効能に焦点をあてたプログラムとして学校、刑務所、病院、退役軍人センターその他で広く適用されています。

 

訪日外国人のための禅体験事例

海外の禅

日本にキリスト教の教会があるように、海外にも禅宗のお寺は存在し、本格的に修行をされている方もいらっしゃいます。

 

禅に強く影響をうけたスティーブジョブズも、サンフランシスコにある曹洞宗のお寺に通っていました。

 

本格的に修行をつんで出家される方もいらっしゃいますし、信者として日常に信仰を取り入れる方もいらっしゃいます。

 

信者になる、とまではいかないけれど、日常の中に禅の思想を取り入れて生活される方も。

 

そして、医療としてのマンドフルネスとして瞑想をはじめ、そこから禅思想に興味が出た。

 

という人も多くいます。

 

西洋文化はもともと哲学をとても大切にする文化なので、生き方についての道しるべとして禅の教えを自分の哲学に合わせる方もいらっしゃいます。

 

訪日外国人向けの禅体験事例

訪日外国人のための禅体験として、曹洞宗のお寺で本当の座禅の行ができます。

 

曹洞宗 外国人受け入れ寺院リスト:

 

そして団体の訪日外国人客のためには、特別な禅を取り込んだプランが人気です。

 

実際にお寺を尋ね、禅体験とご住職から説法をいただきます。

 

通訳の方が一緒なので、説法もきちんと理解できるところが人気です。

 

チームビルディングとしての禅体験ツアーにも注目があつまっており、企業が禅の本場である日本の社員教育の一環として選ばれます。

 

外国企業経営者および幹部の方を中心に「日本のおもてなしの神髄をしりたい、基礎を学びたい。」と考える方がいらっしゃいます。

 

モテナス日本では、禅が体験できる特別なプランをご用意いたしました。

 

由緒あるお寺で座禅の組み方から禅の瞑想。

 

そして

 

裏千家の本物の茶道を実際に体験しながら日本のおもてなしの心や考え方、そして礼儀について住職からご教授いただきます。

 

趣のあるお寺で本格的な禅体験、そして茶道をとおしたおもてなしの心の学び。

 

一日の終わりには皆様のすっきりしたお顔が印象深いです。

 

モテナス日本 日本のおもてなし文化の神髄の体験 

 

まとめ

インドに生まれ、中国を渡った禅思想。

 

日本は長い歴史の中、禅の思想を時代の節目節目に大切に受け継いできました。

 

現在の私たちの日常にもそのこころは息づいています。

 

そして今世界から禅の思想への関心は様々な場面において集まっています。

 

禅の心をわたしたちも深く理解することは、自ずと日本の魅力についてもう一度確認することができるかもしれません。

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