外国人向け座禅体験ガイド・寺院一覧やオーダーメイドプラン

モテナス代表
モテナス代表

日本の代表的な思想といえば、禅。

「マインドフルネス」の認知が広まったこともあり、世界中で禅への注目が高まっています。

外国人のお客様への接待でも、「座禅体験」は人気。

東京や鎌倉、京都など各地で外国人受け入れ可能な座禅体験を提供する寺院も増え、我々モテナスでもオーダーメイドの座禅体験プランを多く提供してきました。

しかし日本人の我々でも、座禅体験をしたことがなく「外国人にどう紹介したらいいんだろう」と感じる方も多いのでは?

そこで外国人向けの座禅体験の内容や、受け入れ可能な寺院、オーダーメイドの座禅体験事例などを詳しく紹介します。

禅の基礎知識も解説しますので、外国人のお客様に座禅体験を考えている方はぜひ参考にしてください。

外国人のための座禅体験とは?

座禅  体験 外国人

訪日外国人のための座禅体験は近年盛んに行われており、特に有名なところでは全国にある曹洞宗のお寺で座禅の行を体験できます。

日本の寺院を訪ねること自体も、外国人のお客様にとっては貴重な文化体験。

そんな寺院の講堂や本堂で行われる座禅体験は、とても新鮮な時間となります。

近年欧米を中心に「瞑想」「マインドフルネス」といった要素がブームになっていることからも、訪日外国人の方が気軽に「座禅体験をしてみたい」と考えることが増えているのです。

貸し切りや団体向けプランなどオーダーメイドの座禅体験も

座禅  体験 外国人

団体の訪日外国人客のためには、座禅を取り込んだオーダーメイドプランが人気です。

お寺を訪ね、場合によっては貸し切りで座禅体験とご住職から説法をいただきます。

もちろん通訳の方が一緒なので、説法もきちんと理解できるのが魅力。

最近では海外企業から、チームビルディングとしての座禅体験ツアーにも注目が集まっています。

禅の本場である日本で、社員教育の一環としての座禅体験をと考える重役の方もいらっしゃるのです。

モテナス日本では、このような外国人向けの座禅体験プランをオーダーメイドでご提案させていただいています。

規模やお客様の年代・性別・お好みに合わせたアレンジが可能ですので、ぜひお気軽にご相談くださいね。

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【オーダーメイド座禅体験の流れ例】

鎌倉や京都の由緒あるお寺を訪問

座禅の組み方や禅の瞑想を学ぶ

座禅の後は、裏千家の本物の茶道を体験

お茶をいただきながら、日本のおもてなしの心や考え方について住職からのご教授

 

趣のあるお寺で本格的な禅体験、そして茶道体験を通して、和の心を学ぶ。

こんな座禅と茶道の組み合わせプランなども、モテナスでアレンジ可能です。

座禅体験では、終了後の皆様のすっきりしたお顔が印象深いですよ。

鎌倉・東京の外国人座禅体験ができる寺院リスト(曹洞宗ほか)

座禅  体験 外国人

座禅体験は様々な寺院で行われていますが、言語の問題などもあり全ての寺院が外国人向けの体験を行っているわけではありません。

曹洞宗 外国人受け入れ寺院リスト では、全国の曹洞宗のお寺から外国人の受け入れ可能なところを探すことも可能です。

その中でも特に首都圏で人気があるエリアの、鎌倉や東京の寺院をこちらでも一部紹介しましょう。

東京の外国人向け座禅体験が可能な寺院

東京には以下のような外国人座禅体験可能な寺院があります。

1.起雲山 大龍寺

〒162-0053 東京都新宿区原町2-62
TEL:03-3203-8394     FAX:03-3203-8396

詳細

2.吉祥山 壽徳寺

〒206-0013 東京都多摩市桜ヶ丘4-26-3
TEL:042-375-7157

詳細

3.桐ケ谷寺

〒142-0062 東京都品川区小山1-4-8
TEL:03-3782-1359     FAX:03-3782-5799

詳細

4.耕雲寺

〒157-0073 東京都世田谷区砧7-12-22
TEL:03-3416-1735     FAX:03-3416-0392

詳細

5.吉祥寺

〒113-0021 東京都文京区本駒込3-19-17
TEL:03-3823-2010     FAX:03-5814-3300

詳細

6.正覺寺

〒116-0013 東京都荒川区西日暮里5-8-7
TEL:03-3801-1042     FAX:03-3801-1257

詳細

鎌倉の外国人向け座禅体験が可能な寺院

鎌倉では曹洞宗の外国人受け入れ可能寺院はないのですが、他の寺院でも外国人向け座禅体験を行っています。

1.円覚寺(禅寺)

北鎌倉駅近く、円覚寺内の帰源院というところでも、外国人向け禅体験を行っています。

ただこちらは通常は観光客立ち入り禁止の施設で、事前にツアー会社などを通してアレンジが必要です。

公式サイト

2.建長寺

同じく北鎌倉駅近くの、建長寺でも座禅体験を行っています。

こちらも外国人の参加については、事前に確認が必要です。

公式サイト

このような寺院での座禅体験は英語通訳がいるわけではないため、参加にあたっては事前に通訳同行でのプランを立てるのがおすすめです。

モテナスでは希望エリアでの寺院のご紹介から、人数やお客様の好みに合わせてスケジュールや通訳のアレンジメントを行います。

お気軽にご相談くださいね。

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なぜ外国人に座禅が人気?外国人から見た「禅」とは

日本にキリスト教の教会があるように、海外にも禅宗のお寺は存在し、本格的に修行をされている外国人の方もいらっしゃいます。

禅に強く影響を受けたスティーブ・ジョブズも、サンフランシスコにある曹洞宗のお寺に通っていました。

本格的に修行を積んで出家される方もいらっしゃいますし、そこまでではなくとも、信者として日常に信仰を取り入れる方もおられます。

もちろん、信者になるとまではいかないけれど、日常の中に禅の思想を取り入れて生活される方も

現代では「マンドフルネスの一環として瞑想をはじめ、そこから禅思想に興味が出た」という外国人の方も多いでしょう。

西洋文化はもともと哲学をとても大切にする文化なので、生き方についての道しるべとして、禅の教えに興味を抱く方もいるようです。

このように禅は日本だけではなく、その恩恵は世界中に広まり認められています。

そのため、日本に行く際には「本場の禅を見てみたい」ということで座禅体験が人気を博しているのです。

そもそも禅思想とは?外国人体験の前に知っておきたい禅の歴史

座禅  体験 外国人

外国人のお客様に座禅体験を提供する際には、禅の簡単な知識があるとコミュニケーションをより楽しめるかもしれません。

禅の語源はサンスクリット語の「ディヤーナ(心が動揺することのなくなった状態)」とされています。

禅宗は悟りの境地へ向かうための教えで、達磨大師を祖として生まれました。

禅宗は奈良時代から平安時代にかけて日本に渡り、鎌倉時代に純粋な禅宗が伝えられ、室町時代には幕府の保護のもと発展しました。

そして、明治維新以降に鈴木大拙によって日本の禅は世界に広められます。

禅思想の基本

禅思想とは一体どのような思想なのでしょうか?

禅の入り口を知るためには、禅思想の根源にある、「不立文字(ふりゅうもんじ)」という言葉が重要です。

「不立文字(ふりゅうもんじ)」とは教典や文字による教えとは別に、「修行体験によって教え伝える」という意味があります。

不立文字によって、悟りを見出すこと。

自分の中の仏に気付き、身も心も一切の執着を手放す状態になること。

そんな考えが禅思想には根付いています。

「般若」と「大悲」

「般若」と「大悲」というのも、禅において重要な思想。

般若は超越的な叡智を指します。

英語で言うなら「Transcendental wisdom」と訳せますね。

般若(叡智)によって、人は事物と現象的表現を超えてその実態を解読することができる、という考えです。

そして大悲は、愛、そして憐情であり、愛が利己的な妨げを受けず万物に及ぶことができることを指します。

「慈悲」とも言えるでしょう。

般若(叡智)を得れば私たちは生の世界と根本的の意義を貫くことができ、個人的な利益や苦痛に煩わされることがなくなる。

すると大悲(慈悲)が自在に作用するようになる。

それは自分とは違う相手を許し認め、自分と一つとする、「不生不滅・不垢不浄・不増不減」の空の価値観に立つおおらかな心のことです。

自他の距離と境界を越えるには、自分自身を空しくすること。

それが禅と考えられているのです。

(参考書物:禅と日本文化 Zen and Japanese Culture 鈴木大拙より要約)

参考サイト:臨済宗妙心寺派 大本山妙心寺

禅の行とは?座禅の意味

座禅  体験 外国人

禅とは物事の真実の姿、あり方を見極めて、これに正しく対応して行く心の働きを整えることを指します。

この状態を目指すために行を行い、訓練を重ねていくのです。

悟りにたどり着くための基本の行として、「座禅修行」と「公案」そして「作務」があります。

座禅修行は、座禅を組み、呼吸と心を整え、自我の奥深くに意識を潜り込ませる修行。

そして、修行者が悟りを開くための研究課題としてあるのが、公案です。

さらに禅の修行は掃除や料理にもあり、それが作務といわれる行。

作務は日常習慣にとても近いので、本格的な修行としての禅ではなく、誰でも日常の中で実践できることになっています。

このように目的を知ると、外国人の方の座禅体験にもより深みが出ますね。

禅思想と日本文化

座禅  体験 外国人

日本に禅宗が伝わると、武士から庶民階級までに広がりました。

室町幕府は禅宗を特に保護・統制し、日本各地に禅寺が建てられます。

禅思想は修行や思想だけではなく、日本では独自に禅思想に基づいた美意識が開花。

それが水墨画や書、庭、建築そして茶道へとつながったのです。

様々な分野の中で禅の思想は息づいており、日本らしい美や価値観を生み出してきました。

美意識や思想、そして生活習慣にいたるまで、禅は日本文化全体に深く浸透していったのです。

このようにして禅思想は、日本文化の骨格となっています。

禅に関するよくある疑問【マインドフルネスと禅の違いは?】

座禅  体験 外国人

Google やFacebookをはじめとするシリコンバレーのIT企業では、社員のメンタルや健康のケアを目的に禅や瞑想を取り入れたことが有名です。

会社の中に禅ができる禅ルームを作り、インストラクターを呼んで社員全体で瞑想や禅を取り入れているのだそう。

この、禅を軸とした瞑想に手順やマニュアルを作り体系化したものが、現代ではマインドフルネスと呼ばれています。

マインドフルネスとは、「今ここの状態」に焦点を当てるという取り組み

私たちは今この瞬間を生きているようで、実は過去や未来のことを考える時間が長くなりがちです。

この状態では自分自身で不安や心配を生み出し、ストレスを作っているといっても過言ではありません。

過去や未来から自分を解放して、今の自分のみに目をむける。

今この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、ただ観ること。

マインドフルネスには、自己と他者の距離を見つけ、ビジネスをより円滑にし、クリエイティブな力を高める効果があると言われています。

このように現代社会において禅は新しい形で世界中に受け入れられています。

マインドフルネスと禅の違いと共通点

座禅  体験 外国人

マインドフルネスは、禅の思想や仏教の宗教色を排除して、より医学的・哲学的なアプローチとしてアメリカで生まれた概念です。

禅の影響を受けている部分もありますが、基本的には別のものと言えます。

マインドフルネスは医療行為とされている一面もあり、1979年にはジョン・カバット・ジン氏が、心理学の注意の焦点化理論と組み合わせ、臨床的な技法として体系化しています。

マインドフルネス瞑想は基本は座禅とよく似ていますが、宗教的な教えではなく座り方や呼吸の仕方、そして意識のコントロールの仕方を意識するものです。

ヨガやウォーキングをとりいれたマインドフルネス瞑想もあり、現代ではそのメソッドも多様。

始まりは禅宗の影響が強かったマインドフルネスですが、宗教色の強さには抵抗を感じる方もいます。

アメリカでは宗教色や文化的伝統とは別に、マインドフルネスの心理学的・医学的効能に焦点をあてたプログラムとして、学校、刑務所、病院、退役軍人センターなどで広く成長してきたのです。

外国人の座禅体験を通訳付きオーダメイドで企画しよう

座禅  体験 外国人

日本は長い歴史の中、禅の思想を時代の中で大切に受け継いできました。

そしてマインドフルネスの広まりなどがあり、世界からも禅の思想への関心は高まっているのです。

外国人に座禅体験が人気なのは、そういった長い歴史が感じさせる奥深さゆえもあるのでしょう。

外国人富裕層の日本文化体験を専門的に行っているモテナスでは、人数やお好みに合わせ外国人の座禅体験をアレンジ可能です。

個人での接待から、企業のチームビルディング企画まで、どんなことでもお気軽にご相談ください。