外国人が驚く!日本特有の生活文化とは?事例を紹介!

マユミ フリオ
Mayumi Folio

世界のグローバル化が進み、先進国においては生活文化に大きな差異を感じることがなくなってきました。

しかし、それでもそれぞれの国にはその国の特色を色濃く感じる生活文化があります。

では、日本でみることができる日本独自の生活文化とは一体どんな特色が考えられるのでしょう?

外国人から見た日本生活文化の特徴とは?

どんなところが日本独自の生活文化なの?

また、

実際に海外で感じた日本特有の生活文化についてもご紹介いたします!

日本独自の生活文化

日本の生活習慣 衣

日本の伝統的な衣装として着物があげられますが、現在着物を日常生活で着ている人よりも洋服で生活している人のが圧倒的に数が多いとおもいます。

それでも、年中行事の特別なシーンで日本人はまだ着物を身に着けることがありますし、七五三や成人式、結婚式などの冠婚葬祭では礼服として着物を着る機会があります。

このように伝統衣装が日常ではないにしても日本人の多くが人生の大切な節目や場において着物を身につけることを選びます。

着物には日本人の特別な精神が宿っていると感じるからではないでしょうか?

そして夏祭りや茶道のお茶会に歌舞伎の鑑賞など、日常の中でも意識して和装を楽しむシーンが数多くあります。

世界的に時代とともに色あせ、過去のものになっていくと言われている伝統衣装ですが、海外からみると日本の着物は他の国よりよっぽど現代の生活に根付いているといえます。

そして日本は、現在の最新モードの世界においても常に注目があります。

日本人デザイナーのデザインする服は世界の有名コレクションの中でも斬新なアイデアでどの時代にも旋風を巻き起こしています。

そしてオートクチュールの世界だけではなく、日本のポップカルチャーにおけるファッション文化も日本独自の感覚で、いつの時代も世界の若者の話題にのぼります。

日本の生活文化 食

日本生活文化の中でもひときわ注目を浴びるのは、日本の食文化。

2013年、ユネスコ無形世界遺産に登録された日本の食文化は、日本の風土と歴史の知恵がつまった世界に誇る食文化です。

日本食は健康にとてもいい影響がるとして、世界のヘルシー嗜好とかさなり海外でも日本食材はオーガニック食材店で気軽に入手することができます。

また、日本は外国の食文化を柔軟に自国の食へと受け入れることができるめずらしい国でもあるので、さまざまな国の料理が日本風にアレンジされて家庭でもレストランでも気軽に楽しむことができます。

そして懐石料理など、世界の巨匠たちに数多くのインスピレーションを与えた日本独自のコース料理。

その美しさや繊細さは食に置いても日本の美意識を堪能することができます。

日本食文化についてのおすすめ過去記事はこちらになります!

海外からも注目を浴びる日本の食文化の特徴と英語例文:

【英語例文あり】外国人が懐石料理を楽しむための基礎知識

【英語例文あり】外国人が懐石料理を楽しむための基礎知識

【これで分かる】懐石料理で外国人をおもてなし接待

【これで分かる】懐石料理で外国人をおもてなし接待

日本の生活文化 住

日本の住についても、やはり日本独自の生活文化をみることができます。

日本の住宅においての独特な意識として、やはり室内では靴を脱ぐための玄関があること。

各家庭には、電動ウオッシュレットのトイレと浴槽のあるお風呂があり、お湯を無駄にしない工夫が最先端のテクノロジーによって開発され続けていること。

ハイテク家電の進化やコンピューターによるセキュリティーシステムなど、一般の家庭にも様々にテクノロジーが使われています。

そして、日本は常に風景が変化する国ともいわれ、街並が常に変わり続けていきます。

日本は立地上、欧米のように堅牢な素材で何百年も使う建築物がほとんどありません。

ヨーロッパなど、ほとんど数百年街の景観はかわらず、あたらしい建築物を建てるためにとても多くの法律や規則をのりこえなけばならない課題がとても多いです。

個人が家を建てるのも、日本ほど普遍的ではなくほとんどの人が中古物件を購入してリフォームを繰り返しています。

それに対して、日本は個人の家からマンション、ビル、公園、ショッピングモールなど、日々新しい建築物が建てられています。

よって、他の国に比べて建築家や建築事務所の数は多いですし、また、古来から伝わる大工の技術は世界屈指のレベルといわれています。

日本の大工の持つ技術の高さは世界最高峰と言われ,現在も海外から学びにくる外国人が多くいらっしゃいます。

伝統的な宮大工の技術や日本庭園造形は継承され続け、日本独自の技術が今も受け継がれています。

古来からの神社仏閣などの建築物も、古来からつたわる宮大工技術で修復を重ね現代までその姿を残しています。

地震や自然災害が多い国なので、建築学の安全面のテクノロジーも進化しつづけ、建築学においても世界から注目を集めています。

季節をたのしむ

また日本の生活文化でとても重要な要素として日本の四季が考えられます。

四季折々の変化を、節句とともに祝い、季節を愛でる国民でもあります。

そして、節句とは別にお花見や花火大会、紅葉狩りに雪見など、日本の季節を堪能する風流な伝統があります。

特に決められた宗教的な行事ではないのに、国全体でもりあがる季節の楽しみ方があるのも日本のおもしろさでしょう。

そこには伝統文化が現代社会に必要な形でその姿を保っています。

四季折々の中で古来から伝わる日本生活文化の伝統は、時の流れを経ても生き生きと風土の中で息づいています。

海外でびっくりされる日本の習慣

生活を便利にする工夫

日本の生活便利グッツの数の多さには驚きを隠せません。

自分の所有する小さな小物たちへのこだわりは、日本人ならでは。

日常生活における物たちへの細部にまで心がける日本人のこだわりは、世界からみてもひときわ目立っています。

たれこぼしがないしょうゆ差し。

壁に傷がつかないフック

ボールペンの後ろについた判子

信じられないほど美味しく炊ける炊飯器

耳の中を照らしてくれる耳かき

など、日本には数えきれないほど日常にあったらいいな、というこだわりの便利商品があふれています。

このような日本の日常生活にあふれている、小さくてこだわりのあるデザインや機能は世界中の人が感動しています。

日本人の国民性が求めるその“こだわり”から企業が答え続けることによって、日本の生活習慣の中にとけこんでいる便利な物、機能的なもの、気持ちがいいデザインは他の国では見ることができないほど徹底されています。

参考サイト:https://sakidori.co/article/28901

日本の暗黙のルール

日本の満員電車のすごさは、伝説になっているほど海外でも有名な話です。

日本の満員列車にわざわざ乗るためにラッシュ時に電車を乗る外国人観光客もいるそうです。

時間通りに動く複雑な路線を抱えた電車に、人が詰め込まれ毎日電車は走ります。

小さな誤差が許されないほど過密スケジュールの日本の電車がほぼ毎日規則正しく運行されるのは奇跡にしか感じられません。

また、街にはゴミがほとんど落ちていませんし、うっかり犬の落とし物を踏んでしまうことも海外に比べてほとんどありません。

コロナ渦で他の国では、「今日からこのゾーンではマスクを付ける。」など細かいマスク着用のルールを政府が発表し、警察が見張って初めてマスク着用がなりたちますが、日本では常に自主的にマスクを付けている人が多いです。

これらの日本の奇跡は日本人社会の中にある暗黙のルールをみんなが守っているからという側面が考えられます。

電車をはじめとする、日本の生活の中にはさまざまな暗黙のルールがあります。

そして否定や断りについて、日本人はあまりはっきりとNOとはいいません。

「もちろん、こちらでも大丈夫なのですが…。」といったような表現でやんわりとNOを伝えられることがあります。

外国人からすると、一体どういうことなんだろう?と頭を悩ませるひとは数多くいます。

状況を察する。

空気を読む。

といった感覚は日本社会特有なものがあり、海外からみるととても複雑に感じるそうです。

この日本社会の暗黙のルールはどこにも書いてありませんし、誰も教えてはくれません。

みんな日本で生活をする中で学び理解して身につけて行きます。

「言わなきゃ解らない。」「定められていないから守らないでも良い。」

という意識ではなく、

「みんなに迷惑がかからないようにする。」

「他の人が気持ちよく過ごすことができる。」

といった考えが伝統的にあるように感じます。

さくらの花

日本各地に植樹されている桜の木。

春、桜が満開の日本の美しさはほかに類を観ることができないものです。

一種類の花の木が全国で咲き誇る。

そんな文化も日本特有のものです。

天気予報で桜前線や桜開花予想など、他の国では絶対にありえない予報が放映されます。

この現在日本中にある日本の桜、ソメイヨシノは江戸時代後期に日本で開発され、第二次世界大戦後にもう一度大々的に全国で植樹されていきます。

世界大戦より前にも桜は愛でられ、古今和歌集から嵯峨天皇の花見の宴、豊臣秀吉の吉野山の花見など、歴史の折に触れて花見の銘説はあらわれます。

平安時代より、日本らしさとして桜は大切にされてきました。

枯れ木に小さくて淡い花が無数に咲き誇り満開になる姿は、日本人の心をふるわせます。

そして、無常にもすべてが一度に散ってしまうその儚さへの慈しみも日本人の心に響きます。

そんな一つの種類の植物が全国一斉にさきほこり、それを国民が愛でるという国は日本以外みることはできないでしょう。

実際に海外で驚かれた日本生活文化エピソード

離乳食のはじまりはお米から

生後5ヶ月を過ぎた頃、赤ちゃんは離乳食がはじまります。

日本人の基本的な離乳食の始まりは、お米の10倍粥からスタート。

しかし、ほとんどの国で離乳食の始まりは人参やかぼちゃなどの野菜になります。

フランスで赤ちゃんの五ヶ月検診に、離乳食の進みぐあいを小児科の先生に聞かれた時、

「お米の粥をあげはじめた。」と言うと、心底びっくりされました。

その上、お米は消化にわるくて便秘になるからあげてはいけない!とまで。

初めての育児だったので筆者は大変に混乱しましたが、先生に10倍粥なるものを説明し,日本の伝統的な離乳食の形であることを伝えました。

すると逆に日本の離乳食にとても興味をもって関心され、その後の日本式離乳食の進め方も熱心に聞かれました。

その後小児科の先生はしらべてくださって、「おかゆでも問題ないわ。どんどんあげなさい!」と言ってくださいました。

毎日お風呂に入る

海外では、72時間消臭効果のあるデオドラントや5日間洗濯をしないでもバクテリアが湧かず臭わない下着など、日本では信じられないようなセールストークが飛び交います。

3日もお風呂に入らないなんて!5日も洗わないで同じ下着を着続けるなんて!と思ってしまいますが、人気商品だそうです。

欧米では毎日シャワーやお風呂に入る人の方が珍しいなんてことも。

もちろんヨーロッパでは空気が乾燥して臭いもこもらず、水も硬質で皮膚につよすぎるので、入浴に関しての感覚が日本と同じとは考えられません。

毎日お風呂に入ると病気になるという人までいます。

2、3日はいらないというのは結構普通のことなので、日本人として毎日お風呂に入り、朝顔を洗うということを話すと心底びっくりされます。

また、日本の銭湯や温泉など公共浴場は全員裸で見知らずの人とともに入ることも驚かれます。

海外で温泉はどちらかというと温水プールのような感覚で水着を着用してたのしむからです。

でも日本人としては、誰がなんと言おうとも一日の汚れを落として浴槽につかることは心身ともに必要なことで、一日の終わりに大切にしたい時間ですよね。

VICHY 72時間デオドラント

自由に行動できる子供たち

海外では家の外で、子供たちが子供たちだけで自由に街の中を動き回ることはほぼありません。

近くの公園に行くにも保護者が同伴で、公園内も子供が遊べるゾーンには柵があり、子供たちはその中で遊びます。

中学に入るまでは、お友達の家に自由に行き来するということもほとんどありませんし、登下校や習い事の送迎は小学校卒業までは必ず保護者が同伴します。

それに比べて日本の子供たちはとても自由。

もちろん家庭や地域によって差はありますが、日本では登下校はもちろん,習い事やお友達の家、近所の公園など、子供たちだけで歩く姿をみかけます。

子供たちの集団登校は基本ですし、都市では、小学生が一人で電車通学する姿も見られます。

そんな小学生の姿を東京の電車の中でみかけて、驚きが隠せない外国人は多いです。

これは海外ではありえない光景で、治安の良さがある日本だからこそ。

この日本の治安のよさがいつまでも保たれ守られて、これからも子供の自主性や自由が守られる国でありたいものです。

まとめ

日本の文化生活の特徴。

衣食住をはじめとした生活の中に受け継がれている事から、

お祭りや伝統行事など特別なハレの日にご先祖様から代々受け継いでいる風習の中にあります。

私たちが何気なく送っている日常の中には、日本独自の生活文化や思想、伝統があり、当たり前のことがとても尊いことだったりします。

日本の特色。

それは日本独自の伝統文化や思想がとても色濃くしかし自然にありながらも、現在と過去が調和しながら未来へとつながることができる国なのかもしれません。