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金融機関の招待イベント|コンプライアンスに配慮した企画・設計のコツ

金融機関の招待イベント|コンプライアンスに配慮した企画・設計のコツ

金融機関が法人顧客や機関投資家をイベントに招く際、「接待や過度な利益供与と見なされないか」「コンプライアンス部門に何を説明すればよいのか」と悩む担当者もいるでしょう。

顧客招待イベントは、一律に問題となるものではありません。ただし、金融機関では各社の社内規程やコンプライアンス方針を踏まえ、適切に企画・設計することが重要です。

本記事では、金融機関の顧客招待イベントで確認したいポイントや、接待・歓待を主目的としない企画の考え方、稟議・事前確認で整理しておきたい項目をわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • 金融機関の顧客招待イベントで確認したいポイント
  • 接待・歓待を主目的としないイベントの設計方法
  • 稟議や事前確認で整理しておきたい項目
  • 金融機関の顧客イベントで確認したい公式情報
目次

金融機関の顧客招待イベントは「接待」にあたる?判断時の考え方

金融機関の顧客招待イベントは「接待」にあたる?判断時の考え方

金融機関が顧客を無料でイベントに招待したからといって、一律に「接待」と判断されるわけではありません。無料か有料かだけでなく、「誰を・何の目的で招待し・何を提供するのか」を整理することが重要です。

また、金融商品の紹介・勧誘を行う場合は営業活動との関係も確認する必要があります。イベントの目的や招待対象、提供内容、費用などを整理し、自社の社内規程やコンプライアンス方針に沿って判断しましょう。

なお、文化・教育を目的としたイベントであっても、それだけでコンプライアンス上問題がないと判断できるわけではありません。必要に応じて、法務・コンプライアンス部門へ事前に確認することが大切です。

顧客招待イベントのコンプライアンス確認ポイント

顧客招待イベントのコンプライアンス確認ポイント

金融機関が顧客招待イベントを企画する際は、主に次の4つのポイントを確認することが大切です。

  • 開催目的
  • 招待対象と選定基準
  • 飲食・体験・ギフトの内容
  • 金融商品の勧誘や営業活動との関係

それぞれを明確にし、自社の社内規程やコンプライアンス方針に沿って企画を進めましょう。

開催目的を明確にする

まずは、イベントを「何のために開催するのか」を明確にします。

顧客との交流や情報提供など、開催する目的を具体的にし、その目的とプログラムの内容に一貫性を持たせましょう。

招待対象と選定基準を明確にする

誰を招待するのかだけでなく、どのような基準で招待するのかも整理しておきます。

イベントの目的に沿って選定基準を定め、なぜその顧客を招待するのか客観的に説明できるようにしておきましょう。

飲食・体験・ギフトの内容を確認する

イベントで提供する飲食や体験、ギフトについては、それぞれの内容を整理し、自社の社内規程やコンプライアンス方針に照らして確認します。

あわせて、提供する内容がイベントの開催目的に合っているか、必要以上に歓待を中心とした構成になっていないかも確認しておきましょう。

金融商品の勧誘や営業活動と切り分ける

金融商品の紹介や勧誘を行う場合は、顧客招待イベントとの関係をあらかじめ整理しておきましょう。

イベント内で勧誘を行う場合は、その内容や実施するタイミングを明確にし、自社の社内規程やコンプライアンス方針に沿って必要な確認を行います。

接待・歓待を主目的としない「文化・教育プログラム」の設計ポイント

接待・歓待を主目的としない「文化・教育プログラム」の設計ポイント

顧客招待イベントは、会食や歓待を中心にするのではなく、文化・教育・情報提供など、参加する意味が明確なプログラムとして設計する方法があります。

設計時に押さえたいポイントは、次の5つです。

  • 開催目的の明確化
  • 飲食とプログラムのバランス
  • 一人あたりの費用と提供価値
  • 専門家による解説や学び
  • 招待状やアジェンダへの目的の明記

なお、文化・教育を目的とするだけで、コンプライアンス上の問題がなくなるわけではありません。自社の社内規程や方針に沿って確認しましょう。

開催目的を文化・教育・情報提供にする

まず、「顧客をもてなすため」ではなく、参加者に何を持ち帰ってもらうイベントなのかを明確にします。

たとえば、外国人顧客を招待する場合は、日本文化への理解を深めてもらう、専門家から文化や歴史を学んでもらう、文化体験を通じて参加者同士の交流を促すといった目的が考えられます。

目的を先に決めておくと、必要な体験や飲食、交流の時間を組み立てやすくなり、イベント全体に一貫性を持たせやすくなるでしょう。

飲食よりプログラムを中心にする

イベントの中心が会食や懇親だけにならないよう、講演や文化体験、意見交換など、目的につながるプログラムを軸に構成します。

たとえば、食事会に文化体験を付け加えるのではなく、「文化について学ぶ→実際に体験する→参加者同士で交流する」という流れをつくる方法があります。

飲食を取り入れる場合も、プログラム全体の目的や内容とのバランスを考えて組み込みましょう。

一人あたりの費用や提供価値を確認する

企画段階では、イベントの総額だけでなく、体験や飲食、ギフトなどを含め、参加者一人あたりにどの程度の費用がかかるのか把握します。

「○円以下なら問題ない」と一律に考えるのではなく、自社の社内規程やコンプライアンス方針に照らし、提供内容と費用を確認しましょう。

専門家の解説や学びを取り入れる

文化体験は、専門家による解説を組み合わせることで、歴史や背景まで理解できる学びのあるプログラムにできます。

たとえば、次のような組み合わせが考えられます。

  • 茶道体験+専門家による茶道文化の解説
  • 伝統工芸体験+職人による歴史・技法の紹介
  • 日本文化に関する講演+文化体験+参加者交流

単に文化を「体験して楽しむ」だけでなく、「知る・体験する・交流する」までを一つのプログラムとして設計することがポイントです。

モテナス日本では、参加者や開催目的に合わせ、こうした文化体験と専門家による解説などを組み合わせたイベントを企画できます。

招待状やアジェンダに目的を明記する

開催目的は企画書だけでなく、招待状やアジェンダにも明記します。

開催目的に加えて、講演や文化体験、意見交換などの内容や時間が分かるようにしておくと、どのような目的・構成のイベントなのかを確認しやすくなります。

また、招待先にとってもイベント内容を把握しやすく、参加可否を判断する際の資料として役立つでしょう。

稟議・事前確認で示したい項目

稟議・事前確認で示したい項目

金融機関の顧客招待イベントでは、企画の内容を法務・コンプライアンス部門が確認できるよう、必要な情報を具体的に整理しておくことが重要です。

項目整理しておきたい内容
開催目的何のために開催し、参加者にどのような価値を提供するのか
招待対象と選定基準誰を招待し、どのような基準で対象者を選ぶのか
プログラム内容講演、文化体験、意見交換など、当日に何を実施するのか
総予算・1人あたり費用イベント全体の予算と、参加者1人あたりにかかる費用
飲食・ギフトなどの提供内容何を提供し、それぞれにどの程度の費用がかかるのか
金融商品の紹介・勧誘の有無商品の紹介や勧誘を行うか。行う場合は、いつ・どのような内容で実施するのか
タイムスケジュール体験、講演、飲食、交流などを、どのような流れで実施するのか
招待状・参加者名簿などの記録招待状、アジェンダ、参加者名簿など、イベントの目的や参加者を確認できる資料があるか
社内規程との整合性接待・贈答などに関する自社の規程や基準に沿った内容になっているか
法務・コンプライアンス部門の確認状況必要な事前確認や承認が完了しているか

必要な項目や承認手続きは、金融機関によって異なります。自社の社内規程や承認フローを確認し、不足している情報がないかチェックしたうえで申請しましょう。

顧客招待イベントで確認したい公式情報

顧客招待イベントで確認したい公式情報

金融機関の顧客招待イベントでは、自社の社内規程やコンプライアンス方針に加え、業態やイベントの内容に応じて、金融庁の監督指針や業界団体の自主規制も確認しておきましょう。

ここでは、イベントを企画する際に確認しておきたい主な公式情報を紹介します。

金融庁「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」

金融庁の「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」では、金融商品取引業者等の業務運営に関する監督上の考え方が示されています。

顧客招待イベントで金融商品の紹介や勧誘を行う場合は、「勧誘・説明態勢」や「適合性原則」などが関係します。顧客の知識や経験、財産の状況、投資目的などに応じた適正な投資勧誘が求められることを踏まえ、イベント内容と営業活動との関係を確認しましょう。

金融商品取引業者には、顧客の最善の利益を勘案し、誠実かつ公正に業務を行うことが求められています。

第一種金融商品取引業(有価証券関連業)を行う証券会社等については、利益相反管理体制に関する監督上の着眼点も示されています。自社の業態やイベント内容に応じて、関連する項目を確認しましょう。

参照:

金融庁「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」III-2-3「顧客の最善の利益の確保」

金融庁「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」IV-1-3「利益相反管理体制の整備」

日本証券業協会「自主規制ウェブハンドブック」

証券会社の場合は、日本証券業協会の「自主規制ウェブハンドブック」も確認しておきたい公式情報の一つです。

なかでも「協会員の投資勧誘、顧客管理等に関する規則」は、協会員が行う有価証券の売買などの勧誘や顧客管理等の適正化を目的としています。

顧客招待イベントで金融商品の紹介や勧誘を行う場合は、自社の社内規程とあわせて、イベント内容に関係する自主規制規則やガイドラインを確認しましょう。

参照:日本証券業協会「自主規制ウェブハンドブック」協会員における顧客管理、内部管理等

金融機関の顧客招待イベントならモテナス日本へ

金融機関の顧客招待イベントならモテナス日本へ

文化・教育の要素を取り入れた顧客招待イベントでは、開催目的や参加者、社内の条件を踏まえてプログラムを具体化する必要があります。

モテナス日本では、外国人ゲスト向けの日本文化体験や企業イベントをオーダーメイドで企画しています。

モテナス日本とは

モテナス日本は、外国人ゲスト向けの日本文化体験や企業研修、イベントなどを企画・運営しています。

参加人数や日程、場所、開催目的などに合わせたプログラムの企画から、会場・食事の手配、バイリンガルによる当日のサポートまで対応可能です。

金融機関の顧客招待イベントでは、モテナス日本がコンプライアンス上の可否を判断するわけではありません。各社で確認した条件や要望をもとに、予算や参加者、開催目的に合わせてイベント内容を具体化します。

モテナス日本のイベント事例

モテナス日本では、企業の目的や参加者に合わせた日本文化体験を企画してきました。ここでは、文化への理解や学びを取り入れた2つの事例を紹介します。

事例①日本の職人文化と価値観に触れるお箸作り体験

海外から来日するゲストに「日本らしさが伝わり、印象に残る体験を提供したい」という要望を受け、お箸作りを企画した事例です。

当日は、伝統工芸の背景や素材について学んだあと、職人の指導を受けながらお箸を制作。三味線の制作過程で生まれた端材を使用し、ものづくりだけでなく、素材を大切にする考え方や職人文化にも触れられる内容としました。

体験そのものに加え、文化的な背景や価値観まで伝えられるよう設計した事例です。

事例②日本文化と企業から学ぶインセンティブ旅行

日本文化を学びながら、日本企業からも学びを得たいという要望を受け、文化体験と工場見学を組み合わせた事例です。

和太鼓や寿司作り、書道などの日本文化体験を取り入れ、和太鼓では基本のリズムを学んだあと、グループで一つの曲を完成させました。また、工場見学では、日本のものづくりや技術に触れる機会を設けています。

複数の体験を単に組み合わせるのではなく、「日本から学ぶ」という目的を軸にプログラムを構成した事例です。

\ 目的や参加者に合わせてプログラムを一から企画 /

金融機関の顧客招待イベントに関するFAQ

金融機関の顧客招待イベントに関するFAQ

金融機関の顧客招待イベントでは、コンプライアンスや海外ゲストへの対応など、さまざまな疑問が生じます。

ここでは、企画・実施にあたってよくある疑問に回答します。

コンプライアンス部門にはいつ相談すべき?

イベントの目的や招待対象、提供内容、概算予算など、企画の基本的な内容を検討する段階で早めに相談しましょう。

具体的な相談時期や承認フローは企業によって異なるため、自社の社内規程に沿って確認することが大切です。

外国人顧客を招待する際の注意点は?

言語対応に加えて、アレルギーや宗教上の食事制限など、参加にあたって必要な配慮がないか事前に確認しましょう。

イベントの案内や当日の進行についても、参加者が内容を理解できる言語で情報を提供できるよう準備しておくことが大切です。

イベントの記録はどこまで残すべき?

開催日時・場所、開催目的、招待対象や参加者、プログラム、費用、飲食・ギフトなどの提供内容、社内での確認・承認内容を記録しておきましょう。

招待状やアジェンダ、参加者名簿などの関連資料も含め、保存する資料や期間については、自社の文書管理ルールやコンプライアンス部門の指示に沿って判断することが大切です。

招待先のコンプライアンス規程も確認すべき?

招待先にも、接待や贈答に関する独自のコンプライアンス規程や事前承認の手続きが設けられている場合があります。必要に応じて、招待先でも自社の規程に沿って参加可否を確認してもらいましょう。

開催目的やプログラム、飲食・ギフトなどの提供内容を招待状やアジェンダに明記しておくと、招待先が参加可否を判断する際の資料として活用できます。

まとめ|顧客招待イベントは目的と社内ルールを踏まえて設計しよう

まとめ|顧客招待イベントは目的と社内ルールを踏まえて設計しよう

金融機関の顧客招待イベントでは、「接待にあたるか」だけで判断するのではなく、開催目的や招待対象、提供内容、費用、金融商品の勧誘との関係などを整理することが大切です。そのうえで、自社の社内規程やコンプライアンス方針に沿って、必要な確認・承認を進めましょう。

モテナス日本では、各社の条件を踏まえ、文化や学びを取り入れた日本文化体験・企業イベントを企画しています。顧客にとって参加する意味のあるイベントを検討している方は、ぜひご相談ください。

\ 開催目的や社内条件に合わせた企画をご提案します/

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