書道を英語で説明!歴史・魅力・外国人向けの書道体験プランまで紹介

書道パフォーマンスのイメージ画像

書道の魅力を伝えたい!

手軽に準備ができて、誰もが楽しめる日本文化を探していませんか?
そんな方には「書道」がおすすめです。
筆と墨、紙さえあれば、年齢を問わず誰でも楽しむことができます。

日本人にとっては身近な書道ですが、その魅力や歴史を外国の方に説明するのは、意外と難しいですよね。

そこで本記事では、
英語で書道の魅力や歴史を伝える方法
・書道体験を企画するアイデア
・書道体験の基本的な流れ

をご紹介します。

「気軽にできる日本文化体験を探している」「外国の方に書道の魅力を伝えたい」そんな方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

書道が外国人に人気の理由

チュソク

実は書道は、外国人にも人気のあるアクティビティです。
今回は、オーストラリア・ブリスベンの日本祭りで実際に書道体験をしたDさんに、その魅力を聞きました。

こんにちは、Dです。
20代のときに日本で働いた経験があり、その頃から日本が大好きになりました。

私はオーストラリアで書道体験に参加しました。
今回は、なぜ書道体験が私にとって魅力的だったのかをお話ししたいと思います。

書道の魅力

【東京&郊外】外国人に人気な書道体験!外国人の思う書道の魅力は?

実際に書道体験に参加した外国人は、書道のどこに魅力を感じているのでしょうか。
今回は、オーストラリアで書道体験に参加したDさんに、書道の魅力を3つ聞いてみました。

誰でも参加できる

Dさんは、書道の「誰でも気軽に参加できる」という点に魅力を感じているそうです。
準備もほとんど必要なく、座って文字を書くという手軽さから、多くの人におすすめできる体験だと考えているとのことでした。

座って文字を書くだけという気軽さがいいですね。

記念品になる

記念品になることも、Dさんが魅力に感じたポイントのひとつです。
書道では、自分が書いた作品を持ち帰ることができます。
自分の体験が形として残ることは、特別な思い出になったそうです。

私は書いた書道作品を自宅の壁に貼っています。
良い記念品になりました。

日本ならではの体験が出来る

Dさんは、書道体験をするまで「筆で文字を書く」という経験はなかったそうです。
普段なかなかできない、日本ならではの体験ができて、とても楽しかったとのことでした。

アニメで見たことのある書道を、実際に体験できたのが楽しかったです。
書道は、日本ならではの体験だと感じました。

外国人の方は、このように「気軽に日本らしい体験ができる」という点に、書道の魅力を感じているようです。
Dさんは、その他にも書道のこのような点が好きだと言います。

外国人に響く「精神性」と「美意識」

Dさんは書道の「精神性」と「美意識」にも魅力を感じているそうです。
静かな空間で心を落ち着けて集中し、美しい文字を書く――。
文字を書くという行為だけでなく、心を整える学びができるところに魅力を感じているとのことでした。

書道体験の際、先生から「書道の精神性」について教えてもらいました。
先生に教わった心を整える学びは、今でも役立っています。

実際に話を聞いてみると、海外の方は書道の手軽さだけでなく、その精神性にも魅力を感じているのですね。
日本の文化の魅力を海外の方が感じてくれていると思うと、とても嬉しくなります。

このように海外の方に書道を好きになってもらえると、とても嬉しいですよね。
「でも、英語でどうやって書道の魅力を伝えたらいいか分からない…」という方も安心してください。
オーストラリア在住のDさんから、英語で書道の魅力を伝える方法を学んでみましょう。

英語で伝えたい書道の魅力

英語で書道の魅力を伝えるには、どうしたらいいのでしょうか。
オーストラリア在住のDさんに、英語で書道を紹介する際に役立つフレーズを5つ教えてもらいました。

書道の魅力を伝える英語フレーズ5選

It’s an activity that’s easy for anyone to join.

誰でも気軽に参加できるアクティビティです。

まず伝えたいのはこのフレーズです!
やはり外国の文化を体験するのは緊張するので「簡単に参加できる」
「誰でもできる」ということを伝えると安心してもらえるかもしれません。

We write characters using this ink and brush.

このインクと筆を使って文字を書きます。

筆と墨は、日本らしくてとても魅力的です。
ただ、最初はどう使えばよいか分からないこともあります。実際に使って見せてもらえると、分かりやすくて良いかもしれません。

Writing characters with focus helps calm the mind.

集中して文字を書くことで心を落ち着けます。

日本の精神性を学ぶのは、とてもワクワクします!
簡単な言葉で構わないので、「集中する」「心を落ち着ける」といった書道の精神性を教えてもらえると、学びになります。

It’s more important to express your heart than to write perfectly.

上手に書くよりもあなたの心を表すのが大切なんです。

私は漢字がうまく書けず、少し悲しかったです。
しかし、書道の先生が「書道は勉強ではなく、心を表すアートなんだ」と教えてくれました。
書道が心を表すものだと知り、さらに魅力を感じるようになりました。

Please take this home as a souvenir.

この作品は記念として持ち帰ってください。

書道の魅力は、思い出が作品として形に残るところだと思います。
作品を記念に持ち帰れると聞けば、喜ぶ方も多いのではないでしょうか。

この5つのフレーズを使えば書道の魅力が十分に伝わりそうですね。

Dさん書道の魅力や役立つ英語フレーズを教えていただきありがとうございました!

こちらこそ書道の魅力を語れて楽しかったです!

そういえば、書道の話をしているうちに、不思議に思ったことがあります。
日本では、いつから墨や筆で文字を書かなくなったのでしょうか?
また、筆で文字を書く文化はどこから始まったのでしょう?

……

このように外国の方に書道の歴史について聞かれたとき、答えられなかったら悲しいですよね。
せっかくなので、書道の歴史についてもしっかり勉強しておきましょう。

書道の歴史

Ryokan

書道は、いつごろ始まり、どのように庶民の間に広まったのでしょうか。
外国の方に書道について聞かれても答えられるように、書道の歴史について学んでみましょう。

書道の歴史
飛鳥・奈良時代(6〜8世紀)漢字が中国から伝わりました。役所の記録や寺院の経典を書くために墨と筆を使って文字を書く文化が始まりました。この時は整った読みやすい文字を書くことが重要視されていました。
平安時代(8〜12世紀)この頃には、ひらがなやカタカナが生まれより多様な言葉の表現を楽しめるようになりました。
字体は優美になり流れるような美しい筆致が重視されていました。
江戸時代(17〜19世紀)寺子屋が広まり庶民も字が書けるようになりました。
日常生活や手紙、商売の記録のための実用書も広まりより使いやすく読みやすい文字が重視されるようになりました。
明治・大正・昭和時代(19〜20世紀前半)筆や墨よりも使いやすいペン、鉛筆などが広まり筆で文字を書く人は少なくなっていきました。
しかし書道は日本の文化や教育として定着していきました。
現在書道は日本文化として海外にも広まるようになりました。
現在は芸術分野の1つとして書道を楽しむ人が増えています

書道は、初めは役所や寺院で使われていましたが、次第に庶民の間にも広まっていきました。時代が経つにつれ、筆を使う人が少なくなっても、文化や芸術として今に受け継がれています……書道の歴史は本当に奥深いですね。
こうした歴史を意識しながら書道をすると、もっと楽しく感じられると思います。

英語で伝えたい書道の歴史

先ほどの項目で書道の歴史について学びました。
しかしこのような歴史を英語で全部伝えるのは大変ですよね。
そこで今回は、Dさんにポイントを押さえて書道の歴史を紹介するための英語フレーズを3つ教えてもらいました。

書道の歴史を伝える英語フレーズ3選

At first, people wrote using Chinese characters, but from the Heian period, Japan developed its own scripts, including hiragana and katakana.

最初は漢字を使っていたのですが平安時代からひらがな、カタカナといった独自の文字を使うようになっていきました。

なぜ日本と中国の漢字は違うのか疑問に思っていました。
この説明があればその疑問が解決できます!

About 150 years ago, people started using pens and pencils.

150年前くらいから人々はペンや鉛筆を使うようになりました。

歴史と共に筆が使われなくなっていくという流れが興味深いです。
余裕があれば
What did people in your country use to write in the past?
(あなたの国の人々は昔は何で文字を書いていたの?)
と聞いてみてください。

きっと話が盛り上がります。

Today, children learn calligraphy at school.

現在、子供たちは学校で書道を学んでいます。

学校で書道を学ぶのは面白いですね。
学校で文化について学ぶのはとても大切なことだと思います。
余裕があれば
Do children in your country also learn about traditional culture at school?
(あなたの国の学校でも子供たちが伝統文化について学びますか?)
と聞いてみてください。)

新しい文化を学ぶきっかけになると思います。

これで、書道の魅力だけでなく、歴史についても英語で説明できるようになりました。
自信を持って、外国の方を書道体験に案内できますね。

書道の歴史をさらに深く学んで、外国人の方に自信を持って説明したいという方は、以下の記事も参考にしてみてください。

「でも、どんなイベントを企画したらいいか分からない」「書道体験だけだと少し退屈かも」と思っている方のために、おすすめの書道体験アイディアを3つご紹介します。

外国人VIPに喜ばれる書道体験企画

ここでは、外国人VIPの方におすすめの書道体験プランを3つご紹介します。
単なる書道体験にとどまらず、パフォーマンス向上やチームビルディングにもつながる内容を用意しました。
ぜひご覧ください。

書道×パフォーマンス

書道は、表現力豊かでパフォーマンス性の高い日本文化です。
せっかく体験していただくなら、実際に筆を取るだけでなく、プロの書道家によるパフォーマンスをご覧いただくのはいかがでしょうか。
全身を使って描き出す迫力ある書の世界は、外国人VIPの方々にもきっとご満足いただけるはずです。

書道×チームビルディング

接待などのビジネスシーンで企画を検討している方には、書道を取り入れたチームビルディングイベントがおすすめです。
一画ずつ漢字を仕上げていく「書道リレー」、チームの想いを皆で書く「決意表明」など、書道を活用した団体イベントはチームの絆を深める大きな助けとなります。
また、外国人VIPと日本人メンバーとの距離を縮めたい方にもおすすめです。

書道×お土産

書道は、自分が筆をとって書いた文字がそのまま一つの作品となる点に大きな魅力があります。
せっかくの体験ですから、美しい色紙に文字をしたため、額縁に入れて飾れば、世界に一つだけのアート作品として素敵なお土産になります。
また、マグカップや扇子といった日常で使える品に文字を入れて、実用的で思い出深いお土産を作るのもいいですね。
自分の手で仕上げた唯一無二の作品は、きっと外国人VIPの方々にもご満足いただける体験となるはずです。

書道はアイデア次第で、接待や研修などさまざまな場面で活用できます。
実際にイベントとして取り入れてみたい方は、ぜひこちらまでご相談ください。

もっと具体的な書道体験のアイディアをご覧になりたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

書道体験の流れ

「書道体験に興味はあるけれど、実際に何をするのか分からない」「当日の流れを事前に知っておきたい」――そんな方のために、ここでは書道体験の全体的な流れや注意点、さらにそれらを英語で説明する方法をご紹介します。

書道体験の流れ

Chinese calligraphy scene

書道体験は主に以下のような流れで行われます。

書道体験の流れ
STEP
挨拶・説明

書道体験では、筆や墨、紙などの道具はあらかじめ用意されていることが多いため、参加者は手ぶらで参加できます。
席についてもらい、道具の使い方を説明します。

STEP
言葉選び

次に、参加者に書きたい言葉を考えてもらいます。
もしお手本の中に書きたい言葉があれば、それを見せてあげましょう。
お手本にない場合は、iPadやスマートフォンで大きく漢字を表示してあげると、書きやすくなります。


STEP
練習

いきなり色紙に文字を書くのは緊張してしまいます。
最初は半紙の上で2~3回練習してもらい、その後で本番に取り組むと、参加者も安心して参加できるかもしれません。

STEP
本番

いよいよ文字を書いていきます。
文字を書く際は、色紙に限らず、扇子や湯飲み、板など、参加者のご要望に合わせて柔軟に対応すると、より楽しい書道体験になります。

STEP
装飾・振り返りなど

お土産作りをする場合は、自分の書いた色紙に装飾を加えるとより楽しめるかもしれません。
また、社内イベントとして行う場合は、振り返りや気づきを発表する時間を設けると充実した書道体験になります。

以上が書道体験の流れです。

英語で伝えたい書道体験の流れ

先ほどの項目で書道体験の流れについて勉強しました。
しかしすべてを英語で説明するのは大変ですよね。
そこで先ほど書道の魅力を教えていただいたDさんに、書道体験で使える英語フレーズを5つを教えてもらいました。

書道イベントで使える英語フレーズ5選

Please have a seat.

こちらにお座りください。

英語圏ではPleaseを言わないと失礼な人だと誤解されてしまうことがありあります。
誰かに何かを頼みたい時には必ずPleaseをつけてください。

Let me explain how to use them.

使い方を説明します

これは万能フレーズです!
長い英語を覚えなくても、このフレーズを使って、実際にやり方を見せれば問題ありません。

What word would you like to try writing?

どんな文字を書いてみたいですか?

こちらのWhat word would you like to-(何をしたいですか)も万能フレーズです。相手の要望を聞きたい時にとても役立ちます

This word is written like this in kanji.

この言葉は漢字ではこのように書きます。

お手本を見せる際に、このフレーズを言うだけで、より丁寧な印象を与えられます。

I love it! It looks amazing!

すごく良いですね。最高です。

やっぱり、自分の書いた作品を褒めてくれる人や、一緒に楽しい体験をしてくれる人といると、より楽しく感じます。
ぜひ、お互いの作品を褒め合って、もっと仲良くなりましょう。

この5つのフレーズを覚えておけば、書道イベントをスムーズに進められそうですね。

今回、私たちに書道の魅力や使えるフレーズを教えてくれたDさんですが、実は書道体験をする中で困ったこともあったそうです。
より満足度の高い書道イベントを行うために、書道体験で注意しておきたいポイントも学んでおきましょう。

外国人が書道体験で困ったこと

全体的に書道体験をとても楽しんだDさんですが、体験中には以下の点で困ったこともあったそうです。

服装に注意

Dさんが書道体験で困ったのは、服が汚れることでした。
書道の墨汁は飛び散りやすく、しかも落ちにくいためです。
参加者には黒い服を着るように事前に伝えておくと親切です。また、うっかり白い服で参加してしまった方のために、エプロンなどを用意しておくとさらに安心です。

私は緑のパーカーを着ていたのですが、墨汁がついてしまい、汚れが目立って落ちにくく、とても困りました。

英語で伝えたい書道体験の注意点

これらの注意は英語でどう伝えたら良いでしょうか?
Dさんに書道体験の注意点を伝える時に使える英語フレーズ2選を教えてもらいました。

書道体験の注意点を伝える時に使える英語フレーズ2選

The ink could get on your clothes, so please wear something dark.

インクで服が汚れるかもしれないので黒い服を着てください。

具体的な色まで提示してもらえると分かりやすいです。

Would you like to use this apron?

エプロンを使いますか?

汚れ防止のためのエプロンがある場合はこのフレーズが使えます。

この注意点さえ守れば、書道体験も安心して楽しむことができます。
服の汚れに気を付けながら、ぜひ書道体験を思い切り楽しんでください!

Dさん色々教えていただきありがとうございました!

安心して楽しめる書道企画を作るなら

今回は書道の魅力や歴史、イベントのアイディアなど、さまざまなことを学びました。
この記事を読んで、「書道体験、楽しそう!」「やってみたい」と思ってもらえたら嬉しいです。

ただ、中には「一人で書道体験を企画できるかな」「運営は難しそう」と感じる方もいるかもしれません。
そんなときは、モテナス日本のサポートを活用してみるのも一つの方法です。人数や好みに合わせた、日本文化体験の企画のお手伝いも行っています。
一緒に素敵な体験を考えていくきっかけになれば幸いです。

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