【海外駐在員が説明】外国人が好きな日本の着物と人気の理由  14の着物基礎知識と体験事例6選

Mayumi Folio
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日本の伝統民族衣装である着物は、私たち日本人にとって着物は特別なよそおいです。

街中、 粋に着物をお召しになられた方とすれちがうと時はなんだか嬉しい気持ちになりますよね。

日本の着物には、世界中から尊敬とあこがれがあつまります。

筆者はフランスに住んでいるのですが、時々、パーティーや国際交流の場に着物を着ている日本人の方に出会うことがあります。

着物で出席される日本人に、たくさんの外国人の方がほれぼれとあこがれのまなざしを注いでいるのを何度かみかけました。

ではどうして、日本の着物は外国人からたくさんの羨望をもあつめるのでしょう?

今回は、そんな海外から観た着物の魅力について、

• 海外にどうやってきものはつたわったの?

• どうして外国人は着物が好きなの?

• 外国人に着物について聞かれても困らない基礎知識がほしい!

• 外国人が好きな着物の系統ってどんなかんじ?

• 着物を着てできる日本文化体験にはどんなことがあるの?

といった疑問をもとに、外国人からみた着物の魅力についてフォーカスをあてていきたいとおもいます!

目次

海外からみた日本の着物

ジャポニズムと西洋における着物の歴史

19世紀後半に西洋で巻き起こったジャポニズム。

ゴッホやホイッスラー、モネなどが着物を着た女性を題材にした代表作があり、日本の着物のイメージは遥か昔から西洋に根付いています。

ジャポニズムの絵画の中に着物があらわれるようになったのは、1867年パリ万博がピークをむかえます。

特に有名なのが1875年、クロード モネの作品「ラ ジャポネーズ」。

赤いあでやかな着物をきた白人女性の姿は、誰もが一度は目にした事がある作品ではないでしょうか?

このころから着物は絵画だけではなく、モードの世界にも着物の影響があらわれ始めます。

パリの上流社会の、粋で最先端のモードとして日本から輸入した着物を縫い直したドレスやヴィジットが登場します。

それから20世紀にはいると、着物はそれとは違う新しい形で西洋をにぎわせました。

それは、室内着。

「どうして着物が室内着?」と日本人としてはおもいますよね?

その原因は、ヨーロッパの社会的背景の影響がありました。

それは社会的なルールが多いヨーロッパの、上流社会服飾のプロトコル。

ジャポニズム以降日本の美しい着物はやはり人気があったので、身につけたい西洋夫人は後を絶ちませんでした。

オートクチュールに縫い変えた着物の人気もつづきましたが、もっと気軽に楽しみたい女性が多かったようです。

そこで室内着は緩やかで自由さがあるので、着物をたのしみたい上流社会の女性達が、着物をガウンのように身につける事が流行します。

又、日本の上質な絹の素材は肌に心地がよく、貴婦人たちに大変人気があったそうです。

当時のそんな様子、着物の部屋着を来てリラックスしている貴婦人の姿を、ルノワールなど印象派の作家がたくさん絵画として表現していきます。

そのイメージは現在も西洋で強く根付き、鮮やかな和風のプリントが施してある前あきの室内ガウンは毎年発売されています。

関連おすすめ記事はこちらです。

西洋におけるジャポニズムの影響と日本文化- 重要人物15人と影響を受けた22人とアニメ25と現代の文化

着物に込められた日本人の季節感と自然への敬意

着物の魅力はなんといっても、日本らしい色彩と、四季を感じさせる美しい模様。

花や鳥、そして縁起が詰まった日本古来のモチーフではないでしょうか?

その中にはたくさんの意味が込められています。

日本人が着物を着こなすときには、季節感や出向く場へのこころをこめて、着物を選びます。

しかし 、ドレスコードなどが決まっている洋装でも、その日の気候や気温に合わせて自由に選べますが、

和装では必ず暦の上で決められた装いが大切になるほど。

そして着物を選ぶ際、どんなに細かい和装のルールをまもってみても、うっかり季節感を間違えれば台無しになってしまいます。

そんな季節感があふれた着物には、素材、模様、色、など、工夫を凝らした美しさが詰まっています。

それは日本人が大切にする季節感の表現であり、こころです。

例えば、着物の柄はたくさんありますが、特に気をつけないといけないとされる花の柄。

和装の世界では「花と一緒に咲くのは野暮」とされます。

なので、花の模様の着物をきるのなら、そのモチーフの花の満開期の一歩手前の季節に召すのがいいとされます。

そのぐらい、四季と着物には深い関係があり、日本人が自然を大切に慈しむ心を感じます。

海外からみると、そんな日本人特有の自然にたいする深い敬愛心が、さらに着物の魅力を深めているのではないでしょうか?

着物が外国人から人気な理由

では、着物のどんな部分が “人気” の理由としてかんがえられるのでしょう?

着物を着たときの上品さ。エレガントさ

着物を身に着ける時、背筋が伸びて動作の一つ一つが丁寧になります。

着物は大きな動作が制限されるため、身につけるとおのずと動作の隅々まで意識が行き届きます。

その姿はとても上品で、外国人がみても着物を着ている日本人の丁寧な動きはエレガントにうつるそう。

凛とした着物姿の侍は動きの隅々まで品格が備わってうつります。

そして、時代劇を題材とした日本映画の中で見る日本人の姿や、ほかのアジア諸国で人気の日本の大河ドラマの影響も外せません。

大奥など江戸時代の姫君たちの豪華絢爛な着物は、文化圏が近い中国や台湾、韓国からの外国人観光客からも大変に人気があります。

日本特有の色使い

日本の伝統的な色使いは優しく繊細で他の国とは一線をおきます。

日本独自の色味の感覚は、海外から見てもやはり特別で、色味の持つ侘び寂びに日本の心を感じます。

「日本の伝統色は、日本文化特有の色彩感覚に基づいた色、また過去の歴史資料において出典がある日本固有の伝統的な色名称を含む1100余の色を指す」(ウィキペディアより)

とあるように、日本の色数の多さに眼を見張ります。

奈良時代にほぼ完成されていた日本の染色技術。

そこから変わらず古来の彩りをそのまま今に伝え続けています。

和の色の名前の風流さは私たち日本人でもうっとりしますよね。

浅葱、鴇色、銀鼠、群青、茜色…。

名前を聞いただけで様々なイメージが膨らむような、そんな奥ゆかしい日本の色で彩られている着物。

着物が日本のイメージを呼び起こす一つの理由がそこにあるのではないでしょうか?

KAWAII着物

KAWAII(かわいい)は、21世紀に入ってから最も世界に広がった日本語といわれています。

英語のCuteのかわいさは、こどもっぽさや未熟さへの表現であり、Kawaii のように多方面への愛くるしさの表現ではありません。

なので、このKawaiiを使う外国人はかなり多くみられ、インスタグラムなどのSNSでも#kawaiiは世界的につかわれており、その便宜性を伺う事ができます 。

上品さや日本伝統文化を感じたい!と言った理由で着物に惹かれる外国人はもちろんですが、近年では着物の持つKawaiさに惹かれる外国人も急増しています。

伝統的な着物の中にみえるかわいさはもちろん。

かわいらしさのつまったポップな現代風和柄の着物や、カラフルな帯は若い外国人観光客から大変人気。

色鮮やかなかわいい着物は写真映えのよさも人気の秘訣だとか。

伝統的な和装の魅力に加え、現代風の軽やかな装いとしての着物にも注目が集まっています。

外国人に聞かれても困らない着物の基礎知識

着物に興味がある外国人にあると、案外日本人でも知らないような内容まで突っ込んで聞かれます。

よくわからないけど…。

と曖昧に答えるのもなんだかつまらないので、少しでも知っているとそんな時に楽しく答えられますよね。

ここでそんな時に役立つ着物の基礎知識を抑えておきましょう。

より着物の基礎知識に詳しい過去記事はこちらになります。

【着物の基礎知識】外国人が知りたい日本文化と体験

着物の種類  11種

着物には代表的な11種類があります。

  • 打掛(うちかけ)

結婚式に花嫁が着る着物。白無垢で綿帽子や角隠しと合わせる。

色打ち掛けは披露宴でもきることができる。とても鮮やかな色あいと華やかな模様が特徴的。頭には角隠しをあわせる。

  • 黒紋付(くろもんつき)

喪服とも呼ばれる着物。生地は黒一色でガラはない。

背中・両後ろ袖・両胸に一つずつ白い家紋が入り、帯も黒い黒喪帯をしめる。

  • 振袖(ふりそで)

未婚女性の第一礼装。長い袖に特徴がある。袖の長さによって、大振袖、中振袖、小振袖の3種類にわけられる。

振り袖には袋帯をあわせる。

  • 黒留袖(くろとめそで)

既婚女性が着る最高格の着物。和装の第一礼装とされる。背中・両後ろ袖・両胸に一つずつ紋が入っています。

裾には絵羽模様がある。帯は錦織、唐織の袋帯または丸帯をあわせる。

  • 色留袖(いろとめそで)

生地が黒色以外の留袖。既婚者、未婚者どちらでも着ることができる格調の高い着物。

丸帯や袋帯をあわせ、上半身は無地、裾のみに絵柄が広がっている。格調の高さや着用できるシーンは紋の数によってかわる。

  • 訪問着(ほうもんぎ)

訪問着は振袖,留袖の次に格が高い着物。留袖と違い、上半身にも模様がある。

格の高い着物なので格の高い袋帯をあわせる。付け下げ(つけさげ)

左肩に模様の入った着物。訪問着の次に格が高い。

袋帯を締めれば格をあげることができるので子供の式典や七五三にきることができる。

一方、名古屋帯や洒落袋帯をしめれば格をさげてお食事会や観劇などにも着ることができる。

  • 色無地(いろむじ)

白と黒以外の一色で染められた着物。格は生地に織り込まれている柄の地紋によって核が変わる。

紋がついている場合は訪問着と同等の格になり、袋帯をしめる。

紋がない時は袋帯を締めれば付け下げと同じ、名古屋帯をしめれば小紋と同等の格になる。

  • 小紋(こもん)

生地全体に模様の入っている着物。普段着として着る着物で名古屋帯や半幅帯をあわせる。

江戸小紋、加賀小紋、京小紋の三つの代表的ながらがある。

  • 紬(つむぎ)

紬糸をつかった先染めの着物。小紋とおなじく普段着やおしゃれ着としてきられる。

お稽古ごとや友人との食事など。帯は同格の名古屋帯や洒落袋帯、半幅帯をあわせる。

  • 浴衣(ゆかた)

最も格下の着物。薄手の生地が多く通気性もいいので夏場によくきられる。

長襦袢を機内で直接きるのでおはしょりもつらないでもいい。帯は半袋帯をあわせる。

着物のルール 「格」

着物には格とよばれるルールがあります。

シーンに合わせてどのような格の着物をきるのかがきまっているのです。

格は大きくわけて、4種類にわけられます。

格が高いといわれるのはフォーマルな度合いが高いということになり、格が低いというのはカジュアルな、という意味になります。

では、格を順番にみていきましょう。

  •  礼装着:黒留袖・色留袖(五つ紋)・打掛・本振袖・喪服

最も格式が高い着物で冠婚葬祭など公式な儀式などに着る。

洋装ではアフタヌーンドレスやイブニングドレスにあたる。

  • 準礼装着:色留袖(三つ紋・一つ紋)・訪問着(紋付)・振袖(中振袖/小振袖)・色無地(紋付)

礼装着の次に格の高い着物で、フォーマルなシーンで幅広く着用できる。

洋装でいうと、セミアフタヌーンドレス、ディナードレス、カクテルドレスなどにあたる。

  • 略礼装着:色留袖・訪問着(無紋)・色無地(紋付)・附下・江戸小紋

パーティーなど華やかな場で着る着物。洋装ではワンピースドレス、ツーピースなどにあたる。

  • 普段着:色無地(無紋)・小紋・御召・紬・絣・黄八丈・ウール・銘仙・木綿・浴衣

気軽なお出かけ着としてフォーマルな場には着ていくことはできない。洋装ではおしゃれなワンピースなどと同格。

着物で大切な季節感。3種類の分類

着物には、上位に観てきたように、格があり、それに応じて種類を選びます。

格に合わせた着物をさらに着用する季節に合った生地で仕立てたものをきる。

ということになります。

一年の中で,時期に合わせて袷・単衣・薄物の3種類を着分けるのが基本です。

どの着物を特定の時期に着なければいけないという決まりはありませんが、一般的な着物の着用時期は以下のようになっています。

ですが、結婚式や格式のある祭典などには、できるだけ暦にあわせて着用します。

しかし自分のために着る場合は規則というよりは、慣習と言った方が当てはまるので、自分の体調やその日の気温によって柔軟にえらぶことができます。

では、さっそく3種類、みていきましょう。

10月のはじまりから5月末まで 気温が22度ぐらいの時期。

裏地がついている着物。生地が2枚合わせられている。

冬の寒い時期でも暖かい。反対に夏の暑い時期に着ると空気がこもってしまい暑くなる。

  • 単衣

6月や9月のような季節の変わり目の着るのが一般的。

気温は22℃~28℃くらい。単衣の着物は裏地がついていないので、袷の着物よりも軽く、風通しが良いのが特徴。

  • 薄物

6月下旬~9月上旬の夏の日、気温が28℃~の比較的暑い時期に夏物の帯を締めて着る。

裏地なしで着物の生地が薄く透け感があり、素材は絹の絽(ろ)、紗(しゃ)、上布など夏の暑い時期でも涼しい素材が使用される。

海外で観る着物の影響

KIMONOスタイル

フランスの大手アパレル販売の Le Redouteでは、KIMONOというカテゴラリがあります。

フランスの参考記事: https://www.laredoute.fr/lndng/ctlg.aspx?artcl=kimono#srt=noSorting

ヨーロッパで普段KIMONOスタイルとよばれるラインの服は前空きで薄手素材でボタンはなく、かるく羽織るものという感じで人気があります。

一昔前のKIMONO = ガウン、部屋着というより、カーディガンのような感覚で羽織られています。

軽い素材なので持ち運びにも便利ですし、年齢や人種を問わずたのしまれています。

全世界に展開しているZARAにも、KIMONOスタイルとカテゴラリされたジャンルがあります。

そこでは、ZARAフランスではこのKIMONOスタイルをこのようにコンセプトされていました。

“着物スタイル

今シーズン(2022年)は、アウターの中で最もソフトなシルエットのドレープ着物が注目されています。

ロングタイプはドレスの上に重ね着したり、ラップタイプはジーンズのトップスとして着たり。

この冬は、花柄、オリエンタル柄、無地などのプリントを選ぶと、注目されること間違いなしです。

引用 ZARA フランス

現代の世界アパレルシーンの中にもkimono が息づき,進化しているのはなんだか嬉しいですよね。

海外で人気の着物にまつわる和小物

和装のときに身につける小さな和風小物があります。

かんざしや根付けなどの小さな伝統的な和小物は海外でも人気があります。

かんざしをヘアアクセサリーとして小粋につけてみたり、手作りの和風根付けをキーホルダーのようにつかったり。

そして今、一番注目をあつめているのは、やはり風呂敷です。

風呂敷の持つ便利性とゴミがでないエコロジーな使用方法に、そのままFUROSHIKIと発音して海外でも利用されています。

クリスマスプレゼントのラッピングや、ホームパーティーでの手みやげのワインを梱包するのに人気があつまっています。

げた、ぞうり、たび、もおしゃれにみえるそうです。

夏場、草履をサンダル変わりに履く人や、たびのように指先が分かれている靴下も珍しいと人気があります。

夏の和小物といえば、扇子のわすれてはいけないでしょう。

ちょっとした時に扇子を使うのは海外でもおなじですが、和柄の扇子や日本製の扇子はかくべつにおしゃれなので人気があります。

おみやげにも大変よろこばれるので、ちょっとしたプレゼントにおすすめです。

着物風のプリントの布地

日本ではあまり話題にのぼらないようですが、海外で日本人気が挙げられるジャンルの一つに、手芸の世界があります。

日本の手芸本や服のパターン本などは大変に人気があり、かなりの日本で出版されている手芸関係の出版物が翻訳されています。

その中でも、特に目を引くのが、和柄の布地。コットンなどの生地に日本風のプリントがされているものが大変人気があります。

着物のガラを題材にしたプリントはその種類の多さに店頭で驚きを隠せませんでした。

特に日本製のこれらの布は大変人気があり、サイトにも売り場にも 日本の布というカテゴラリがあるほど。

フランスの参考記事: https://www.tissuspapi.com/236-tissus-japonais

この布をつかって、服を作る人もあれば、小物を作る人もいてたのしまれているようです。

筆者の住むフランスでも、街中で人々の持ち物の中にふと和柄を目にすることがあります。

コロナ渦の時でマスクが品薄のときにはフランスでも皆さん手作りされていたので、手作りマスクに和柄を使っている人も多く見かけました。

外国人が好きな着物とは?

お国柄のでる模様や色使い

外国人と一口にいっても、お国柄があります。

もちろん個人的な好みがあるのは当然です。

しかし傾向としてなんとなく派手な着物が人気のある国。

落ち着いた色合いが好きな国。

やはり人気の着物の模様や色は、その国を象徴するような傾向が見られます。

上品で落ち着いた色合いの中に、花や動物などの雅な柄があるものが人気の国もあれば、

豪華でおめでたい模様に、鮮やかな配色の着物が人気の国もあります。

気軽な和装体験、浴衣

そして、着物ではなく浴衣も人気が高い和装の一つといえます。

日本の温泉地の宿では、シンプルな木綿の浴衣がサービスでおかれています。

そして、最近ではきれいな色合いの浴衣の貸し出しをしている宿も増えてきました。

浴衣は着物より気軽にきることができるので、着物を着るよりもハードルが低く外国人の和装体験としてよろこばれます。

外国人の日常にあわせた和装のおみやげ

海外に住んでいて、友人や知り合いに「日本に里帰り帰国する」という話をすると、「着物を買ってきてほしい!」といわれることがあります。

一体何に使うのだろう?と詳しく聞いてみると、部屋着かわりに使いたい。

といわれておどろくことがあります。

ジャポニズムの影響で、上流階級のご夫人の部屋着として愛用された着物。

今も尚、外国人女性の部屋着としてあこがれを浴びている模様です。

そして、羽織や半纏、甚平も人気があります。

羽織は上着のように簡単にはおる事ができるので、自分の国に帰ってからも着たいという外国人の方もいます。

夏場に半纏をお土産に頼まれた事があり、探してもすぐに手に入らないのでお土産探しに時間がかかったこともありました。

そして気軽にきれる甚平は、子供や男性に人気があり、色味によって女性にも着ていただけます。

甚平は木綿の心地よさと気軽に着る事ができる和装として、贈ると大変喜ばれる日本のおみやげです。

もちろん付け加えるまでもないのですが、和装にまつわる扇子や巾着袋、ちりめん小物などもおみやげとして大変人気があります。

外国人が着物でできるおすすめの日本文化体験6選

では、外国人が着物を着ながらできる日本文化体験について6選ご紹介します。

茶道 香道

着物を着てできる日本文化体験の代表と言えば、やはり、茶道。そして香道になるでしょう。

着物をきることによって、作法がより自然になりますし、せっかく日本で文化体験をするのなら着物も体験してほしくなりますよね。

茶道体験には、着物の着付けが一緒になっているプランが多く用意されています。

まず、着物を身につけてから茶道でお点前をいただく。

という形がシンプルで人気があります。

和室での作業に着物はやはり居心地がいいですし、短いワークショップの間でもたくさんの日本文化体験ができます。

香道体験も作法が多くあるので、やはり着物での参加はより本格的にたのしめることでしょう。

着物の着付け体験

着物の着付けは、日本人でも知識がないとうまく着る事ができません。

外国人となれば、そのややこしさは私たちの倍以上。

「着物を着てみたいけどどうやってきればいいのかわからない。」という外国人観光客はやはり多いです。

なので、やはり外国人に人気な着物の着付けプランは、通訳もついて着付けもしてもらえる。

そんな気軽に着物が楽しめる着物のレンタルプランが人気です。

そして大奥風の豪華な着物や、花魁風の艶やかな着物をきて記念撮影をするプランも人気があります。

とくにアジアからの観光のお客様に大変人気のある日本文化体験です。

関連過去記事:大奥に変身!着物体験で外国人富裕層をおもてなし

外国人たちの日本をとことん味わいたい!という、たのしさが伝わってきます。

武道

着物で武道?と日本人としては不思議な感じがしますが、武道のための道着は外国人からみると立派な着物です。

海外で武道をたしなむ人たちは道着のことを,「KIMONO」とそのままの発音で言います。

私たちからすると、着物じゃないような気がしますよね。

でも、外国人の人たちにとって日本で日本製の道着を着て本格的な武道体験をすることは特別な体験になります。

海外から日本に研修で来られている団体のお客様向けに人気の高い武道でのチームビルディング。

こちらはKIMONOを来ての体験となるので、日本らしさが強調される特別な企画になるでしょう。

空手や柔道、合気道に弓道、剣道は世界中で子供のころから楽しまれているアクティビティとして人気があります。

学校がおわってからお稽古ごととして、空手や柔道教室へ通う子供は本当に多いです。

そんな武道をたしなむ外国人が武道をするために日本へ来日するという現象はつよく、武道によるインバウンド効果がある地域や道場も注目を浴びていますよね。

そんな彼らがおみやげに必ず購入するのは、日本製の道着。

純粋な日本製の道着は海外で購入すると高価になりますし、日本語で名前を刺繍してくれるサービスなどがあり、人気を呼んでいます。

散歩

着物を気軽に着てみたい!と考える来日する外国人に人気なプランとして、着付けてくれる着物のレンタルがあります。

中でも人気がある通訳付きの着付け体験は、自分で着物を着る、という本国ではなかなかできない企画です。

そして、無事着付けがおわったら記念撮影をして、着物のまま日本の街を散策します。

観光地である東京の浅草や京都の古都には着物姿の外国人をよくみかけるようになりましたよね。

小さなおいしい食べ物を所々で買いながら食べ歩きなんかもたのしいです。

日本の伝統民族衣装である着物を日本で着て街を小粋に歩く。そんな体験は訪日滞在の特別な時間になってくれます。

全力で日本を遊びたい!満喫したい!という外国人の方々の熱意はすばらしいものです。

ぜひ同じベクトルの熱意をもって一緒に満喫してみましょう!

剣舞

日本刀と扇による日本の伝統芸、剣舞。剣舞体験では、袴の着物を着用して舞いをおどります。

その昔、武士や侍が戦場に赴く前夜、自分や仲間を鼓舞するために舞われていた剣舞。

男性の和装体験はあまりないので、和装を楽しみたい男性におすすめの日本文化体験です。

もちろん女性の方も参加できるので、どなたにでも参加できますし、ちょっと本格的にサムライ気分を味わいたいかたにおすすめです。

講師の方が、着物着付けから扇の作法、日本刀の振り方をお教えくださり、剣舞を踊る剣舞体験はその奥深さから人気があがっています。

あまり体験できる場所がないので、プライベートな空間での珍しい日本文化体験をお探しのかたにおすすめの文化体験です。

夏祭りとお正月

私たち日本人でも気軽に着物を着れる時といえば、夏のお祭りと冬のお正月ではないでしょうか?

夏の夜のお祭りに、浴衣を着て花火をみたり、屋台をめぐったり。

それは日本ならではのおたのしみですよね。

ヨーロッパやアメリカなど北半球の上の方に位置する国の夏の夜は長くあかるいです。

夏至のころになると夜の22:00ぐらいまで明るいので、夏の夜が暗くて長い。

というだけでも西洋人にとって特別でおどろきになります。

夏祭りの時期に外国人の方が来日されているのであれば、ぜひ浴衣を一緒にきてお祭りにでかけてみてください。

近所の小さなお祭りや盆踊りでも十分にたのしくなります。

そしてお正月も日本文化を満喫できる時期ですよね。

新年の初詣や茶道のお茶会など、着物を着る機会が普段よりずっと増えます。

もし、親しい外国人の方がお正月に来日されているのなら、ぜひ着物をきて神社やお茶会にさそってあげてください。

まとめ

着物の魅力が国をこえて世界にひろがってゆくのは日本人としてなんだかうれしいことです。

着物は日本の伝統がつまっています。

その装いの魅力は一口には語れません。

着物のもつ色合いや柄と言った表面的なうつくしさだけではなく、

外国人の方が日本人の着物姿にあこがれを抱くのは、

伝統と文化が、しっかりと現代の日常にまで色あせずにつながっているという魅力ではないでしょうか?

そんな生きた日本文化である着物を、たくさんの外国人の方にもたのしんで味わっていただけるといいですよね。

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