【外国人が困ること】 日本の文化・習慣・マナー 9選


日本独自の価値観や習慣は、時として外国人の方を寄せ付けない雰囲気があります。
日本では常識として通用していることも、訪日外国人の方々にとってはなかなか難解なのも事実 。
もし、外国人のお客様を日本にお招きするのであれば、こちらお客様に対して失礼にならないように細心の注意をはらいますよね。
しかし、外国人のお客様自身も来される際、ご自身も日本で失礼のない行動をとりたいと考えられていらっしゃるはず。
ならば、前もって多くの外国人のお客様にとって、困ってしまう近寄りがたい文化や風習、マナーを知っておくことは大切です。
では一体、どんなことが外国人の方にとって困ってしまうのか、例を挙げみていきましょう。
目次
外国人が困る日本文化とは?
お辞儀
日本の習慣やマナーについて説明に興味がある方はこちらの記事を参考にしてください。
参考記事:しきたりを英語で説明 日本の習慣やマナーをきちんと伝えよう
日本人の独特な礼の表現であるお辞儀。
お辞儀は、挨拶、お礼、感謝、謝罪、お願い、参拝、敬意、など、角度やタイミングによって使い分けられます。
心のこもった自然なお辞儀はお互いにとても気持ちがいい物ですし、外国人の方にも日本人の礼儀ただしさの象徴のように印象づけられています。
しかし、日本に住んで長い外国人の方でも、お辞儀を使い分けるのには時間がかかるそう。
だとすると、短い滞在の外国人の方にはなかなか読み取ることが難しく、ご自身が短期間で体得なさるにはとてもジェスチャーだともいえます。
それにもしかしたら、お客様もいたる所でお辞儀をされて、不思議に思われる方がいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、そっとお辞儀の意味についてお伝えして差し上げるのはいかがでしょうか?
お辞儀の意味を知れば,外国人のお客様の日本滞在を益々快適に差し上げるお手伝いになるかもしれませんよね。
つつむ文化 包装
海外から注目度も高い、日本の“つつむ”文化。
パッケージの品質やデザイン製の高さや、デパートの包装技術は外国人の方が日本に来て感動する事の一つとしてあげられますよね。
小さなぽち袋から冠婚葬祭や神殿へのお供えにいたるまで、深い歴史と意味を持つ日本の“つつむ”文化。
そして日本の“包装”には、受け取る人への思いやりや、送った人のセンスや気遣いの表象する作用が含まれています。
このような背景から、日本の商品には自然と思いつく限りの包装や便利さを商品にまとわせて販売されています。
しかしその一方で、現在の生活に根付いてしまった日本の過剰包装はいろいろな国で指摘されています。
• “日本でコンビニにいってお菓子とジュースをかっただけなのに、ホテルのゴミ箱があっという間にいっぱいになってしまった!”
• “どうして小さなクッキーが一つ一つ梱包されていて,仕切りのある箱にはいってその箱がプラスチックでコーティングされているのに、さらにビニール袋にいれるのだろう?”
• “パン屋さんでパンを買ったら、一つ一つをビニール袋に入れて,さらに手提げのビニールに。
その上冷たい飲み物はちがう袋に入れてペットボトルなのにストローまで渡された。
”
など、
過剰に梱包され即廃棄されてしまう資源に対して困惑の声があがります。
現在、ヨーロッパ諸国ではレジ袋の使用が法律で禁止されている国が多くなっています。
店頭で使用されるのは紙袋か植物由来でコンポストにも対応可能な耐水性のある袋。
エコバック持参は必須で、なければお店の段ボールを拝借します。
社会全体で生活の中から排除して暮らしていく方法を国全体で模索し、実行しているので、日本の過剰梱包に困惑される外国人の方が増えています。
しかし逆に注目されているのは、風呂敷や竹、藁などの植物を使用する、江戸時代から続いている環境に優しい包む技術。
それはこれから全世界がますます注目していく日本の伝統文化になるでしょう。
いちげんさん、お断り
京都の花街などで、紹介のある方としか入店できない
“いちげんさん、お断り” 文化。
もちろん、この制度によって花街では究極のおもてなしが実現されています。
花街ほど厳しくないにしても、日本の中には見知った人同士しかたどり着けない空間がたくさんありまよね。
• 門下生や生徒の方しか入れない武道の道場
• 常連の方しか入れない居心地のよさそうな老舗バーでジャパニーズウイスキーを飲みたい。
• 芸者さんと料亭で楽しく時間をすごしたい。
• 茶会で一服ただきたい。
• 歌舞伎役者や力士と直接話しをしてみたい。
など、
何となくそれっぽい物は、外国人観光客向けに気軽に体験できます。
しかし、日本人からしてもおかしくないクオリティで日本文化を体験したい!と考えている外国人の方には、“いちげんさん、お断り“の世界にたどり着こうにも気軽にはたどり着けません。
そういった一歩奥に踏み込みたい日本の素敵体験を、モテナス日本はいつでもご用意させていただくことができます。
もしお悩みでしたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。
外国人が困る日本の習慣とは?
建物に入る時必ず靴を脱ぐ
靴を脱ぐ習慣のない国の方にとって、この室内で靴を脱ぐことはなかなか慣れない習慣。
靴は寝る時以外脱がない,という国もありますし、
人前で靴下になるのが恥ずかしい。
という人もいます。
しかし,ほとんどの国で室内が土足といっても室内履きに履き替える方が多いので、
あらかじめ室内履きをご用意差し上げれば、“靴をはいていない!”という不安感を解消して差し上げれるかもしれません。
神社仏閣を観光する際にも、必ず建物の中に入るときは靴を脱ぎますよね。
寒い冬にお寺などを長時間靴下で板の間をあるくのは慣れていない人にとってはかなり苦しい時間。
そして、真夏などの暑い日ですと、共同で使用するスリッパがどうしても履きたくない!という方もいらっしゃいます。
もしかすると、外出先にも前もって個人的なスリッパをご用意差し上げるのも一つのお気遣いです。
温泉や大衆浴場
一日の疲れを、たっぷりのお湯につかって心身ともにとことんリラックスする。
お風呂文化は日本の素晴らしい物の一つだといっても過言ではないでしょう。
日本の温泉や大衆浴場で、知らない人と一緒にお風呂に入ることは、外国人の方にとってはなかなかハードルの高い日本の習慣です。
そのうえ、他人の前で全裸になるということは日本以外の国ではなかなかありません。
ましてや社員旅行などで職場の人や知人と共にお風呂に入るというのは考えられない!という人も。
そして、ファンションで刺青をされている外国人の方がはかなりいらっしゃいます。
折角日本に来たのだから温泉にいきたいのに入浴禁止で入れなかった,という話をよく耳にします。
そんな方には貸し切りのお風呂や露天風呂のある客室、
小さい物であれば目隠しの絆創膏の用意などの提案をするのもいいかもしれません。
折角なので、旅の疲れをたっぷりのお湯につかってほぐしていただきたいものです。
現金支払いが多い どこでもカード決済ができない
日本に滞在する外国人で,困ったことの上位にどこでもカードが使えないことが多い。
ということをよくあげられます。
欧米ではほとんどの店がカード対応なので、普段は小銭程度しか持たない人も。
その上、両替ができる銀行の営業時間はとても短いですし、
日本のATMでは使えない海外のクレジットカードはたくさんあります。
また、クレジットカードがつかえても、その店舗の指定金融会社カードしか使えない。
というお店もあるので、外国から来た方には不便ですよね。
外国人が困る日本のマナーとは?
お酌
日本の相手との親睦を深めるためのお酒の席。
目上のかたや、お客様へお酌するのは日本のマナー。
しかし、このお酌するという行為やタイミングが、外国人の方々にとってなかなか理解しにくいマナーの一つ。
さらにグラスが常にいっぱいで、もう飲めないのに継がれてしまい、残すのも悪いので、飲んでしまって悪酔いをする外国人の方はけっこういらっしゃいます。
そして、お酒の席で女性が自然にお酌をする立場になるのも、フェミニストの方からすると,大変不愉快です。
折角交友関係を深めるチャンスの席、お互いに気持ちがよいお酒の席になるといいですよね。
食事のときのマナー
麺類や熱い物を飲む時、音を立ててたべる。
西洋では食事中に口の音を立てて食べることがマナー違反として小さな頃から言われています。
そして、お椀に口を付けて飲む。
というのも驚かれる日本のマナー。
お味噌汁などはお椀から直接いただくものなのですが、西洋の方にとってスプーンやフォーク以外口を付ける食器というのはコップだけだそう。
なので、お味噌汁をのむときにスプーンを頼まれる外国人の方がいても不思議ではありません。
お茶碗、お椀を持って食べる。
韓国など、国によってマナー違反になるので、日本人がお茶碗を片手に持っていることにびっくりされる方もいるそうです。
公共交通機関空間での暗黙の了解
• 日本の公共交通機関の静けさ。
• どんなに人がいても必ずきちんと並ぶ。
• エスカレーターの左右で歩行速度がちがう。
(東京では左側で止まり 右側を歩く、大阪では右側で止まり、左側を歩く)
など、
日本に来て驚いたことや、日本人はすごい!と言われることによく上ります。
しかし、自分がその風景の中に突如入り込むとなると、自然にこなすことは難しい日本の習慣。
おまけに公共交通機関の乗り換えは複雑で、表記されている外国語文に間違いが多く、駅で外国人の方が混乱されている姿をよくみかけます。
まとめ
日本の文化、習慣、マナー。
私たちには普通のことですが、海外において普通ではなかったりします。
しかし、そこには日本の美しさや魅力がかくれていることも忘れてはいけません。
もちろんどんな国にもその国の大切な文化や習慣があって、それを体験するのも海外を訪れる醍醐味。
ただ、その習慣や文化の相違によって、楽しみにしていたのに 折角の日本滞在に曇りがさしたりするのでは、いささか残念な気持ちにもなります。
なので、あらかじめ招く側が考慮しておけば、トラブルにまで発展することを避けることができるでしょう。
といっても、そんな不都合も実際に来日して体験したからこそ味わえる日本の一部です。
折角なので、そこからも日本の国のおもしろさをますます実感していただきましょう!
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