普段わたしたちが何気なくおこなっている、日本独自のルール「しきたり」。
しきたりにはそれぞれの国らしさや独自の美意識が詰まっていることも多く、日本のしきたりを知ってもらうことで日本への理解・関心を深めてもらうことに繋がります。
今回は、
・日本の習慣の一覧
・日本のしきたりを外国人へ教えるときに役立つ英文
をメインに紹介!
日本のしきたりをあらためて理解し、外国人へ説明できるようになりましょう。
代表的な日本の習慣一覧!外国人に教える英文も紹介
それでは、代表的な日本のしきたりを紹介します。
日本のしきたり | 説明 |
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家の中で靴を脱ぐ ▼英語での紹介文をチェック | 湿度の多い国であったため室内では靴を脱ぐしきたりができた ※諸説あり |
使わない部屋のドアは閉める ▼英語での紹介文をチェック | 海外では「ドアの閉まった部屋=使用中」という文化の国が多い |
湯船に毎日浸かる ▼英語での紹介文をチェック | 毎日湯船につかる文化は、海外ではほぼ見られない |
「いただきます」「ごちそうさま」 ▼英語での紹介文をチェック | 日本人の思想が強く反映されたしきたりで、他の言語には直訳できない |
お茶に砂糖を加えない ▼英語での紹介文をチェック | 紅茶とは違い、日本茶は砂糖やミルクを加えずに飲む |
お椀を持って食べる ▼英語での紹介文をチェック | 海外ではお椀を持ちあげずに食事する、お皿に手は添えないという国が多い |
箸の使い方に決まりがある ▼英語での紹介文をチェック | 日本独自の箸のNGマナーが存在する |
お辞儀をする ▼英語での紹介文をチェック | お辞儀の文化がない国も多い、アジア圏内でも日本ほどお辞儀の頻度が多い国は無い |
謙遜は美徳 ▼英語での紹介文をチェック | 日本の中では「美徳」とされるが、外国人とのコミュニケーションでは少し注意が必要なしきたり |
宗教観が独特 ▼英語での紹介文をチェック | 八百万の神を信仰する「神道」の人が多い |
しきたりには、とくに衣食住と結びつきがあるものが多いです。
そんな日本のしきたりを外国人に教えるときに使える英文も一緒に紹介するので、参考にしてみてください。
また日本の年中行事にも、日本のしきたりがつまっています。
「正月」「節句」といった、日本らしい年中行事についての記事もあるので参考にしてみてください。こちらも英文付きです。
玄関で靴を脱ぐ
まず日本のしきたりとして挙げられるのが、玄関で靴を脱ぐこと。
このしきたりが生まれた理由は、日本の気候が関係しているとされています。※諸説あり
湿度の高い日本では、靴の中で足が蒸れるのを防ぐ意味もあり「玄関で靴を脱ぐ」という文化が生まれたようです。
また、玄関と室内の段差にあたる「上がり框(かまち)」を結界と見て外界を歩いた靴は脱ぐようになったという説や、日本には座布団や布団といった床へ座る・寝る文化があるため汚れのついた履物を脱ぐ文化ができた、ともされています。
(参考:靴を脱ぐのは日本だけ? 玄関の歴史としつらえ | 住まいの本当と今を伝える情報サイト【LIFULL HOME’S PRESS】)
靴を脱ぐ文化を英語で説明するときは、以下のようにお伝えしましょう。
英文の例
- 玄関で靴を脱ぎます。室内では靴をはきません。
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Take off your shoes at the entrance. We do not wear shoes inside the house.
- 脱いだ靴はそろえましょう。
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Shoes that have been taken off should be lined up.
- 日本人が家で靴を脱ぐのは、靴についた土や砂、埃で床を汚したくないからです。
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Japanese people take off their shoes at home because they don’t want to make dirty the floor with dirt, sand, or dust from their shoes.
- 靴を玄関で脱ぐ代わりに、時々スリッパに履き替えます。
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Instead of just taking off their shoes at the entrance, people sometimes change into slippers.
使わない部屋のドアは閉める
日本では部屋を出るとき、その部屋のドアを閉める人が多いですよね。
とくにトイレは、使用後にドアを閉める人が多いです。
しかし海外では逆。使わない部屋はドアを開けておく、という国が多いです。ドアが閉まっている=使用中、という意味になるので外国人が退出後にドアを閉めなくても文化の違いだと思っておきましょう。
英文の例
- 日本では、使わない部屋のドアを閉めておく人が多いです。
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In Japan, many people keep the doors to unused rooms closed.
- とくに、お手洗いのドアは使っていないときは閉めておきます。
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In particular, people keep the bathroom door closed when it’s not in use.
湯船に毎日浸かる
日本のお風呂文化は、実は海外では見られない独特のしきたりがたくさんあります。
とくに毎日湯船につかる習慣のある国はほぼ無く、日本特有の文化といえるでしょう。
また、温泉や銭湯のマナーについても戸惑う外国人は多いです。英語で説明できると喜ばれますよ。
英文の例
- まず最初に、あなたは服を全部を脱ぎます。浴槽に入る前には、身体をきれいに洗わなければいけません。
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First of all, you take off all your clothes. The body must be cleaned and washed before entering the baths.
- 浴槽は体をきれいにするのではなく、リラックスするためのものです。
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Baths are for relaxing, not cleaning the body.
- 時々露天風呂があり、これらも自由に使用できます。
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Sometime there are open-air baths that you are free to use as well.
- 露天風呂には裸で行けますよ。
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You can go naked in the open-air bath.
食事前後の「いただきます」「ごちそうさま」
命を分けてくれた生き物たちと、目の前にある食事に関わったすべての人々に感謝をする「いただきます」と「ごちそうさま」。
海外にも食事前後にあいさつやお祈りをする文化はありますが、日本の「いただきます」「ごちそうさま」を直訳できる言葉はありません。日本人の思想が強く反映されたしきたりでもあるので、英語で説明できるといいですね。
外国人の中には、アニメなどを通して「いただきます、ごちそうさまを知っている」という人もいます。
しかし、意味までは知らない方が多いです。
言葉に込められた意味を伝えることで、日本への関心や理解を深めてもらえそうですね。
英文の例
- 日本の食事は伝統的な「いただきます」という言葉で始まります。
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Meals in Japan traditionally begin with the word “Itadakimasu.”
- 「いただきます」は食物を用意してくださったすべての人に感謝の気持ちを表し、生物が人に命を与えたことを受け取ります。
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“Itadakimasu” expresses gratitude for all who played a role in providing the food and acknowledges that living organisms have given their lives to human beings
- 食事を終えると、日本人は丁寧に「ごちそうさまでした」と言います。
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Upon finishing a meal, Japanese people use the polite phrase “Gochisōsama-deshita.”
お茶は砂糖を加えずに飲む
海外でジワジワと人気が高まっているのが、緑茶。
緑茶の中でも「抹茶」の知名度は高く、海外のスーパーマーケットやカフェで抹茶味のスイーツが売られていることも珍しくありません。(参考:輸出額は過去最高を記録!海外で見直される緑茶の今とこれから | Through the LENS by TOPCON)
ただし日本人が思う「お茶」と、外国人が思う「お茶」で大きく違うのが、砂糖やミルクを入れるかという点。
海外にも紅茶などのお茶類はありますが、一般的には砂糖やミルクを足して飲みます。抹茶などの日本茶も砂糖が加えられた甘い味で売られていることが多いので、お茶をストレートで飲むことに慣れていない外国人も多いのです。
そのため、外国人の方にお茶を勧めるときは一言説明をするといいでしょう。
英文の例
- 日本の緑茶は、あなたがそのままの味を楽しめるように作られています。そのため、砂糖やクリームを加えずに飲めますよ。
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The Japanese “Green tea” is meant to be enjoyed as it is offered to you. Therefore, you don’t have to add sugar or cream.
- 日本で日常的に飲まれているお茶には、緑茶、紅茶、ウーロン茶、麦茶、ほうじ茶、ハーブティーなど、さまざまなものがあります。
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The teas that are consumed daily in Japan include Green tea, Black tea, Oolong tea, Barley tea, Hojicha, Herbal tea, and many others.
- 日本のお茶といえば茶道のイメージも強いですが、日本人は日常生活の中でも頻繁にお茶を飲んでいます。
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Tea in Japan is often associated with the tea ceremony, but Japanese people also drink tea frequently in their daily lives.
お椀を持って食べる
日本では、食事の時にお椀を持って食べるしきたりがあります。
大皿や平皿であっても片手を添えるのがマナーですよね。子どものころ食事中に「手を出しなさい」と叱られた経験がある人も少なくないでしょう。
しかし海外ではお椀を持ちあげることや、食器に手を添えることがNGとされる国も多いです。
同じアジア圏であっても食事のマナーは異なることがあるので、外国人と食事をする機会にはお相手の国の食事マナーを調べておきましょう。
英文の例
- 日本では、食事のときにお椀を手で持ちあげて食べます。
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In Japan, people hold their bowls in their hands while eating.
- 味噌汁を飲むときにスプーンは使わず、お椀を持ちあげ、口をつけて飲みます。
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When drinking miso soup, people don’t use a spoon; instead, they lift the bowl and drink directly from it.
箸の使い方に決まりがある
箸の使い方には、日本独自の文化が詰まっています。
というのも日本には箸のNGマナーが多く、海外にはないしきたりが多いのです。
たとえば「拾い箸」や「つきたて箸」がわかりやすいでしょう。この2つは葬儀や供養を連想させるため、日本ではNGな箸のマナーです。
- 拾い箸
…箸から箸へ食べ物を受け渡すこと。葬儀のお骨拾いを連想させるためNG。 - つきたて箸
…箸を料理に突き立てること。お供えの食事を連想させるためNG。
箸のNGマナーには、日本人の宗教観や慣習が関わっていることがわかりますね。
箸のNGマナーについて説明する英文も紹介するので、参考にしてみてください。
英文の例
- 箸の使い方にはさまざまなしきたりがあり、それらを「嫌い箸」といいます。
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There are various manners related to the use of chopsticks, known as “KIRAI BASHI/ bad chopsticks “.
- 箸から箸へ食べ物を渡すことは避けましょう。(拾い箸)
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Do not pass food from chopstick to chopstick.
- 箸で食べ物をすきさすことはやめましょう。(つきたて箸)
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Do not stick chopsticks into food.
お辞儀をする
実は外国人にとって、難しい日本のマナーにお辞儀があります。
西洋ではお辞儀の文化がない国も多く、アジア圏であっても日本ほど頻繁にお辞儀をする国は無いからです。
その一方で、在住歴が長い外国人が思わずやってしまう行動として多いのがお辞儀というのですから不思議ですね。とくに初対面の人と挨拶する時に思わず会釈をしてしまう人が多いのだとか。(参考:ついお辞儀を……身についてしまった日本の習慣を、外国人に聞いてみた! | マイナビニュース)
日本で生きていくうえでお辞儀は欠かせないマナー、しきたりでありことがわかります。
また、日本人のお辞儀文化は「礼節がある」「上品」と外国人からポジティブな評価を受けることが多いです。日本文化に関心がある外国人には、お辞儀の仕方まで説明するとおもしろいかもしれませんね。
日本のお辞儀について、外国人に説明したい時に使えるフレーズをご紹介します。
英文の例
- お辞儀は、おそらく日本国外で最もよく知られている日本のマナーの特徴です。
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Bowing is probably the feature of Japanese etiquette that is best known outside Japan.
- 基本的なお辞儀は、背中と首を真っ直ぐにして腰から曲げ、目線を下げます。
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Basic bowing are performed by bending from the waist with the back and neck straight, and the eyes looking down.
- 長さ、深さ、適切な反応など、お辞儀を囲むエチケットは非常に複雑です。
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The etiquette surrounding bowing, including the length, depth, and appropriate response, is exceedingly complex.
- 会釈(角度は15°)
顔見知りの人とすれ違うときなどに使います。歩調を落とし、目を合わせ、背筋を伸ばして軽くほほえみながらかるく礼をします。 -
Nodding is 15-degree angle
Use it when passing someone you know. slow your pace, make eye contact, straighten your back, smile lightly, and bow lightly. - 敬礼(角度は30°)
初対面での挨拶や見送りの際に行います。一般に「お辞儀」というときはこの「敬礼」を指すことが多いでしょう。 -
Salute is 30-degree angle
It is performed when greeting or seeing off someone at the first meeting. Generally, when we say “bow”, we are referring to this “salute”. - 最敬礼(角度は45°~90°)
謝罪やクレーム応対時などに使われます。上半身を倒す角度は45°~90°とありますが、心からの謝罪を態度で示す場合は90°まで深々と頭を下げるなど、状況に応じて使い分けます。 -
A respectful bow is from 45 to 90-degree angle
It is used for apologies and when responding to complaints. The angle at which the upper body is bowed ranges from 45 to 90-degree, but it can be adjusted according to the situation, such as bowing deeply to 90-degree to show sincere apology.
謙遜をする
日本には謙遜が美徳とされるしきたりがあります。
自分や自分の身内を下げて表現する、なにごとも謙虚に対応することが社会全体で求められていますよね。
謙遜は日本の奥ゆかしさが詰まったしきたりですが、外国人からは「なぜ、自分や自分の大切な人を過小評価するのだろう?」と不思議に思われることも。
そのため外国人と話すときは、どんな謙虚さが誤解を生みやすいのかを知っておきましょう。「謙虚=日本の美徳」という説明ができれば、より誤解を生みにくいですし日本文化への理解を深めてもらうこともできますね。
たとえば贈り物を渡すときに「ちょっとしたものですが」や「つまらないものですが」という言葉を添えがちです。外国人からすると「なぜつまらないものを選んだのか」と疑問に思う方もいます。
この場面では、以下のように説明してみましょう。
英文の例
- つまらないものですが、お近づきの印にどうかお受け取りください。
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It is a small thing, but please take it as a sign of how well we get along.
- 日本では、贈り物をするときに謙遜する習慣があります。
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In Japan, it is customary to give gifts with humility.
また日本人の謙遜文化について説明する時は、以下のような英文も使えますよ。
- 日本人は自分や身内のことを過小評価して話す癖がありますが、必ずしも本心からそう思っているわけではありません。
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Japanese people have a habit of speaking about themselves and their relatives in an underestimated way, but they do not always mean what they really think.
- それは、日本人が「謙虚さ」という美徳の概念を持っているからです。
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This is because the Japanese think of humility as a virtue.
- 日本人の謙虚さとは、相手を尊重し、自分に対して謙虚であることです。
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Japanese people’s modesty is to respect others and to be modest about oneself.
- 日本の謙虚とは、自分の能力などを誇らず、控えめにふるまうことです。
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Humility in Japan means to behave modestly and not to boast about one’s abilities.
宗教観が海外と大きく異なる
外国人と話していると宗教観の話題がでることがあります。
もちろん日本人であっても人それぞれ宗教観は違いますが、ほとんどの日本人は「信仰する宗教はない」と考えているようです。その一方で、神社への参拝といった宗教的な儀式をおこなう人は60%以上もいるとされています。(参考:日本人の宗教観、海外と違うけど変じゃない?米メディアが探る日本人の心根 – NewSphere)
つまり、日本人には八百万の神を信仰する「神道」が根付いていると伝えるのが最適でしょう。日本のしきたりや思想には、神道の影響が強く反映されています。(参考:神道とは | 神社と神道 | 神社本庁公式サイト)
海外では宗教から強い影響を受けている国、宗教への意識が高い国も多いです。宗教について聞かれた場合に「宗教をもたない」と答えるより、神道について説明できると外国人と深い会話ができますね。
もちろん信仰している宗教がある方は、ご自身の宗教について英語で伝えるといいでしょう。
ここでは「神道」を説明する時に使える英文フレーズも紹介します。
英文の例
- 日本には八百万の神がいるといわれています。日本では森羅万象に神々が宿り、それを敬っています。
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It is said that there are 8 million gods in Japan. In Japan, gods dwell in all things in the forest and are revered.
- 神道は日本の文化と同じくらい古く、仏教は6世紀に本土から輸入されました。
-
Shinto is as old as the Japanese culture, while Buddhism was imported from the mainland in the 6th century.
- また先祖崇拝も重要で、多くの日本人は自分のご先祖様を大切にしています。
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Ancestral worship is also important, and most Japanese cherish their ancestors.
しきたりとは|日本にしかない独自のルール
日本のしきたりを知ったところで、しきたりとはどんなものを指すのかみていきましょう。
しきたりとは、日本の歴史的・文化的に根付いた習慣を指します。
古くからある習慣が人々へ浸透しルール化されたもののことで、わたしたち日本人は生まれてから自然に受け入れてきたものが多いです。そのため日本人同士で「これは日本のしきたりだから」といった説明をすることはほぼありません。
たとえば「家では靴を脱ぐ」「毎日湯船につかる」といった日本のしきたりの目的・成り立ちを、わざわざ日本人に説明する機会はあまりありませんよね。
ところが外国人にとっては、日本のしきたりは初めてのものが多いでしょう。もちろん外国人にも自国でのしきたりがあり、お互いの文化やしきたりを尊重しあうことが大切です。
【しきたり】と【マナー】の違い
しきたりとは歴史的・文化的に根付いた習慣のこと、と先述しましたが「マナーとは違うの?」と疑問に思う方もいますよね。
「しきたり」と「マナー」には、以下のような違いがあります。
- しきたり
…その国の歴史的、かつ文化的に根付いた習慣やルール - マナー
…欧米から派生した万国共通の作法やルール
つまり、しきたりとは国それぞれのルール、マナーとは世界共通のルールを指します。
またマナーには、人間としての常識的な行動やモラルも含まれており「他人に迷惑をかけない」「相手に敬意を示す」といったことを考えれば、守れるものが多いです。例えば「タバコのポイ捨てはNG」「ゴミはゴミ箱へ捨てる」といったことは、万国共通のマナーといえます。
マナーに関しては、礼儀を重んじる日本人の得意分野かもしれません。
ただしマナーの中にも日本特有のものがあるので、以下の記事も参考に読んでみてください。
一方で「しきたり」においては、その国の歴史や文化を知らないと想像できない内容も多いです。そのため、違う歴史・文化をもつ国で育った外国人ゲストには説明をする必要があるでしょう。
日本のしきたりが生まれた理由とは?
日本のしきたりが生まれた背景は、しきたりの種類によって違います。
ただし特徴として、日本は島国であるため他国の影響を受けすぎず、独自に発展したしきたりが多いことが挙げられるでしょう。
そのため海外では見られない独自のしきたりや、日本特有の美意識・思想が強く反映されているしきたりも多いのです。
外国人が驚く?少し変わった日本のしきたり編
最後に、番外編として少し変わった日本のしきたりを紹介します。
日本人とっては当たり前の習慣やできごとも、外国人に話すと驚かれることがあります。会話のトピックとして知っておくと面白いですよ。
正月にお年玉をもらう
日本の正月に欠かせないのが、お年玉をもらうしきたり。日本の子どもたちにとっては正月のメインイベントともいえるでしょう。
もともとお年玉は、年末に神様へ祈りを捧げる意味でおそなえした「お餅」が由来だといわれています。
年末におそなえしたお餅は、神様が帰られるタイミングの正月にお下がりとして配られていたのだとか。それが、年の最初に賜る(たまわる)ものという意味で「年賜(としたま)」となったとされています。
また、現代のお金を渡す「お年玉」の文化が生まれたのは昭和の高度経済成長のころ。戦前まではお金ではなくお餅が配られていたそうですよ。
このようにお年玉は古くからの日本の宗教観が反映されたしきたりなので、海外にはない文化です。
(参考:お年玉の由来とは?お正月までに起源や歴史、マナーを知ろう|ときわ総合サービス)
鶴=縁起がいい
日本では「鶴=縁起がいい鳥」とされています。
入院した方の回復を祈ったり、平和を祈る意味で千羽鶴が折られることもありますよね。
これは、鶴が長寿の象徴とされていることが起因していると考えられています。鶴の寿命は20~80年。現代では日本人の平均寿命は延びていますが、折り鶴が生まれたとされる室町時代の日本人は平均寿命が16歳だったそう。(参考:“長寿大国日本” 今年も延びた平均寿命の本当の意味:日経ビジネス電子版)
古来の日本人が、長寿や健康への祈りを込めて鶴を折った気持ちが反映された文化ですよね。
しかし海外、とくに北欧では鶴は「不吉な鳥」と考えられている国もあり注意が必要です。これは、ケルト神話に出てくる「殺戮を好む神」と「鶴」がともに描写されている影響が強いとされています。(参考:世界の縁起物 敬老の日|日比谷花壇)
鶴は、日本人にとってポジティブな印象のある鳥ですが、国によっては真逆のイメージがもたれているなんて驚きですよね。
成人式がある
日本の成人式も、海外ではあまり見られないしきたりの1つ。
海外にも成人をお祝いする習慣はありますが、ほとんどの国が「成人になった誕生日」を祝います。つまり個人的にお祝いをすることはあっても、日本のように新成人全員を一斉にお祝いする文化はほぼ見られないのです。
日本で初めての成人式がおこなわれたのは、第2次世界大戦が終わった直後の1946年のこと。終戦後の世の中を盛り上げようと、新成人たちを祝福するためにおこなわれた「青年祭」(1946年11月22日開催)が発祥だとされています。(参考:成人式って日本だけ?成人式のルーツとは? | 京都さがの館)
意外にも歴史は短いしきたりですが、成人たち全員に向けた「式典をおこなう」という世界的にも珍しい文化といえます。
雨の日はビニールカバーのサービスがある
日本では、雨の日に買い物をするとショッピング袋の上から雨除けのカバーをかけてもらえますよね。もちろん無料のサービスです。
これは「雨で買ったものが汚れないように」「買い物袋がヨレヨレにならないように」といった、お店側の気遣いやおもてなしが反映された日本らしい光景といえるでしょう。
海外では、雨の日にこのようなサービスをするお店はほぼ見られません。というのも、海外では買い物袋の状態を気にする人があまり多くないのです。
たとえば日本のお店でプレゼントを購入した場合、お店の紙袋を「ラッピングの一部」とする風潮も強いですよね。もらった側も紙袋を丁寧に開き、ラッピングも含めて「贈り物」として丁寧に扱います。
海外では、プレゼントをもらった人が「中身を見るのが待ちきれない!」といった様子でラッピングを豪快にビリビリと破る、なんて光景をよく見かけます。またプレゼントのラッピングを自分でおこなう人も多いので、お店側がショッピング袋の状態を必要以上に気にしなくてもいいのです。
「雨の日の買い物」という光景にも、実は日本人の文化やしきたりが詰まっていると思うと面白いですよね。
飲食店のおしぼり・水が無料
日本の接客の良さは世界的にも有名ですが、飲食店で無料のおしぼり・水が提供されることも外国人に驚かれます。
海外では、おしぼりのサービス自体が高級店以外ではほぼ見られませんし、水は有料で注文する国も多いです。
そのため日本の飲食店で席に着くなり、おしぼり・水が運ばれてくることにビックリするのだとか。しかも無料なのですから、日本のサービスの手厚さに感激してしまいますよね。
おもてなし精神が生んだ、日本らしい文化といえるでしょう。
慎ましさが反映された日本のしきたり
日本の習慣やしきたりは、海外とは違った独自のものがたくさんあります。
食事の前の「いただきます」「ごちそうさま」、お辞儀や謙遜する文化など、日本人の慎ましさが反映されたしきたりも多いですね。
日本のしきたりについて理解し英語で説明ができると、外国人に日本文化への関心や理解を深めてもらうことができます。そしてなにより、知らずに誤解を与えてしまう心配が減るので安心して外国人とコミュニケーションがとれますよね。
また、日本文化をより深く理解してもらうために日本の伝統文化の体験を提供することもおすすめです。
モテナス日本では通訳付きの伝統文化体験を企画することもできるので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
私たちは日本独自のおもてなし文化を世界の人々に広めるために日夜努力しています。外国人ゲストの接待・おもてなしに関するご相談もお気軽にお問い合わせください。