歌舞伎や能や芸者など伝統芸能を英語で説明する5つのポイントとは?

Aiping
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伝統芸能で海外のお客様をおもてなしや接待をする際、どんなに腕のいい演者や舞台を用意しても、日本の文化の知識が全くなければ楽しみも半減してしまいますよね。

案外見落としがちですが、伝統芸能をご用意した場合、重要な部分に通訳の問題があがるのではないでしょうか?

日常生活やビジネスについての通訳ではなく、特別な伝統芸能についての通訳は違いがあります。

ここでは、伝統芸能の英語通訳について考えていきたいと思います。

伝統芸能を英語で外国人の方に説明することの難しさ 

日本伝統芸能とは、日本古来より伝わる芸術と技能のこと。

歌、日本舞踊、演劇、音曲、演芸、工芸、芸道に分類され、さらに項目が分かれます。

日本の文化の紹介として、この伝統芸能でのおもてなしは、大変人気があります。

数ある分類の中でも特に海外の方に人気のあるのは、

• 歌: 俳句

• 舞踏: 神楽 雅楽 猿楽 

• 演劇: 歌舞伎、能、狂言、人形浄瑠璃、

• 音曲: 邦楽(三味線や琴など)、唄、浄瑠璃

• 演芸: 落語 浪曲

• 工芸: 彫金 漆器 陶器

• 芸道: 茶道、香道、武道、書道、華道 

などが思い浮かぶのではないでしょうか?

これだけ挙げてみてもそれぞれ専門的な知識が必要だと感じますよね。

日本の伝統芸能にはそれぞれには深い歴史があり、洗練された技術と芸術によって今日まで磨き続けられています。

しかし、奥深い歴史と日本だからこそ発展してきたこの芸術を堪能するためには、ただ漠然と鑑賞するというのでは少々もったいなさがあります。

知識や教養を持って鑑賞する事で、より目の前で繰り広げられる伝統芸能への理解は、外国からのお客様により感動をお届けできる事でしょう。

そこで必要なのは、伝統芸能の本質を失う事なく、的確にお客様にわかっていただけるように通訳する技術になります。

日本伝統芸能の演劇では日本古来の言葉での上演ですし、演じられる物の時代背景が現代とはまるで違います。

また、おなじアジアの中国語や韓国語での通訳と英語圏の通訳は文化背景が違う分、通訳者にすべてがかかってきます。

そして生きた芸能に関してはその場でおこる様々な演出に、海外のお客様は、より理解を求めて様々にご質問されることでしょう。

どの方向からくるのか解らない興味深い質問に、常に適切なお答えができることは通訳者にもとめられるスキルです。

それは日常生活やビジネスでの通訳とは全く違った能力が要求されます。

ではどういった事に注意してけばいいのか考えていきましょう。

伝統芸能の本質を理解してもらうことが大切

 

私たちがヨーロッパにいって、何の予備知識のないままバレエやオペラなど最高峰の芸術を、発祥の地で鑑賞するのはなんだかもったいないですよね。

そこに日本語が堪能でバレエやオペラに詳しい通訳の方が、一緒にいてくだされば、たとえその国の言葉を理解していなくても本格的にたのしめるでしょう。

同じく、日本で本物の日本の伝統芸能を鑑賞していただく際に、ぱっと観た感じが日本っぽい。

エキゾチックな感じがする。

だけでは、もっと感激をお届けできるはずなのに、なんだか残念です。

本物の日本伝統芸能の持つ、ただならぬ空気をより味わっていただくには、伝統芸能の本質を理解していただく事が大切です。

的確な歴史や解釈などは、芸の本質に迫るための入り口になります。

本質をより深く知るには、実際の体験と知識が必要。

実際の体験は、日本にいらっしゃって、本物の伝統芸能を継承者が目の前で演じられる。

それが本当の体験になるでしょう。

しかし、さらにそこに通訳者による理解の道しるべをご用意することでより深い感動をお届けできるはずです。

その入り口をお伝えする事ができるのなら、あとは本物の芸の技を全身で体験していただけば、より奥深い感動を味わう事ができます。

英語で説明すべき5つのポイント

では英語で伝統芸能を説明するにあたって、気をつけるべきことは何でしょうか?

ここでは5つのポイントをかんがえていきましょう。

1 専門用語は事前に学習が必要。

伝統文化には深い歴史があり、そこで使われる用語は専門性がとても高いです。

伝統芸能での通訳がきまったら、鑑賞する作品のあらすじと、専門用語についてしらべましょう。

そして必要な専門用語はあらかじめリストアップして、とりあえず頭に入れておく事がベストです。

すぐにお客様にお答えできるようにしておきましょう。

2 歴史背景の要点を事前に説明が必要。

伝統芸能には様々な歴史的背景があります。

その歴史の上になりたつ芸能だからこそ、その時代への理解は避ける事ができません。

日本人は自国の歴史をおおまかに義務教育で身につけていますが、外国の方にとってはよほど興味のある方でない限り、まったくわかりません。

説明する際は、その方の国の歴史の中で、どのあたりとおなじなのか、どういう時代だったか、など、具体的につたえることでより親近感がわき、理解しやすいです。

日本の歴史とその芸能の関わりについて説明できれば、より身近に感じていただける事でしょう。

3 とりわけ能や歌舞伎は日本語でも理解が難しい。

能や狂言では面の持つ意味や役割、(精霊なのか人間なのか、など)舞台構造の意味を知らなければ全くわかりません。

雰囲気だけでも感動がありますが、折角ならばより深い理解をお届けしたいですよね。

そして演目の現代語での解釈を英語で説明することは、鑑賞される方への気配りです。

歌舞伎や浄瑠璃では演出されている情景についての歴史的見聞や知識がどうしても必要になります。

江戸時代の人物の持つキャラクター性や身分の差の恋など、日本人なら時代劇などで何となくわかることでも、説明が必要な事もでてきます。

直接その演目に関係のない基本的な日本の歴史について、英語で説明できれば、より解りやすい通訳ができることでしょう。

伝統芸能の演芸に分類されるものは、特に事前の下調べによって格段におもしろさがかわってきます。

4 社内で帰国子女の方にお願いする

帰国子女の方が社内にいる場合、その方にお手伝いを頼むのは大変心強いですよね。

そして社内の方であればこれを機会にお客様とより親密になれます。

帰国子女の方は、海外での生活において、その国の言語での日常を知っています。

言語を知っているだけではなく、ネイティブの言語背景も経験しているので、相手にとってよりわかりやすい通訳が可能です。

どのような言い回しがより的確なのか、相手国との比較例など、わかりやすく説明していただけることでしょう。

5 身近にいない場合は専門性の高く、通訳歴がある方を選ぶ

万が一、どうしてもまわりに伝統芸能について詳しい通訳ができる方が見つけられない場合には、思い切ってプロの方に頼む方法もあります。

その場合は、専門性が高く、伝統芸能について知識があり、すでに伝統芸能の鑑賞での通訳を経験した方におねがいするのがいいでしょう。

日常生活ではない特殊状況での通訳は普通の通訳とは違います。

そして事前の説明と鑑賞した後で、お客様からの質問がでてくるとおもいます。

得意不得意もありますし、どんなに言語に達していても専門知識や、歴史や文化についての翻訳のテクニックがない場合にはネイティブの方からするともどかしい時間になってしまいます。

しかし、その質問を適切にお答えする事できるのなら、お客様は本当の伝統芸能を日本で体験した。

と満足感を得てご帰国される事でしょう。

まとめ

日本のすばらしい伝統芸能は、特にお目の高いVIP層のお客さまによろこんでいただけるおもてなしプランです。

しかし、どんなにすばらしくても、全く知識がなければその魅力は半分しか堪能できません。

なので、通訳者の腕前ひとつで、同じ時間で味わえることの善し悪しが左右されてしまいます。

そこで事前に通訳者のかたと綿密に打ち合わせできることが大変重要になってきます。

折角なのでぜひ日本伝統芸能の本質までおとどけできるといいですよね。

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