【伝統芸能を外国人に説明!】日本文化を英語で解説する押さえるべきポイントとは?

Mayumi Folio
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伝統芸能で海外からのお客様をおもてなしする際、どんなに腕のいい演者や舞台を用意しても、日本の文化の知識が全くなければ楽しみも半減してしまいますよね。

見落としがちな点ですが、大切な海外のお客様に日本の伝統芸能を体験していただくためには、英語通訳がとても重要なポイントです。

特別な伝統芸能についての通訳するためには、日常会話やビジネス会話についての英語通訳とはちがったコツがあります。

そこで今回は、

• 日本伝統芸能を英語で説明する方法

• 日本伝統芸能を紹介するために日本語でまず押さえるべきこととは?

• 伝統芸能の基礎知識が身につくおすすめ書籍

• 具体的に英語で日本伝統芸能を伝える例文

と言った内容を中心に、伝統芸能の英語通訳について考えていきたいと思います。

この記事を読めばもっと伝統芸能を外国人に伝える英語のコツがわかりますよ。

目次

伝統芸能を英語で外国人の方に説明すること

外国人に人気のある日本伝統芸能のカテゴリー

日本伝統芸能には、おおよそ50の分類があります。

その中でも外国人に人気があるのは、「演劇」の、歌舞伎、能、狂言、浄瑠璃、日本舞踊 そして、「芸道」の茶道、香道、武道、書道、華道 が挙げられます。

なぜなら、これらは日本文化を外国人が即座に感じることができる、「日本のイメージそのもの」という部分に魅力があるからです。

例えば、芸道ではそれぞれに深い哲学と歴史があります。

日本らしい思想を学んでみたい、と日本文化体験を希望される外国人は実際に多くいるので、特別な体験として来日の際にプランニングされる方も。

また、歌舞伎をはじめとする演劇では、見た目の艶やかさや日本特有の舞台芸術への興味から、「一度でいいので鑑賞してみたい!」と考える外国人は年々増えている傾向にあります。

このような理由からも、外国人が日本の伝統芸能に興味を持っていることがわかり、今後さらに日本伝統芸能と英語通訳の重要性を考えなければなりません。

おすすめ関連記事:日本の伝統文化とは?|芸能・工芸・行事・衣食住など105ジャンルと特徴を一覧で紹介

日本伝統文化を英語通訳することの重要性

日本の伝統文化を英語で通訳することの重要性は、日本の伝統芸能をより深く体験し、学び、感動することに影響を与えることができるからです。

日本の伝統芸能は、それぞれが深い歴史を持ち、洗練された技と芸術によって今日まで磨かれてきました。

このように日本の深い歴史と独自の文化があるからこそ発展してきた日本の芸術・文化を、ただ鑑賞し、体験するだけではいささかもったいないですよね。

事前に得た知識と教養を持って鑑賞することで、外国人観光客は目の前で繰り広げられる伝統芸能により大きな感動を覚えることでしょう。

伝統芸能の本質を失う事なく、的確に通訳すること

そこで必要なのは、伝統芸能の本質を失わず、観客に正確に理解してもらうための解釈の技術です。

例えば、日本の伝統演劇では、言葉は日本古来のもので、上演されるものの歴史的背景は現代とは大きく異なります。

茶道や武道など、芸道と呼ばれる日本の伝統文化には、日本の歴史から必然的に生まれた思想や日本独自の宗教観など、歴史的・文化的背景を知らなければ理解できません。

また、同じアジア圏の中国語や韓国語の通訳と、文化的背景が異なる人たちの英語の通訳では、背負っている文化的背景が異なるため、すべての理解は通訳者に依存することになります。

日本文化体験では、外国人観光客に質問をしてもらい、その場で行われるさまざまなパフォーマンスへの理解を深めてもらうことが目的です。

どの方向から来るかわからない興味深い質問に対して、常にわかりやすく適切な質問を返す日本伝統芸能継承者たち。

しかし、専門用語をその場で的確に翻訳し即答ができることは、日本伝統芸能通訳に求められるスキル。

日常生活やビジネスでの通訳とは全く違うスキルが必要なのです。

日本伝統芸能の本質を理解の重要性

私たちがヨーロッパにいって、何の予備知識のないままバレエやオペラなど最高峰の芸術を、発祥の地で鑑賞するのはなんだかもったいないですよね。

そこに日本語が堪能でバレエやオペラに詳しい通訳の方が、一緒にいてくだされば、たとえその国の言葉を理解していなくても本格的にたのしめるでしょう。

同じく、日本で本物の日本の伝統芸能を鑑賞していただく際に、ぱっと観た感じが日本っぽい。

エキゾチックな感じがする。

だけでは、もっと感激をお届けできるはずなのに、なんだか残念です。

本物の日本伝統芸能の持つ、ただならぬ空気をより味わっていただくには、伝統芸能の本質を理解していただく事が大切です。

的確な歴史や解釈などは、芸の本質に迫るための入り口。

本質をより深く知るには、実際の体験と知識が必要になります。

通訳者は理解の道案内人

しかし、さらにそこに通訳者による理解の道しるべを、用意することで、外国の方にもより深い感動をお届けできるはずです。

その入り口をお伝えする事ができるのなら、あとはご本人が本物の芸の技を全身で体験して、より奥深い感動を味わっていただけるでしょう。

英語で説明すべき5つのポイント

では英語で伝統芸能を説明するにあたって、気をつけるべきことは何でしょうか?

ここでは5つのポイントをかんがえていきましょう。

ポイント1 専門用語は事前に学習が必要

伝統文化には深い歴史があり、そこで使われる用語は専門性がとても高いです。

伝統芸能での通訳がきまったら、鑑賞する作品のあらすじと、専門用語についてしらべましょう。

そして必要な専門用語はあらかじめリストアップして、とりあえず頭に入れておく事がベストです。

すぐにお客様にお答えできるようにしておきましょう。

ポイント2 歴史背景の要点を事前に説明が必要

伝統芸能には様々な歴史的背景があります。

その歴史の上になりたつ芸能だからこそ、その時代への理解は避ける事ができません。

日本人は自国の歴史をおおまかに義務教育で身につけていますが、外国の方にとってはよほど興味のある方でない限り、まったくわかりません。

説明する際は、その方の国の歴史の中で、どのあたりとおなじなのか、どういう時代だったか、など、具体的につたえることでより親近感がわき、理解しやすいです。

日本の歴史とその芸能の関わりについて説明できれば、より身近に感じていただける事でしょう。

ポイント3 とりわけ能や歌舞伎は日本語でも理解が難しい

能や狂言では面の持つ意味や役割、(精霊なのか人間なのか、など)舞台構造の意味を知らなければ全くわかりません。

雰囲気だけでも感動がありますが、折角ならばより深い理解をお届けしたいですよね。

そして演目の現代語での解釈を英語で説明することは、鑑賞される方への気配りです。

歌舞伎や浄瑠璃では演出されている情景についての歴史的見聞や知識がどうしても必要になります。

江戸時代の人物の持つキャラクター性や身分の差の恋など、日本人なら時代劇などで何となくわかることでも、説明が必要な事もでてきます。

直接その演目に関係のない基本的な日本の歴史について、英語で説明できれば、より解りやすい通訳ができることでしょう。

伝統芸能の演芸に分類されるものは、特に事前の下調べによって格段におもしろさがかわってきます。

ポイント4 日本史を復習してみる

日本伝統芸能について、説明をする際、やはり知っておいて損はないのは日本史。

日本の伝統芸能は、日本の歴史の中折に触れて発展し継承され、今に伝わっています。

日本伝統芸能を英語で説明する時や、外国人の方と日本文化についての話題になった時は、必ず日本史の知識があるのとないのでは、説明のしやすさもだいぶ変わるのです。

たとえば、どうして茶の湯が栄えたの?という質問に対して、千利休と戦国時代の関係性、武士道や禅の美意識などその時代だからこそ着目され進化した文化や思想があります。

そういった内容を関連づけて話すことで、相手の人はより納得して聞いてくれるでしょう。

ですから、日本史の教科書を読み直すだけでも、説明しやすさがアップするのでおすすめです。

ポイント5 西洋文化との比較

相手にとって知らない知識を口頭で説明する時、相手が具体的にイメージを抱けるようなきっかけがあるといいですよね。

それはもちろん英語で説明する時も同じなので、相手の引き出しの中にありそうなことを例にだして説明するのもおすすめです。

たとえば、サムライを説明するとき、西洋の騎士をたとえに出すことは多いのではないのでしょうか?

日本舞踊とクラッシックバレエや、騎士道と武士道。

フラワーアレンジメントと華道の違いなど、説明することになりそうな日本文化芸能の比較になりそうな西洋文化について、少し調べておくことも解説しやすさがあがります。

異文化だからこそ、身近なものにたとえられれば納得のいく説明や理解につながってくれるのです。

具体的に伝統芸能を英語通訳する方法

日本文化を専門的に学んだ英語の堪能な人に通訳を頼む

本格的に日本伝統芸能について知りたがっている外国人をおもてなしするのなら、日本文化研究や大学で日本史や日本美術史を学んできた学歴のある、英語が堪能な人材を探すことです。

世界中にある世界文化遺産には、見学に訪れる外国人のために、どこの国も研究者や専門家による英語ガイドが、より深い見識を得たい富豪層やVIP観光客に対するサービスを行なっています。

英語話者というだけではなく、文化のエキスパートに詳しく説明をしてほしい、じっくり見学してみたいと考える富豪層は特に多く存在します。

このことから考えても、日本文化体験の際に通訳者を専門家にお願いするというのは気の利いたおもてなしにもなります。

専門家を探すのが難しければ、せめて日本文化研究をしている大学の修士課程や博士課程の学生で英語が堪能な人に通訳をお願いしてみてはいかがでしょう

か?

社内で帰国子女や留学経験者の方にお願いする

帰国子女や留学経験のある人が社内にいる場合、その方にお手伝いを頼むのは大変心強いですよね。

そして社内の人であればこれを機会にお客様とより親密になれます。

帰国子女や留学経験者の方は、海外での生活体験によって、その国の言語での日常を知っています。

言語を知っているだけではなく、ネイティブの言語背景も経験しているので、相手にとってよりわかりやすい通訳が可能です。

そして同じ社の人であれば、お相手の方がどういった人なのかというプライベートな情報も共有しやすいですよね。

どのような言い回しがより的確なのか、相手国との比較例など、わかりやすく説明していただけることでしょう。

専門性の高く、通訳歴がある人を選ぶ

万が一、どうしてもまわりに伝統芸能について詳しい通訳ができる方が見つけられない場合には、思い切って日本文化通訳のプロに頼む方法もあります。

その場合は、専門性が高く、伝統芸能について知識があり、すでに伝統芸能の鑑賞での通訳を経験した方におねがいするのがいいでしょう。

日常生活ではない特殊状況での通訳は普通の通訳とは違います。

そして事前の説明と鑑賞した後で、お客様からの質問がでてくるとおもいます。

得意不得意もありますし、どんなに言語に達していても専門知識や、歴史や文化についての翻訳のテクニックがない場合にはネイティブの方からするともどかしい時間になってしまいます。

しかし、その質問を適切にお答えする事できるのなら、お客様は本当の伝統芸能を日本で体験した。

と満足感を得てご帰国される事でしょう。

専門分野に特化した通訳者であれば、安心してお任せすることができますよね。

自分で通訳する

もちろん自分で通訳する、というのは一番ベストな選択です。

完璧じゃなくても、やはり自分のお客さまを自分で案内できるというメリットは計り知れません。

そして、個人的な知り合いや友人であれば、一緒にその場を楽しめるので、相手の方とより親密な時間を築くことができるでしょう。

日本文化体験をおもてなしに選んだのなら、とりあえず日本語でその知識をてにいれましょう。

きっと、外国人の方だけではなく、自分も一緒に充実した時間をすごせるのではないでしょうか?

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より日本文化体験を楽しんでもらうためのひと工夫

事前に役者から内容をレクチャーしてもらう

演舞の始まる前に役者から内容をレクチャーしてもらうという方法があります。

歌舞伎や能の日本文化体験をご用意する時に、専門の通訳者のかたに全てを任せるのではなく、「役者本人から事前に説明をしていただいてそれを通訳してもらう」という形です。

モテナス日本では、このように体験していただく前に役者本人から歌舞伎の説明をしていただきます。

こうすることによって、「歌舞伎役者本人から説明をうけた」という信憑性の高さと、役者と観客の場をあたためるという効果もあります。

また、普段舞台の上にいる役者本人と近く交流する特別感が加わり、他にはできない日本文化体験に感動される方が多くいらっしゃいます。

これは、歌舞伎などの伝統演劇だけではなく、茶道や花道、武道といった他の日本文化体験についても講師や師範の方に直接説明をしていただく。

という方法です。

事前に通訳者にも内容を理解してスムーズな翻訳をする打ち合わせができるのもメリットとして考えられますよね。

専門性の高いに知識が必要だからこそ、実際の文化伝承者から伝えてもらうことは貴重な体験となります。

鑑賞スタイルを固定しない

外国人の方に日本伝統芸能を伝統的なスタイルで鑑賞していただくという方法も、まさに本場の味わいがあるので素敵なのですが、やはり文化圏が違うということからもっとリラックスしたいと考える人もでてきます。

たとえば、大相撲鑑賞をしたアメリカ元大統領のトランプ氏は、枡席にソファーといった前代未聞のおもてなしスタイルで評判になりましたよね。

そこまでしないにしても、相手の習慣にあわせて鑑賞しやすい方法で体験していただくことは、より楽しんでいただくためのおもてなしになります。

例えば、歌舞伎の鑑賞を御園座の公演時間にあわせてご案内するだけではなく、滞在期間の短い訪日外国人のスケジュールに合わせた企画をする。

そんな工夫は大切になります。

飲食禁止の歌舞伎を贅沢にランチタイムで鑑賞していただくことは、富豪層の日本文化体験の夢を叶える企画でもありますし、プライベート庭園にてゆっくり能舞台を楽しんでいただくというのも、外国人の方にとってはよりリラックスした楽しみ方にもなります。

このように状況を相手の方に合わせることで、より伝統芸能への興味や感動がわくようなおもてなし企画は重要です。

そこに、英語で日本伝統芸能について個人的に解説することができれば、理解も深まります。

おすすめ関連記事:アメリカ大統領の訪日事例から学ぶVIP接待方法

日本伝統芸能がわかるサイト

入門展「いざ、歌舞伎」のYoutube動画

2022年10月26日まで、国立劇場の伝統芸能情報館では、入門展「いざ、歌舞伎」が開催されています。

公式サイト:

この展覧会の見どころを5つ紹介したアニメーション動画がYoutubeで公開。

動画は5本あり、はじめから最後までみれば歌舞伎の基礎の基礎を知ることができます。

【序幕/歌舞伎の化粧―もう一つの顔―】

【二幕目/見得と立廻り―絵のような美しさ―】

【三幕目/女方―男が「女」を演じる―】

【四幕目/時代と世話―それぞれのリアル―】

【大詰/世界と趣向―物語のつくりかた―】

絵から抜け出した2人のキャラクターが、展覧会を観覧しながら歌舞伎の魅力について説明してくというシナリオで歌舞伎の基本を理解することができます。

歌舞伎座 Kabuki Web

訪日外国人や日本在住外国人向けの英語による歌舞伎情報サイト「Kabuki Web」がオープンしました。

このサイトの中には英語で歌舞伎の説明がされているので、自分でお相手の方に英語で説明したい時、事前に読んでおけばかなり知識と表現が身に付きます。

歌舞伎のチケットの予約も英語でできるので、便利ですよね。

歌舞伎Kabuki Web : 

日本伝統芸能×漫画

日本文化についての基礎的な理解をするための漫画が多く発売されています。

ここでは、歌舞伎、能、茶道について読みやすい漫画をご紹介します。

歌舞伎の基礎知識を知るための漫画

「歌舞伎の知識を漫画でやさしく説明」新居 典子 (著)

歌舞伎の入門を漫画で優しく解説。

写真や図解もたっぷりなので、これ一冊でも歌舞伎の基礎が身に付きます。

市川猿之助氏のインタビューや歌舞伎の演目が100収録。

歌舞伎について何も知らない時、入門書として最適です。

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能・狂言の基礎知識 漫画

「マンガでわかる能・狂言: あらすじから見どころ、なぜか眠気を誘う理由まで全部わかる!」マンガでわかる能狂言編集部 (編集), 小田 幸子 (監修)

能の「野宮」を一曲漫画で解説しながら、舞台の見どころや衣装など、鑑賞のポイントを漫画で紹介していきます。

初心者にオススメの番組から、押さえておきたい名曲、人気狂言も掲載されサクッと能と狂言がしりたい人におすすめです。

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伝統芸能の基礎知識本 活字書籍

漫画ではない活字書籍で日本文化芸能の基礎知識を身につけたい方にはこちらの書籍がおすすめです。

国際的に活躍するビジネスパーソンとしての教養にもなるので興味のある方は一度読んでみるのもいいですよね。

ゼロから分かる!図解 歌舞伎入門

「ゼロから分かる!図解 歌舞伎入門」新居 典子 (著) :

歌舞伎の基礎知識が一つ一つ丁寧に図解入りで説明されています。

理解しやすい構造で読みやすく、歌舞伎の基礎知識を手に入れたい人におすすめ。

歌舞伎座という場所についてから、演目、俳優、など豆知識も豊富なのでよんでおけば話題にこまりませんよ。

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教養としての茶道

「世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道」竹田 理絵 (著)

世界中のビジネスパーソンが注目する日本のおもてなし。

茶道は演劇芸能ではないのですが、茶道の基礎知識は様々な日本伝統文化につながるので押さえておきたい教養です。

海外では茶道=日本思想と考えている人も多く、そんな茶道について外国人に説明するための基礎知識が紹介されています。

日本人のアイデンティティとして茶道を説明する際に必要な知識なので外国人に日本文化を紹介して見たい人におすすめの一冊です。

同じシリーズで着物もあるので、あわせて読んでおけば日本人としての基礎知識がひろがりますよ。

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世界のビジネスエリートを魅了する 教養としての着物 単行本 上杉 惠理子 (著) )

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英語で話す「日本の伝統芸能」

「英語で話す「日本の伝統芸能」」 小玉 祥子 (著):

「歌舞伎」「文楽」「能・狂言」「日本舞踊」「落語」「講談」「浪曲」の日本の伝統芸能基礎知識を身につけ、英語で説明するコツについて書かれています。

面白雑学もついているので、外国人との会話を盛り上げるきっかけも掴めます。

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日本伝統文化を英語で説明するための参考例文集

歌舞伎 Kabuki

歌舞伎はユネスコの無形文化遺産に登録されています。

Kabuki is recognized and registered by UNESCO as an ‘Intangible Cultural Heritage’.

歌舞伎は400年前の江戸時代に庶民の楽しみとして誕生しました。

Kabuki was first established 400 years ago in the Edo era (known also as the Tokugawa period after the Shogun of the time (1603 – 1688)) as entertainment for ordinary people of the time.

歌舞伎は時代背景やお客の嗜好とともに、歌舞伎は変化しながら発展してきました。

Kabuki continued to evolve with the times, along with historical context and customers’ preferences.

江戸幕府が風紀を乱すという理由から女性や少年の踊りを禁止したことにより、成人男性が女性を演じる女形歌舞伎が登場します。

As the Edo Shogunate banned women and boys from performing Kabuki dances as it was considered too racy for Samurai sexual mores, ‘Onnagata’ Kabuki, in which an adult man portrays a woman first appeared.

明治時代になると天皇陛下の前で披露するなど、歌舞伎の地位は高くなりました。

In the Meiji era, more than 100 years ago, Kabuki’s status rose in social rank, due to performances being made in front of the Emperor.

歌舞伎は現代においてもアニメや洋楽器とコラボし変化しております。

Kabuki is still evolving even now, in collaboration with anime and Western musical instruments.

能:No

能は1300年代(室町時代)につくられた舞踊演劇です。

必要最低限の舞台装置しか用いない質素な芸術です。

Noh is a kind of dance drama created in Japan during 14th century.

能は1300年代(室町時代)につくられた舞踊演劇です。

必要最低限の舞台装置しか用いない質素な芸術です。

It is a minimalistic art given that it uses only the minimum necessary stage equipment.

能は日本最古の舞台芸術で、その特徴は役者が「能面」と呼ばれるお面を付けることです。

Noh is Japan’s oldest performing art that one call a Japanese style musical.

One of the main characteristics of is that some actors wear masks called “Noh-men”.

能の主人公はほとんどが幽霊です。

Most of the main characters featured in Noh are ghosts.

まとめ

日本のすばらしい伝統芸能は、特にお目の高いVIP層のお客さまによろこんでいただけるおもてなしプランです。

しかし、どんなにすばらしくても、全く知識がなければその魅力は半分しか堪能できません。

なので、通訳者の腕前ひとつで、同じ時間で味わえることの善し悪しが左右されてしまいます。

そこで事前に通訳者のかたと綿密に打ち合わせできることが大変重要になってきます。

折角なのでぜひ日本伝統芸能の本質までおとどけできるといいですよね。