日本の伝統文化とは?|芸能・工芸・行事・衣食住など105ジャンルと特徴を一覧で紹介

Mayumi Folio
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古来より変わることなく技能や芸術を大切に継承され、現在も発展し続ける、日本の伝統文化。

日本伝統芸能では能や歌舞伎などにはじまり、花火や切り絵など実にその姿は様々。

おおよその数はざっと50ほどある、と言われています。

また日本の伝統は四季折々の行事に、そして暮らしの折、衣食住に触れて日本の伝統を感じることができます。

でも、案外知らないことが多い日本の伝統芸能や年中行事や、外国人に聞かれた時にさっと答えたい日本の衣食住の用語(キーワード)がありますよね。

今回はそんなときに役立つ “日本伝統文化について“ を、リストでまとめてご紹介します。

• 50の日本伝統芸能を6つのカテゴリーに分類。

日本伝統芸能の代表カテゴリーである演劇 舞踊 音曲 演芸に工芸 芸道など

伝統文化の具体的な外国人体験例もご紹介します。

• 25の日本の代表的な年中行事をリストにして、日本の四季折々の素晴らしさ、季節に沿ってご紹介します。

• 外国人にも質問されやすい30の日本の伝統的な衣食住についてご紹介します。

では,早速「日本の伝統」をテーマに、日本の芸能、行事、衣食住にフォーカスをあて、日本をみつめなおしてみましょう!

日本伝統文化と芸能

芸能とは?

いにしえより大切に大切に、その技と芸を受け継がれてきた日本伝統芸能。

現在も、わたしたちを様々なシーンで和の心と日本の趣の世界へといざなってくれます。

そもそも伝統芸能とは一体何をさすのでしょう?

ここではまず、「芸能」という言葉について考えてみましょう。

「芸能」とは、身体の動きによって表現される技能を、稽古や修行をつんで身につけた物。

芸能は演劇や音楽だけではなく、茶道、工芸、武道など多岐にわたり「芸能」になります。

そして芸能の始まりについて考える時は日本人の信仰心に触れなくてはいけません。

古来より日本人は、神々のために食事や踊り、歌や楽曲を奉納してきました。

神様は滅多に人間のそばによりそうわけではなく、特別な時に降臨なさると信じられていました。

そこで日本人は神に祈りを捧げ、神が地上に降りてより願いを聞き入れてくださるよう、さまざまな歌や音楽、そして舞などを奉納してきました。

これが芸能のはじまりといわれ、現在も地域の特色を色濃く残す芸能も数多くあります。

50の日本伝統文化・芸能 一覧

では早速、50の日本伝統芸能を代表カテゴリーである“演劇 舞踊 音曲 演芸”と、さらに“工芸 芸道”に分類してご紹介します。

演劇

日本伝統芸能の演劇は、日本伝統芸能の中でも特別名存在感を放っています。

現在も続く家元制度によって伝統の技と芸が脈々とひきつがれ、日々進化をしています。

ここでは、能楽、歌舞伎、人形浄瑠璃をご紹介します。

能楽:能楽とは能と狂言の二つを指す

能 :

  • 能は謡と囃子を伴奏に、演者が能面をかけて演じる。
  • 様式化されたきわめて簡潔な動作が特徴。
  • 猿楽の中でも超自然的を題材とした歌舞劇。
  • 比較的高尚な内容。

狂言:

  • 穏やかな笑い話が多い。
  • 中世の庶民の暮らしや人間性など実世界に題材をもとめた喜劇や人情劇が中心。
  • 猿楽の持つ世俗的な科白劇。

歌舞伎 : 

派手な衣装で踊る歌舞伎踊りが江戸時代、京都で大流行。

そこから演劇に発達した。

人形浄瑠璃 :

文楽とも呼ばれる。

日本人形を使った人形劇。

三味線と浄瑠璃に合わせて人形を操る。

音曲

日本伝統文化の中でも多種多様を極めているのが,音曲。

発祥も進化の形もそれぞれに違う音楽が日本文化の中育まれて行きました。

和楽器の独特な音色や語り物や歌い物などの声楽も日本独自の音色を奏で私たち日本の文化に根付いています。

雅楽、邦楽、浄瑠璃、唄について順に観て行きましょう。

雅楽:

  • 1200年以上の歴史を持つ日本の古典音楽。
  • 飛鳥時代から平安時代初め400年あまりの間発達。
  • 日本古来の儀式音楽や舞踊と、中国大陸や朝鮮半島から伝えられた音楽。
  • 神道の思想と礼儀によって日本独自の様式に整えられた音楽と舞。
  1. 謡物:催馬楽や朗詠など声楽
  2. 歌舞:平安時代に完成した日本固有の歌と舞。ほとんどの曲に歌詞があり、組曲形式をとるものもある。
  3. 舞楽:舞を伴った雅楽。舞楽は演目に合わせて舞楽面と呼ばれる仮面をつけて踊る。
  4. 管絃:三管(管楽器)笙、篳篥、龍笛、両弦(弦楽器)琵琶、箏、三鼓(打楽器)、太鼓、鉦鼓、羯鼓

邦楽 :

  • 日本の音楽のこと。
  • 和楽、国楽とも呼ばれる。
  • 日本の伝統的な民族音楽や古典音楽をさす。

  1. 箏曲
  2. 琵琶曲
  3. 胡弓楽
  4. 尺八楽
  5. 三味線楽
  6. 地歌

浄瑠璃節:

  • 三味線を伴奏楽器として、太夫が詞章を語る音曲・劇場音楽。
  • 劇中人物のセリフやその仕草、演技の描写をも含み、語り口が叙事的な力強さを持つ。
  1. 義太夫節
  2. 豊後節(『伝授の雲龍』を残して廃絶)
  3. 常磐津節
  4. 富本節
  5. 清元節
  6. 新内節
  7. 河東節
  8. 宮園節

唄 :

  • 日本芸能の中の声楽。
  • 「語りもの」と「歌いもの」に分けられる。
  •  語りものは歌詞に意味やストーリー性が含まれる。
  •  歌いものは旋律やリズムに重きが置かれて音を楽しむ。
  •  三味線や他の楽器を伴うもの、舞を伴うもの、歌舞伎などの舞台で用いられるものなど多彩。
  •  他の古典芸能や地域とも常に密接に関わりながら発展した。

  1. 地歌
  2. 長唄
  3. 荻江節
  4. 歌沢
  5. 端唄
  6. 小唄
  7. 都々逸
  8. 民謡
  9. 島唄(奄美民謡)

舞踊

伝統芸能の舞踊には、神々に奉納するために始まった神楽から、地域伝承された民族芸能があります。

歴史の中、それぞれの伝統芸能がお互いに影響し合い、新しい伝統芸能を生み出してきました。

舞踊を深く知ることは日本の民俗学に触れる機会でもあります。

15個の舞踊、神楽、田楽、雅楽、舞楽、猿楽、白拍子、延年、曲舞、上方舞、大黒舞、恵比寿舞い、纏舞 念仏踊り 盆踊り 歌舞伎舞踊があります。

神楽:

  • 神に奉納する舞。

田楽:

  • もともと田植えを始める前の儀式として踊られていたものと言われている。

雅楽:

  • 中国、朝鮮半島から渡り、日本で根付いた伝統芸能。

舞楽:

  • 雅楽の中の一つとされ、演目にあわせて面をつけかえる。

猿楽:

  • 室町時代に成立した日本の伝統芸能。
  • 後に能と狂言にわけられる。

白拍子:

  • 男性の白拍子も存在したが、主に遊女や子供が男装をして舞う。

延年:

  • 僧侶や稚児が寺院で行われる大法会の際に踊られたもの。
  • 貴族的芸能と庶民的芸能が入り交じった物とされる。

曲舞:

  • 物語に韻律をつけて、節と伴奏にあわせて歌い舞う。
  • 踊り手は男性と稚児がメインだが、男装した女性も舞っていた。

上方舞:

  • 近畿地方や大阪、京都で発展した日本舞踊。
  • お座敷で回れることが多かったため、座敷舞ともよぶ。

大黒舞:

  • 家の前に立ち、曲を演奏したり舞を踊ることで金品を受け取る門付芸の一つ。
  • 大黒の面をつけて打ち出の小槌を降りながら踊り祝う。

恵比寿舞:

  • 恵比寿の面をつけ、釣り竿をもち、大量祈願と安全航海を祈願して舞を踊る。
  • 漁師の生活に密着した舞踏。

纏舞:

  • 江戸時代に火消しによってうまれた舞。
  • 火消しのもつ纏とよばれる旗のようなものを振り上げながら踊る。

念仏踊り:

  • 念仏をとなえながら踊る。
  • 様々な種類があり、民族文化材に指定されている。

盆踊り:

  • お盆の時期に使者への供養として踊られる。
  • 地域によって様々な踊りがある。

歌舞伎舞踊:

  • 歌舞伎の演目の中に踊られる劇中舞踏。
  • あるいはそれが独立したもの。

演芸

演芸は日本の庶民的な奇席芸能の総称です。

特に江戸時代、寄席の発達とともに大変ひろがり、現在も演芸の分野はメディア等通じて日々進化し日本の人々を楽しませています。

演芸には、講談、落語、浪花節、奇術、萬歳、俄、梯子乗り、女道楽、太神楽、紙切り、曲独楽、写し絵、花火の13個があります。

講談(講釈):

  • 舞台の上で小さな机の前に座り、扇の尺をもって歴史を語る。

落語:

  • 噺家が舞台の上に上がり差布団にすわって噺をする
  • 最後にかならず “落ち” がつく噺をして観客を笑わせる。

浪花節(浪曲):

  • 三味線に合わせて物語を語る。

奇術:

  • 日本古来から伝わる日本の手品。

萬歳:

  • 漫才ともよばれる。
  • 人を笑わせる話をする。

俄:

  • どんな場所でも突然に芝居やおもしろい話などをする。
  • 茶番ともいう。

梯子乗り:

  • 江戸時代の火消しが使う長いはしごを使い、はしごの上で曲芸をする。

女道楽:

  • 一人でも複数でも行う。
  • 三味線や太鼓をつかった芸能。

太神楽:

  • 獅子を舞わせて悪魔払いをする獅子舞を主にした“舞”と、傘の上で様々な物をまわすを主にした“曲”がある。
  • 寄席芸能とよばれる。

紙切り:

  • はさみで自由自在に紙を切る古来よりつたわる芸。
  • 観客の要望にも即座に答えて紙を切る。

曲独楽:

  • 独楽を使った曲芸。

様々な技がある。

写し絵:

  • 影絵ともよばれ、背景や人物を書き写す。
  • 影と光によって絵を壁にうつしだす。
  • その装置を手で持ち動かしながら、言葉と音楽をつかって物語を表現する。

花火:

  • 夏の風物詩でもある花火。
  • 日本独自の火薬と金属の粉末をバランスで色が形を演出する。

工芸

日本の伝統工芸の技や美学はどの時代に置いても注目を浴びています。

日本の工芸技術は、風土や郷土により、様々に発展しました。

工芸には、彫金、漆器、陶芸、織物、があります。

彫金:

  • たがねをつかって、金属を掘る。
  • 日本古来より発展してきた工芸技術。
  • 細かく繊細な芸技は今も世界から注目をあびつづけている。

漆器:

  • 木や和紙に漆を重ね塗り作られる工芸品。
  • 日本独自の漆技術に金や貝などの美しい装飾は現在も評価が高い。

陶芸:

  • 粘度を整形して高温で焼き陶磁器をつくる。
  • 日本各地に伝わる焼き方がある。
  • 日本独自の技術はどの時代でも海外にて評価が高い。

織物:

  • 糸を縦と横に組み合わせ布を織る。
  • 着物や帯など日本独自の衣類の発展により育まれてきた。
  • 日本経済産業大臣により伝統的工芸品として指定されている織物は38種類ある。

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芸道

道のつく日本伝統芸能は、日本を代表する日本伝統文化です。

現在も芸道の教えや作法を学びたい人は多く、世界にも広がっています。

茶道、香道、華道、武芸、書道、についてご紹介します。

• 茶道:

  •  茶を振る舞う行為を儀式化したもの。
  •  村田球光、武野紹鴎、千利休の三名が茶祖。
  •  現在たくさんの流派が存在するが、ほとんどの源流は千利休とされる。

• 香道:

  •  沈水香木と言われる天然香木の香りを鑑賞する芸道。
  •  鑑賞する聞香と香りを効き分ける組香がある。

• 武芸(古武道):

  •  武術に関する技芸。
  •  日本武道協議会に加盟している一般的に日本における武道といわれているものは、以下9種。
  1.   柔道
  2.   剣道
  3.   弓道
  4.   空手道
  5.   合気道
  6.   少林寺拳法
  7.   相撲道
  8.   居合道
  9.   なぎなた

• 書道:

  •  毛筆によって美しい書を書くこと。
  •  書道は文字の美しさに加え、書による自己表現を追求する。

・華道:

  •  植物や、その他様々な材料を組み合わせて構成し、鑑賞する芸術。
  •  様々な流派がある。
  •  いけばな(生け花、活花、挿花)とも呼ばれる。

参考過去記事:

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日本の伝統年中行事 25選

春の伝統行事

お雛祭り

3月3日の上巳 の節句に、女児のある家で雛人形を飾り、菱餅・白酒・桃花などを供えて祝う行事。

けがれ・災いを人形 (ひとがた) に移しはらおうとする風習が起源とされる。

お彼岸

雑節の一つ。春分の日と秋分の日をそれぞれ中日とする各7日間。

春の彼岸と秋の彼岸。ご先祖様のお墓やお仏壇にお参りをする。

春にはぼたもち、秋にはおはぎとよばれる餅米の俵型団子をあんで覆ったものを食べる。

お花見

花、特に桜の花を眺めて楽しむこと。

また、満開の桜の木の下で宴会やピクニックをする日本の風物。

入学式 入社式

学校や会社へ新しく入ることに際して行う儀式。

日本では4月に行う。

こどもの日

国民の祝日の一。

5月5日。

子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかるとともに、母に感謝する日。

端午の節句にあたる。

鯉のぼりや兜を飾り男の子の成長をお祝いする。

夏の伝統行事

衣替え

夏冬の季節に応じて衣類を改めること。

現在では、一般に6月1日と10月1日に主に制服について行われる。

七夕

五節句の一つ。

7月7日の行事。

この夜、天の川の両側にある牽牛星・織女星が、年に一度再開するという伝説がある。

短冊に願いを書き、笹の葉に結ぶと願いが叶うといわれている。

星祭り、たなばたまつりともいわれる。

日本各地で盛大なお祭りが開催される。

暑中見舞い

暑中に、親戚 ・知人などへ安否を尋ねること。

また、その手紙。

暑中伺い。

現代では一般に梅雨明けから立秋前までのものとし、以降は残暑見舞いとする。

夏の土用 丑の日

雑節の一つ。

立夏の前各18日間。

立秋前の夏の土用。

丑 の日に鰻 を食べる風習がある。

暑い日を乗り切るために精のつく物、う のつくものを食べるとよいと言われている。

夏祭り

夏季に行われる神社の祭り。

疫病・災厄などをはらう祈願から発生したものが多い。

夏の夜、浴衣を着て夜店をめぐる楽しみもある。

お中元

三元の一。

陰暦7月15日の称。

もと中国の道教から出た節日 (せちにち) で、日本に伝来して仏家の盂蘭盆会と混同され、この日は仏に物を供え冥福を祈る。

この時期に、お世話になった人などに品物を贈ること。

秋の伝統行事

十五夜

陰暦15日の夜。

三五の夕べ。

満月の夜。

中秋の名月の夜で、酒宴を催し、詩歌を詠む習わしがあり、また、月見団子・芋・豆・栗などを盛り、ススキや秋の草花を飾って月を祭る。

芋名月。

初名月。

重陽の節句

五節句の一。

陰暦9月9日のこと。

また、その日に行われる節会 。

日本では平安時代に宮中の年中行事として菊の宴が催された。

菊の節句。

重陽の節。

重九。

長寿を祝い子孫繁栄を願う。

紅葉狩り

秋に野山に足を運び、紅葉した木々をながめ散策すること。

おちた葉を持ち帰ることはあるが、枝から切ることではない。

美しく色づいた山を鑑賞し眺めて愛でること。

七五三

男子は3歳と5歳、女子は3歳と7歳にあたる年の11月15日に行われる、子供の成長を祝う行事。

晴れ着を着せ、神社などに参詣する。

七五三の祝い。

新嘗祭

にいなめさい。

天皇が 天神地祇に新穀を供え、みずからもそれを食する祭儀。

古くは陰暦11月の中の卯 の日、昭和23年からは「勤労感謝の日」となり、国民の祝日となっている。

冬の伝統行事

冬至

二十四節気の一で 太陽の中心が冬至点を通過する日。

北半球では一年中で昼がいちばん短く、夜がいちばん長い。

ゆず湯に入ったり、カボチャを食べる風習がある。

お歳暮

年の暮れ。

年末。

歳末。

さいぼ。

お世話になった人などに年末に贈り物をすること。

また、その贈り物。

煤払い 大掃除

内のすす・ほこりを払い清めて、大掃除をすること。

多く、正月を迎える準備として歳末に行う。

煤掃き。

大晦日

1年の最終の日。

12月31日。

おおつごもり。

年越し蕎麦をたべ、除夜の鐘をうつ。

お正月

1年の最初の月。

1月。むつき。

また、年の初めを祝う行事が行われる期間。

年賀状を受け取り、おせち料理を食べる。

初詣

年が明けてから初めて神社や寺院などに参拝する行事。

一年の感謝を捧げたり、新年の無事と平安を祈願したりする。

成人式

成人式を行う年度内に満20歳となる人々を学齢ごとに各日本の地方公共団体ごとに主に1月第2月曜日(成人の日)に激励・祝福する行事

節分

立春の前日。

2月3日ごろ。

この夜、鬼打ち豆をまいたり、柊の枝に鰯の頭をさしたものを戸口にはさんだりして、邪気を払う習慣がある。

吉の方角を向いて恵方巻きを食べる地域もある。

衣食住 30選

聞いただけで日本の風景が思い浮かぶ。

外国人の方に質問されやすい日本の伝統的衣食住をあらわすキーワードをご紹介します。

日本の伝統的な「衣」にまつわる日本文化

着物

日本の伝統的な民族衣装。

和装。

四季の変化や場に合わせて身につける。

現在も様々な場面で身につけられている。

半纏 (はんてん)

和装の一つ。

羽織に似ているが、わきにまちがない、丈の短い上着。

胸ひもをつけず、襟を折り返さないで着るもの。

仕事着・防寒着とする。

風呂敷

物を包み持ち運んだり収納したりするための正方形に近い形の布。

日本古来から使われている。

入浴の際衣類を脱いで包んでいた布から風呂敷という名がつく。

簪 (かんざし)

結髪後に束ねた髪に挿して髪型を保持したり髪飾りに用いる日本の伝統的な装身具

巾着(きんちゃく)

布や革などで作った、口をひもで締める小さな袋。

江戸庶民が火打石や小銭、薬、印章お守りを入れるために使っていた。

手ぬぐい

汗や顔や手を洗った後の水を拭ったり、入浴時に体を洗ったりするための木綿の平織りの布。

寒暑除けや塵除けなどの目的や、祭礼においての装身具として頭にかぶる。

草履(ぞうり)

鼻緒のある日本の伝統的な履物。

明治以降に洋靴が普及するまで日本で広く使用された。

本式の草履は、現代日本においては主に和装時に履く。

下駄よりも格式があり改まった履物とされている。

袈裟

仏教の僧侶が身につける布状の衣装のこと。

衣替え

季節に応じて衣服を変えること。

特に夏と冬に行われるこの作業のことを「衣替え」という。

多くの地域では6月1日、10月1日になると幼稚園、保育園、学校や企業の制服が一斉に衣替えされる。

道着

武道や武術などに用いられる衣服の一種である。

別名道衣。

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日本の伝統的な「食」にまつわるキーワード

醤油 

日本の代表的な調味料。

主原料は大豆と小麦と塩。

微生物による発酵によって造られる液体発酵調味料。

おせち料理

節会や節句に作られる料理。

節日のうち最も重要なのが正月であることから、お重に入った正月料理を指すようになった。

一つ一つに縁起のいわれがあり、元旦に食べると幸運があるといわれている。

漬け物

主に野菜を塩・糠 ・味噌・麹 ・醤油・酢などに漬けたもの。

香の物。

梅干しやぬか漬けなど日本を代表する漬け物がある。

お弁当

弁当とは、携帯できるようにした食糧のこと。

花見に持参する「花見弁当」や、数人分。

子供の運動会でこのような弁当を用意する家庭もある。

街の弁当屋の弁当いわゆる「ほか弁」、駅などで販売されている駅弁など様々な種類がある。

鮨 寿司

酢、塩で調味した飯に、生、または塩や酢をふりかけた魚などの具を配した料理。

握りずし・散らしずし・蒸しずしなど。

酢は暑さに耐えるので夏の食品とされた。

日本独自の米飯料理。

和菓子

日本の伝統的な菓子のこと。

和菓子は生菓子と干菓子、半生菓子に分けることができる。

煎餅

和菓子の中の干菓子の一つ。

代表的なものは米の粉をこねて薄くのばし、醤油や塩で味つけして焼いた塩煎餅の類とがある。

糯米を蒸して臼でついて、種々の形にまとめたもの。

正月や節句、祝い事に用いられる。

餡やたれと一緒に食べる和菓子や醤油、のりなどと一緒に食事としても食べる。

災害時の非常食としても重宝される。

日本酒

白米を蒸して麹と水を加えて発酵・熟成させて作る日本特有の製法で造られたお酒。

急須

煎茶や番茶などの日本茶を淹れるのにつかう、取っ手と注ぎ口のあるふたつきのうつわ。

茶葉を入れて湯を注ぎ、成分がほどよく湯に抽出されたら湯飲み茶碗などに注ぐ。

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日本の伝統的な「住」にまつわるキーワード

茶室

茶事を行うための室。

日本独特の建築様式で、四畳半を基準とし、中央に炉を切り、床の間・にじり口などがついている。

枯山水

水、池や流水を全く使わず、石と砂で山水の風景を表現する日本の庭園形式。

竜安寺庭園などが有名。

合掌造り

民家の建築様式の一つ。

岐阜県の白川郷、富山県の五箇山に多くみられる。

草葺き切妻造りあるいは入母屋造りで、巨大な合掌を小屋組とするもの。

屋根裏が3、4階に及び、蚕室などに用いる。

数寄屋造り

茶室建築の手法を取り入れた住宅様式。

長押を省き、面皮柱 や荒壁、下地窓などを用いる。

床の間

日本建築で、座敷の床を一段高くし、掛け軸・置物・花などを飾る所。

中世の書院造りの発達とともに形成され、近世以後の重要な座敷飾りとなった。

和室の床に敷くもの。

わらを重ねて麻糸で締めた床 に、藺草 で編んだ表をつけ、両縁に布でへりをつける。

現在は縁をつけないものもある。

布団

布地を縫い合わせ、中に綿・羽毛などを入れた寝具。

日本では和室で使わない時は畳んで押し入れにしまい、使用する時に敷く。

敷き布団・掛け布団など。

茅葺き屋根

茅を材料にして家屋の屋根を葺くことまたその屋根。

茅葺き屋根、茅葺屋根ともいう。

卓袱台(ちゃぶだい)

日本で使われる四本脚の食事用座卓。

床に正座をした状態で使う机。

一般的に方形あるいは円形をしており、折り畳みができるものが多い。

縁側

日本建築独特な家の建物の縁部分に張り出して設けられた板敷き状の通路。

庭等外部から直接屋内に上がる用途ももつ。

訪日外国人のための日本伝統芸能とは?

では具体的に日本伝統文化を通して、訪日外国人へのインバウンド効果のある体験をどう考えてゆけばいいのでしょう?

訪日外国人が日本で体験したいことのなかに、日本伝統芸能体験が上位であげられます。

しかし、伝統芸能の世界は日本の歴史や文化の理解が必要になり、日本語やマナー、しきたりなど外国人には敷居が高く感じます。

伝統に重きを置く世界では、しきたりを学び、洗練された技と芸はすぐに身に付く物ではありません。

と、そんなことを言って興味を持っている人をはねのけるのは、思いやりに欠けますよね。

外国人に日本伝統芸能を紹介する時に大切にしたいのは、解りやすさと楽しさ。

それは安易や簡易化された日本伝統芸能といういみではなく、入り口の広さがあること。

日本伝統芸能への好奇心を思う存分にくすぐり、十分に心を満たしてあげること。

ではないでしょうか?

外国人目線で、しかし本物の日本の伝統文化を感じて楽しんでもらう。

日本文化を実際に体験するインバウンド観光では、外国人の目線にあわせた日本文化体験が大切になります。

そんなときは、本物の品質のまま相手につたわる工夫をこらす事が大切です。

エンターテイメントとしての日本伝統芸能

海外出張としての滞在や期間の限られた旅行日程、など訪日外国人のお忙しい中に日本文化体験をしていただきたい。

と、考えるのなら、ガラパーティーのオープニングや会食の席など、お客様の滞在スタイルに合わせたスケジュールの中に組み込むことも大切です。

そんな時おすすめなのが、場が盛り上がるエンターテイメント日本伝統芸能体験。

エンターテイメントとしての日本伝統芸能体験は、日本伝統芸能のもつ魅力を華やかに一挙にあじわうことができます

• 歌舞伎や能に外国人にもなじみ深いサムライをキーワードにしたスペクタクル。

• 書道家によるライブパフォーマンスに邦楽でのコンサートライブ。

• 空手家や力士による演舞や真剣勝負によるエンターテイメント。

日本伝統芸能にはそれぞれ日本らしい特別な“華”があります。

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ワークショップと日本文化体験

「ワークショップとして日本伝統芸能を体験する」というのも人気があります。

ワークショップの最大のメリットは、外国人の方が実際に体験して、伝統芸能の奥深い一面をしっていただけること。

伝統芸能の魅力はその奥深さにもあります。

知識があるのとないのでは、楽しみ方の質が全く違いますよね。

たとえば、歌舞伎や能など、エキゾチックな魅力の外国の演劇。

という価値観から、ワークショップでご自身が体験して、もう一つ上の知る喜びを得るという好奇心を満たしてくれます。

そして、実際日本でその道のスペシャリストに実際かかわりながらワークショップを受けることで,満足度が高い体験になります。

• 歌舞伎俳優から直接歌舞伎の世界について学びながら体験する。

• 力士達と一緒に体験する相撲の世界。

• 茶道家、華道家に直接指導されながら自分が実際に味わう。

• 剣術家や古武道家から直接あこがれの剣術や忍術を学ぶ。

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チームビルディングとしての日本伝統芸能

すべての日本伝統芸能は、日本古来よりつづく和の礼儀や思想がつまっています。

世界から注目されている、日本の礼儀や相手に対しての敬意は外国人が学んでみたい日本の一つにあげられます。

伝統芸能を体験することで理解するチームビルディングは、外国人の方に大変人気。

日本の道の中にある哲学から生き方の道しるべを学びます。

• 空手で体感し学ぶ相手への敬意や礼儀。

• 相撲の一瞬の集中と相手へ向かっていく気迫。

• 禅寺での修行体験や写経体験。

など、日本伝統芸能のチームビルディングは可能性に満ちています。

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外国人に日本の伝統行事と衣食住を楽しんでもらう方法

日本の伝統的な年中行事を楽しむ方法

それはやはり外国人の方と一緒にその行事を行うことに限ります。

その方が滞在している期間の中に、おそらく一つぐらいは日本の行事が重なっているのではないでしょうか?

おおがかりなことをしなくても、行事にちなんだお食事をしたり、その場に出かけたりすることもできます。

また年中行事には必ずと言っていいほどその時期だけの和菓子がありますので、一緒に楽しむのもおすすめです。

日本の季節の喜びをぜひ味わっていただきたいですよね。

詳しい過去記事はこちらになります。

外国人に紹介したい日本の伝統年中行事 英語例文あり

日本の伝統的な衣食住を楽しむ方法

日本の伝統的な衣食住を楽しんでいただく方法として思い浮かぶのは、和食をたのしむこと。

食を通して日本の伝統を知ることができます。

食事をしながら会話もはずみますし、実際に初めて食べる物や日本の美しい食器にも感動する方は多くいらっしゃいます。

懐石料理や精進料理など本格的な日本食はもちろんおすすめですが、庶民的な食堂の定食も人気があります。

日本の伝統的な衣については、着物の着付け体験や着物を着てのお茶席でのお点前など本格的な伝統を味わう方法。

あるいは着物をきて東京や京都などの観光地を散策するサービスも人気があります。

浅草や京都など和を感じる街にあるおみやげ屋さんでかわいい和小物をめぐるウィンドウショッピングもおすすめです。

また、最近欧米で人気のある風呂敷や手ぬぐいなどの伝統的な日本のつつむ文化への注目も集まっています。

風呂敷は綺麗で折り畳めば小さくなりますので、おみやげとしても大変よろこばれます。

住については、観光地の歴史的な建築物巡りも素敵ですが、案外自宅にご招待してみるのも大変喜んでくれる方が多いです。

日本の家屋の珍しさから、日用品の中に観る日本の知恵など。

日常的な日本の暮らしには様々な工夫と伝統があり、外国の方が観ると驚きと感動にみちているそうです。

今、世界に影響を与える日本文化 ジャパニーズ・スタイルとは?

まとめ

日本古来から伝わる、日本伝統芸能。

伝統芸能には日本の歴史と文化の中で発展したそれぞれの技と匠。

そして心があります。

すべての伝統芸能にはその細部にまで日本の魅力が詰まっています。

そんな日本伝統芸能は、外国人の好奇心をくすぐり実際体験したい人が後をたちません。

モテナス日本では様々な外国人の方に日本伝統芸能、日本文化を楽しんでいただいております。