ナイトタイムエコノミーとは? おすすめパフォーマンス事例6選


海外から来たお客様にビジネスを終えた仕事後にも楽しめる日本のエンターテイメントを教えてほしい。
そう質問されたらすぐに行動できますか?
ナイトタイムエコノミーとはいうけれど、具体的にどんなことをしてみればいいのだろう。
そんな疑問をもつあなたに今回は日本のナイトタイムエコノミーの現状と事例を紹介します。
目次
ナイトタイムエコノミーとは
ナイトタイムエコノミーとは、夜間の経済活動を指します。
「夜間市場」とも呼ばれ、主な時間帯は午後8時〜午前3時です。
日本の企業の夜間の経済活動は、最近では飲食店の24時間営業が短縮されるなど、縮小のニュースが増えていますね。
しかし訪日外国人に対しては、観光旅行の一環として夜間にサービスを展開する動きもあります。
お寺や行楽地の観光といった日中の過ごし方により営まれる経済と対をなす概念なのです。
近年は訪日外国人観光客が増加していますが、日本の夜のアクティビティーが少ないといった不満もあるそうです。
世界のナイトタイムエコノミー
地域住民のナイトライフとの関わりには生活様式が大きく影響するため、ナイトライフ観光の振興策や制度の導入に関しては、文化的背景の違いを考慮する必要があるでしょう。
ロンドンやニューヨークのビジネスシーンでは、基本的に残業がなく、週48時間勤務が定められています。
そのため、仕事帰りにいつもパブに寄ったり、帰宅後にあらためて外出してミュージカル、夕食といったナイトライフを楽しんだりといった傾向があります。
欧米でのナイトライフは、仕事から離れてプライベートに過ごすケースが多く、仕事仲間と一緒に飲食することが多い日本とは異なる文化となっています。
日常生活において0時過ぎまでナイトライフを楽しむ割合は、ロンドンやニューヨークが日本のおよそ3~4倍となっています。
日本人は海外旅行の際も、ロンドンやニューヨークの人々の日常よりも早い時間にホテルに戻る傾向があります。
日本人にナイトライフが定着していないのは、交通やインフラが不十分というだけでなく、生活様式の違いも大きな要因とみられます。
これには経済的なものではなく、文化的な違いが影響していると考えられます。
欧米ではナイトライフはプライベートな時間を過ごすもので、自宅の近くにナイトライフを楽しめる場所があるのに対し、
日本ではどちらかというと仕事の延長としてナイトライフがあり、職場の近くにナイトライフの施設が多くあって、少なくとも最近までは男性をメインにしたビジネスとしてとらえられてきた経緯があります。
このため、日本ではナイトライフのイメージが定着しにくく、レジャー施設や動物園などの夜間営業にも違和感を覚える傾向があると考えられます。
都内のナイトライフの充実に向けては、日常と非日常それぞれに重きを置いた方向性が考えられます。
日本人にとっての日常的なものを外国人に提供する際には、異文化に楽しく触れられるように工夫すべきで、バーやパブなどの外国人が日常慣れ親しんでいる施設では、違和感のない店舗運営が必要となるでしょう。
居酒屋や日本料理店のような、外国人にとって非日常的な場所では、日本人客がいることも演出効果になりえます。
外国人旅行者の取り込みに関しては、日本国内の大都市圏のみならず、世界の都市間で競争が起こっています。
ナイトライフの活用についても、ナイトタイムエコノミーという考え方で「時間市場」をどう開拓するかにおいて、各国際都市間でしのぎを削る競争が繰り広げられています。
インバウンドの悩み(日本のナイトライフとの感覚の違い)
海外に住んでいると夜の自由時間が長く感じます。
とりわけ、ヨーロッパやアメリカでは、デイライトセービングタイム(サマータイム)によって4月から10月まで時間を1時間早めて明るい時間を有効に使って夕方から家族と楽しむしっかりした時間があります。
場所によっては夜10時頃まで明るく、日本には無い夏の味わいです。
また中華圏やシンガポールなどでも欧米と同様に、家族と楽しむ時間が長く、日本のようにお父さんが帰ってきたら子供は既に寝ているという光景はあまりありません。
また欧米諸国では大人の夕食は遅いところですと21時過ぎが多くあります。
またパーティーは夜0時からスタートするケースも多くあります。
一方、日本での旅館では夕方6時頃には夕食を出します。
そして、食後には既に布団が敷いてあります。
このことは、外国人を困らせる一因です。
早く食事をしてもいいのですが、食後の余った時間をどう過ごせばいいのか困ってしまします。
地方ですと傍に歓楽街やエンターテイメントが無いところがあるので、せっかくのナイトタイムの過ごし方に迷ってしまい、結果ずっとスマホをいじっていたということになりかねません。
日本で楽しい時間を過ごすことを期待してこられているのですから、その地域ならでは夜の楽しみ方を伝えてあげてください。
自然ツーリズムは世界のムーブメントです。
地方で自然豊かな場所では、その自然が良いコンテンツとなるでしょう。
また日本人でしたらゆっくり温泉につかることはできるのですが、日本以外のほとんどの国ではお風呂での裸の付き合いが無いため、ゆっくり湯につかることは逆に苦痛に感じてしまいます。
これからの成熟したインバウンドを考える場合には、夜の楽しい過ごし方(ナイトタイムエコノミー)も同時に提案していく必要があります。
ナイトタイムのまちづくりを
日本では、東京、大阪などの大都市圏に多くの外国人が訪れるようになっていますが、オーバーツーリズムのような局所的または部分的なイシューばかりが取り沙汰され、ナイトライフの活性化が制約されている面もあります。
夜間、特に深夜の活動により、安全安心神話が崩れるのではないかという懸念が日本人の中にあることも否めません。
ナイトライフに関する方針と具体的な施策について、国や都市が協力して足並みを揃え、民間の各事業者と連携する必要があるでしょう。
単にナイトタイムエコノミーだけの視点ではなく、近隣住民とともに楽しめる場の創出を目指す「まちづくり」というテーブルの上で、ナイトライフのあり方を検討することが求められます。
日本の「夜の顔」をどのように内外に魅せていくことができるか。
それぞれの都市・地域ならではのアイデアを生み出すことが必要となるでしょう。
ナイトタイムエコノミー向けおすすめパフォーマンス6選
ナイトタイムエコノミーのコンテンツはアルコールとセットの娯楽だけではなく、昼の観光とは趣向を変えた、もう一つの観光でもあります。
そんな訪日客に日本らしい魅力に富む夜のコンテンツを提供することで、リピーターをさらに増やすことができます。
また、訪日客が集い、夜の時間を過ごしたくなるようなエリアをつくることが、訪日客数が一気に増加する未来への備えとなります。
忍者エンターテインメント
忍者体験を夜に見るのもまた日中とは違ったおもしろさがあります。
夜の夜景を背景に忍者ショーを見て、昔の夜に忍び寄る本当の忍者のような気分で楽しめます。
夜のネオンライトや最近流行りのプロジェクションマッピングなど照明技術でショーをさらに盛り上げることもできます。
空手エンターテイメント
ライトアップされた夜のネオンと空手で日本の武道をよりかっこよくみせることができます。
夜遅くにも体験できる空手はビジネス後に習えると人気間違いなしです。
仕事後にジムに通う気分で夜に空手修行も楽しいですね。
茶道エンターテイメント
夜にアルコールを飲むように夜に茶を楽しむ。
夜の夜景ライトアップと茶道でより一層華やかに。
格式高い茶道ですがナイトタイムエコノミーとすることで気軽にまた一味違った茶道体験をすることができるでしょう。
日本酒の利き酒や酒蔵でパーティー
日本酒専門のパブを貸し切って日本酒の利き酒は如何でしょうか?
日本人でさえなかなか飲みことができない、レアな日本酒の利き酒ができます。
また、特定の酒蔵でしか入手できない古酒も試せます。
各日本酒に合わせたペアリングもここでは可能です。
また酒蔵でパーティという贅沢な体験は如何でしょうか?
寿司職人を呼び、マグロの解体ショーなどをすれば更に盛り上がるでしょう。
津軽三味線の貸し切りライブ
津軽三味線は迫力があります。
デュオですと更に盛り上がります。
迫力感あるライブジャズのように、津軽三味線を顧客の心をわしづかみにします。
相撲エンターテイメント
相撲体験は単に相撲をとるだけではありません。
元力士が相撲の稽古や日常の生活について詳しく語ってくれますので、外国人のお客様からは質疑が絶えません。
お客様が本気で力を出しても太刀打ちできませんが、元力士と一緒に力比べをしたり腕相撲をしたり、どんな人数でもその場が盛り上がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本のエンターテイメントをあえて夜に見せるのも日中とはまた違った雰囲気で楽しいと思います。
外国からのお客様をおもてなしするのは日中だけではないことがこれから大事なインバウンドビジネスにつながると思います。
みなさんも参考にしてみてください。
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