

海外に住んでいる海外駐在員。
彼らは日々外国人のなかで生活しています。
そんな中で、彼らは日本と外国の違いを肌に感じ、日本の魅力の再確認をしながら暮らしています。
外国にいると日本のおもてなし文化は素晴らしい!
日本はおもてなしの国だ!
といった言葉をよく聞きます。
では、いったい外国人からみた日本のおもてなし,ってどういうことなのでしょう?
今回は、海外駐在員が感じる“外国人が絶賛する日本のおもてなし”について考えていきます!
日本らしさとは
真面目な日本人
何で日本人はまじめなの?
とか、何で日本人はあんなに働いているの?
と、よくいわれます。
でも日本人だって、適当にする時だってあるし、仕事をしたくない日もありますよね。
外国人がいう、日本人の真面目さ。
おそらくそれはおおよその日本人の中にある自分の行動への責任感のようなものではないでしょうか?
それは自分の行動に対する責任と相手への気遣い。
仕事のみならずゴミの出し方一つにでも、自分の行動が他者に対して恥ずかしくならないように意識する国民性があるように感じます。
そんな部分がまじめさや勤勉さとして感じられるのではないでしょうか?
日本人のまごころ
海外に長く暮らしていいると、ふとした時に外国人からその人が今までに出会った日本人や日本との出会いの話を伺う事があります。
「子供の頃、父の取引先の日本人の人を家に招待したら、そのお礼にと帰国後、山のような日本のすてきな物、鯉のぼりやきれいな小物,食べた事のないお菓子などを送ってきてくれて、兄弟みんなで大興奮してたのしんだ。」
「外国に行った時、財布とパスポートを落として本当に困ったことがある。
その上観光地だったのであきらめていたら、日本人観光客の団体が拾ってすぐにホテルの受付に届けてくれた。
なんて優しい人が多い国民なんだろうと涙を流したことがある。」
「学生の頃日本人留学生がいて、日本のおもしろい漫画や音楽をいろいろみせてくれた。本当にたのしくていいやつだった!」
「友達の日本人はほんとにほんとにいいやつなんだ。今度紹介したいよ!」
「観光地で接客業をしてるんだけど、日本人観光客が一番気持ちがいい。
だからこっちもとびきりのサービスをしてあげたくなるの」
など、
どれもこれもほんとにいい日本人にであったんだ、という外国人の嬉しそうな「私の出会った日本人話」を聞きます。
そんな話をいつもきくと、外国人が日本が好きな理由の一つには、
“外国人がいろいろなところで出会っている日本人それぞれの人柄の良さ、優しさ”があげられるのではないかな,と感じます。
海外からみた日本のおもてなし
買い物をすれば、いちいち店員から嫌な気分を味わい、
レストランに行けば、きちんとしたサービスも受けていないのにチップをねだられる。
ホテルに泊まったとしても、なにかしら問題に遭遇。
迅速な解決をしたいなら自己解決をもとめられ。
謝ったら,全面的に責任を問われる。
といった生活が日常の海外生活を送っていると、日本のおもてなしの心にあふれたサービスが恋しくなります。
では具体的に、日本のおもてなしとして外国人から絶賛されているのはどんなおもてなしなのでしょう?
デパート
日本のデパートの接客技術は世界一と行っても過言ではないほど。
サービスを超えたおもてなしや接遇は、常にお客様の行動を察しながらうごけるスタッフの見事なスキル。
きめ細かい気遣いとサービスで、買い物の時間がさらにたのしい時間にひろがります。
店員さんが小さな困った事も親身になって解決へと考えてくれたり、
雨の日は買ったものがぬれないようにそっと袋をビニールでつつんでくれますし、
閉店時にはお客様の姿がみえなくなるまでお辞儀をして感謝を示してくれます。
自分が大切に扱われているという心地よさを届けてくれる日本のデパートは、外国人から感動されるおもてなしの宝庫です。
つつむ
丁寧にうつくしく、そして丁重に包まれる包装技術。
日本の包装技術も外国人が驚きを隠せない日本のおもてなし。
日本には物を“つつむ”という伝統文化があり、様々な意味を表現する事ができます。
そして大切に包まれた物は、受け取る相手への気持ちの表現。
日本人は物がはだかで贈られたり、包み紙がぼろぼろだったりすることは失礼になると考えます。
それは他の国にはない受け取る相手へのこころのこもった日本のおもてなしの一つです。
日本で宿泊する
日本の旅館のこころのこもったおもてなし。
疲れた旅の一夜をさらに素敵な思い出にしてくれますよね。
どこもかしこも清潔に保たれていてきもちがよく、
おいしいお料理が,ちょうどいいお湯のお風呂からあがって部屋に戻ると用意されている。
食事の後、夜の散歩をして戻るとふわふわの布団が敷かれている。
日本の旅館のおもてなしは、来日した外国人を魅了しつづけます。
「日本の宿泊施設で働いた経験があると、現地でいい条件でホテル業界の仕事をすることができる」と、話してくれた外国人のホテルマンがいました。
そんな日本の宿泊施設に日本のおもてなしを学ぶため、さまざまな国のホテル業の方が留学や研修にやってきます。
その他、おもてなしエピソードについてご興味のある方はこちらの記事も参考にしてください。
関連記事;外国人が喜ぶおもてなしエピソード9選 日本の感動ホスピタリティ!
実践 喜ばれるおもてなし方法と体験事例
体験型の接待にご興味のある方はこちらの記事も参考にしてください。
参考記事:【大使館・外資企業向け】外国人に大人気 体験型観光・接待 12選
海外で生活していると、公の場でも、プライベートなシーンでも人を招く習慣が多くあります。
ここでは実際に人気のあった海外での日本風おもてなしをご紹介します!
巻き寿司ワークショップ
友達や会社の同僚を誘ったホームパーティー。
日本といったら寿司!という外国人はやはり多く、その期待に応えるべくホームパーティーでよく巻き寿司を用意します。
のりと酢飯を用意して、あとは現地で手に入る食材を気軽に巻きます。
レタス、キュウリ、卵焼き。
チキンやエビ、ハムにツナ缶にスモークサーモン、クリームチーズやチェダーチーズ。
アボカドにナッツ
サンドイッチの具に合いそうな物はだいたい巻き寿司にあいますし、外国人の口にも合います。
そして、現地で無理せず手に入る食材での巻き寿司なら外国人も自分の家で巻き寿司がつくれるのもポイント。
パーティーが始まる前に半分は事前に巻いて用意しておきますが、のこりはパーティーをしながらみんなに巻き寿司の巻き方を教えながら巻いて食べます。
そうすることで、巻き寿司ワークショップになってパーティーも盛り上がってくれます。
折り紙パーティー
海外で誕生日のパーティーは誕生日の人が企画する事が多いです。
そんな時、楽しんでもらえるのが折り紙パーティー。
学校のお友達をさそった自宅のお誕生日パーティーにぴったり。
パーティーのテーマを折り紙にして、会場を折り紙で飾り付け。
テーブルやお皿にも折り紙を用意して、ケーキにも折り紙でデコレーション。
招待状もおりがみを使って和のテイストにしあげてみたり、
大きなきれいな紙で兜をつくってかぶったり、
お誕生日会で招待客のシンボルとして配られるお水で肌にはれるタトゥーシールも折り紙模様。
お土産もきれいなおりがみと帰ってからお家でも折れるようなおりがみの説明をプリントしたものと、折り紙でおった箱に入ったカラフルキャンディー。
など。
そして、みんなでおりがみのワークショップをしました。
男の子に大人気の手裏剣や紙飛行機、女の子は折り紙の美しさやかわいい鶴やお花がつくれるので年齢も性別も問わず大盛り上がりでした。
おりがみは簡単で覚えればどこでも折れるので、みんな集中してたのしんでくれます。
日本文化会館
世界各地にある、日本文化会館。
日本の文化を広める交流の場として活躍しています。
そこには、海外に住んでいる日本人たちや、日本に興味のある外国人が集い、日本文化をテーマにしてたのしい時間をすごしています。
そんな日本文化会館ではいつも日本文化をたのしんでもらえるように様々な工夫でイベントや交流会を企画。
外国人のための日本語講座はもちろんですが、
日本映画の上映や展覧会に講演会。
生け花のワークショップや手打ちそば講座、漫画講座、折り紙、和食料理教室に書道教室や俳句クラブなんかもあります。
お正月には餅つき大会や獅子舞など、海外にいながらも日本のお正月を楽しめる場として日本人も外国人も楽しんで参加することができます。
ここでも日本を楽しんでもらおう!と様々な工夫をこらして日本文化を日々世界の人に届けています。
そんなこころに、日本人のおもてなしを感じずにはいられません。
日本をたのしく体験することで、さらに日本への興味がひろがる外国人の姿はとてもうれしそうです。
まとめ
“おもてなし”とは、相手に対してこうしたら喜んでくれるんだろうな、快適なんだろうな、と、事前に察して行動すること。
相手の喜ぶ顔がみたいな、とか、自分といる時間を楽しんでほしいな。
といった気持ちの表現です。
サービスや奉仕とはちがった“笑顔がみたい”そんな素朴な欲求。
そういった他者に対しての気持ちが、外国人からみてとても気持ちよく感じるのでしょう。
日本人のおもてなしの心は、日本人によって毎日世界中で美しく尊く響いています!
参考URL:https://www.gotokyo.org/jp/see-and-do/culture/traditional-cultural-experience/index.html

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