日本の感動ホスピタリティ!外国人が喜ぶおもてなしエピソード9選


日本は世界最高峰のホスピタリティの国と言われています。
しかし、逆にお迎えする側の私たち日本人にとっては 、
• すばらしいおもてなしとは一体どうすればいいの?
• これまで通りのサービスで本当に外国人もよろこんでくれるのだろうか?
• 日本のホスピタリティおもてなしとはいったいどうすればいいの?
と、悩みはつきません。
でもそんな日本人の私たちだからこそお届けできるおもてなしなのではないでしょうか?
ここでは小さな気遣いで実際に喜んでいただいたおもてなしエピソード9選をお届けします。
目次
ホスピタリティとおもてなし
英語のホスピタリティはよくおもてなしと日本語翻訳されます。
一般的には、ホスピタリティとは心のこもったサービスを指します。
主に医療や福祉現場或いはその他のサービス業などで使われます。
一方、おもてなしは日本文化に根付いた接客姿勢を言います。
武道のように、礼に始まり礼に終わり、押しつけがましくなく常に謙虚で丁寧な姿勢を保ちます。
具体的には、その時は気が付かなかったサービスや全く想定していなかったサービスなどはおもてなしの特徴です。
例えば、お客様が早朝チェックアウト時にお弁当を差し出したり、お客様が食べ残した食材は次回から使わないと言った、お客様が期待していなかったことをさりげなく、且つ感謝されることを期待もせずに提供するのが日本のおもてなしサービスです。
またその根底にはお客様を大切にするためのさりげない観察力が必要です。
日本のおもてなし文化
関連記事:【日本らしいイベント!】外国人に人気の茶道体験とパフォーマンス
そもそもおもてなし文化はどう育まれてきたのでしょうか?
茶道は日本を代表するおもてなし作法の一つです。
お茶そのものは遣唐使によって中国から伝わったと言われています。
それ以来、飲茶として一般的に普及しやがて日本の代表的なおもてなし文化として茶道が発達していきます。
とりわけ千利休によって影響を与えられた作法(利休七則)は、常に相手の立場になって考え振舞うというおもてなしの心が日本の文化として根付いてきました。
また、華道も同様に日本のおもてなし文化に影響を与えた一つであり、お客様を敬い心地よい空間を作るために日本の歴史における古くから発達してきたものです。
書道も同様に単に字を書くという行為だけでなく、礼儀作法を学ぶという意味も深く刻まれています。
柔道・相撲・空手などの武道においても礼に始まり礼に終わるという日本独特の文化が根付いております。
ここでお気づきになりたいのが、いわゆる「道」というものは、全て相手を気遣い思いやるという日本のオリジナルの礼儀作法に結びついており、そのことが日本のおもてなし文化を形成していった側面が強くあります。
一方で、島国である日本が独自に歴史的に文化発展をしたために、「道」というものの中で、礼儀作法やおもてなし文化が自然に結びついていったという側面もあり、地理的な要素と「道」というものが融合して日本人が美徳と考えるおもてなし文化が築き上げてきたという要因があると考えられています。
有名歌手のセリフに「お客様は神様です」とあります。
このフレーズは現代日本においてもお客様を大切にするという精神が根付いているからこその言葉と思います。
日本のおもてなしは “まごころ“
日本のおもてなしはまごころを大切にされています。
まごころとは心のこもったおもてなしをすることを言います。
日本では値段に関わらず多くの旅館やレストランにおいても、まごころがこもった丁寧な対応をするので、外国人にはその対応の良さにお届かされます。
また行政サービスにおいても丁寧で秩序があって分かり易いとよく聞きます。
ただ、言葉の問題があることは認識しなければなりません。
日本語ではきちんと対応できるのですが、英語や他の国の言葉では、未だ対応ができないところが多いのも事実です。
心に残るおもてなしとは
心に残るおもてなしをするには、まごころが大切ですね。
まごころがこもったおもてなしは、相手の記憶に残り自然と良い気持ちにさせてくれます。
接客業においても同様に、まごころがこもった丁寧なおもてなしは日本人同士でさえ感動します。
そのため心に残るおもてなしをすると、相手は心が温まる気持になります。
例えば以下のようなケースは心が温まる気持ちになりますよね。
- 宿泊先のスタッフが名前を憶えおり、常に自然の笑顔で挨拶や声をかけてくれる
- 宿泊先で病気になったときに、食事を用意してくれる
- 宿泊先やレストランで子供に簡単なプレゼントをしてくれる
- 客側に問題があっても、客の感情をすべて受け入れてくれる
- 飲食店で不注意でお皿を割っても笑顔で対応してくれる
また以下のような事例は、お客様を得した気分にさせてくれますね。
- 記念日にレストランで記念写真を撮ってもらい、アルバムでプレゼントしてくれる
- 宿泊先のチェックイン時に部屋をアップグレードしてくれる
- 部屋に好物の果物を置いといてくれる
- 飛行機の座席をアップグレード
日本のおもてなしサービスの特徴 (日本人にとって普通のおもてなしが外国人には特別)
日本のしきたりやマナーなどに英語で説明されたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
参考記事:しきたりを英語で説明 日本の習慣やマナーをきちんと伝えよう
日本のホスピタリティ精神が、世界の中でも特別に輝いているのは私たち日本人の誇りですよね。
そして現代においても常に注目される国民性の一つと考えてもいいでしょう。
もちろん海外に行くとその国々でそれぞれの客人をもてなす素敵な真心に出会います。
でも、日本は暮らしの中にもおもてなしの心のこもったサービスであふれています。
例えば、
• 驚くほど正確な時間で運行される公共交通機関
• 本屋さんで購入時につけてくれるブックカバー
• 喫茶店のそっと差し出される暖かいおしぼりと冷たいお水
• メニュー表には写真、入り口には精な料理の蝋細工
• 自動販売機は常に暖かい物と冷たいものが丁度いい温度で売られていて、おつりもきちんと出てくる
• トイレがきれい! トイレには小さな水流の音が流れるボタンがあり、トイレットペーパーは次の人が使いやすいように小さな三角がおられている
•ホテルや旅館などの宿泊施設は隅々まで掃除されており、どこに行っても奇麗で清潔。またスタッフの対応も礼儀正しい
•街は自主的に清掃されゴミがなくきれい
•スーパーのレジに並ぶ時間が少なく、お客様をイライラさせない
•どのレストランに行っても丁寧且つ直ぐに案内してもらえる
•タクシーのドアが自動に開く
など、
これらは日本に訪れる外国人が、必ず体験する日本の日常的なおもてなしサービスのほんの一部です。
私たち日本人には当たり前の風景なのです。
しかしそれは毎日たくさん来日する外国人に、様々な驚きと感動をあたえます。
でもそれは自然にわき起こることではなく、日本で働く人々が本当に丁寧な仕事で毎日一生懸命働いている。
という結果、みんなが気ちのよいサービスを受ける事ができるのですよね。
自分の仕事に責任をもって、常に努力できる人が多い国だからこそ、日本のおもてなし精神は守られ続けていきます。
そしてその姿は、日々外国人の方々のこころに感銘を与えます。
このように日本が魅力ある国として人々の心に残り、日本は世界最高峰のホスピタリティの国と言われつづけるのでしょう。
外国人が喜ぶおもてなしエピソード9選
そんな国民性の私たちが外国人の方を日本でおもてなしするのなら、折角だから心の底から喜んでいただきたい!楽しんでもらいたい!とますます考えますよね。
大切にしたい一期一会です。
より気持ちがいいおつきあいの舞台をご提案していきたいものです。
では、ここでは実際に外国人の方が喜んでくれたエピソードを9つご紹介します。
日本食の食べ歩き
海外から大切なお客様や友人が訪日されたときには、よく食べ歩きをします。
食べ歩きですので、歩いていける距離でたくさんの種類の美味しい日本食を食べられることが目的です。
お勧めは、月島でもんじゃ焼き→築地で寿司→銀座でコーヒー→新橋で炉端焼きです。
約半日かけて廻れる上に、築地場外市場や歌舞伎座や銀座などの東京のスポットも観光できます。
各地点において、とくにお店を決めていかなくても大丈夫です。またお店はたくさんありますので、その時の雰囲気で決めて問題ありません。
コツは初めから食べ過ぎないでゆっくり風景を楽しみながら歩くことです。
ただこの辺を歩いたことが無い方が案内するのでしたら、事前に自分の足で歩いてみることをお勧めします。
モテナス日本では、このコースの案内もしておりますので、ご興味のある方は是非お問い合わせください。
上記のほか、東京で接待向けに使える居酒屋と日本全国でお勧めのレストランも以下の記事で紹介しておりますで、ご興味のある方はご覧ください。
関連記事:【東京版】VIP外国人の接待に使える!おすすめ人気和食居酒屋10選
関連記事:【全国版 和食好き外国人向け!】人気レストラン10選とおもてなし英語
空手の発祥の地、日本。 外国人のお客様を、本物でおもてなし
具体的に空手体験やエンターテイメントついて知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
参考記事:【訪日外国人向け!】空手体験と護身術 空手のエンターテイメントの3つの魅力
趣味は空手という日本通の外国人のお客様が来日されました。
せっかく日本に来ていただいたので、空手の本国、日本で是非空手を体験してもらおう!とお客様の滞在中に体験できるように手配しました。
彼は子供の頃から空手をたしなまれて、”日本で日本人と空手ができるなんて、まるで夢のようだ!”と、本当に感激して、思う存分体を動かしてリフレッシュされたご様子。
翌日は、武道用品の専門店にご案内。
彼の名前を道着に刺繍してもらったり、様々な空手用品を通訳しながらご一緒にたのしく買い物をしました。
本国にはなかなかそういったお店はないそうで大変に喜ばれました。
わずか、二日間のプライベートタイムのご案内でしたが、大変に心に残る日本滞在だった。
と、後日あたたかいお礼の言葉をいただきました。
お客様のこだわりこそが、おもてなしのヒントに。菜食主義のお客様と日本料理
主義として動物達からの一切を享受しないと決めている菜食主義者の外国人が来日された時のエピソードです。
以前、お会いした時にその話をしていた事を思い出したので、お食事会は精進懐石での場をご用意致しました。
彼女は初めて食べる手の込んだ精進懐石に非常に感動して、日本の食文化の奥深さに感銘を受けた様子。
そして、滞在中のお食事に困らないようにと、都内の豆腐料理店やベジタリアンのメニューが豊富で、言葉がストレスにならないようにネット予約が可能なレストランのリストを制作してお渡ししたところ、大変に感激してくださいました。
後日、本国にもどられてから、日本で体験した日本料理をご自分でアレンジしているとのこと。
日々の食事にレパートリーを増やし、日本料理を楽しんでいらっしゃるそうです。
その食事を味わうたびにあなたの事をおもいだすわ。
と仰ってくれました。
ゆったりとした大人の時間。ジャパニーズウイスキーと能面
ジャパニーズウィスキーによる接待にご興味のある方はこちらの記事も参考にしてください。
関連記事:ジャパニーズウイスキー
いま海外では空前のジャパニーズウイスキーブーム。
折角日本に行くのだから、ジャパニーズウイスキーを沢山堪能したい!と考えて来日されたと聞いたので、急遽、お仕事の後に雰囲気のいい落ち着いたバーに案内しました。
そのバーの壁面はギャラリーにもなっていて、毎月すてきな作品が飾られます。
その日は幸いな事に、丁度、能面の作品が並んでいました。
おいしいジャパニーズウイスキーを堪能しながら親睦を深め、優艶な能面たちに囲まれ、 特別な時と空間を味わう事ができました。
彼は飾られていた“こおもて“の面をたいそう気に入ったご様子だったので、お土産にその面を進呈しましたところ、大変によろこんでくださいました。
その能面は今でもご自分の会社の部屋に飾ってあるそうです。
“ふと目をあげると目に入るから、あの夜の素晴らしい時間をいつでもおもいだすよ。
” とおっしゃっていました。
社長様へのひとときの安らぎの時間のご提案。プライベートルームでの芸者遊び。
芸者体験についてご興味のある方はこちらの記事も参考にしてください。
関連記事:【接待担当者必見!】海外の大切なお客様の芸者遊びと体験
取引先の社長がご来日される際、宿泊されているホテルの一室を貸し切り、丁重に和の装飾を施したプライベート空間をご用意いたしました。
さらにそこには 一流の芸者さんをご用意し、心底くつろいでいただけるように通訳の方もあらかじめお願いしておきました。
普段、とてもお忙しい社長様は、プライベートな空間で言葉の壁も越えて芸者さんと思う存分遊ばれ、羽をとことん伸ばしていただいたご様子でした。
とても楽しんでいただき、大変な盛り上がりで、
最後は本当にすてきな笑顔を拝見することができました。
ちいさな事前の下調べで、お客様の夢を叶えて差し上げる。桂離宮へ。
日本の建築に興味がある方が来日されました。
来日中のご予定を事前に伺って、折角のこの機会を喜んでいただけるよう、桂離宮に行けるように前々から予約をしておきました。
あまりお時間のないお忙しい方だったので、事前に移動手段や美味しいレストラン、気持ちの良さそうな宿泊先も手配しました。
外国の方が、土地勘がない場所で限られた日数を有意義に過ごすのは本当に大変です。
しかし予約や下調べは私たちにとってはただの一手間です。
なので、よろこんでいただければ、とご案内した桂離宮でしたが、“今回の忙しい滞在中に桂離宮に訪れる事ができるなんてまるで夢のようだ!”と大変感激され、なんどもなんども感謝されました。
中国人のVIPに着付けと茶道でおもてなし
茶道にご興味のある方はこちらの記事も参考にしてください。
関連記事:【日本らしいイベント!】外国人に人気の茶道体験とパフォーマンス
中国人のVIPの方々が欧米の宝飾ブランド店の招待で来日された際に、着付けと茶道でおもてなしをしました。
中国からのお客様は訪日経験が豊富で、日本人よりも日本のことをよく知っている点もありましたので、普通ではできない特別なおもてなしを企画しました。
例えば普通に着物を着るのではなく、中国でも流行ったTVドラマ「大奥」風に着付けをし、写真と動画撮影をしました。
中国の方々は写真撮影がお好きなので、大変喜ばれておりました。その後の茶道では、一つ数百万円もするお茶碗や最高級の抹茶を用意し点前を披露したところ、皆さま非常に興味津々で見ていられました。
そしてお客様自らも茶道を体験され、大変ご満足されていました。
大手金融企業の海外からの大切なお客様を歌舞伎で接待
歌舞伎体験とワークショップにご興味のある方こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:プライベートな空間で本物の歌舞伎! 外国人VIPお客様と楽しむ方法
日系大手金融企業が海外拠点の大切なお客様をご招待する場で
歌舞伎を披露したところ興味深く歌舞伎演者とコミュニケーションをとられていました。
モテナス日本が提供する歌舞伎は、直ぐに演舞に入るのではなく、先ず素の歌舞伎役者が登場し、その場で歌舞伎の伝統や演目などについて説明を行います。
その次にワークショップとして、化粧と着付けをお客様の目の前で実施し、歌舞伎演者に変身していく様をご覧になります。
この時、お客様から沢山の質問が歌舞伎役者に寄せられ、多くのコミュニケーションが生まれます。
お客様はこのコミュニケーションを非常に楽しんでおり、お客様にも化粧や着物を着せたりして、本物の歌舞伎に触れたことに大変喜んでおりました。
歌舞伎演舞はフランス料理を食している最中に実施し、お客様は食事をとりながら、間近で歌舞伎を堪能できとっても楽しんでおられました。
食事後にはお客様個人で写真撮影をされ、とってもご満悦な顔をされておりました。
欧米の要人を三味線と茶道でお出迎え
欧米の要人が来日された際に、津軽三味線と茶道でお出迎えいたしました。
津軽三味線は独特の音の響きがあり、しかも女性2人によるデュオでしたのでとっても迫力あるものになりました。
お客様の視点は二人の演奏者が醸し出す雰囲気に飲み込まれているようでした。
一方、茶道では日本的な静寂な空間を一気に作り出し、盛り上がった場を緊張感ある場に変化させました。
茶道は一つ一つの所作に意味があるので、その所作を見ながらじっくりと解説を聞いていられました。
この2つのエンターテイメントの融合により、歓迎式典はより日本を感じさせられる楽しい場であったとお言葉をいただきました。
まとめ
きめ細かいサービスでの日本のおもてなしは、つねに相手を思い描いて痒い所に手が届くよう提供する気配りの賜物です。
いままで、日本国内において、おもてなしサービスの相手とは、自分と同じ日本人をターゲットにしたものでした。
これから外国人の方も視野にいれたサービスをご提案する。
といっても結局なにも特別なことではなく、今まで通り相手に寄り添ってより楽しい時間を日本で過ごしていただくと考えてゆけば、より新しいおもてなしの形が生まれていくことでしょう。
大切なのは相手に礼をつくし真心を届ける事。
困っていたら手を差し伸べる事。
そうしてだれかがどこかで喜んでくれたら、そんな素敵な事はないですよね。
国境を越えて人を幸せにする事ができる思いやり。
それが日本のおもてなしです。
日本独自のおもてなし文化を世界中の人へ広めるために日夜努力しています。外国人の方の接待やおもてなしのご相談はお気軽にご連絡ください。お問い合わせはこちら