日本を訪れた外国人から「日本のおもてなしは素晴らしい!」「ジャパニーズ・ホスピタリティは特別だ!」といった声をよく耳にします。
たしかに日本には、日常の中に「おもてなし」が溢れていますよね。
今回は、訪日外国人が感動した日本の「おもてなし」について紹介します。
さらに、
・外国人は日本のおもてなしのどんな部分に感動するの?
・外国人へのおもてなしで具体的な成功エピソードが知りたい!
・外国人が驚く、日本のおもてなしって?
といった疑問も解消できる内容をお届けします。
ぜひ、外国人をおもてなしする時の参考にしてみてくださいね。
日本のおもてなしって?
日本の「おもてなし」とは一体どんなものなのでしょうか。
まずは、日本のおもてなしについて解説していきます。
日本のおもてなしは「対価」を求めない
日本ではお店の値段に関わらず、多くの旅館やレストランでまごころのこもった丁寧な対応が体験できますよね。
日本のおもてなしは対価を求めず、真心(まごころ)をもって相手を歓迎することを指します。
外国人が驚くポイントはここです。海外でも高級レストラン・ホテルであれば質の高いサービスが提供されますが、これはそのサービスに値する対価がある前提。一方で日本では、気軽に利用できるコンビニやスーパー、居酒屋でも質の高いおもてなしを受けることができます。
また、海外では質の高い接客・サービスへの感謝としてチップを支払う必要がある国も。このことからも、外国人がチップを払わずに日本のおもてなしを受けたときの衝撃が想像できますよね。
1000年以上の歴史がある、日本のおもてなし文化
外国人が驚く日本のおもてなしですが、この「おもてなしの精神」はどこからくるのでしょうか。
おもてなしの心は日本人のDNAに組み込まれていて、日本人なら生まれつき自然とできること…ではありませんよね。
実は、日本のおもてなしの歴史は平安時代からとされています。つまり日本のおもてなし文化は1000年以上もの歴史があるということ。平安時代にうまれた「茶道」が日本のおもてなしの原点といわれています。
たとえば、茶道では客人が来る前に玄関へ打ち水をしておくという気配りがあります。これは打ち水により神様の通り道を清める目的と、地の温度を下げて客人を出迎えるというおもてなしの意味があるとされています。(参考:打ち水 – 和想館公式ウェブサイト)
日本のおもてなしの源流ともいえる、茶道の歴史・精神を解説した記事もあります。気になる方は読んでみてくださいね。
茶道以外にも、華道や書道といった芸道を中心に「おもてなし」は継承されていきます。
さらに江戸時代になると町人文化が盛り上がり、料亭や宿泊施設でもおもてなしが取り入れられるように。
こうして現代までおもてなしが受け継がれ、世界からも評価される存在へと成長したのです。
おもてなし・ホスピタリティ・サービスの違い
「おもてなし」に似た言葉で「ホスピタリティ」「サービス」という言葉があります。
おもてなしを深堀りするほど、ホスピタリティ・サービスとの違いはどんな部分なのか、疑問に感じますよね。
この3つの違いをみていきましょう。
- おもてなし
…相手のことを思いやり、さまざまな面から手を尽くすこと - ホスピタリティ
…ゲストの心身の疲れを癒すために、リラックスできる空間をつくること - サービス
…対価を目的とした行動で、受ける側と提供する側に主従関係が発生する
日本のおもてなしは、相手を思いやりさまざまな角度から手を尽くす行動を指します。さらに「押しつけがましくない」「謙虚で丁寧な姿勢」も相手が負担を感じないために必要といえるでしょう。
さらに、日本のおもてなしは「主従関係がない」ということも重要なポイント。おもてなしを受ける側も提供する側に敬意をもって接することが大切です。
一方で、海外のホスピタリティ・サービスは不具合がある相手に対して提供するものです。たとえば、疲れているゲストに対してリラックスできる空間をつくることはホスピタリティ、困っている相手にチップなどの対価を目的としておこなう行動はサービスに当たります。
(参考:「おもてなし」とは?語源からひもとく本当の意味/サービス・ホスピタリティとの違い | 国際おもてなし協会)
外国人が感動した日本の「おもてなし」事例 15選
それでは、実際に日本の日常生活の中にみられる外国人が感動する日本のおもてなし事例を15選紹介します。
1.正確な時間で運行される公共交通機関
海外の電車・バスといった公共交通機関が時間通りに運行されることはあまりありません。奇跡に近い国も多いです。そのため日本の時間通りに来る電車・バスに、驚く訪日外国人は多いのです。電車やバス会社の人々による努力・おもてなし精神の賜物といえるでしょう。
2.公共のトイレが綺麗
日本のトイレのクオリティの高さは海外でも有名ですが、公共のトイレが綺麗なことにも外国人は驚きます。さらに水流音が流れるボタンがあったり、トイレットペーパーが小さな三角が折られているなど、細やかな気づかいが施されているのも外国人が驚くポイントです。さらに、そんな綺麗なトイレが無料で利用できるのです。海外では公共トイレが有料化されているので、外国人が驚くのも無理はありませんね。
3.街が常に清掃されていてゴミが少ない
日本の街が綺麗に清掃されていることも、外国人に驚かれます。さらに道端にほとんどゴミ箱が無いにも関わらず、公共空間にゴミが落ちていないのです。これは清掃業に携わる方々の丁寧な作業のおかげ、そして日本人1人1人がゴミをポイ捨てしないという日本全体で作り上げたおもてなし事例だといえます。
4.本屋さんで購入時につけてくれるブックカバー
本屋さんでブックカバーが必要か、を聞かれることがありますよね。この専用のブックカバーをつけてくれるおもてなしに、感動する外国人は多いです。ブックカバーは、本の表紙を保護する目的はもちろん「何の本を読んでいるか周りに知られたくない」といった人の要望を応える役割もあります。まさに相手の気持ちを思いやった日本らしいおもてなしといえるでしょう。
5.雨の日は買い物袋にビニールの雨よけをしてくれる
雨の日に買い物へ行くと、商品が濡れないように紙袋の上からビニールカバーをしてくれますよね。外国では、この光景はほぼ見かけません。ちょっとした心遣いではありますが、細かなところに気づいてくれるおもてなしに外国人は感動するようです。
6.些細な困りごとも親身になって対応してくれる
海外では、お店で質問をしてもそっけない返答が返ってくることもあります。日本では、店員の方が親身に対応してくれますよね。さらにホテルスタッフが名前を憶えてくれた、宿泊先で体調不良になったとき療養にむいた食事を用意してくれた、といった声も。また、お店以外でも「道を聞いたら、わざわざ一緒に歩いて目的地まで案内してくれた」といったことも海外の人からよく聞く感動エピソード。日本人にとっては何気なく対応したことも、海外の人にとっては今まで経験したことがないおもてなしになることがあるのです。
7.飲食店で提供される、無料のおしぼりとお水
日本の飲食店で提供される、無料のお水・お茶に感動する外国人は多いです。飲食店の水が有料という国は多いですし、無料だとしてもセルフサービスがほとんど。さらに温かいおしぼりも提供されることに、外国人は驚くようです。
8.入り口には食品サンプル、メニュー表には写真がありイメージしやすい
日本のレストランで、ショーウィンドウに飾られている食品サンプルたち。実は日本の食品サンプルのクオリティの高さに感動し、写真を撮る外国人は多いです。細かい部分まで再現された美味しそうな食品サンプルは、日本人の職人技が作り出した芸術品。この食品サンプルのおかげで日本語がわからない外国人でも料理がイメージしやすいですよね。また、食品サンプルがないお店でもメニュー表に料理の写真があるなど、外国人でもイメージが湧きやすい気遣いが施されていることも海外の人から支持されています。
9.宅配業者の配送の丁寧さ
日本へ長期滞在する外国人から驚かれるのが、日本の宅配サービスの良さ。細かな時間指定やクール便も可能ですし、壊れ物の指定をするば丁重に扱ってくれます。みなさんも、海外発送の荷物を受け取った際にパッケージが凹んでいたり傷ついていた経験はないでしょうか。日本の宅配サービスの丁寧さがわかりますよね。
10.宿泊先で浴衣が無料で用意されている
海外の人が宿泊した先で驚くのが、無料で浴衣が提供されること。海外のホテルでは、ハイクラスのホテルでないとバスローブやパジャマが用意されていることはありません。日本ではビジネスホテルであっても浴衣が用意されているだけでなく、丁寧に畳まれて置かれていることも。海外では高級ホテルで「サービス」として受けられることが、日本ではどんなグレードのホテルでも当たり前に提供してもらえます。この点からも、日本のおもてなし力の高さがわかりますね。
11.飲食店でお皿を割ってしまったとき、笑顔で対応してくれた
外国人にとって、日本は海外の国。言葉も文化も慣れない中、飲食店で食事をしている時にお皿を割ってしまったらさぞかし焦ることでしょう。そんな中、笑顔で「お怪我はありませんか」と気遣って対応してもらえたらホッと安心しますよね。これも相手の心情を思いやって接する、日本人のおもてなし力が発揮された事例でしょう。
12.食材のおいしい食べ方・調理方法の書かれたメッセージが添えてあった
自宅へ食材をお取り寄せした際、その食材の食べ方や調理方法などの説明書きが添えられていた経験はありませんか。日本人にとっても、送り手のおもてなしが感じられ心温まる瞬間でしょう。海外では、このようなメッセージが商品に添えられていることはほぼありません。日本で初めて経験する経験に、外国人たちは感動するようです。
13.美しくて丁寧なプレゼント包装
日本では、お店でギフト用のラッピングを頼むことができます。実は、お店でのギフトラッピングサービスは海外ではあまり見られない光景。もらった相手が値段を気にしないように値札を取ってくれたり、数種類のリボン・熨斗の中から好みの装飾を選べるお店もあります。こうした日本のプレゼント包装は「芸術的!」と海外で話題になったことも。綺麗にラッピングされたプレゼントをもらうと、包装を開ける前から気持ちが高まりますよね。
14.タクシーの扉が自動で開く
タクシーの扉が自動で開くのは、日本だけ。外国人は自動で開くタクシードアに驚くそうです。実はこの自動で開くシステムができた理由は、タクシーの運転手への思いやり。それまでのタクシーは乗客へのサービスとして、運転手が車から降りて手動でドアを開閉していたそう。しかし運転手が車を降りる際に、後続車と接触する事故やトラブルが多発し、危険や負担を軽減する目的で導入されたのです。事故のリスクが減らせるだけでなく、自動でドアが開くことで乗客も贅沢な気分になりますよね。運転手のこともお客さまのことも思いやった「おもてなしシステム」といえるでしょう。
(参考:タクシー、なぜ日本は自動ドア? きっかけは東京五輪 編集委員 小林明 – 日本経済新聞)
15.スーパーにあるポップ
外国人は、日本のスーパーマーケットでもおもてなしを感じるそう。それが、商品のポップ。たとえば「食べ頃のアボカドの見分け方を紹介しているポップ」「野菜を作った農家さんの紹介ポップ」など、日本のスーパーには買い手への思いやりにあふれたポップがたくさんあるのです。もちろんスーパー側の戦略の1つでもありますが、買い手の不安を少しでも減らすための立派なおもてなしといえます。
外国人へのおもてなしで注意するポイント
外国人から評価が高い日本のおもてなしですが、注意するポイントもあります。
というのも文化や習慣、言葉が違うことから、おもてなしの行動が思わぬ誤解・不便さを与えてしまうことがあるからです。
ここからは外国人へのおもてなしで注意するポイントを3つ紹介します。
英語対応を充実させる
外国人におもてなしを提供するうえで大切なのが、言語。
日本のおもてなしの素晴らしさは世界的に知られていますが、言葉が伝わらずに提供したおもてなしが100%伝わりきらないことがあるからです。
そのため英語対応ができるスタッフの起用や英語のメニューや表示を充実させましょう。現代では英語を話せる人も増えてきていますし、翻訳ツールも簡単に使うことができます。また通訳を手配することで、細やかな説明を外国人の母国語で伝えてもらえる場面もあるでしょう。
とはいえ、中には「日本に来たのだから日本語でコミュニケーションしたい」という外国人もいます。こういった状況は、おもてなし力が試されますね。
外国人が日本語で一生懸命コミュニケーションをとろうとしていたら、相手に伝わりやすい日本語でのコミュニケーションをしてみましょう。「ネイティブ日本人と日本語で話せた!」という、貴重な思い出をつくることができるかもしれません。
「謙遜」と「己を卑下」することの違いを知る
おもてなしをする際に、必要以上に自分を卑下してしまうことに気をつけましょう。
日本には「謙遜の美徳」という考えがあります。これは「己を過信することなく相手を敬う」「自分が一歩引くことによって相手を敬う」といった日本文化です。
謙遜は日本らしさでもありますが、自分を卑下しすぎた言動は外国人を困惑させてしまうことも。相手に無条件に従うのではなく、あくまでも「プロとして接遇」することを意識しましょう。
無理なものはきちんと理由を伝え、代わりの提案をすることも立派なおもてなしですよ。
宗教の違いを知っておく
海外にはさまざまな宗教を信仰している人がいます。
そのため、情報として宗教上のタブーを学んでおくことは大切です。
- イスラム教
…豚肉やお酒など、食べられない食品がある - ユダヤ教
…食品・食事の作法に厳格なルールがある
とくに食事面での注意が必要な宗教は多いので、外国人と食事をする際には注意しましょう。
最近は、日本国内でもハラル食材(イスラム教徒が食べられる食材)に対応した料亭やレストランも増えています。事前にお店に確認・相談をしてみましょう。
また、国ごとに価値観が違うことも多いです。たとえば韓国や中国では、日本以上に目上の人や年上の方に敬意を示します。欧米ではレディーファーストも重要な文化です。
宗教や国ごとの文化について事前に情報を知っておくことで、安心しておもてなしをすることができますね。
外国人をおもてなし!おすすめのおもてなしツアー例 10選
ここからは、実際に外国人の方に喜ばれたおもてなしツアー10選を紹介します。
モテナス日本がツアーを提供した際のエピソードも交えながら紹介するので、おもてなしの参考にしてみてください。
東京の食と景色を楽しむ、食べ歩きツアー
外国人の友人をおもてなしするなら、日本食を食べ歩きながら景色と会話を楽しむツアーがおすすめです。
たとえば、以下のようなコースなら下町グルメと東京の景色を楽しんでもらえますよ。
まずは月島でもんじゃ焼きを食べましょう。
もんじゃ焼きは見た目に抵抗がある外国人もいるので、その場合はお好み焼きを選ぶのがおすすめです。
月島から隅田川沿いを歩いていくと辿り着くのが、築地。
築地といえば寿司ですよね。卸売市場は引っ越していますが、一般客が寿司を食べられる築地場外市場は残っています。
外国人と一緒に、江戸前寿司を堪能しましょう。
築地から少し歩くと、銀座へ到着します。
銀座は高級な和菓子店や、たい焼きや大福といった手軽な和菓子も手に入るエリアです。
外国人の好みに合わせて和菓子をチョイスしてみましょう。
銀座から有楽町駅方面へ歩き、少しすると新橋が見えてきます。
新橋といえば居酒屋。古き良き日本の風情が感じられる日本の居酒屋は、外国人から人気があります。
美味しいビールとおつまみで、日本の居酒屋を楽しんでもらいましょう。
時間に余裕があれば、銀座にある歌舞伎座を観劇するのもおすすめです。
お店は決めずに、歩きながら外国人が「入ってみたい」といったところへ入るのでもいいでしょう。
事前にお店を決めておきたい方は、モテナス日本にある居酒屋・レストランの紹介記事も参考にしてみてください。
本場日本での空手体験
以前、趣味が空手という日本通のフランス人ゲストが仕事で来日したときのことです。
2日間のプライベートタイムをご一緒させていただくことになったので「空手の本場である日本で、ぜひ空手を体験してもらおう!」と空手体験を企画しました。
体験の内容は、日本庭園を望むプライベート空間でプロの空手家による指導。彼は子どものころから空手を嗜んでいたこともあり、真剣なまなざしで空手を体験していました。
空手の指導が終わってからは、日本庭園を眺めてゆっくり。疲れた体をリラックスできたようです。
「日本人の空手家と日本で空手ができるなんて、まるで夢のようだ!子どものころの自分が知ったら感激しすぎて信じてくれないだろう」という感想もいただけました。
そして翌日は、武道用品の専門店にもご案内。彼の名前を道着に刺繍してもらったり、空手用品の説明を受けたりと空手尽くしの2日間を過ごしました。「大変に心に残る日本滞在だった。」という言葉もいただけたので、大成功の空手体験企画でした。
武道に関心がある、すでに自国で習っているという外国人ゲストにはおすすめの企画です。
モテナス日本の空手体験についての特集ページもあるので、ぜひチェックしてみてください。
ヴィーガンの外国人を日本料理でおもてなし
外国人ゲストの「こだわり」こそが、おもてなしのヒントになった事例を紹介します。
動物たちからの一切を享受しないと決めている、ヴィーガン(菜食主義者)の外国人が来日された時のエピソードです。
1週間ほどの日本滞在をする50代のイギリス人女性。彼女は健康や暮らし方にこだわりがあり、とくに食事は健康のため、環境と動物たちへの意識から徹底したヴィーガンスタイルで暮らしていました。海外にはこういった目的でヴィーガンやベジタリアンになる人も多いのです。
以前お会いした時に彼女がヴィーガンであることは聞いていたので、精進懐石の食事会をセッティング 。
彼女は初めて食べる動物性タンパク質を一切使っていない手の込んだ精進懐石に感動したようで、日本の食文化の奥深さに感銘を受けたと言っていただけました。
もう1つ工夫したことが、滞在中の食事に困らないよう、そして言葉がストレスにならないようネット予約が可能なレストランのリストを制作しお渡ししたこと。もちろんピックアップしたお店は豆腐料理店や精進料理、ベジタリアン、ヴィーガンのメニューが豊富なレストランです。
このリストも彼女に喜んでもらえ、その後の滞在中もリストの中のお店を訪れてくれたようでした。ヴィーガンの方は旅行先で食事に苦労することもあるようですが、精進料理や豆腐料理であればヴィーガンの方でも食べられる料理が見つかりやすいのでおすすめです。
ジャパニーズウイスキー×能面の体験ツアー
実は今、海外では空前のジャパニーズウイスキーブーム。
そんなジャパニーズウィスキーが大好きなアメリカ人社長から、好評だった接待事例を紹介します。
「日本に来たからには、ジャパニーズウイスキーを堪能したい!」ということだったので、会員制のオーセンティックバーへお連れしました。
お店の雰囲気も素敵でしたが、なんといっても腕利きのバーテンダーが好みのお酒を選んでくれることもポイント。社長がアメリカ人で、ジャパニーズウィスキーが好きなことを告げると豊富なお酒の中からおすすめの銘柄を出してくれました。
そして、バーの壁には日本らしい能面の作品が並べられていました。極上のジャパニーズウイスキーを堪能しながら、優艶な能面たちに囲まれる特別な時間。リラックスした空間で親睦を深め、社長の人柄もより深く知れた時間でした。
実は社長は、飾られていた能面の「小面」の面を気に入られたようでした。お土産にその面を贈ったところ喜んでいただけ、今でもご自分の会社の部屋に飾ってくれているのだとか。能面をお土産に贈る、ということは日本人同士ではなかなか無い場面ですが、外国人と過ごす中で何に関心をもっているかを気にしておくと「おもてなしのヒント」になるかもしれません。
モテナス日本のジャパニーズウイスキー体験の特集ページもあるので、ぜひチェックしてみてください。
専門のガイドによる解説や蒸留所の見学、テイスティングの企画なども可能です。
プライベートルームで芸者遊び体験
取引先の社長が来日され、特別接待のご用意をした時のエピソードです。
外国人ゲストは多忙な方で、日本に滞在中もプライベートな時間はごくわずか。そんな社長へリラックスできる、かつ日本らしい時間を提供したい。
そこで「宿泊されているホテルの一室を貸し切り、芸者遊び体験を提供する」というアイデアを思いつきました。ホテルであれば、移動の必要もありません。
落ち着いた照明の格調高い和室で、一流料亭から特別にお食事を運んでいただきます。さらに 一流の芸者も用意し、通訳も手配しました。芸者の方のプロフェッショナルな接待と、日本の伝統芸能を間近で鑑賞できる体験は外国人ゲストにも特別な体験となったようです。
もちろん食事の後は、芸者さんとお茶屋遊びなどの日本の伝統的ゲームを体験。通訳も手配したことで、言語面のストレスもない芸者体験を提供することができました。
モテナス日本の芸者体験の特集ページもあるので、ぜひチェックしてみてください。
企業向けの企画としてはもちろん、外国人家族のおもてなしとしてもおすすめですよ。
日本建築の美しさを堪能できる桂離宮ツアー
日本の伝統建築に興味のある、フランス人ゲストが来日されたときのこと。
以前から、ゲストとの間で話題に出ていたのが「桂離宮」。日本庭園として最高の庭園とも称される桂離宮は、17世紀ごろに建てられたとされる歴史ある日本建築です。
実際に桂離宮を訪れることができたゲストからは「桂離宮を訪れる事ができるなんて!まるで夢のようだ!」と喜んでもらえました。
「桂離宮」をはじめ「京都御所」「皇居」などは一般の参観が可能です。※休止日ありのため、公式サイトを要参照
日本の歴史や建築に興味がある外国人には、歴史や伝統が感じられるのでおすすめの場所ですよ。
大奥風の着付け×茶道体験
中国人のVIPゲストから大盛況だった、着付けと茶道のおもてなしエピソードを紹介します。
訪日経験が豊富な日本通ゲストだったので、普通ではできない特別のあるおもてなしを企画しました。
まずは、着物。特別な着物体験を追求していく中で、中国で大流行した日本のTVドラマ「大奥」風の着付けを思いつきます。大奥の豪華な衣装での写真と動画撮影にゲストは大喜びの様子でした。余談ですが、中国のお客さまは写真撮影を好まれる傾向にあるので、接待の際は参考にしてみてください。
その後は、茶道体験。数百万円もする高級茶碗で最高級の抹茶を用意し、点前を披露します。お茶碗の芸術性、そして茶道の点前にゲストたちは釘付けになっていました。
VIPゲストをおもてなしするときは体験の中の衣装や食器も、高級で豪華なものを選ぶと特別感を演出できますね。
モテナス日本の茶道体験の特集ページもあるので、ぜひチェックしてみてください。
和楽器演奏を楽しみながらの茶道体験、船の上でおこなう茶道体験なども人気があります。
歌舞伎のワークショップ型体験
日系の大手金融企業が、大切な外国人ゲストを招待した際の企画。
用意させていただいたのは、歌舞伎でした。
モテナス日本が提供する歌舞伎は、ただ歌舞伎を鑑賞するものではありません。歌舞伎役者が登場し、その場で歌舞伎の伝統や演目などについての説明をおこないます。そしてワークショップとして、歌舞伎の化粧・着付けを外国人ゲストの目の前で披露。歌舞伎演者へと変身していく過程を見られる貴重な体験を提供します。
そして待ちに待った歌舞伎演舞。
ここで、ゲストの好きなフランス料理も提供しました。さらに食事後には外国人ゲストと歌舞伎役者で写真撮影も実施。
ただ鑑賞するだけでなく、実際に歌舞伎役者へ質問したり写真撮影できる時間も設けることで、外国人ゲストの記憶に残る歌舞伎体験を提供することができました。
モテナス日本の歌舞伎体験の特集ページもあるので、ぜひチェックしてみてください。
三味線×茶道の融合企画
アメリカの要人が来日された際、歓迎式典のご依頼をお受けしました。
そこでモテナス日本が企画したのは、津軽三味線と茶道でのお出迎え。
津軽三味線は独特の音の響きがあり、日本独自の音色で会場を和な雰囲気に染め上げます。さらにデュオでの演奏により、しっかりと迫力のあるものになりました。
演奏が終わった後は、茶道体験。
激しい津軽三味線の高揚した場の空気が一転して、茶道のもつ静寂な緊張感が会場を包みます。茶道は1つ1つの所作に意味があるので、その所作について解説もおこないました。ゲストの米国要人も、真剣なまなざしで所作を見つめており満足いただけた企画でした。
厳かでありながら系統の違う2つの伝統芸能の融合によって、より日本を感じられる楽しい場となったようです。
モテナス日本の三味線体験の特集ページもぜひチェックしてみてください。
忍者演舞と日本舞踊で華やかなエンターテイメントショー
とある大手企業様のプロジェクト成功を労う祝賀会に、モテナス日本をご利用いただいたときのことです。出席者が300名を超える大規模な祝賀会。おめでたい場であることを第一に考え、忍者演舞と日本舞踊のプランを提案いたしました。
式典でしたので祝辞の言葉やご挨拶、そしてお食事などお酒もみなさま嗜まれて、宴もたけなわになってきたころ。
突然、忍者が登場!
会場は一気に歓声に包まれ、突然あらわれた忍者が華麗に殺陣を披露しました。忍者の一挙一動を見逃すまいと立ち上がって鑑賞する人や、しきりに写真撮影をされる人まで、会場の興奮はおさまりません。
忍者演舞に引き続き、日本舞踊で第二幕がスタート。三味線などの和楽器と、着物姿の洗練された舞手の動きに会場は惹きこまれていきます。会場の空気が最高潮に盛り上がったところで、祝賀会は幕を閉じます。
外国人ゲストからも、そしてご依頼いただいた企業さまにも大好評だった企画なので、祝賀会やお祝いの席におすすめの企画です。
モテナス日本の忍者企画の特集ページもチェックしてみてください。
忍者ショーだけでなく、実際に忍術を体験する企画なども好評です。
世界に誇れる「日本のおもてなし」で特別な時間を
きめ細かな心遣いが美しい「日本のおもてなし」は、世界からも評価を得ています。
外国人の方をおもてなしする場合も「相手に寄り添い、楽しい時間を日本で過ごしていただく」と考えていけば、自然とふさわしいおもてなしが生まれることでしょう。
上記で紹介した体験プラン以外にも、モテナス日本では外国人の方をおもてなしする企画をオーダーメイドして提案することができます。外国人ゲストの好みや滞在期間など、さまざまな面からピッタリのプランを考えていきましょう。通訳の手配なども含めしっかりサポートさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。
私たちは日本独自のおもてなし文化を世界の人々に広めるために日夜努力しています。外国人ゲストの接待・おもてなしに関するご相談もお気軽にお問い合わせください。