茶道体験!外国人に人気の理由と英語によるパフォーマンス

Aiping
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日本を訪れる海外の大切なお客様やVIPを、日本らしさを取り入れながらおもてなしするために「茶道体験がいいのでは?」と思う企業や担当者は多いと思います。

 

確かに、茶道体験は外国人にも人気です。

 

近年、抹茶味のお菓子が、外国人観光客に人気のお土産に常にランクインしているほど、抹茶や日本茶に魅了されている人が多いのも事実です。

 

これほど海外の人にも「茶道」が知られたため、日本では気軽に茶道を体験出来る場所やイベントも増え、特にVIPともなると、すでに茶道をたしなんだことがある人がいても珍しくありません。

 

しかし、たとえこれまでに茶道を体験したことがあるお客様でも大丈夫。

 

他では体験できない、オリジナリティあふれるおもてなしに、茶道はもってこいなんです。

 

かしこまっているようで、実はアレンジがしやすい、フレキシブルな茶道の魅力をお伝えします。

 

外国人にとって茶道とは、その魅力

海外駐在員が実践している茶道と着物でおもてなしについてご興味のある方はこちらの記事も参考にしてください。

【海外駐在員が実践】茶道と着物でおもてなし

 

海外から来られた要人や国賓はよく茶道でもてなしします。

 

それは、日本文化に触れていただくという意味あいだけでなく、せっかく日本にお越しになられたので心を落ち着かせる場を提供する意味も含まれております。

 

また、外国人にとって茶道とは本物の日本に触れることを意味します。

 

外国人にとって茶道とは本物の日本に触れることを意味します。

 

着物を着てお茶をたてる姿勢というのは、日本らしいアイコンの一つです。

 

また、日本のマナーが茶道の一つ一つの所作に詰まっておりますので、茶道体験することにより、日本を体験した実感があります。

 

そしてなにより、抹茶を使ったデザートは世界的に受け入れられ、そのことが更に茶道への関心が高くなっている理由の一つでもあります。

 

年々高まる、外国人の茶道体験人気

「茶の湯」という日本文化

ひと言に「茶道」といっても、そのアプローチ方法は何十通りもあります。

 

流派があり、それぞれ微妙に作法の手順や、道具の扱い方法が異なり、それぞれが芸術として確立しています。

 

さらに、「茶道」というと、和室で、着物を着て、和菓子を食べて、抹茶を飲むという光景を想像する人がほとんどですよね。

 

しかし、和室に限らず、洋室ですることも、椅子とテーブルですることも、なんと、屋外ですることもできます。

 

茶の湯というのは、さまざまな流派や作法もすべてひっくるめて、お茶をふるまい、客をもてなすという行為を指す言葉です。

 

茶道とは、簡単に言うと

茶道とは、代表的な日本の作法・礼法の一つです。

 

お客様を大切におもてなしする精神を養うものです。

 

千利休が現在の茶道の完成形を作り、それを各流派が受け継いでいます。

 

「一期一会」でおもてなしするの日本マナーの多くは茶道が源流になっていると考えられます。

 

なぜ海外に広まったか? “わび・さび” “抹茶”

海外では日本文化の特徴を表す“わび・さび”とともに、日本の代表的な礼法である茶道という言葉が広まりました。

 

戦後、日本の経済発展とともに茶道の各流派が海外に教室に持ち普及活動を続け、茶道=日本というイメージが形成されていきました。

 

また、抹茶はアイスクリームやコーヒー店におけるラテの普及で、2000年を過ぎるころから急速に世界中で認知度が高まりました。

 

このようなことから、インバウンドにおいて茶道が人気になりました。

 

茶道を英語で説明

一度にたくさんの英単語やフレーズを覚えるのは大変ですので、以下のように覚えやすい単語やフレーズを幾つか覚えて説明してみましょう。

 

茶道に関わる英単語

茶道  Sado, (Japanese) tea ceremony

 

点前(てまえ) Temae means making tea

 

わびさび Japanese traditional aesthetics

 

茶道に関わる英語のフレーズ

茶道は日本のおもてなし文化を象徴するものです。

Sado means Japanese tea ceremony that is symbol of Japanese traditional manner.

 

わびさびは日本の伝統的な美意識を示し、そこには質素と不完全さの良さが含まれています。

Wabi-Sabi means Japanese traditional aesthetics that consist of (good aspect) simplicity and imperfection.

 

今日は茶道でおもてなしをします。

We will entertain you today by Sado (making Japanese tea.)

 

お茶の飲み方 基本マナー(裏千家の場合)

形式的ですがお茶の召し上がり方について簡単に説明しますね。

 

実際は先生方から心得とともに学んでくださいね。

 

― 正客側からお茶が運ばれてきます

 

― お茶が運ばれてきたら「お先に失礼します」と挨拶をします

 

― 右手でお茶碗を受け取り、左手に茶碗を載せ、右手で時計回りに2回まわします

 

― まずは一口飲んだ後に、残り2-3口程度ですべて飲みます。

 

最後は一気に飲みます

 

― 茶碗を反時計回りに2回まわします

 

― 右手親指で飲み口を軽くふきます

 

― 時間的余裕があれば茶碗の絵柄を見て楽しみます

 

一般的な茶道体験

具体的におもてなし事例ついて知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
参考記事:日本の感動ホスピタリティ! 外国人が喜ぶおもてなしエピソード5選

 

以前は、茶道というと、閉鎖的な空間で、一部の人たちが楽しむものとして、日本人でさえ近づきにくいイメージがありました。

 

ところが、海外での抹茶ブームや日本人の日本文化への再評価により、「茶道」は徐々に身近なものになり、肩ひじ張らず体験できる場所やイベントが増えてきました。

 

和室でなくても、着物でなくても、茶道を習ったことがなくても、その場で簡単に習いながら抹茶を味わうことができます。

 

日本人でも、茶道は初めてという人もまだまだ多く、外国人向けというよりは、ひろく観光客向けの茶道体験をしているところが多いです。

 

なので、実際のところ外国人観光客ができる茶道体験というのは、茶道のほんのさわりの部分、全体の10分の1にも満たないです。

 

外国人VIP向け茶道体験とパフォーマンスとは

観光客とは一味違う体験を

日本のしきたりなどに英語で説明されたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
参考記事:しきたりを英語で説明 日本の習慣やマナーをきちんと伝えよう

 

いくら茶道が日本を代表する文化のひとつとはいえ、わざわざ海外から日本にいらっしゃる大切なお客様やVIPをもてなすのに、ありふれた、気軽にできる体験を用意するのはなんだか心もとないですよね。

 

富裕層や企業の重役ともなれば、茶道のおもてなしや、簡単な体験をすでにしていても不思議ではありません。

 

「これなら前にもしたことあるな~」と、退屈な思いをさせないように、他では体験できないおもてなしに茶道を取り入れるには、ほんの少しだけ工夫をする必要があります。

 

茶道は日本文化の総合芸術

とっておきのおもてなしに茶道を取り入れたいのであれば、茶道は「お茶を飲むための作法」だけではないということを理解していなければなりません。

 

なぜなら、お茶のたて方だけでなく、書道・華道・香道、さらには焼き物、炭、菓子、造園、懐石料理、歴史など、ほかにも数え切れないほどのあらゆるジャンルの知識や経験を備えていないといけないものだからです。

 

このように言うと、非常に難しいものだと遠ざけてしまうかもしれませんが、逆に言えば、さまざまな要素を取り入れたおもてなしをアレンジできる可能性が無限にあるということです。

 

オリジナリティあふれる茶道体験を

そこで、ぜひおすすめしたいのが、「茶道×(かける)」のおもてなし。

 

たとえば音楽好きな方には、五感を使って楽しめる「茶道×和楽器演奏」がおすすめです。

 

華道が好きな方には「茶道×季節の花や珍しい花器」を中心に、日本のお菓子や食べ物が好きな方には「茶道×和菓子や懐石料理」を中心に組み立ててみると、お客様のただ興味があるもの・好きなものだけで組み立てるおもてなしより、はるかに珍しく、新しさのある経験ができます。

 

さらに、日本の四季や、自然、アウトドアが好きな方には、ぜひ「野点(のだて)」といって、屋外で楽しむ茶道を体験していただきましょう。

 

野点には、茶室で使うものとは異なる道具が使われます。

 

なかなか野点を体験できるイベントはないので、これも貴重な体験になること間違いありません。

 

外国人が喜ぶパフォーマンスとしての茶道

茶道とはパフォーマンス・アートである

「パフォーマンス・アート」という表現を初めて目にしたかもしれません。

 

芸術的な「道」が付くものでいえば、華道は作品の美しさが万国共通でわかりやすく評価されやすく、書道もまた、読めなくても、字の勢いや筆運びを絵画のように楽しむことができます。

 

香道では、香りを聞き分けるという、香りのソムリエのような技術を競うこともできるので、それもまたわかりやすい。

 

しかし、茶道を見るとなると、いったいどこに注目したらいいのか、いまいちわかりません。

 

そこで、茶道の芸術性を表すのが、この「パフォーマンス・アート」という言葉です。

 

つまり茶道とは、その一連の動作やそこに使われる道具の美しさ、お茶を入れるパフォーマンスそのものがアートなんです。

 

茶道を見ることも立派な茶道体験

茶道というと、実際にお茶をたてたり、飲んだり、所作を覚えて自分がやらないといけないものだと思いがちですが、実は、ただ見ているだけでも味わうことができます。

 

もちろん、体験してこその楽しみ方や発見はあるので、できるなら自分で体験したほうが茶道という文化により近づけるでしょう。

 

しかし、ただ見ているだけでも、茶道の一連の流れ、所作、作法には、驚くほど無駄がなく、一つ一つの動作が非常に考えられていて、意味を持っているということに気が付きます。

 

ゆったりとした動きが多いことから、全体的には優雅でのんびりとしたものに感じますが、実は動作には緩急がありリズミカルで、かつ非常にロジカルな芸術でもあるんです。

 

着物姿で、正座し、自分の手の届く範囲で繰り広げられるあらゆる道具のさばき方は本当に見事ですし、その美しさに見入っているうちに一杯のお茶が入ってしまうのですから、とても見応えがあります。

 

また、茶道パフォーマンスでは、所作一つ一つの意味を理解してもらうために、英語や中国語のできる茶道家も同席も同席の上、

 

解説を入れることもしばしばあります。

 

正座や和室に慣れていない外国人でも、これなら十分に楽しんでもらえます。

 

まとめ

「せっかく日本にくるのだから、日本らしいおもてなしがしたい」と願う気持ちは、どのような形でも、相手に伝わるものです。

 

しかし、ワンランク上のお客様をおもてなしするなら、やはり一味違う、ここでしかできない特別な体験を届けたいですよね。

 

そして、一見難しそうな「茶道」が、そんな思いをかなえてくれるということがわかっていただけたと思います。

 

お客様の好みにあわせた、オリジナリティあふれる、ワンランク上のおもてなし。

 

きっと、あなたが思っている以上に、心に響いてくれます。

 

茶道の作法についてご興味のある方はこちらの動画も参考にしてください。

参考動画:https://youtu.be/KfDTuNyup9Y