殺陣とはどんなもの?殺陣の由来や殺陣教室について解説します

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殺陣ってなんだろう?

殺陣ってどういう人がやることなの?

このように殺陣について疑問を感じたことがありませんか?

この記事では、殺陣の歴史や技術、俳優にとっての重要性を解説しています。

そして、とっても魅力的で奥が深い”殺陣”は、俳優を目指す人だけでなく、一般の人でも殺陣教室で学ぶことができる技術でもあります。

人を魅了して止まない殺陣の魅力をご紹介します。

目次

殺陣とはなに?

殺陣(たて)とは、俳優が演じる戦闘の動作や立ち回りを指す言葉です。

主に、ドラマや映画、舞台などのアクションシーンで用いられます。

剣や武器を使って戦うシーンや、肉体的な格闘シーンをのことで、いかに美しくスピード感があり、また観客に戦闘シーンの迫力と臨場感を伝えるかが重視されます。

殺陣は格闘技術ではなく、演技として魅せるというもので、相手の動きとの親和性が求められるのが特徴です。

殺陣の読み方

「殺陣」は「たて」と読みます。

漢字に「殺す」という文字が使用されているため、文字だけを見るとギョッとしてしまいますが、本当に相手を攻撃するのが目的ではなく、格闘行為ではありません。

殺陣は演技であり、ドラマや映画、舞台の演出です。

あくまでも観客に、魅せるための演技の技術です。一般的には「たて」と読まれることが多いのですが、「さつじん」と読んでも間違いではありません。

殺陣の由来とされている歌舞伎の「立ち回り」から、このように呼ばれるようになったと言われています。最初は立ち回りから「立ち」と呼んでいたものが、いつしか「たて」という呼び方に変化したということです。

また別の説では「太刀」を使用することからそう呼ばれるようになったとも言われています。

殺陣は歌舞伎の立ち回りが由来

迫力あるシーンとして様々なドラマや映画、舞台で人気がある殺陣ですが、その起源は日本の伝統的な演劇である歌舞伎の「立ち回り」であるとされています。

歌舞伎の立ち回りは、複数の演者が斬り合ったり、殴り合ったりするという戦闘シーンです。生々しいシーンを音楽に乗せて立ち回ることで、激しい動きと同時に伝統芸能としての優雅さを表現します。

歌舞伎の立ち回りは、暴力的な戦闘シーンとして演出されるものではなく、激しさと同時に美しさや縁者の感情の表現方法です。殺陣は、この立ち回りが由来だとされています。

殺陣はテレビや映画・舞台で見ることができる

殺陣はテレビや映画、舞台などでよく見られる演出です。

特に、日本の時代劇においては殺陣は欠かせない要素と言ってもいいでしょう。名立たる俳優が磨き上げた殺陣の技術は素晴らしく、その見事な立ち回りは迫力と臨場感があります。

例えば、映画『七人の侍』や『座頭市』などの戦闘シーンは有名です。他にも、多くの時代劇の名作に見ごたえのある殺陣のシーンが盛り込まれています。

太刀を使用した殺陣は時代劇のクライマックスのひとつですが、道具を使用しない戦闘シーンは多くのドラマや映画、舞台で取り入れられています。現代ドラマでは、喧嘩などの戦闘シーンで殺陣の演出が使用されていることがあります。

また、子供向けの戦隊ヒーローもののドラマや舞台でも、ヒーローと悪役の戦闘シーンで殺陣を見ることができます。見る人を興奮させて引きつける殺陣は演技をする俳優にとっても、自身の見せ場となり、観客・演者双方にとって重要な場面です。

殺陣って具体的にどんなもの?

殺陣は、単に戦いを演じるシーンというだけではありません。

俳優同士がお互いに協力して、観客にいかにリアルな戦闘シーンを見せるかが問われる場面です。

殺陣は複数の演者が入り乱れて戦闘するシーンもありますが、適当に動いているわけではなく、すべての動きは計算されて予定されているのです。そして、殺陣にはいくつかのルールや技術が存在します。

例えば、太刀を交わすタイミングや、身体の向き、体の動かし方、よけ方、観客やカメラの視点を意識したポジショニングなど、細かい要素を組み合わせて動きはすべて事前に綿密に計算されています。

殺陣のルール

殺陣には以下の3つのルールがあるとされています。

殺陣師として活躍されている徳丸新作さんによると殺陣のルールは

・声かけ
・振り上げ斜め45度
・寸止め

まず「声かけ」ですが、これは切る太刀を振り下ろす動作をする前に声を出して合図するというものです。

もちろん、本物の刃物を使っているわけではありませんが、当たれば痛みがありますし、運が悪ければ怪我をする可能性もあるため、相手に事前に知らせる必要があります。思い返してみると、時代劇の殺陣で斬りかかるシーンでは必ず太刀を振る前に声を発していますね。あれは台詞でもあり、声かけでもあるのです。

次に「振り上げ斜め45度」ですが、これは決められた角度で振り上げないと周囲の人に当たってしまうからです。振り上げの角度を統一することで、事故を防止しています。

最後の「寸止め」は、怪我がないように相手に当てない技術でもありますし、演技用の太刀が壊れてしまわないように寸止めをするという理由もあります。

殺陣は、攻撃をする側と防御をする側が事前に動作を打ち合わせて行われるもの。また、武器の振り方やタイミング、動きの速さなどもすべて計算されています。

この綿密な計画が、危険を回避しながら立ち回るというスリリングで迫力ある場面を作り上げるのです。相手に当てているように見せつつ、実際には怪我をしないように巧妙に演技が行われます。

殺陣師という専門職もある

先ほど少しだけ登場した「殺陣師」という言葉は、あまり耳なじみがないかもしれません。

殺陣師とは、殺陣の振り付けをしたり演技をしたりするプロフェッショナルのことです。太刀を使用する戦闘シーンだけでなく、拳を使った格闘など様々な武器を用いた戦闘の振り付けを行います。

また、演技の場となるセットを最大限に活かした迫力あるアクションシーンをよりリアルに見せるため演者の動きをすべて計算して組み立てます。そのシーンごとに演者も道具もセットも異なるため、殺陣は唯一無二の重要なシーンです。

殺陣師の経験と技術は、作品全体の出来栄えに大きな影響を与えます。

殺陣は魅せるためのもの

殺陣は、「魅せる」ことが最も重要な要素です。

舞台であれば観客に、ドラマや映画であれば、カメラを意識して演技が行われます。殺陣は、単にリアルな戦闘を再現するというものではなく、美しい動きと格好よさが緻密に計算されたパフォーマンスです。

その場面の臨場感を高めるという意味合いもありますし、演者の魅力をより引き立てるという役割も果たします。殺陣は激しいアクションとスピード感が魅力ですが、演者の感情表現やストーリーとの一体感も極めて重要です。

俳優は計算された殺陣の動きをしつつ、役に入って演技をするのです。殺陣は、まさに観客に「魅せる」もの。観客が心を動かされるシーンを作り出すために緻密に計算されて作り込まれています。

演技をする上で殺陣が必要?

すべての俳優にとって殺陣が必ずしも必要であるわけではありません。

少なくとも「殺陣ができなければ絶対に俳優にはなれない」というルールはありません。

ですが、時代劇やアクション作品を目指す俳優にとっては非常に重要で、実質上、なくてはならないものと言っても過言ではないでしょう。

殺陣の技術を持っていれば、役の幅が広がるのは事実です。殺陣を得意としていれば、時には重要なシーンを任されることもあるかもしれません。アクション映画や時代劇、舞台においては、殺陣のスキルは、役者としての価値を高めます。

殺陣は俳優を目指すなら知っておきたい技法

俳優を目指す人にとって、殺陣は演技の技法の一つとして知っておくべきものです。また、殺陣のトレーニングをして基本的な技術を習得することは自分の武器のひとつになります。

特に時代劇やアクション映画においては、殺陣未経験の俳優との差をつけることができます。殺陣のトレーニングをすることで、演技全体に必要な集中力や瞬発力を鍛えることにも繋がります。殺陣は、他の演者との調和が必要であるため、相手に合わせる技術は演技をする上で役立ちます。

殺陣が必要な場面は様々

殺陣は時代劇やアクション映画でよく見られるシーンですが、実は殺陣が必要とされる場面は、それだけではありません。

恋愛作品やファンタジー作品でも、ストーリーの中で殺陣のシーンが挿入されているケースがあります。緊張感を高めるためにアクション映画さながらの激しい戦闘シーンとなっているケースも珍しくありません。

さらに、舞台において観客にリアルな迫力を伝えるため、殺陣の技術はとても重要です。こうしたシーンでは俳優には、殺陣を通して舞台全体をより魅力的に見せることが求められます。また、殺陣はストーリーのクライマックスに挿入されていることが多く、俳優とっては自身の見せ場ともなります。

アクション俳優には必須?

時代劇やアクション映画で活躍するアクション俳優を目指すのであれば、殺陣は必須と言える技術です。アクションシーンで必要なのは格闘技の技術ではなく、観客を引き込む迫力ある殺陣の技術と演技力です。

そのため、殺陣を学び経験を積むことで、より複雑な殺陣を演じることができるようにかります。様々な役を演じられるようになるだけでなく、登場シーンの長さや回数が増えることも期待できます。

これは、アクション俳優としてのキャリアを広げることがに直結していると言っていいでしょう。また、アクションシーンでは迫力と臨場感がありつつも安全に演じる技術も重要です。殺陣を通じてその演技の基礎を学ぶことができます。

殺陣の教室ではどんなことをするの?

殺陣を学ぶための教室があるのをご存じですか?

俳優を目指している方はもちろん、一般の人々も参加できるようになっています。

殺陣の教室では、基礎から応用まで、殺陣の技術を段階的に習得することができます。

俳優を目指す人向けのコース

俳優を目指す人向けのコースでは、時代劇や映画、ドラマでの演技を想定した指導が行われます。プロの殺陣師から直接指導を受けて、殺陣の実践的な技術を習得できるようカリキュラムが組み立てられています。

シーンごとの動きやタイミングを重視し、実際の舞台や映画、ドラマなどの現場で役立つスキルを磨くことができます。単に殺陣の決められた動きをするだけでなく、演技をしながらその動きができるようになるためのトレーニングが行われています。

一般向けのコース

一般向けのコースでは、基礎的な殺陣の技術を学びつつ、楽しみながら体を動かすことに重点が置かれています。

演技や見せ方ではなく楽しむことと身体を動かすことが目的で、日常生活のストレス発散や、運動不足の解消といった運動的な要素が強くなっています。

大人はもちろん、また、子ども向けのコースが用意されている教室もあります。

殺陣は護身術になるのか

殺陣は戦闘シーンで使用されているため、護身術としての効果があるのでは?と期待されることがあります。

ですが、殺陣は護身術や格闘技ではなく「魅せる」技術であり、高度な演技の技法のひとつなので実際に使用できる護身術とは異なります。護身術は、いざというときに自分の身を守るための受け身や逃げ方、相手への最低限の攻撃ですが、殺陣はすべてが計算された動きです。

そのため、殺陣ができる=護身術としても使えるという性質のものではありません。魅せる殺陣と、自身を守る護身術では性質が異なることは覚えておくとよいでしょう。

まとめ

殺陣は、観客を魅了するために「魅せる」ことに重点をおいて作られた演技技術です。

舞台や映画、ドラマで広く使われています。殺陣の起源は歌舞伎の「立ち回り」であるといわれており、時代劇をはじめ、現代のアクション作品においては欠かせない要素となっています。

殺陣師と呼ばれるプロフェッショナルが組み立てる殺陣のアクションシーンは作品の魅力と共に、演技をする俳優の魅力を引き出すシーンとなります。

そのため、殺陣は俳優や俳優を目指す人にとっては重要な要素と言えます。殺陣の技術を向上させることで、役者としての幅が広がり、演技を習得する上でとても重要です。

殺陣の教室も存在しており、俳優志望者だけでなく一般の人々も楽しみながら学ぶことができます。

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