「外国人接待」と、一口にいっても国によって文化や風習は様々です。
お相手の出身国に合わせたマナーを知ることは、より相手に寄り添った接遇での接待を企画することができます。
本記事では、国別のおもてなしマナーと国別接待にふさわしい日本文化体験のご紹介です。
中国、韓国、台湾、アメリカ、フランス、オーストラリア、UAE、サウジアラビア、シンガポール、インド、インドネシア11カ国のビジネスマナーや喜んでいただける日本文化体験を紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
国別、気をつけるべきマナーと風習
こちらでは、各国のマナーと風習についての紹介です。
アジア、欧米、アラブなど宗教や文化の違いもあり一口に外国人といっても、マナーや風習も国が違えば全く違います。
また、同じ文化圏でも驚くほど価値観や習慣が違うというのも理解が必要です。
挨拶
挨拶は世界各国、どこの文化圏でも行いますが、挨拶のジェスチャーや仕方は国によって違います。
同じ握手でも、固く強く握ることがマナーとされている国や、ゆっくり優しく握る国もあります。
ですが、共通するのは目をきちんとみてしっかり挨拶をすることです。
第一印象はとても大切なので、挨拶ははっきりとしていきたいですよね。
宗教と仕事
日本人は無宗教の人が多いといわれていますが、現在でもお正月やお盆にお祭りなど、国全体での祝日は文化や歴史の上にあります。
同じように、海外でもその国によっての祭日や連休期間は、プライベートな時間を過ごす人が多くなるので、ビジネスパートナーの国の文化を知ることは重要です。
中華圏はお隣ですが、お正月が旧暦になり連休が日本のお正月との時期が違い、2月に大型連休が始まります。
キリスト教徒が多い欧米ではクリスマスシーズンの休暇は重要なので日本の師走の忙しさを押し付けないようにしましょう。
また、イスラム教徒の多いアラブ諸国や東南アジアの国では、大切なラマダンの時期があるので、相手の宗教を尊重しながらコミュニケーションを進めることが重要です。
このように、宗教と仕事のバランスもとても大切なので、お相手の方の宗教を知ることは大切です。
それぞれの国民性
「国民性」といっても、厳密に全ての人がその性質を受け継いでいるわけではないかもしれませんが、やはり育った環境や文化による性質は国別になんとなくあります。
細かなことというより、時間への感覚や感謝の表現の仕方など、国によっての特徴が顕著に現れるシーンがあります。
なんとなく知っているだけでも、トラブルを事前に防ぐこともできますし、相手への対応の取り方がみえてくるので、国民性を知ることは大切です。
たとえば、オーストラリア人は、上司、部下という関係性はあまりなくファーストネームで呼び合いますが、インドネシア人は上司への報告は朗報だけというほど、役職が重要になります。
サウジアラビアで気軽に気持ち程度のお土産を渡すことは失礼にあたりますが、中華圏では手土産は常識。
細かなことですが、国によって習慣や国民性が違うのであらかじめ知っておくことは重要になります。
国別ビジネスマナーの特徴
マナーや風習の違いも大切ですが、ビジネスマナーを知ることは外国企業と仕事をする上でとても重要になります。
こちらでは、それぞれの国の特徴的なビジネスマナーと、国別の知っておきたいビジネスマナーについて紹介します。
名刺交換
ほとんどの国で、名刺はとても大切な挨拶のアイテムです。
日本ほど細かな名刺交換のルールは珍しいといわれますが、他国にも名刺交換でのマナーはあります。
どの国も共通して言えるのは、すぐに片付けないでゆっくりと拝見すること。
そして丁重に扱うことがみられます。
特に、丁重に扱うことは大切ですし、国民性を超えて人間性も現れるので大切にしたいですよね。
このように名刺はどこの国でも大切なビジネスツールになります。
時間の感覚
時間への感覚は顕著に国民性が現れます。
時間厳守が当たり前の国もあれば、待ち合わせはあくまで目安で時間通りに動くことが失礼にあたる国もあります。
しかし、国民性にルーズな側面があってもビジネスシーンではしっかりと守られる国もあるので、注意が必要です。
シンガポールではミスの確認よりも速さが重要視される傾向があるといわれているため、対応が早くても確認作業をすることが大切です。
インドネシアではNOと言いにくい人が多いので、対応があやしければ何度も確認を取ることが重要です。
納期はとりあえず目安と考えられてしまうという国もあるので、時間の確認はトラブルを避けるために推奨します。
服装
インターナショナルなシーンにおいて、ビジネスの服装はスーツの着用がマナーですが、国によってはラフなファッションでも失礼に当たらない場合もあります。
反対に、UAEやサウジアラビアでは民族衣装が正装になるので相手が身につけていることが多いです。
とくにイスラム教徒の女性は頭部に布を纏った姿で仕事をされている人も多くみられます。
相手に合わせた服装をすることは特にありませんが、仕事にふさわしい身だしなみが大切ですし、アジアの多くの国では第一印象の清潔感が重要になります。
国別接待の注意点
接待に対しての考え方も国によって違いがあります。
外国人接待といっても、お相手の国によって食事やお酒のマナーがかなり違うので、知っておきたいポイントです。
接待とビジネスマナー
接待自体をしない国もあれば、接待が何よりも信頼関係を築く上で何よりも大切な国もあります。
相手の国がどのようなビジネス接待の習慣があるのかを事前に知ることはとても重要。
宗教と食事
世界にはさまざまな宗教があり、食事の制限があります。
こちらでは宗教別に食べてはいけないものリストを作りました。
仏教
本格的な仏教徒は肉や魚は禁止です。
また、強い五葷(ごくん)と呼ばれる食材は使いません。
五葷は宗派によっても異なりますが、一般的なものはニンニク・タマネギ・ネギ・ニラ・ラッキョウの5種類が禁忌になります。
ヒンドゥー教
牛を食べることは禁止されています。
ほとんどの人がベジタリアンと考えてもいいぐらい食への節制が強い宗教です。
イスラム教
イスラム教徒は基本的にハラルフード以外は食べることができません。
豚肉は禁忌で、鳥や牛もきちんと処理されたハラルフードだけを食べることができます。
キリスト教
食事の制限は特にない、と考えて大丈夫ですが、一部の宗派(モルモン教・セブンスデー・アドベンチスト教会など)には制限があります。
ユダヤ教
コーシャルミールとよばれるユダヤ教徒が食べることができる食材でできた料理を食べます。
ひずめが二つにわれて反芻しない生き物だけを食べることができます。
豚は食べられません。
鱗のない海洋生物(タコ、エビなど)や血が禁忌になるので、お寿司のネタやレアステーキにも気をつけましょう。
贈り物に関して
手土産が習慣でマナーになっている日本人にとって、初めてのご挨拶に手土産なしというのはなんだかこころもとないですよね。
しかし国によっては、過剰なお土産や初対面で何かプレゼントすることはとても失礼になる国もあります。
どうしても何かお渡ししたいのであれば、日本にはお土産という習慣があり持参しました、ということを伝えて日本流をお伝えすることを推奨します。
また、その場合はほとんどの国で謙遜という概念が通じないので「つまらないものですが」「ささやかなものですが」といった言葉を添えることはやめましょう。
なぜつまらないものをわざわざくれるんだろう?と本気で不思議がられてしまいます…。
お酒
アジア圏の多くはお酒が接待の席でとても重要になります。
中国や韓国では特にお酒と接待は切り離せないものになっているので、お酒のマナーも大切な接待スキルになります。
反対にイスラム圏ではお酒はタブーなものなので、接待にお酒を用意すること自体が失礼に値します。
このように国によってお酒と接待のマナーが違うのであらかじめ知っておくおことは重要になります。
以下、国別挨拶の特徴をまとめました。
中国
とても重要。
特に目上の人から勧められたお酒はなるべく受け取るようにしましょう。
韓国
お酒と接待は切り離せない韓国。
飲みすぎて潰れないように自分のペースも守りましょう。
台湾
台湾もお酒の接待は大切ですが、もし飲めない事情があるのなら初めから失礼の無いように伝えましょう。
アメリカ
フランス
お酒だけを飲むということよりも、食事とお酒のカップリングのセンスがホストに問われます。
もし自信がないようであれば、ソムリエがいるレストランを押さえておくことをおすすめします。
オーストラリア
接待というものがない国なので、無理に会食接待を企画する必要はなく、お酒自体を一緒に楽しみたいという感覚で企画しましょう。
お酒よりもコーヒーブレイクが好まれます。
UAE
イスラム教徒の国なので基本的にお酒は禁止です。
会食接待でもお酒を用意することは控えます。
乾杯には炭酸水やリンゴジュースなどを必ず手配しておきましょう。
サウジアラビア
厳格なイスラム教徒の国のサウジザラビア王国からのお客様には、絶対にお酒の席を設けてはいけません。
とても失礼になってしまいますし、信用を失います。
乾杯にはノンアルコール飲料を必ず用意しましょう。
シンガポール
マレー系シンガポール人やイスラム教徒のシンガポール人が多く、シンガポールもお酒への配慮がとても重要になる相手国です。
食事への制限も多いので会食の際は注意が必要です。
インド
インド人の大半がアルコールが5大罪になっているヒンドゥー教徒なので、お酒はご法度です。
その上2割がイスラム教なのでほとんどのインド人はお酒を飲まないと考えればいいでしょう。
インドネシア
インドネシア人も多くのイスラム教徒のいる国です。
お相手の宗教を確認してからお酒の有無は決めましょう。
NOと言いにくい国民性とも言われているので、あまりお酒を無理強いすることも控えます。
国別おすすめの日本文化体験
こちらでは、11カ国別におすすめの日本文化体験をご紹介します。
その国の国民性やお酒が飲めない国の人にもよろこばれる日本文化体験をセレクトしているので、是非参考にしてみてくださいね。
各国別の詳しい関連記事も紹介していますので、合わせて読んでみてください。
おすすめ関連記事;外国人に人気の日本文化体験!おすすめの体験型観光&VIP接待12選
中国人接待におすすめの日本文化体験
上下関係に厳しく、接待がとても重要な中国人の接待企画にふさわしい日本文化体験に、以下をお勧めします。
・芸者
・歌舞伎
・着物体験
・忍者
中国人は面子をとても大切にします。
接待はとにかく面子を立てることが重要になるので、接待のプロである芸者を会食にご用意することはとてもおすすめです。
彼女たちは場の空気を盛り上げてくれますし、熟練した接待スキルだけではなく日本舞踊の伝承者でもあるのでお酒の席が和やかになごみます。
歌舞伎をプライベート空間で鑑賞することは、とても贅沢で特別感があります。
歌舞伎の持つ華やかさが中国人好みでもあるので、とても喜んでいただける企画になりますよ。
VIPや富豪層の中国人女性に人気なのは、大奥風や花魁など普通の着物以上に豪華な着物体験。
写真撮影が大好きな人が多いので、こちらもおすすめの企画になります。
中国人の接待について、詳しい記事はこちらになります。
韓国人接待におすすめの日本文化体験
韓国人の接待で気をつけたいのは、日本と韓国の歴史にあります。
近年、親日派の韓国人も多くなりましたが、ご年配の韓国人の中には、日本文化そのものに嫌悪感を抱く人がいるので、注意が必要です。
・書道パフォーマンス
・ジャパニーズウィスキー
・温泉
・観光案内接待
韓国人の接待では、お互いの国の中にある共通の文化を共に体験するような日本文化体験がおすすめです。
書道や温泉は日本にも韓国にもあるので、親近感が湧きますよね。
書道パフォーマンスは祝賀会や懇親会など華やかな場面にもふさわしい日本文化体験になります。
和楽器とのコラボレーションをすればより盛り上がりますよ。
ジャパニーズウィスキーは比較的新しい日本文化です。
なので、ご年配の人にも違和感なく体験していただけるので、韓国人接待にぴったり。
ゆっくりとオーセンティックバーで寛いでいただきましょう。
東京観光も韓国人に人気が集まります。
日本と韓国の似ているところや全く違うところを散策しながら共感するのも親睦が深まります。
こちらは韓国人の接待についての記事になります。
是非参考にしてみてくださいね。
台湾人接待におすすめの日本文化体験
アジアの中でも親日家が多い台湾人には、やはり日本らしさを体験できる以下の日本文化体験がおすすめです。
・芸者
・忍者
・茶道
・歌舞伎
・相撲
・酒蔵ツアー
礼儀やマナーをとても重んじる台湾人には、接待のプロであり日本文化伝承者の芸者がお勧めです。
台湾でも芸者は人気がありがあり、近年では女性からも憧れの存在として人気があります。
陽気な人が多いといわれる台湾人には、たのしい忍者体験もおすすめです。
忍者はエンターティメントとしても楽しめますし、ワークショップで忍者体験をしていただくことができるので、面白い企画がご用意できますよ。
日本酒をキーワードにした企画も盛り上がりますし、相撲のワークショップも和やかな雰囲気で喜んでいただけますよ。
こちらに台湾人接待についての詳しい記事がありますので、参考にしてみてくださいね。
アメリカ人接待におすすめの日本文化体験
アメリカでも接待は行われますが、ディナーやランチといった会食接待の他にも、スポーツ接待や、演劇鑑賞接待が人気です。
こちらにアメリカ人が喜ぶ接待リストになります。
・禅体験
・歌舞伎接待
・武道接待
・日本酒・ジャパニーズウイスキー
・屋形船会食
・華道チームビルディング
・茶道
・寿司ワークショップ
食事制限や健康志向の高い人が多くなってきたアメリカ人の接待には、日本らしくてウェルネス体験ができる企画がおすすめ。
禅体験や自然を感じる屋形船にも人気が集まります。
また、華道や茶道を通したチームビルディングも興味がある人が多いので、研修や懇親会を兼ねた企画も人気です。
日本酒やウイスキーなど日本のお酒をテーマにした接待もよろこばれますよ。
こちらに詳しいアメリカ人接待のために参考になる記事があるので、是非参考にしてみてくださいね。
アメリカ人接待のポイントとは?文化の違いを理解して成功する方法アメリカ人接待におすすめしたい日本文化体験6事例
オーストラリア人接待におすすめの日本文化体験
接待の文化がないオーストラリア人への接待は、とても悩んでしまうものですが、来日されたオーストラリア人を接待するシーンも時として現れます。
そんな時は以下の日本文化体験がおすすめです。
・東京観光案内
・日本舞踊体験
・寿司ワークショップ
・忍者エンターテイメント
・酒蔵体験
・日本文化のチームビルディング
オーストラリアでは、接待をすることがないですし経費で落ちないので接待をする会社がほとんどありません。
なので、接待会食やお酒の席を用意するよりも、来日されていることを楽しんでいただけるような企画が必要になります。
東京観光をご一緒することができますし、実際に何か学んでいただいたり体験していただいたりするものなら、接待というより親睦を深める側面が強くなるのでとても自然です。
また、企業の方が大人数で来日されている時など、祝賀会や懇親会もいいのですが、日本文化体験をキーワードにしたチームビルディングも特別感があって人気ですよ。
オーストラリア人の接待について、詳しい記事はこちらになります。
オーストラリア人は接待がない?!気をつけるべきビジネスマナーと会食について
フランス人接待におすすめの日本文化体験
伝統や歴史、文化を重んじるフランス人への接待におすすめしたい日本文化体験は以下のリストになります。
・茶道
・武道
・書道
・利酒と出張寿司
・香道
・能・狂言・歌舞伎
日本文化に興味を持つ人が多いフランス人接待には、ぜひ、日本の伝統や文化を体験できる日本文化体験がおすすめです。
歴史への敬意や日本文化への憧れを強く抱く人が多い傾向があるので、接待の際も日本文化体験でご案内さしあげればとても喜んでいただけます。
フランス人への接待には、ぜひ日本らしい体験をじっくり味わえるような企画がおすすめですよ。
フランス人の接待について、詳しい記事はこちらになります。
フランス人を接待しよう!ビジネスマナーと習慣を理解して成功するおもてなし方法とは
UAE(ドバイ・アブダビ)人接待におすすめの日本文化体験
お酒や食事に頼りがちな接待も、宗教によって制限のある相手にはなかなかご用意するのが難しいですよね。
特に贅沢な接待が普通になっているUAEからのお客様に対しては、以下の日本文化体験がおすすめです。
・茶道体験
・歌舞伎体験
・香道体験
・ハラルフードの懐石料理
客人に主催者がアラビックコーヒーを淹れておもてなしする文化があるアラブ諸国からの客様には、やはり日本流のお茶でのおもてなしがおすすめです。
お茶室での茶道体験や和菓子のワークショップなど「日本の茶道」で接待をすれば、相手への敬意の気持ちが伝わりますよ。
また、良い香りを好む人が多いので、香りを嗜む香道体験もおすすめ。
高価な香木をたんのうしていただけばとても贅沢なひとときになりますし、特別感のあるプライベート空間での歌舞伎鑑賞は、贅沢なおもてなしに。
日本文化体験のおもてなしは、特別な経験と時間をご用意することができるので、お酒や食事にたよりがちな接待も、それ以上のラグジュアリー体験としておとどけできますよ。
UAE人の接待について、詳しい記事はこちらになります。
【アブダビ・ドバイ】UAEの大切なお客様の接待を日本で成功させる方法
サウジアラビア王国人接待におすすめの日本文化体験
厳格なイスラム教徒の国、サウジザラビア王国ではサウジビジョンにより少しづつ緩和されてきた規制もまだ厳しく残っています。
サウジアラビア人におすすめの日本文化体験には以下の4つが挙げられます。
・華道
・ハラルフードの懐石料理
・書道体験
・茶道
四季が日本とは違うサウジアラビアの国では、日本の豊かな自然に憧れを抱く人が多いと言われます。
華道体験は日本の花に触れながら日本文化を体験することができるのでおすすめですよ。
また、イスラムにも書体を美しく書く文化があり、日本の書道体験に興味を持っていただける傾向があります。
アラビックコーヒーで客人をもてなす文化があるので茶道のこころも伝わりやすいのが特徴です。
サウジアラビア人の接待に必要なサウジの基礎知識の詳しい記事はこちらになります。
サウジアラビア人の接待|大切なお客様への役立つビジネスマナーとおもてなしポイント
シンガポール人接待におすすめの日本文化体験
イスラム系マレー人が多いシンガポール人の接待には、お酒や食事に配慮する必要があります。
なので日本文化体験を接待にご用意すれば、充実した時間をご案内することができますよ。
・点芸者
・歌舞伎
・武道
・屋形船
・茶道
伝統的な日本舞踊はシンガポール人にとても人気があります。
女性からの接待に慣れている人が多い傾向がありますが、その中でも芸者の接待は超一流なので、VIPや富豪層のお客様からも人気があります。
また、プライベート空間での歌舞伎鑑賞や屋形船でのお食事会など、特別で豪華な雰囲気を体験できるものにも人気が集まります。
また、スポーツ接待が人気のシンガポール人には、日本の武道体験がおすすめです。
食事やお酒よりも体を動かして親睦を図りたい人におすすめですよ。
シンガポール人の接待について、詳しい記事はこちらになります。
シンガポール人を接待する時に知っておきたいビジネスマナーと文化習慣
インド人接待におすすめの日本文化体験
さまざまな宗教があるインドでは、食事の制限がある人が多くいます。
なので、会食の接待やアルコールの飲める飲めないもありますので、細心の注意が必要です。
事前に相手の食習慣の情報が入りにくい時が多いので、日本文化体験を接待に企画することをおすすめします。
以下、インド人がよろこぶ日本文化体験のリストになります。
着物体験・茶道・華道
歌舞伎体験
和菓子ワークショップ
忍者体験
芸者体験
インド人女性の多くは民族衣装であるサリーを素敵に身につけることが日常的。
なので、他国の民族衣装に興味のある人も多く、着物体験は大変喜んでいただけます。
また、お酒や動物性食品が食べられない人には、茶道体験や和菓子のワークショップもおすすめです。
緩やかな時間の中おちついて会話ができますし、甘いものがお好きな人が多いインド人に和菓子は人気です。
こちらにインド人接待に役立つお勧め記事があるので、是非参考にしてみてください。
インド人接待のために知っておきたいビジネスマナーと喜ばれる日本文化体験
インドネシア人接待におすすめの日本文化体験
上下関係がとても厳しいインドネシア人への接待は、失礼のないようなセッティングがとても重要です。
こちらではインドネシア人接待にぴったりな日本文化体験を紹介します。
・芸者
・茶道・和菓子体験
・屋形船
・お花見
・忍者
芸者のきめ細かいところにまで気がつく接待スキルは、上下関係の厳しいインドネシアからの大切なお客様への接待をスムーズに進行することができます。
イスラム教徒の習慣の中に、ホストが直接客人にコーヒーを振る舞うというおもてなしがあります。
とても茶道に似ているおもてなし方法なので、インドネシア人には茶道でのお出迎えの意味がとても通じやすいのです。
ピクニックなどで親睦を深めるインドネシア人には、屋形船やお花見といった日本独自のアウトドア接待もおすすめです。
インドネシア人の接待に必要なビジネスマナーやインドネシアの文化についての記事はこちらになります。
是非参考にしてみてくださいね。
インドネシア人の接待とビジネスマナー|成功するおもてなし方法について
まとめ
外国人、と一口にいっても国によって文化やマナーが全く違います。
大まかな外国人という括りだけでは、お相手に寄り添った接遇でのお出迎えができなくなってしまいます。
文化や価値観によって、同じものも同じように見えないことがあるように、おもてなしの形もお相手の文化や習慣に合わせていくことが重要でしょう。
ぜひ外国人の接待がきまったら、お相手の国のことを事前に調べてみましょう。
そうすればより喜んでいただける大成功の接待が企画できますよ。
大学卒業後ロイター・ジャパンでSEとして勤務、その後ロイター・シンガポールでシステムマネージャーとして5年間勤務した後、オランダのビジネススクールで経営学を学び、日立製作所に入社。日立では新事業開発を担当し、中国での新事業や新興国での投資スキームを推進。11年間勤務後モテナス日本のサービスを運営開始し「世界と日本をもっと近づける」をモットーとして、日本文化体験を外国人向けに提供している。