フランス人を接待しよう!ビジネスマナーと習慣を理解して成功するおもてなし方法とは

Mayumi Folio
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個人主義の国フランス人のイメージは、オシャレな人が多く、自由主義の国。その反面、自己主張が強く、世界一のペシミストの国とも言われています。

そんなフランスから来日したフランス人を、日本で接待する時、フランスのビジネスマナーを知っておけば、より穏やかなムードでおもてなしすることができます。

他国の歴史や文化の深さを尊敬し、自国へのプライドもとても高いフランス人の接待に必要な、ビジネスマナーと接待の時に知っておきたいフランスの習慣の紹介です。

そしてフランス人が大喜びする、日本文化体験をベースにした接待方法についても案内しますので、フランス人接待が決まった人は必読ですよ。

本記事は、在仏20年の筆者がご紹介しますので、実体験をもとにした現在のフランス人のマナーや習慣を知ることができます。

ぜひ、フランス人とのビジネスにお役立てくださいね。

フランスのビジネスマナー

ここでは、意外と知られていないフランスの基本的なビジネスマナーについて紹介します。

フランス人の挨拶

フランス人の挨拶は「ビズ」という、両頬に交互にキスをする挨拶です。

もちろん年齢問わず同性同士でもビズをします。

アフターコロナの現在では、特にビジネスの場合でビズをする人は減りましたが、基本的に親しい人とはビズをするといういつもの習慣に戻っています。

キスといってもお互いのほっぺたを合わせて、ほほが触れ合った時に口を「チュッ」鳴らすと言う感覚です。

地域によって頬に触れる回数が1回、2回、3回…と違いますが、基本的に2回が主流で、傾向として南にいくほど回数が増えていきます。

日本人からするとなかなかハードルが高い挨拶方法ですが、ビズは初対面の人や取引相手では基本的に握手をする場合が多いので安心しましょう。

初対面のビジネスでの挨拶は一般的には握手が多く、握手する時はしっかり目をみて強く握り、挨拶と名前を言います。

しかし、何度も会っている人や仕事を通して親睦を深めた相手の場合は、ビズをした方がより自然で親近感のある挨拶になります。

フランス人にとって親しい人なのに挨拶でビズをしないのはとても寂しいそうです。

フランス人が来日して一緒に長く時間を過ごしたのなら、特に別れ際に感謝の気持ちを込めてビズをする人は多いです。

そんな時は、恥ずかしがらずにぜひビズで応じてみてくださいね。

フランス人の時間の感覚

フランス人の時間の感覚は、とんでもなくルーズな人もいますが正確な人もいますが、全体的に日本人よりは緩やかで約束時間は目安と考える傾向にあります。

フランスではデモやストライキが多く、公共交通機関が全く信用できないので、その理由からの遅刻は多く見られます。

そのため「遅刻をしても理由があれば仕方ない」と、寛容な人が多く遅刻をしたら理由をきちんと相手に伝えることが大切です。

ですが、プロジェクトの進行に関しては、後半でツメの甘い人が多いので、納期の前あたりには確認した方がいい場合があります。

連絡や報告が途中で途切れがちになってきたら、期日に余裕を持って欠かさず連絡を入れましょう。

フランス人は目を見て話す

フランス人とは挨拶の時はもちろんですが、会話でも必ず目を見て話しましょう。

相手の目を見て話すことはとても重要なので、フランス人はかなりの眼力で見つめてきますが、負けないように頑張って目を見て話しましょう。

目を逸らしたり、他の場所を見ながら話すことは失礼にあたりますし「自分との会話に集中していない」と捉えられるので、どんな素晴らしい内容でも信用を得ることが難しくなります。

あとは、目を逸らしてばかりいると嘘をついているとか、気まずいことを言っていると捉えられることが多いです。

フランス人との会話では、必ず目をしっかりみましょう。

フランス人は休暇を尊重する

年間休暇数が世界一のフランスは、週38時間勤務で1年間の休暇は平均145.0日。

そして職種によって変動しますが、年次4〜8週間の有給休暇があります。

人生の中で一番大切なことは「バカンスを謳歌する」と考えるフランス人は、どんなに仕事の予定が詰まっていてもバカンスを取ります。

特に夏の8月はフランス社会全体が動いていないので、この時期に仕事のコミュニケーションを取ることは不可能に近いですし、かなり失礼な人だと受け取られるので気をつけましょう。

どんなに予定が詰まっていても「この日からこの日はバカンスだから連絡しないでほしい」というメールも普通に送られてきますし、お互いこのような内容のメールを受け取ったら、バカンス中に連絡をすることを避けます。

日本人のように休暇を取ることに対して全く罪悪感がないので、フランス人と働くのならこの感覚は受け入れていきましょう。

日本人とフランス人の習慣の差

こちらでは、ビジネスで誤解やトラブルを避けるために日本人とフランス人の間にある、思考や習慣の差異について紹介します。

フランス人はあやまらない

フランス人は謝りません。

たとえ自分に非があっても言い訳を沢山してごまかす人が多いのが特徴です。

フランス人の口癖のような「C’est pas ma faute(セパマフォット)」と「C’est pas grave(セパグラーヴ)」。

「C’est pas ma faute(セパマフォット)」には“私のせいじゃない”、「C’est pas grave(セパグラーヴ)」には“大したことじゃない”という意味があり、フランス人の口からよく出てくる言葉です。

何かミスや都合が悪いことがあっても、まず返ってくるのが「セパマフォット」。

例えば瓶を倒して中身をこぼしてしまったら、日本人はすぐに「すみません!」と言いますが、フランス人は「セパマフォット!」と言い「ここに瓶があるのが悪い。私のせいじゃない。」というスタンスです。

同様に自分がミスをしても謝罪はなく「セパグラーヴ、大したことじゃないよ。

気にしない気にしない」といった対応も多くあります。

なので、フランス人と何かをするのなら、日本人文化のとりあえず謝罪する「すみませんでした」「申し訳ございませんでした」の対角に位置するこの思想を理解することは大切です。

日本人としては礼儀である「自分の非を認める」ことを安易にしてしまうと、後でトラブルの元になるので注意が必要です。

世界一のペシミストと言われるフランス人

世界一のペシミストとして知られるフランス人の特徴として、何事に対しても文句が多いということが挙げられます。

しかし、これは文句というよりも「自分の意見や感じたことや思ったことを、そのまま述べているだけだ」というふうに受け取りましょう。

そして日本人と大きく違うポイントなのですが、案内したモノやコトについて、ゲストのフランス人がいろいろ意見を言ったとしても、それは準備した「あなた」に対してではなく「経験しているモノやコトに対しての意見」なのです。

例えば、案内したレストランについて「この店、ちょっと騒がしいし、味が少し濃いね」とフランス人が言います。

日本人としては、「ああ、この店気に入らなかったんだな…。

違う店を案内すればよかったな…。

」と受け取りがちですが、この場合は案内した「あなた」に対しての苦情ではなく「一緒に体験しているコトについての率直な意見が聞きたい」という感覚なのです。

初めは文句に聞こえても「でも、店の雰囲気にあっているし、この味の濃さだからこそワインが引き立つね」など、喋りながらどんどん肯定していく人も多いのが特徴です。

なので、用意したことや準備した内容について、少しネガティブな意見を言われ「文句を言われた!」と感じることがあっても、ほとんどの場合、あなたを責めているわけではありません。

ややこしいですが、フランス人が文句を言い出した時は、落ち込まないであなたの意見をポジティブでもネガティブでもいいので言うことが重要です。

ただ単純に、フランス人の多くは何についてもディスカッションがしたいのです。

そうすれば、より親近感を抱いてくれますし、どんどん打ち解けた関係になっていきますよ。

このように、フランス人はおもてなしをしても上下関係ではなく、目の前にある現象に対して、同じ位置からの目線での意見を求められます。

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言いたいことははっきりと

フランスにも社交辞令はありますが、言葉をとても大切にする国民なので言葉が尊重されます。

なので、言った言葉はそのまま受け取る人が多く、過剰なお世辞や謙遜もそのまま受け取る人が多い傾向で、過度な表現は控えましょう。

特に謙遜の美学ということがないので、あまりへりくだると「どうしてそんなに自信がないの?」と純粋に不思議がられます。

接待の時のお土産やお食事も「つまらないものですが…」と言って渡すと、「なんでわざわざつまらないモノをくれるんだろう?」と不思議がられますし、逆に失礼にあたることがあるので、何か贈る時は「これは最高におすすめなんです!」「このレストランは美味しいですよ!」と自信をもって贈ることをおすすめします。

そして、断ることはきちんとしましょう。

曖昧に「ちょっと難しいです…。

」と言葉を濁しても、できるようになる解決方法を沢山提案されるだけなので、できない時ははっきりとできないと告げないといつまでも終わらないことも。

このようにフランス人には、具体的な言葉でしっかりと意見を告げることが大切になっていきます。

フランスに接待はあるの?

では、フランスにも接待文化はあるのでしょうか?

こちらでは、フランスの接待の様子と会場の選び方について紹介します。

フランスの接待はディナーが中心

フランスにも接待はあり、フランスの接待の多くはディナーの会食が基本です。

美味しい食事やワインでゆっくりと時間をすごしながら、親睦を深めるという会食が一般的です。

食事の前半は、近況や食べている食事についてなどの会話が多い傾向があり、デザートに近づいてゆくにつれ、重要な話を最後にする人が多い傾向です。

なので長くても話は必ず最後まで聞きましょう。

とにかく会話、ディスカッションが好きな人が多く、自分の意見の裏付けをしっかり説明することが求められます。

これはビジネスだけでなく、何事に関しても常に理由について求められます。

日常生活でもそうなので自分の意見や価値観は大切に表現していきましょう。

また、シンポジウムの後のレセプションなどの場が重要な社交場となり、名刺を交換して、交流を深め自分を積極的にアピールしていきます。

この時も自分の意見や価値観、仕事への考え方などどんどん自分をアピールしていきながら、チャンスを掴んでいきます。

このようにフランス人とのビジネスには、自分の意見を率直に相手に伝えることが重要といえるでしょう。

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フランス人接待におすすめの会食とは?

しっかりと接待したいのなら、ランチよりもやはりディナーをお勧めします。

美食の国フランスでは、食べ物にこだわる人が多く、美味しい料理を堪能することはとても重要な国民です。

日本に来日されているフランス人との会食なら、やはり日本料理がおすすめ。

基本的に親日家がかなり多い国で、日本の料理や雰囲気が大好きだと言う人がほとんどです。

フランスのヌーベルキュージーヌは、日本の懐石料理からインスピレーションを得たと言われているので、懐石料理はフランス人にとって、とても馴染み深い料理なのでおすすめですよ。

フランスでは、前菜、メイン、デザートが定番なので、一品料理のレストランよりも、流れのあるレストランでの会食の方が馴染み深いと言えます。

特に、デザートは必ず食べたい人が多いので、男性でも美味しいデザートがあるお店は喜ばれます。

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フランス人接待の場で役立つマナー

フランス人の接待をする時に、気をつけたいマナーについて紹介します。

細かいこともありますが、知っておくとスムーズな会食になりますよ。

フランス人との接待にはどんな会場を選ぶべきなのか?

フランス人は雰囲気のいい、静かな店を好む傾向があります。

来日フランス人の接待ならば、やはりおちついた日本料理店がおすすめです。

フランスでも日本料理はかなり人気があるので、本場の日本で日本料理を味わいたいと考える人は多くいます。

美食家も多く、繊細な味の変化まで楽しむ人が多いので、日本人の舌に似ているとも言えるでしょう。

また、居酒屋やラーメンなど日本の大衆文化も人気があるので、何日も案内するのでしたら、おいしいお店に案内しましょう。

また、アラブ・アフリカ系フランス人の多くはイスラム教徒なので、ハラール食での対応をします。

ユダヤ教徒の人も見かけますので、念の為事前に食べられないモノがあるのかどうかのリサーチは大切です。

フランスの乾杯の方法

フランス語の乾杯は、「Tchin! / チン!=乾杯」あるいは「 Santé !(サンテ)=あなたの健康に! 」。

グラスを掲げ相手の目をじっくり見つめ、絶対に目をそらさないで相手をしっかり見ながらグラスを合わせます。

その時、他の人が乾杯をしている間を横切って乾杯をすることはマナー違反になるので、近い人と乾杯をする時には、まず目の前の人たちの乾杯が終わってからしましょう。

お祝いの時の乾杯はシャンパーニュやクレモンの発泡ワインが主流です。

祝賀会などのレセプションには必ず用意することをおすすめします。

そして、乾杯の後は飲み干さず、ゆっくりと一口味わいながら飲みます。

乾杯以外では、料理とともにまた違ったお酒を用意して、食事の内容にあったお酒を楽しみます。

お酌はとくにありません。

自分が飲みたい時に自分で注ぎますが、その時周りの人のグラスをみて空いているようであれば、注ぎましょうか?と伺いを立てることがマナーです。

フランス人のお酒の飲み方

フランス人とのお酒の飲み方は、量や態度ではなく「おいしいお酒」が重要になります。

フランス人は必ず食事の際、ワインを飲みます。

食事に合うワインを選べることも、相手のステイタスや価値観を知る上で重要なので、ホストになったらぜひ料理とお酒の組み合わせにも配慮することが重要です。

料理とお酒の素敵なマリアージュをスタンバイできれば、かなり尊敬されますし、センスがいいと信用を得られますよ。

美味しいワインに詳しい人が多いので、自分がワインに詳しくない時はプロのソムリエがいるお店にするか、食事にあう日本の美味しいお酒を勧めてみましょう。

料理と飲み物のバランスが大切なのでワインじゃなくても大丈夫。

日本酒でもお酒が好きなら焼酎でもよろこばれます。

そしてワインと日本酒は、味ではなくその存在がとても似ています。

なので、いろいろな日本酒を楽しむのもフランス人に喜んでもらえますよ。

ものすごく驚かれるのは、どんな料理にも合うハイボールです。

初めての人にはかなり驚かれます。

ジャパニーズ・ウイスキーがフランスでも大人気なので、隠れ家的なオーセンティックバーで、本格的なジャパニーズ・ウイスキーを楽しむという体験はかなり喜んでいただけますよ。

このように、アルコールは酔うために飲むのではなく、味を楽しみたいから飲む人が多いのが特徴なので、フランス人接待では沢山の量のお酒は必要ありません。

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手土産の文化について

フランス人のビジネス間では、手土産やお土産という文化があまりありません。

特に、ビジネスの中で相手にお土産を渡すと言うことはほとんどなく、渡さなかったからと言って失礼にはならないのです。

社内で贈り物を贈るとするのなら、社長から社員へのクリスマスプレゼントが主流です。

ですが、来日されたフランス人には、小さな贈り物を思い出の品や親しみの心を込めてお渡しすればとても喜んでくれます。

しかし、個人的プレゼントと言う感覚なので、お土産を渡したからビジネスが円滑に進むと言う保証はありません。

ですがお土産は、ビジネスという枠組を超え、個人的に親しくなるためにおすすめですよ。

フランス人におすすめの日本文化体験

こちらでは、フランス人に特におすすめの日本文化体験を紹介します。

日本人がフランスに憧れを抱くのと同じぐらい、フランス人は日本に憧れを抱いています。

ここまで相思相愛の国は珍しいのでは?と思うほど、その感覚には同じ空気を感じます。

なので、フランス人の大切なお客様が来日されるのなら、日本文化体験をぜひおすすめします!

特にフランス人受けのいい日本文化体験を中心に案内しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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茶道

日本の茶道に憧れを抱くフランス人によく出会います。

フランス人は哲学に興味のある人が多く、普段の生活の中でコンセプトをとても大切にします。

なので、茶道はフランス人にとって興味が深く、その世界に憧れを抱く人がとても多い日本の伝統文化です。

本物や伝統にとても敏感で、歴史や文化の深さに対してリスペクトする人が多いことからも、茶道体験を用意するのなら、本格的なしつらいで体験していただくことをお勧めします。

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書道

フランスにも「カリカチュール」という、中世時代から続く文字を美しく書く伝統文化があります。

言葉や文字をとても大切にする国なので、日本の書道に関心のある人が多い傾向です。

書道体験は、実際に書道をしていただきます。

美しい書道の道具、墨の香りや丁重な手捌きなど、こまやかなことにまで感動してくれる人が多いほど、フランス人にとって魅力が詰まっているそうです。

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武道

シラク元フランス大統領が無類の相撲好きとして有名でしたが、フランス人の間でやはり日本の武道はとても人気があります。

空手、合気道、弓道、剣道、柔術は子供から大人まで習い事として人気があり、特に空手は男の子の習い事No1を誇り続けています。

チームビルディングや外国人研修としての武道体験も、フランス人ならすでに黒帯の人がいる可能性もあるので、盛り上がること間違いなしです。

なによりも、武道の精神性の高さに憧れを抱く人が多いので、フランス人に体験していただくのならぜひ、思想論も紹介していきましょう。

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利酒と出張寿司

ワインは葡萄の産地や、その年の気候や水雨量などによって味に変化があり、世界中で愛されているフランスの発酵酒です。

日本の日本酒も、米の名産地で、美しい水に育まれた発酵酒ということもあり、日本酒の味わい方も他の国の人たちより、真剣な面持ちで味わってくれます。

利酒はワインのテイスティングにも似ているので、馴染みやすい日本体験とも言えるでしょう。

ただ、あまりにもワインの文化に似ているのでフランス人にとっては、特別感が薄いかもしれません…。

なので、もし利酒をプランニングするのなら、プライベートな和室に寿司職人を用意して、その場で握ってもらうような、利酒+他の日本文化という掛け合わせがお勧めです。

味に敏感なフランス人。

何種類もの日本酒を楽しみ、その味わいについてディスカッションするのが楽しいですし、その上に滅多に体験できないような日本文化を用意すれば、かなり印象深い接待になるでしょう。

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香道

香りに関してとてもこだわりのあるフランス人。

ルイ王朝時代から、フランスでは香水を大切にしてきました。

現在でも香水をつけていないということは、裸で歩いているようなことだ!と言われるように、老若男女問わず、多くの人が自然に香水をつけている国です。

やはり、日本文化体験でも香道はフランス人にとって人気のある日本文化体験です。

香りを楽しむ国民でもあるので、香道体験はとても奥深く、実際に香木の奥深さを嗅ぎながら穏やかな時間を楽しんでいただけるでしょう。

このように香道という、香りを嗜む伝統文化にとても興味を示すフランス人は多くいます。

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能・狂言・歌舞伎

フランスでもバレエやオーケストラの演奏などへの興味は、高い教養のある人々のステイタスでもあります。

なので、歴史や文化に興味深いフランス人を接待するのなら、能鑑賞がおすすめです。

ジャポニズム発祥の地なだけあって、フランス人は、日本独自の美学を古来愛し続けています。

能や狂言に関しては、幽玄な日本の美を体験できるのでとても感激してくださる人が多いのも特徴です。

能面にも深い関心を持つ人が多く、能面をコレクションをしている人もいらっしゃいます。

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まとめ

フランス人は、どんなにお金を持っている人でも教養がなければ価値がないと考える人が多いので、特にハイソサエティーの人たちは、相手にも文化的教養や歴史的見地の深さを求めます。

また、歴史や伝統に敬意を払う国民性なので、世界中の外国の中でも特に日本文化に深い興味と尊敬を払う人が多いのも特徴的です。

一見、個人主義で自己主張がしっかりした、日本人とは真逆のような国民性のフランス人ですが、伝統への眼差しにはとても近い側面があります。

フランスと日本は、お互いにお互いの文化や歴史に対して、尊敬している国同士なので、おもてなしの心がとても通じやすく、しみじみと感激してくださいます。

その心がビジネスにも生かされていくといいですよね。

フランス人をおもてなしすることになったのなら、ぜひ教養高い日本文化でおもてなししていきましょう!