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2014年からコロナ渦直前の2019年までの訪日フランス人の数は、その間1.9倍になるほど急増していました。
実際、フランス人には日本が好き!日本に行ってみたい!という人が多く、在仏20年の筆者も行く先々で日本について好印象持つ方々にお会いします。
2022年現在、外国人が行ってみたい国ベスト1位に日本が輝きました。
もちろんその中アンケート調査の中にもフランス人は含まれます。
その中でも日本人として嬉しくなるような日本へ尊敬や敬意をもつフランス人は老若男女問わずとても多く出会います。
それがたとえざっくりとした日本への解釈で「東アジアの一つの国」という認識の人ですら、とてもよいイメージがあるようです。
ではどうして、一つの国に一つの国の人たちが好印象を抱き、行ってみたい!と感じているのでしょうか?
今回は「フランス人がどうして日本が好きなのか?」という疑問を、ひも解くことで日本の魅力を再確認し、
インバウンド効果を促進させるためのヒントをさがしてみましょう。
- フランス人は日本のどんな部分に興味があるの?
- フランスで今人気のある日本文化とはなんだろう?
- フランスからみた日本文化の魅力について
- フランス人に人気の日本文化体験10選
様々な視点からご紹介します!
フランス人が日本文化に興味がある理由とは?
歴史や文化を重んじる国、フランス
フランスは、近代ヨーロッパの文化に多大な影響を与えたムーブメント、ジャポニズム発祥の地。
多くの芸術家が日本の浮世絵や工芸品にインスパイアされ、ジャポニズムという流れがうまれました。
日本独自の、歴史、宗教感、文化、芸術、哲学に当時の西洋諸国には深い感銘をうけたのです。
現在もフランスでは、歴史や伝統そして文化にとても重きをおいていて、それらはもっとも尊敬をするもの。
という考え方あります。
フランス人のアイデンティティの中にもその傾向はみられ、その部分に関しては自国への尊敬や敬意を感じます。
フランス人の中で「日本はフランスと同じぐらい深い歴史と文化のある国」という認識があり、その敬意の中からうまれた「日本が好き」という気持ちに出会います。
もちろん他の国でもそうですが、日本製品に対してかなり高い信用度があり,日本製の物のというブランド力は未だ健在です。
親日家故シラク元大統領
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様々な国の要人の中で、「日本という国が特別に好きだ!」という方が時々いらっしゃいますよね。
代表的な親日家として挙げられるのは、故シラク元フランス大統領ではないでしょうか?
彼の日本へ公での来日は40回以上で、プライベートの来日を合わせると100回はくだらない。
といいます。
彼の回顧録第一巻にのべられている日本についての章では、「日本にいると自宅にいるように完全にくつろぐ」と述べるほど、彼にとって日本という国は特別だったようです。
そんなシラク大統領は、深い日本の文化や歴史の知識もあり、弥生土器と縄文土器をみただけで解ったり、日本の専門家が舌を巻いたエピソードもたくさんあります。
大の相撲好きだったシラク大統領がつくった大相撲フランス大統領杯は、現在、ジャックシラク日仏友好杯として巨大マカロンとともに優勝力士へ授与されます。
シラク大統領のように、日本が好きなフランス人の中には日本に対する知識が豊富で文化に対して深い理解と尊敬がある人は多くみられます。
そこからもフランス人の歴史と文化を敬愛するこころを伺う事ができます。
参考リンク:シラク前仏大統領が回想録
哲学者ロランバルト 表徴の帝国 とカフェ フィロ(café philosophique哲学カフェ)
『表徴の帝国』(ひょうちょうのていこくL’Empire des signes )はフランスの記号論者ロランバルトによって執筆された書物です。
1966年から1968年に、フランス文化使節の一員として数度来日、計数ヶ月の滞在で日本各地を訪れました。
その時に日本から感じた印象を基に、記号論の立場から独自の日本文化論を展開。
バルト曰く、「ストーリーのない小説」とされるとされるこの一冊は、日本人にとっての日常を、西洋哲学の目線からひも解かれています。
この一冊、表徴の帝国は哲学に慣れ親しんでいない人にも読みやすく、日本人が読むと斬新な驚きがあります。
西洋世界が「意味の帝国」であることに対し、日本は「表徴(記号)の帝国」である、という分析は大変おもしろいです。
もし、外国人からの日本について深く知りたいのであれば、ぜひ一度手に取っていただくことをおすすめします。
「これはエクリチュールについての本である。
日本を使って、わたしが関心を抱くエクリチュールの問題について書いた。
日本はわたしに詩的素材を与えてくれたので、それを用いて、表徴についてのわたしの思想を展開したのである」。
天ぷら、庭、歌舞伎の女形からパチンコ、学生運動にいたるまで…遠いガラバーニュの国“日本”のさまざまに感嘆しつつも、
それらの常識を“零度”に解体、象徴、関係、認識のためのテキストとして読み解き、表現体(エクリチュール)と表徴(シーニュ)についての独自の哲学をあざやかに展開させる。
(紀伊国屋書店 作品内容紹介より)紀伊国屋書店:
哲学が盛んな国フランスでは、哲学は日本よりもう少し身近な存在です。
フランスでは、カフェ フィロ(café philosophique哲学カフェ)とよばれる哲学について討論するためにカフェなどに集まる会があります。
哲学者マルク・ソーテ(1947年–1998年)がフランスのパリのバスティーユ広場のパリ4区側にあるカフェ「カフェ・デ・ファール(灯台カフェ, Café des Phares)」で初の哲学カフェを開きました。
偉そうな上流階級ではなく一般公衆を対象とした、「推論の基本原理」へと戻ることが彼の哲学だった彼は、
日曜日ごとに自分の哲学カフェに何人かの友人を集め、2時間ほど哲学の討論(「考え方のけんか」”conceptual fisticuffs”)を行ないました。
最初の会合には10人ほどが集まったそうですが、次第に大学生たち、街の風変わりな市民たち、勤務時間外のタクシードライバー、そして暇で裕福な有閑女性たちがあとに続きました。
これが毎週恒例のイベントとなり、各会合におよそ200人の人たちが集まるまでに膨れ上がります。
このカフェで論じられる主題は、サンタクロースの伝説から真実、美、性、死にまで、どんな内容でも主題になります。
ソーテは、哲学カフェに参加する一般公衆に哲学を取り戻しましたが、彼は高等教育で教えられている通常の哲学に忠実でないとみなされ、学者たちによって排斥されます。
しかし彼の功績のおかげで、現在のフランスにも一般市民のためのカフェフィロは息づいています。
現在のカフェフィロは、カフェを中心にして,その他にも公民館や図書館、カルチャーセンターで、哲学に興味のある人々があつまり、
講師を招いて哲学書を読み合ったり、一つの問いについて討論する場などがあり、興味があれば積極的に参加することができます。
子供向けのカフェフィロもあるので子供の頃から年齢を問わず哲学にふれる機会があります。
学問の側面からもバルトのように日本を切り口にした研究をしている思想家や専門家が多く存在するので、日本という国から哲学的発想を得る人もいます。
日本文化は奥深く、そういった側面からも尊敬や興味を抱く人たちがいます。
フランスで現在注目される人気の日本文化
フランス人が日本の伝統や歴史、文化に興味が尽きないのはいつの時代もかわりません。
では、今現在人気のある日本の姿はどのようなものがあるのでしょう?
フランス人が日本のポップカルチャーをどのように楽しんでいるのかをみていきましょう。
パリのオペラ座界隈の日本人街
パリには、人種のるつぼといっても過言ではないほど様々な国や地域から人が集まっています。
世界のあらゆる国の小さなコミュニティが凝縮されたエリアが、パリのいたる所にみることができます。
しかしそういった“ある国や地域の特色が強い界隈”には、どうしてもその国の人たちだけが集まり、なかなかなじみのない人には敷居が高く、立ち寄る事自体簡単ではありません。
しかし、日本人街は特別で、日本人の姿と同じくらい、もしくはそれ以上にフランス人が利用しており、フランスにおいての日本という国の特別さをここにも伺う事ができます。
美しいパリの街並のなか、ほんのすこし道をはずれるとそこには日本人街があらわれます。
日本人街は、パリのオペラ座からルーブル美術館へむかう界隈。
高度成長期の日本がとてもお金持ちだった時代に日本人コミュニティはパリの最高のカルチエに作られて行きました。
その恩恵で現在の在仏日本人たちは現在もパリの一番素敵な場所で日本を満喫できます。
そこには日本食材店、ラーメン屋に書店、日本酒専門店や日本のパン屋さんにお惣菜屋さん、ユニクロetc…
パリに訪れた時、日本が恋しくなった時に、在仏日本人の誰もが立ち寄ります。
ここは、日本のものが結構入手することができる、ヨーロッパの中でも大きな日本人コミュニティといわれています。
この、フランスに滞在する日本人の憩いの場である、オペラ座界隈。
じつはフランス人からの人気がとても高く、いつもフランス人でにぎわっています。
飲食店、とくにラーメン屋さんは、お食事時になるとまるで日本のように列ができあがり、土曜のお昼や金曜日の夜には結構長い時間またないとおいしいラーメンがたべれません。
日本語の書店をあつかっているJUNKU堂には日本人よりも断然フランス人が多く店内はいつも込み合っています。
お昼時にはお弁当屋さんに周りのビジネスマンがお弁当を買うためにずらりとならんでいますし、日本食材店もフランス人が真剣に日本の食材を買い求める姿が見られます。
参考URL :フランスの日本文化に関わる記事
NINJAパルクールとNINJA Warrior
フランスにおいての忍者の人気は、ほかの外国人とは又ひと味違ったファン層があります。
それは若者の間で人気のあるストリートスポーツ、パルクール。
パルクールとは、フランスの軍隊訓練からうまれたスポーツで高いビルや屋根の上を忍者のごとく自由に走り回るものです。
2001年リュックベッソン監督YAMAKASHI !によって世界的に認知されるようになりました。
その姿は、いつも忍者にたとえられ、実際、忍者の地として有名な金沢では毎年忍者パルクール世界大会が開催されます。
そしてフランスの人気テレビ番組“Ninja Warrior”の影響もあって、NINJAの新しいイメージがフランスに根付いています。
フランス民放TF1にて放送されている“Ninja Warrior”は、日本のTBS系テレビ番組“筋肉番付シリーズSASUKE”のフランス版テレビ番組。
“筋肉番付シリーズSASUKE”のそれぞれの国のリメイク番組はアメリカやイギリスなど世界165カ国で放送されるほど大変な人気。
フランスでも大人気で2021年にはシーズン6を向かえる長寿番組の一つです。
参考URL : SASUKEに関わる記事
そして、スポーツのパルクールとテレビ番組“NinjaWarrior”からうまれた、こどもたちも楽しめる“パルクールNinja”といわれているものがあります。
ボルダリングを基本とした運動で、さまざまな障害物に全身をつかってのりこえていく、身体バランスや全身運動として健康のためにも推奨されています。
もちろん大人もたのしめるので、公的な空間にも健康のためにパルクールニンジャができる公園があり、日々の健康のためにランニング途中に足を止め楽しんでいる人を見かけます。
このように現在のフランスでは、イメージやキャラクターとしてのニンジャではなく、スポーツとしてのニンジャの人気にも眼が離せません。
JAPANカルチャー専用番組
フランスのテレビチャンネルの中に、J-ONEというチャンネルがあります。
この番組は、一日中日本のアニメーションやゲーム、音楽、そして日本や日本文化について放送しています。
日本の文化に興味のある若い年齢層を中心にした視聴者にささえられ、2013年開局以来一度も途切れる事なく放映されています。
フランスのテレビチャンネルの中には様々な国について特化したチャンネルがありますが、それはその国の出身の人のための番組。
その国の人のためではなくフランス人に向けて、ある一つの国の文化を紹介しつづけるチャンネルは日本以外みることはありません。
JAPANエクスポPARIS
そして毎年パリ近郊で開催されるJAPANエクスポPARIS。
毎年動員数25万人を超える世界最大のジャパンフェスティバルです。
2000年から始まったこの日本文化だけに特化したイベントは世界でも類を見ないほど盛大な盛り上がりを毎年みせています。
JAPANエクスポは漫画やアニメ、邦楽だけではなく、同時に日本文化全般も紹介され、会期中にはヨーロッパ全土から日本に興味がある人があつまります。
日本からもたくさんの企業や観光産業が参戦し、毎年新たな日本の魅力をフランス人に伝えています。
フランスで行われるさまざまな国際フェスティバルと日本の作品
フランスでは毎年、カンヌ映画祭、アヌシー国際アニメ映画祭、アングレーム国際バンドシネ祭が開催されます。
これらのフェステバルは世界中からの注目があり、文化を重んじる国フランスではとても重要な存在として行われています。
ここではそんな国際フェスティバルが与えるフランス人への日本の興味について紹介いたします。
国際カンヌ映画祭と日本映画
芸術の国フランスでは、さまざまなジャンルにおいてフェスティバルが開催され、毎年国際的に優れた作品をたたえられます。
その中には映画、アニメ、漫画など、日本の得意とする文化表現があり、毎年数多くの日本の作品がフランスで賞に輝き世界中から注目されます。
世界的な映画の祭典である国際カンヌ映画祭に参加する日本映画。
毎年おこなわれるカンヌ映画祭には、本当に数多くの日本の作品が紹介され、フランス人の日本映画への好奇心は今もかわる事なく続いています。
映画発祥の地フランスでは、いまも映画はフランス人の生活の中でとても重要。
フランス人たちは普段の何気ない会話の中にも、最近見た作品やおもしろかった作品をお互いに情報交換する場面をよく見受けられます。
アメリカ映画とはちがって、フランスの映画は文学的な物や繊細な人間の心情表現がおおく、日本映画に通じるものがあります。
フランスで人気の日本映画はアメリカで人気のある日本映画とはまた少し違って、小津安二郎や溝口健二などの日本人が観ても日本を感じるような詩的な作品が今も尚人気です。
そんな部分からもフランス人が特別に日本に惹かれている理由がよみとれますよね。
アヌシー国際アニメ映画祭
アヌシー国際アニメ映画祭
フランスとスイスの国境近くに、美しい湖のあるアヌシーという小さな街があります。
ここで毎年アニメ映画際が開催され、優れた作品に賞が与えられるため、毎年世界中から多くのアニメーション作品が応募されます。
その中にも、日本から数多くの作品の参加があり、毎年たくさんの賞を日本の作品が受賞しています。
特にカンヌ映画祭やアヌシーアニメーション映画祭に参加した映画は、小さな街でも上映されるので日本の作品を気軽に見る事ができます。
フランス人の映画好きの背景にあるフランス人が子供の頃から家庭以外でも映画にふれることも多いということもわすれてはいけません。
フランスでは子供のためのおやつ付き映画プログラムが週末に開催される映画館も全国に多数あります。
子供たちのためのアニメ映画が上映されたあとには、ホールにフルーツや焼き菓子、ジュースにシロップなどが用意され、自由に楽しみながら友人と観た映画の感想を話し合って楽しみます。
そして、学校で映画に行くという日が公立校でも私立校でもあり、遠足のようにみんなで街の映画館にでかけ、映画館を貸し切って鑑賞します。
子供向けの映画作品、ということもあり、アニメ映画が多く、おやつ付き映画プログラムも学校の映画の日も、アヌシー国際アニメ映画祭で紹介された日本
の作品も数多く上映されます。
アングレーム国際漫画際と、マンフラManfra フランス生まれのバンド・デシネ×漫画
フランス、またはベルギーにはアメリカンコミックスとも漫画とも違う、バンド・デシネ(bande dessinée)とよばれるものがあります。
頭文字をとってB.Dともよばれ、アメリカンコミックス、漫画につづく世界3大コミックスの一つです。
フランスでは、様々な芸術のジャンルがあり、コミックスは漫画は「9番目の芸術」(le neuvième art、ル・ヌヴィエム・アール)といわれ、学術界や美術界で正式に研究対象として扱われています。
日本とは違った形ですが、フランス社会においても漫画は重要な価値のある文化の一つとして認識されています。
そして、21世紀に入ると日本風の漫画とバンド・デシネのスタイルが混ざった表現が登場します。
日本の漫画に影響を受けたフランス人によるフランス語オリジナルの日本風バンド・デシネが登場し、これはマンフラ (manfra) あるいはフランガ (franga) とよばれあたらしいバンド・デシネの市場になっています。
この、バンド・デシネ(bande dessinée)にはカンヌ映画祭やアヌシーアニメ祭のように素晴らしい作品をたたえる国際バンド・デシネフェステバルがあります。
大西洋に近いアングレームという街で開催される“アングレーム国際バンド・デシネ漫画際”があり毎年注目されている文化フェステバルです。
バンド・デシネ(bande dessinée)を対象としたフェステバルですが、フランスで翻訳されている日本の漫画やアメリカンコミックスもノミネートの対象になるので、日本の作品もたくさんエントリーされるようになりました。
アングレーム国際漫画際には最優秀作品賞を授与するコンクールもおこなわれ、日本では2007年に水木しげる氏、2015年に大友克洋氏が初のグランプリを受賞しています。
このような背景から、フランス人もさまざまな日本の作品に触れる機会が他国よりあり、日本という国のイメージを抱きやすいのではないでしようか?
そして図書館にはたくさんの翻訳された日本の漫画がバンド シネと同じく大量にあり、こども達はいつでも無料でたのしむことができます。
図書館では子供たちはゆっくりとソファーや大きめのクッションの上でくつろぎながら漫画を読みふけっています。
そんな国だからこそ、作品を通した日本のイメージを持つ人が多くみられます。
フランスで注目されている日本食
美食の国としても知られるフランスでは、日本料理にも興味がつきません。
日本の日常的な料理から、懐石料理に精進料理などその興味は多岐にわたります。
ここではフランス人が興味深い日本の食について個々にみていきましぉう。
マクロビオティックとBIO有機食材店に置かれている和食材
マクロビオティックがフランスに渡ったのは60年代、アメリカと同じ頃、ヒッピーの時代でした。
マクロビオティックとは、日本が発祥の玄米を主食として豆や野菜を中心にした献立で、人の身体と食物のもつ陰陽のバランスを考えた食事療法です。
今では、健康志向や自然療法に興味のある人たちの間で熱烈に愛されて世界中に広がっています。
もちろんフランスにもマクロビオティックを実践している人はかず多くいます。
フランス人は全体的に食べ物に対して大変高い意識を持ち、体にいいものや、無農薬、有機栽培の食品を積極的に生活に取り入れている人が多い国民です。
日本よりも有機栽培の食材専門店は数多くあり、普通のスーパーマーケットでも気軽にBIOとかかれている商品を選択できます。
この有機食材専門店には数多くの日本食材があります。
BIO有機食材専門店には自然療法を意識的に食事に取り入れている人が他の店より数多くお店に訪れるので、マクロビオティックのために必要な日本の食材はこのお店で手に張ります。
基本的な和食の素材である、醤油、みそやうめぼし、豆腐、海藻類etcの品揃えの多さは日本食材専門店のようです。
懐石料理とヌーベルキュージーヌ
フランス料理は宮廷料理から現在まで進化をとげ、世界中の美食家たちをうならせてきました。
そのなかでも1970年代にはじまったムーブメント、ヌーベルキュージーヌと言われるジャンルがあります。
その時、ポール・ボキューズ、ロジェ・ヴェルジェ等と料理評論家のアンリ・ゴ、クリスティアン・ミヨがそれまでのグランドキュージーヌの常識を破った料理を打ち出します。
それまでは、柔らかく煮込んだ食材にぴったりあうソースがフランス漁期の基本でしたが、ヌーベルキュージーヌは素材の歯ごたえ色、新鮮さなど従来の常識を覆しました。
ヌーベルキュージーヌに大きく影響をあたえたのは、我が日本の伝統料理、懐石料理です。
そして日本のスパイスである柚子、山椒、わさび、そして基本調味料の醤油や味噌、こんぶにかつおぶしといった日本料理の基礎とも言えるこの食材たちもヌーベルキュージーヌにふんだんにつかわれるようになります。
器へのこだわりや、料理をたべる温度まで気を使うその料理人のまごころはフランスでまた新しいジャポニズムを生み出しました。
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日本の家庭料理とフランス人 人気のあつまるお餅
日本の家庭料理を自宅で楽しむフランス人もおおくなりました。
YoutubeやSNSで日本食のレシピについてポストしている人もおおく、フランスでも気軽に作れる日本食に注目が集まっています。
中でも人気なのは、生姜焼きや照り焼きチキンなど醤油の甘辛い味の物。
日本にはない、とろみのついた甘い醤油をフランスの普通のスーパーでみかけます。
そして、もう少し日本に興味のある人たちの間では、やはりカレーが人気です。
簡単にルーを買えば気軽に作れる美味しさにも人気があつまり、大きな街の普段のスーパーにも時々手に入れることができます。
そして、フランス人の間で今熱い人気があるのは、お餅です。
「お餅ってどこで買えるの?」と実際に筆者も何人かのフランス人に最近、きかれたことがあります。
日本食材店かな?と答えてみたのですが、後日大きめのスーパに普通に販売されていました。
このように箱に入ったタイプの物が一番気軽に入手できます。
一昔前までは、フランス人にお餅をさしだすと、噛み切れないだの、食感が気持ちわるいだのいわれて失敗おみやげとなり、筆者はがっかりした経験もありました。
そんなお餅が今では逆に、食べてみたい!どんな味?何ど聞かれる日本の食べ物に。
餅がフランス人に受けいられるようになったのは、フランスも日本同様タピオカミルクティー人気でした。
最近では新しい雰囲気のカフェや気軽にたのしむワッフルやクレープ屋さんでは、タピオカミルクティーがメニューにあるお店が増えてきています。
なので、台湾風であり日本風の餅という感じで、日本でいうところのお餅というより、どちらかというと大福にちかく、求肥タイプの物が人気です。
中には小豆のあんこだけではなく、コーヒークリームやココナッツ、マンゴー、くろごま、などなかなか面白い味が多いです。
夏場は雪見大福のように求肥につつまれたアイスクリームも人気がり、フランス人の日常に必須の大手冷凍食品スーパーPicardにも雪見大福のようなアイスクリームが定番食品となって販売されています。
picard :https://www.picard.fr/rayons/cuisine-du-monde/types-de-plat/desserts
筆者もためしてみましたが、なかなか日本の雪見大福のようでおいしかったです。
日本酒とワイン 大人気のジャパニーズウィスキー
ワインの国、フランス人はアルコール類の味にもうるさいです。
フランス全土、さまざまなワインがあり、その地域の特色や栽培された葡萄の種類などワインの世界は大変深みがあり世界中の人々をひきつけてやみません。
一昔前まで、フランス人がSAKEとして飲んでいた物は、中国オーナーの経営する和風料理店がだす、アルコール度数が40以上もある米焼酎のようなものでした。
いまでもSAKEというと、その強いなぞのお酒を思い浮かべる人が多いのですが、それでも本当の日本酒の理解はひろがっています。
その理由として考えられるのは、やはり日本酒とワインには様々な点で共通点があることではないでしょうか?
まず、お酒といっても料理とたのしめるお酒であるということ。
フランスと日本は料理を楽しむときに、アルコール飲料も料理に合わせて楽しみます。
これは案外他の国にはない食文化で、味と味との兼ね合いを大変大切にする食文化をもった両国の特徴です。
日本酒も、食事に併せて楽しまれることが多いですし、作られた産地や酒蔵、お米の種類に水など、ワインにつながるところが他のお酒よりも多くあります。
そんな背景もあり、フランス人の間で本物の日本酒は人気が広がってきており,取り扱いのあるワインセーラーも増えてきました。
また、世界中で人気のあるジャパニーズウィスキーはもちろんフランスでも大人気で、ジャパニーズウィスキーというブランドは尊ばれています。
ジャパニーズウィスキーの普及とともに、日本酒にも興味のあるフランス人がふえてきて、ジャパニーズウィスキーのとなりに日本酒が並べられて販売され
ている姿をよく見かけます。
フランス人が好きな日本文化体験10選
日本の魅力について、深い歴史、礼儀正しい国民の心温まるおもてなし。
そして自然の魅力と深い日本文化があげることができるでしょう。
その中でも特にフランス人に人気のある日本文化10選をご紹介します。
武道
フランス人は仕事や学校以外での活動にとても重点を置いて生活している人が多く見られます。
その中でも空手、合気道、古武術、弓道、剣道、居合道といった、日本の武道は人気のアクティビティ。
これらの武道はそのまま日本語で発音してもほとんどの人が理解できるほど。
日本の武道をたしなむフランス人の多くが、日本の武道の中にある哲学にとても惹かれる。
と言っています。
ただ、相手を負かす事だけに集中する格闘技ではなく、武道の奥にある哲学や日本文化に対して魅了されている人は後を絶ちません。
訪日する理由として、武道の研修にいくため。
とするフランス人も多くいます。
観光ではなく武道をする旅というあたらしいインバウンドがあります。
おりがみ
小さな紙を折る事で自由自在に形を作る。
日本人ならだれも一つぐらいは折ることができる日本のおりがみ。
折り紙はORIGAMIとそのまま使われているほどフランスで人気があります。
本屋さんや文房具店できれいな折り紙を気軽に買う事ができますし、セレクトショップの店先に折り紙がおしゃれに展示されているのをよく見かけます。
クリスマスの時期にはプレゼントのギフトボックスなど折り紙の本ときれいな折り紙のセットはたくさん店頭を賑わせるほど。
日本からのおみやげに、日本製の和紙の千代紙がほしい!と頼まれたことが何度もあります。
華道
フラワーアレンジメントも盛んなフランスでは、お花に対して愛着のある人が多く感じます。
日常の中でも、お友達の家に遊びに行く時のて土産にも、夫婦の記念日やお祝いなど、とにかく日常的に花束を贈り合う習慣があるので、花は生活にとけこまれています。
日本のいけばなの基本的な考えは、「そこにあるように活ける」というヨーロッパのフラワーアレンジメントとは違った思想です。
そして日本の植物とフランスの植物も多く違いがあるので、お花が好きな人にとって大変たのしいひとときになります。
このような背景もあり、華道はフランス人にとても人気があります。
茶道
茶道によって日本の文化に触れたい!と考える人もおおくいらっしゃいます。
茶道は日本人の根底にある思想がつまっており、体験することで日本をより強く感じることができます。
茶道体験は着物をきて体験できるコースもあるので、本格的に日本をたのしみたいかたにおすすめです。
お餅ブームもあり、日本の本当の和菓子に興味のある人もいるので、お抹茶共にたのしめる和菓子にも魅力があります。
書道
フランスにはカリグラフィという書道ににた文字についての学問があります。
特別なペンでよりうつくしい書体のフランス語を書く、という修練をつむのですが、そんな文化背景からも日本の書道に興味のある人がいます。
書道体験は実際に書道家の人から手ほどきをうけ、墨と筆をつかって文字をかきます。
日本語や漢字のもつ美しさもフランス人が好きな部分ですので、自分で実際筆を使って文字を書くという体験は思い出に残る日本文化体験でしょう。
そして書道パフォーマンスにも高い人気があり、フランスで日本関係のイベントには必ずと言っていいほど書道家の方のパフォーマンスを見かけます。
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神社仏閣巡り
京都を訪れると、他の街よりもフランス人観光客の姿が多く見られます。
フランス人は神社仏閣に興味がある人が多く、お寺巡りや日本独自の建築物をぜひ回ってみたい。
と考えます。
東京でも浅草などの下町を散策するのが楽しかったという話もよく聞きます。
日本の侘び寂びの思想に感銘を抱く人もおおいので、実際古都に訪れより日本特有の美学を堪能してみたいと考えるでしょう。
ユネスコに登録されている日本文化遺産にも多くのフランス人が音連れています。
もともと文化的なものにつよい興味がある国民性なので、その地に訪れたら必ず文化遺産は巡る。
と考えている人は多く見られます。
日本伝統芸能鑑賞
能、狂言、そして歌舞伎。
日本の伝統芸能舞台芸術のもつ厳かさや静寂の美へのあこがれはフランス人の中にあります。
芸術の国,フランスでは舞台芸術をたのしむという日常が生活の中にもあるので、いい舞台をみてみたいと考える人も。
日本らしい日本でしかみることができない日本伝統芸能鑑賞を短い滞在期間に組み込む人もいます。
和食
美食の国、フランス。
世界の中で、三食の食事を大切にしている国は案外とても少なく、日本とフランスの食に関するこだわりには共通点をみることができます。
フランス人はとにかく美味しいものが大好き。
その上料理の美しさにも重きをおくので日本料理へのまなざしはとても熱いです。
フランスの食卓では普段の食事も学校の食堂にも、”前菜、メイン、デザート”という流れは基本です。
食べる事に対して好奇心が旺盛な国民なので、自国の食文化にない食べ物にも結構柔軟に受ける事ができると言えます。
そして日本食にみられる繊細さに敬意をはらうフランス人は多く見受けられます。
また、パリの日本人街のラーメン人気から伺えるように、日常的な日本の食事にも興味がある人が多いです。
日本酒 ウイスキー
ワインの国フランス。
日本酒もワインも作られた地域や作る人の腕によって善し悪しがあり、奥深いお酒の一つなので、フランス人にも興味がある人が多いです。
しかし、フランスではまだ日本酒が気軽にたのしめるほどメジャーにはなっていないのですが、ジャパニーズウイスキーの人気は目を見張るほど。
大きなスーパーのお酒コーナーにはジャパニーズウイスキーだけの棚がありますし、お酒専門店のショウウインドウにはジャパニーズウイスキーが誇らしげに展示されています。
ウイスキー好きのフランス人の間で、日本のウイスキーはとても深く愛されています。
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漫画 アニメ
80年代から、日本のアニメや漫画が世界の若者に与えてきた影響ははかりれません。
もちろん現在のフランス人の若者の間でも、日本の作品は常に大人気で、その流行はほとんど日本と同じ作品が紹介されています。
鬼滅の刃や呪術廻戦、進撃の巨人など、現在日本で人気のある作品は同じようにフランス人の若者の間でも人気があります。
そして、こどもの頃日本の作品が大好きだったということで、中年層の人たちも日本に興味がある大人がたくさんいます。
深い歴史や文化へのあこがれと、現代日本のポップカルチャーへの興味がつねにフランス人を虜にし続けています。
まとめ
遠い西の国と東の国。
文化も歴史も言葉も国民性もなにもかもがちがうフランスと日本。
しかし共通するのは、深い歴史と文化を重んじる国である。
というこころ。
日本の良さを知っている国からの目線から日本文化を考えることで、私たち日本人からは気がつかない日本のよいところやおもしろいところを再確認することができますよね。
このように観てみると、フランスではいろいろな方面で日本文化が愛され楽しまれています。
日本人がフランスに対してあこがれを抱くように、フランス人もまたたくさんのあこがれを東の遠い国に想い馳せています。
参考URL :データでわかる訪日フランス人観光客
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