【これで分かる】懐石料理で外国人をおもてなし接待

Aiping
Aiping

外国人が来日の際、「日本に行ったら、ぜひ懐石料理を食べてみたい」と考える人が多いそうです。

ですが、やはり気軽に楽しめない日本料理でもあるので、本当に楽しむためにはなかなかハードルが高いのも事実。

では、外国人に日本で懐石料理を楽しんでもらうために、どんなポイントを抑えればより楽しんでいただけるのでしょう。

日本の四季折々の旬の食材って英語でなんていうの?

英語でも大丈夫な懐石料理店ってどこかにないかしら?

もっと懐石料理を楽しんでいただくプランはないかな?

今回は、来日外国人と懐石料理を食べるときに知っておくと便利な情報をお届けします!

外国人が懐石料理をよりたのしむためのポイント

食材と調理法 そしておもてなし

懐石料理には、

1旬の食材 

2素材の味を活かす 

3おもてなしの心 

の三つの大きなテーマがあります。

茶道から発生している茶懐石はもとより、現代の懐石料理にもおもてなしの心が息づいています。

お食事がより楽しめるように、その一時が美しい物になるように、料理人も給仕人も、またお店のしつらえから活けられた華や盛りつけられた器にまで、相手への思いが表現されています。

それを体感することも含めて懐石料理の醍醐味なので、是非外国人の方にしみじみとあじわっていただきたいですよね。

それは、懐石料理を通してたのむことができる、日本のおもてなしの表現でもあります。

そして、 素材の味を最大限に生かすのも懐石料理のすばらしさ。

懐石料理は、他の国の料理のようにソースやスパイスなどをふんだんに使い込むのではありません。

食材に適した調理方法と、シンプルですが厳選されただしや日本独自の醤油やみりんなどの調味料で調理されています。

素材の持ち味の活かし方は、相手によりそって活かすことが得意な日本人独自の感性ともいえるでしょう。

そしてより懐石料理をたのしむためには、まず日本の旬の食材を認識しておくと、より楽しみは深まります。

時季の食材を、お皿の中でどのように盛りつけられ、どのように調理されているのか。

じっくり眼でも舌でも味わうことでより懐石料理の奥深さを体験することができます。

とっさに浮かびにくい旬の日本食材 英単語リスト

日本には四季折々の美味しい素晴らしい食材があります。

しかし、日本でしか食べられない食材や、 その食材がどの季節の物なのか,など、外国人にとって解らないことはたくさんあります。

そして、案外とっさに英単語や説明の仕方が思い浮かびませんよね。

ここでは懐石料理によく出てくる四季それぞれの旬の日本食材英単語をご紹介します。

 春

• 土筆 horsetail

• ふきのとうPetasites japonicus : Edible flower bud of the fuki (Petasites japonicus) plant, an early spring delicacy

• わらび bracken

• こごみ ostrich fern

• みつばmitsuba:an umbelliferous plant resembling stone parsley, used in cooking for its aroma.

• 竹の子bamboo shoot

• 白魚 Japanese icefish

• 浅蜊 littleneck clam

• 桜鯛 cherry anthias

• 蛤 clams

 夏

• 賀茂茄子 Kamonasu is a large round eggplant of Kyovegetable indigenous to Kyoto.

• しそ a perilla

• 牛蒡 burdock

• 冬瓜 Winter melon

• じゅんさい water shield

• 若鮎 young sweetfish

• 太刀魚 a hairtail

• 鮑 abalone

• 岩牡蠣 Japanese oysters

• すずきsea bass, Japanese seaperch

• 鯵 horse mackerel

 秋

• 松茸 a matsutake mushroom

• 銀杏 ginkgo

• 枝豆 green soybeans

• 百合根 lily bulb

• 戻り鰹 bonito

• 鯛 sea bream

• いくら ikra、salmon roe

• すっぽん a soft‐shelled turtle

• 鯖 mackerel

• 秋刀魚 saury

• はまち a young yellowtail

 冬

• 水菜 a potherb mustard

• 九条葱 leek from Kujo:”Kujo negi” refers to a kind of long green onion (leek) representing Japan.

• 蓮根 lotus root

• 里芋 taro

• 伊勢エビ Ise lobster

• ふぐ a globefish

• このわた salted entrails of trepang

• 白子 milt

• ひらめ der butt

• ぶり yellowtail

• あんこう an anglerfish

• 鰆 Spanish mackerel

外国人と一緒に懐石料理を楽しむ席があるのなら、旬の食材を説明できるといいですよね。

参考サイト:日本の行事 暦

英語表記ありの東京懐石料理店リスト

日本人にとっても、懐石料理の献立はなかなか難しいので、外国人の方にとってはなおさら大変なことでしょう。

しかし最近では、訪日外国人のために英語で献立を表記している日本料理店があります。

スタッフに英語が堪能な方がいらっしゃるお店でしたら、お料理の細かい説明も受けることができます。

外国人のお客様が懐石料理を楽しめるお店をお探しの時に、ネットで英語予約ができたり、日本語が不自由でもたのしめるお店を事前にご紹介する、というのもお相手の方にうれしいお手伝いかもしれません。

そんなお店を5店、ご紹介致します。

• なだ万 本店 山茶花荘 (お店のサイトはこちら)

創業は江戸時代の1830年の伝統ある日本料理店 なだ万。

世界の要人やVIPもよく利用される老舗の名店。

英語での対応も可能。

厳選された四季折々の旬の食材で奏でられる懐石料理が最高級のおもてなしで味わえます。

都会の中にあるとは思えないほどの静けさがひろがる数寄屋造りのお座敷で心行くまで懐石料理をたのしめます。

【住所】東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ庭園内

【電話】03-3264-7921

【ネット英語予約】https://www.tablecheck.com/en/shops/nadaman-sazanka/reserve

• 日本料理 龍吟  (お店のサイトはこちら)

『日本料理を拵え、日本の食材の素晴らしさを日々、お客様に披露する事は、 “和”の精神を多くの方々と共有し、日本全土の豊かさを伝え、ひと時の美味しい晩餐を互いに愛で合う空間を設けるという事。』(サイトより抜粋)

と、料理長の言葉からも伺える日本料理で日本を表現しているといわれ、常にミシュランで好評がある海外からも注目の高いお店。

外国人のVIPのお客様に人気があります。

日本料理を通して日本の神髄が味わえることでしょう。

【住所】東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷7階

【電話番号】03-6630-0007 予約受付時間  正午12時 〜 午後5時

• 割烹 伊勢 すえよし (お店のサイトはこちら)

三重県から直送される食材で懐石料理が楽しめる西麻布の割烹 伊勢 すえよし。

懐石料理の基礎知識やマナーのしおり、そして英語の解説付きで味わえるコースがあります。

外国人の方への配慮がいきとどいており、グルテンフリー、ベジタリアン、ハラルフード、ビーガン食にも対応可能。

【住所】東京都港区西麻布4-2-15 水野ビル3階

【電話番号】03-6427-2314

【ネット英語予約可能】  

https://www.tablecheck.com/en/shops/ise-sueyoshi/reserve

• 神戸牛懐石511 (お店のサイトはこちら)

海外でも和牛人気が高まる中、やはり日本に来たからには神戸ビーフが食べたい!と考える外国人も増えてきています。

最上級のA5ランクがセレクトされ、神戸ビーフを堪能できる様々なメニューがあります。

中でも料理長オリジナル懐石で本格的な最高級神戸ビーフがたのしめるので、和牛と懐石が同時に楽しみたい方におすすめのレストランです。

オンライン予約可能ですが、すきやきとしゃぶしゃぶ刃前日までに予約が必要です。

【住所】東京都港区赤坂4-3-28 ディアプラザ赤坂 B1F

【電話】03-6685-0511

【ネット英語予約】

https://kobebeef511.jp/en/reservations/

• 玄冶店 濱田家  (お店のサイトはこちら)

大正元年創業の玄冶店 濱田屋では、伝統的な会席料理が堪能できます。

季節の旬を活かした美しい会席料理は日本料理の神髄を堪能することができます。

貴重な数寄屋造りで、四季折々の表情で眼も楽しませてくれる庭園に完全プライベート空間の個室もあるので、大切なお客様との会食にふさわしいお店です。

英語メニュー、英語スタッフあり。

【住所】東京都中央区日本橋人形町3-13-5

【電話】03-3661-5940

【ネット英語予約】

https://www.tablecheck.com/shops/hamadaya/reserve

懐石料理×日本伝統文化

さらに特別な日本体験をお探しでしたら、懐石料理×日本伝統文化はいかがでしょう?

懐石料理が好きなのだけど、何度も接待で食べたことがある。

もっと日本文化を味わいたいけれど時間がない。

他ではできない外国人接待をしたい。

そんな、外国人のお客様をお迎えする時には、オーダーメイドプランがおすすめです。

モテナス日本のオーダーメイドプランとは、外国人の特別なお客様を接待する際に、お相手に合わせた他にはないプランをご紹介させていただき、手配させていただきます。

外国人のお客様にくつろぎながら日本の伝統芸能を鑑賞し、懐石料理を味わっていただくことができます。

モテナス日本で人気の特別プランでは、懐石料理と日本伝統文化を同時に楽しめる、そんな夢のような時間のご提案

そんな懐石料理にさらに日本伝統芸能文化をプラスしたモテナス日本ならではの特別プランをご紹介致します。

参考記事:日本の感動ホスピタリティ! おもてなしエピソード9例

オーダーメイドプランの詳細はこちら

歌舞伎×懐石料理

歌舞伎を鑑賞するためには、歌舞伎座などの舞台へ足を運び鑑賞するというのが一般的です。

しかし、歌舞伎をじっくりたのしむためには、基本的な知識が必要になりますし、外国人の方であれば尚のこと難しくなるでしょう。

そんな歌舞伎を日本庭園のあるプライベート空間で鑑賞しながら、懐石料理を楽しめるオーダーメイドでプランニングするのはいかがでしょう?

滞在スケジュールや時間に限りがある訪日外国人の方でしたら、懐石料理をいただきながらの歌舞伎鑑賞はとても濃厚な日本文化体験になります。

夜ならば日本庭園でかがり火の中の舞台でのプランも設定できるので雅さはほかでは体験できないほど貴重なもの。

そして外国人からみた歌舞伎は、やはりたくさんの謎めいた魅力がありますが、決まりや事前の知識、古典日本語の壁など、外国人の方にはなかなか気軽にたのしむことができない日本文化の一つともいえるでしょう。

そんな歌舞伎役者本人に舞台の後、質問をすることもできますし、歌舞伎の化粧を外国人のお客様に施していただけるワークショップもご提案できます。

撮影禁止の歌舞伎の舞台とは違い、記念写真をとっていただくこともできるので、大変思い出深い時間になりますよね。

参考記事:本物の歌舞伎体験! 外国人VIP・富裕層のお客様接待

日本舞踊 芸者×懐石料理

芸者さんのビジュアルは日本のアイコンともいえるほどエキゾチック。

芸者は厳しい修行を積んだ日本舞踊のプロ。

懐石料理をたのしみながら、美しい舞や日本独自の旋律の音楽を間近で鑑賞することはまさに日本に来たからこそできる体験です。

懐石料理を楽しむ際に、芸者さんをお座敷に呼ぶ、というのは伝統的ですよね。

モテナス日本がご提案するのは、豪華な異人館で通訳を交え、接客のプロであり芸術家の芸者とたのしむ懐石料理の楽しみ方。

江戸の粋がつまった和洋折衷が交差する異人館。

日本情緒あふれる庭園が望めるVIPルーム。

完全にプライベートな空間で味わえる安心感。

それは料亭とはまた違った趣の贅を尽くしたうたかたの時の味わいです。

例えるなら、まるで親しい人の家に招かれたかのような安堵感があります。

とびきりのシチュエーションで日本伝統文化と日本料理の神髄を一度に味わえる最高に贅沢なプランです。

参考記事:芸者遊び体験! 海外の大切なお客様を芸妓・舞妓で接待

参考記事:【芸者を英語で説明】 日本らしい接待の楽しみ方

参考記事:芸者とは? 外国人が大喜び!お座敷遊びでのもてなし方

参考記事:侍演舞 殺陣 芸者ミックスパフォーマンス

書道家×懐石料理

懐石料理をたのしみながら、書道家によるパフォーマンスはいかがでしょう?

書道家のパフォーマンスは外国で日本を紹介するイベントの際に大変人気があります。

フランスのJAPANエクスポでも大変人気のあるプログラムの一つでした。

書道の漢字やひらがなの魅力、美しい墨の黒と毛筆ならではの書体に、日本人が考えているよりも多くの外国人に愛されています。

着物を着た書道家が大きな画面いっぱいに美しく大胆な書を表現していく姿にはエキゾチックなエンターテイメントを鑑賞するような高揚感があります。

お祝いの席や、記念など、書道でのパフォーマンスは華やかで詩的な贈り物。

書道をお食事中のパフォーマンスとしてご用意するというのもオリジナリティが高い日本伝統文化体験ではないでしょうか?

まとめ

旅の醍醐味はやはりその地のおいしいお食事。

世界中どこにいっても、誰もが考えることではないでしょうか?

日本の国の豊かな食材を、繊細でうつくしい懐石料理で食することは、日本に行ったからこそできる贅沢です。

その贅沢とは、言葉やしきたりなど文化の上に成り立ちます。

なので、外国人の方にも小さな気遣いでよりたのしんでいただけるのなら嬉しいですよね。