日本の伝統行事の特別な過ごし方とは?行事23選を簡単に紹介!

Mayumi Folio
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日本のめぐりめく四季の中、さまざまな意味を持つ大切な年中行事があります。

伝統行事・年中行事には、全国的に親しまれるものから、地域の特色が強いものまで多くあり、現代社会に生きる私たちにとっても、日本の伝統を触れる瞬間でもありますよね。

本記事では、日本伝統行事・年中行事についてご紹介します。

・日本の伝統行事をする意味が知りたい。

・日本の伝統行事って何をするの?

・四季折々の伝統行事で代表的なものは何?

といった疑問にお答えできる内容になっていますよ。

春夏秋冬の中それぞれに行われる、日本の代表的な伝統行事・年中行事についてご案内しますので、日本の伝統行事に詳しくなってみてくださいね。

目次

日本の伝統行事について

伝統行事・年中行事とは?

では、伝統行事と年中行事は一体どんな違いがあるのでしょう?

「年中行事」とは、毎年同じ時期に行われる恒例行事のイベントや儀式などを指し、日本古来の伝統の行事だけをさすわけではありません。

なので、ハロウィンやバレンタインなど近年日本に入ってきた外来イベントも含まれるのです。

一方、「伝統行事」は、定められた時期に行われる、長い歴史を持った行事で、地域的に伝統になっているものを指します。

そして、伝統行事は、日本古来伝わる伝統儀式を中心とした行事で、一年に一度のサイクルだけではなく10年周期、20年周期、100年周期で行われる伝統的な行事も伝統行事にあたるのです。

どちらも日本の四季の中、節目に沿って行われていますが、伝統行事は、日本の歴史の中、伝統的にある地域で定期的に行われる行事。年中行事は、日本に定着した年内のある一定の時期に毎年行われる行事を指します。

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春の伝統行事

春、日本では桜が満開になり、新しい生活が始まる時期になります。

3月から5月、日本の春に行われる伝統行事には一体どんなものがあるのでしょう?

お雛祭り

ひな祭りは、日本の伝統的なお祭りの1つで、3月3日の上巳 の節句に行われる、女の子のお祭り。

女の子の健やかな成長を祈るために、家庭や公共の場で、雛人形を飾り、特別な料理を用意してお祝いします。

ひな祭りの代表的な飾りは、ひな人形です。ひな人形は、男雛と女雛のお人形が並んでいる飾りで、日本間、あるいは玄関やリビングなどに飾られます。そして、ひな祭りには、ひし餅やちらし寿司、菱餅などの特別な料理が食べられます。

ひな祭りには、家族や友人と一緒に飾りつけをしたり、料理を作ったりして、楽しい時間を過ごすことが一般的。

また、地域のお祭りやイベントも開催され、伝統的な衣装を着た女の子たちが華やかに行進する「ひな祭りのお内裏様・お雛様行列」や流し雛など、地域の特色が濃い行事と言えるでしょう。

このようにひな祭りは、日本の文化や伝統を感じることができる大切なお祭りの1つです。

お彼岸

お彼岸とは、仏教の行事の1つで、春分と秋分の日を中心にしたそれぞれ前後7日間の期間を指します。

お彼岸の前半を「彼岸の入り(ひがんのいり)」、後半を「彼岸の中日(ひがんのなかび)」、そして後半を「彼岸明け(ひがんあけ)」と呼びます。

お彼岸には、故人を供養するためにお墓参りをする習慣があり、仏壇にお供えするための、もち米を軽く潰した餅に案を絡めるぼた餅を作ります。

これは春は牡丹の花にちなんで「ぼた餅」、秋は萩の花にちなんで「おはぎ」と同じものでも春と秋のお彼岸では呼び名が違うのです。

お彼岸には、日本の風習である「お墓参り」があり、亡くなった家族や友人を偲び、お墓にお線香をたいたり、花を手向けたりして、故人を供養します。

また、地域によっては、お墓参りの後に、墓前でお茶やお菓子を食べたり、お墓まいりの行列を組んで神社やお寺を巡ったりする風習もあります。

お彼岸は、季節の変わり目であり、自然に感謝するとともに、故人を偲ぶ大切な時期とされています。

お花見

お花見は、日本の春の風物詩の1つで、桜の花が咲き誇る季節に、友人や家族と一緒にお弁当やお酒を持って公園や川沿いなどで花見を楽しむ行事です。

お花見の始まりは、平安時代に貴族たちが行っていた「花宴」という行事が起源とされています。しかし、現代では庶民にも広く親しまれる行事となっており、桜が咲く時期には多くの人たちが公園や川沿いなどで花見を楽しんでいます。

お花見のスタイルは様々で、お弁当を持参してピクニックスタイルで楽しむ人や、屋台で買った飲食物を楽しむ人、レストランで桜を眺めながら食事を楽しむ人など、それぞれ好みに合わせて楽しむことができます。

そして、お花見シーズンには、各地でさまざまなイベントが開催されることもあります。

お花見は、日本の文化や自然を楽しむ機会の一つであり、桜の美しい風景を眺めながら、お酒や食べ物を楽しんだり、友人や家族とのコミュニケーションを深めたりすることができます。

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入学式 入社式

入学式とは、新しい学年が始まる時期に、新入生が学校に入学するために行われる式典で、一般的には、4月1日に新しい学年が始まるため、3月末から4月初めにかけて式が行われます。

入学式では、学校長や教員があいさつをし、新入生に対して学校の方針や規則などを説明します。新しい学校生活の始まりの日でもあります。

入社式は、新しい会社に入社するために行われる式典で、一般的には、4月1日に新しい会計年度が始まるため、3月末から4月初めにかけて入社式が行われます。

式典では、社長や上司があいさつをし、新入社員に対して企業の方針やルールなどを説明し、新入社員が会社での目標や意気込みを表明することもあります。

入学式や入社式は、新しいスタートを切るための重要な式典であり、新しい環境に慣れるための意欲や希望を高めるために、教育機関や企業では大切な行事とされています。

また、服装やマナーなど、社会人としての基本的なルールを身につけるための機会でもあります。

こどもの日

こどもの日は、日本の国民の祝日の1つで、毎年5月5日に祝われます。

元々は、男の子の健やかな成長を祈る「端午の節句」という行事がありましたが、1948年に「こどもの日」として制定され、女の子も含めて全ての子どもたちを祝う日となりました。

こどもの日には、日本中で様々な行事が行われますが、一般的には、家庭では鯉のぼりを立てたり、かしわ餅を食べたりすることが多く、公共の場では、各地でこども向けのイベントが開催されます。

また、多くの学校でも、こどもの日に合わせた行事が行われゴールデンウィークの大きなイベントとして全国各地で開催されます。

また、こどもの日の象徴として、兜や鎧などの武具を着飾った「武者人形」を飾ることがあります。これは、男の子の強さや健やかな成長を象徴するもので、多くの家庭で大切にされています。

そして、大きな鯉ののぼりを上げ、子供の健やかな成長を祈ります。

こどもの日は、子どもたちが健やかに成長し、将来に向けての希望を持つための日として、日本の文化の一つとして広く親しまれています。

 

夏の伝統行事

日本の夏には、多くの伝統行事・年中行事がありますよね。

こちらでは、6月から8月に行われる夏の伝統行事についてご紹介します。

衣替え

日本には、夏と冬の始まりの季節の変わり目に衣替えをするという習慣があります。これは、夏冬の季節に応じて衣類を改めることで、現在では、一般に6月1日と10月1日に主に制服について行われます。

着物を着ていた時代のなごりでもあり、冬の着物から夏の薄物への変化が現在に残る行事で、一番身近なのは学生の制服が変わることではないでしょうか?

衣替えは、季節に合わせた衣類を身に着けることで、健康維持や体調管理にも繋がります。また、衣替えをすることで、衣類の整理整頓や収納スペースの確保など、生活習慣にも良い影響を与えます。

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七夕

七夕(たなばた)は、毎年7月7日の五節句の一つ。日本で祝われる伝統的な行事で、星祭りとも呼ばれています。

中国の牽牛星(けんぎゅうせい)と織女星(しょくじょせい)の伝説に基づいているのです。

伝承によると、牽牛星と織女星は、天の川に架かる橋で会える日があるとされ、この日は織姫(織女星)と彦星(牽牛星)を祝うために、笹の葉に短冊を飾る風習があります。

日本では七夕の日に願い事を書いた短冊を笹の葉に飾ると、天の川を渡って星々に届けてもらえると言われています。

七夕飾りは、笹の木に短冊を吊るしたり、色とりどりの飾りや風鈴をつけたりすることが一般的です。

七夕には、地域によって独自の行事が行われることもあり、例えば、東京の浅草では、川に灯篭を浮かべた「隅田川流し」が、また、静岡県の天竜市では、竹を使った「竹飾り」が有名です。

七夕は、願い事を込めた短冊を飾り、美しい飾り付けを楽しむことができる、日本の伝統的な行事の一つです。

暑中見舞い

暑中見舞いは、夏の暑い時期に、親戚や友人、知人などに対して、健康や安全を祈るメッセージを送る日本の風習です。

一般的には、7月中旬から8月中旬頃に送られることが多く、日本の文化の一つとして広く親しまれています。

暑中見舞いは、手紙やはがき、または近年は電子メールやSNSなどのネットワークを通じて送られることが一般的です。

メッセージには、「暑中お見舞い申し上げます」「夏バテに気をつけてください」「健康に気をつけて、楽しい夏をお過ごしください」など、暑さに関する気遣いと共に健康を祈る言葉が含まれます。

暑中見舞いには、季節感を表現するために縁起物が描かれたはがきや、夏の風物詩である風鈴や金魚などがデザインされた品物が販売されることもあります。

暑中見舞いは、相手に対する思いやりと心遣いを表すことができ、夏の暑さによる健康リスクにも注意を促すことができます。

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夏の土用 丑の日

夏の土用とは、夏至から立秋までの期間を指します。

その中でも、夏の土用の中でも特に注目されるのが「丑の日」です。丑の日は、土用の中で最も暑い時期にあたる日であり、うなぎを食べて体力をつけることが習慣です。

丑の日にうなぎを食べる習慣は、江戸時代から始まったと言われています。

当時、医師がうなぎを食べることで夏バテや熱中症を予防できるという効能を料理屋が宣伝し、庶民にも広まりました。

また、うなぎは耐熱性が高く、暑い季節にも元気に育つため、夏の暑さに負けない体力をつけることができるとされ、うなぎが夏バテや熱中症予防に適しているとされました。

現代でも、丑の日にはスーパーマーケットや飲食店などで、特別なセールやイベントが行われたり、うなぎを使ったメニューが提供されたりすることがあります。

夏祭り

夏祭りは、日本の伝統的な祭りの一つで、夏の風物詩のひとつです。

多くの地域で、夏祭りが開催され、神社や寺院の境内などで、さまざまな催し物や屋台、花火大会が行われます。夏祭りには、地域の人々が集まり、楽しい時間を過ごすことができます。

夏祭りには、神輿を担いでの練り歩きや、太鼓の演奏、お囃子の演奏などがあります。

また、夏祭りの最大のイベントとも言える花火大会も、多くの場所で開催されます。花火大会は、夏祭りの中でも特に人気があり、多くの人が集まって花火を楽しんでいます。

夏祭りには、さまざまな屋台も出店されます。たこ焼きや焼きそば、かき氷、たい焼き、おでんなど、多くの人気メニューがあります。

また、射的や金魚すくいなどのお祭りゲームも楽しめます。夏祭りの雰囲気を味わうために、浴衣や甚平を着たり、縁日の輪投げや金魚すくいなどを楽しんだりする人も多いです。

夏祭りは、地域の神社や寺院が主催することが多く、神社の祭りでは、その地域の神様に感謝を捧げるためのお祭りとして、また、寺院のお祭りでは、仏教の行事としても行われます。

夏祭りは、地域の人々が一堂に会し、和やかな雰囲気で夏の夜を過ごすことができる、日本の文化のひとつです。

お中元

お中元は、日本の伝統的な贈答文化のひとつで、夏に贈り物をする習慣です。

具体的には、家族や友人、上司や取引先などに、夏の暑さを乗り切るための飲み物や食べ物を贈ることが一般的です。

お中元は、7月上旬から中旬にかけて送るのが一般的で、贈り物の種類は、果物やスイーツ、酒やビール、炭酸飲料やお茶など、夏に飲みたくなる涼しい飲み物や食べ物が主流です。

また、贈り物の包装には、夏らしい柄の風呂敷や化粧箱などが使われ、清涼感のあるデザインが一般的。

お中元は、日本の独自の贈答文化であり、夏の風物詩のひとつです。

また、お中元を贈ることで、贈り物を通じて人間関係を深めることができるため、日本の文化や社会において、大切な役割を担っています。

 
 

秋の伝統行事

日本の秋は9月から11月の間にあり、紅葉がとても綺麗で、夜が長くなり緩やかな時に風流な行事が行われます。

こちらでは秋の伝統行事についてご紹介します。

十五夜

十五夜(じゅうごや)は、毎月の満月のうち、中秋の名月と呼ばれる8月15日の満月を指す言葉です。

この日は、日本や中国、韓国、ベトナムなどアジア各地でお祝いされる伝統的な行事の一つであり、十五夜祭りとも呼ばれます。

中秋の名月の夜で、酒宴を催し、詩歌を詠む習わしがあり、また、月見団子・芋・豆・栗などを盛り、ススキや秋の草花を飾って月を祭ります。

十五夜の起源については、中国の伝統的な祭りである中秋節が由来とされています。中秋節は、収穫を祝うために満月を見上げる行事であり、その後日本や韓国、ベトナムに伝わりました。

日本では、十五夜はお月見として知られており、家族や友人たちが集まって、お団子や柿や芋などの秋の味覚を楽しみながら、美しい満月を眺める風習があります。

また、十五夜の夜には、お月見団子を供えたり、竹を組んでつくった笹舟にろうそくを灯して川に流すなど、様々な習慣が地域によって伝わっています。

重陽の節句

重陽(ちょうよう)の節句は、日本の伝統行事の一つで、毎年9月9日に行われ、健康や長寿を祈る節句とされています。

重陽の節句には菊の花を飾ったり、菊の花酒を飲む地域もあり、全国のお城や寺に神社などで、菊まつりが開催され、満開の大輪の菊の品評会が行われます。

重陽の起源については、中国の伝統的な節句である重陽節が由来で、日本では平安時代に宮中の年中行事として菊の宴が催されました。

重陽の節句は、季節の変わり目にあたり、自然や健康に感謝することを意味する行事です。

紅葉狩り

紅葉狩りとは、秋の紅葉が美しい景色を楽しみながら、散策やピクニックを楽しむ行事のことを指します。

日本では、秋の行楽の一つとして親しまれており、特に紅葉が見頃を迎える時期には多くの人々が山や公園などに訪れ、紅葉狩りを楽しんでいます。

紅葉狩りのシーズンは、地域によって異なりますが、日本では10月から12月頃が紅葉の見ごろ。秋の紅葉は、黄色や赤、オレンジなど様々な色合いを見せ、木々が彩り豊かな景観を作り出します。

紅葉狩りの楽しみ方としては、自然の中を散策することが一般的です。

山や公園、寺社などでの散策や、ドライブで紅葉を楽しむこともできます。また、紅葉の見えるレストランやカフェで食事やお茶を楽しむことも人気があります。

紅葉狩りには、季節の変わり目にあわせて、秋の収穫を楽しむ食べ物やお土産も販売されています。柿や栗、さつまいもなどの秋の味覚を楽しむこともできます。

紅葉狩りは、自然と一体となって美しい景色を楽しむ行事であり、秋の日本を代表するイベントの一つです。

七五三

七五三は、日本の伝統的な行事のひとつで、3歳、5歳、7歳の男女の子供たちが、健やかな成長を祈って神社や寺院を訪れ、祈祷を受ける行事です。

七五三は、古くから行われており、子供たちが健やかに成長し、神に感謝する意味があります。

また、昔は子供たちの寿命が短かったため、3歳、5歳、7歳の子供たちを神社や寺院に連れて行き、神様に見守ってもらうことが、その後の健康につながると信じられていました。

七五三の日には、子供たちは、着物や袴を着て、家族で神社や寺院に参拝します。参拝後には、写真を撮ったり、お祝いの食事をしたりすることが一般的です。

男の子は、3歳と7歳に袴やスーツを着る子供が多くみられ、女の子は、3歳と7歳に着物に合わせて髪を結いますが、地域によっては男女とも3歳、5歳、7歳にお祝いするようです。

七五三の日は、秋の11月15日が一般的ですが、神社や寺院によっては、11月の10日や12日など、異なる日に行うところもあります。

新嘗祭

新嘗祭(にいなめさい)は、日本の伝統行事のひとつで、収穫したばかりの新米を天皇が食べることで、豊穣を感謝し、神に感謝する祭りです。古くは「新田祭」とも呼ばれていました。

新嘗祭は、古くから天皇が執り行い、そのため国家の重要な祭りとされてきました。

現在でも、天皇が奉納された新米を食べ、農民たちが一年間の豊作を感謝するための祭りとして、毎年11月23日に宮中で執り行われています。

新嘗祭の儀式では、天皇が正殿で新米を食べる前に、新米を神に捧げる儀式が行われます。

そして、天皇が新米を食べる儀式が始まり、その後、内外の要人たちが新米を食べる様子が報道などで公開されます。

また、新嘗祭は、天皇が古代より携わっていた神事のひとつであるため、神社でも同じ日に新嘗祭が行われる場合があります。

地方によっては、収穫祭や秋祭りなどとして、新嘗祭を祝う地域もあります。

冬の伝統行事

12月から2月の間、日本は冬の季節になります。

冬は日本の伝統行事の中でも一番重要なお正月があり、新年を新たな気持ちで迎える日本らしい風習がたくさんあります。

では早速日本の冬の伝統行事をご紹介します。

冬至

日本の冬至の日には、かぼちゃを食べたり、柚子風呂に入る習慣があります。

かぼちゃを冬至の日に食べることは、冬の間の健康と幸運を願って食べる習慣です。

冬至の日に柚子湯を入れたお風呂に入る習慣があります。柚子には、風邪予防や健康維持に良いとされる成分が含まれており、また柚子の香りが身体をリラックスさせる効果があるとされています。

冬至の日は、陰暦で12月22日頃に当たり、一年の中で最も昼が短く、夜が長い日となります。このため、冬至の日は古くから、太陽の力が強くなる日、暦の節目とされ、年の終わりと新しい年の始まりの境目ともされています。

お歳暮

お歳暮(おせいぼ)とは、年の終わりに贈り物をする習慣で、日本の年中行事のひとつです。

一般的には、ビジネス関係者や上司、恩師や先生、親戚、友人など、社会的なつながりがある人々に対して贈り物をします。

お歳暮の贈り物には、食べ物や飲み物、お茶や菓子、果物などがよく使われ、中でも、鮮度や品質にこだわりがあるものが選ばれることが多く、高級なものや地方特産品などが人気です。

お歳暮の贈り物は、感謝の気持ちを伝えるためのものであり、受け取った側も、その人とのつながりを大切にするためのものとされています。

煤払い

煤払い(すすはらい)とは、日本の伝統行事で、古くから年末に行われる大掃除の一種です。

家屋や家財道具、衣服などをきれいにすることで、新年を迎える準備をする意味があります。

煤払いの起源は、平安時代にまで遡るとされています。当時、暖房に薪や炭を使用していたため、部屋にはすすがたまり、健康に悪影響を与えることがあったため、年に数回、大掃除を行っていました。

そのうちの一つが、冬至前後の時期に行う「煤払い」で、煤(すす)を払い落とすことからその名がついたとされています。

現代の煤払いは、家中を掃除し汚れを落とすことで、新しい年を清潔な状態で迎えることを目的としています。

また、年末に家の中に溜まったものを片付け、過去のものを手放し、新しいスタートを切るという意味合いもあります。

煤払いは、日本の伝統文化の一つであり、健康と幸せを願って行われる大切な行事です。

大掃除の時期としても知られており、家族や友人、近所の人たちと協力して行うことで、一年の締めくくりを美しく迎えることができます。

大晦日

大晦日(おおみそか)は、日本の年末の最後の日で、新年を迎える前夜祭です。

大晦日には、多くの日本人が家族や友人と共に過ごし、年末の準備やお正月の準備をします。

以下に、大晦日の主な行事や習慣を説明します。

1)除夜の鐘:仏教寺院や神社では、除夜の鐘と呼ばれる108回の鐘を打ちます。108回という数は、仏教において欲や執着を示す108の煩悩を払うために鐘を打ちます。

2)年越しそば:日本では、大晦日に蕎麦を食べる習慣があります。年越しそばと呼ばれる蕎麦は、健康や長寿を願う縁起物とされています。

3)紅白歌合戦:日本のテレビ番組では、大晦日に「紅白歌合戦」という音楽番組が放送されます。日本の有名な歌手たちが、白組と紅組に分かれて競い合い、新年を迎える人々を楽しませます。

4)初詣:新年の初めに神社や寺院にお参りに行く「初詣」は、大晦日に行われることが多いです。多くの人々が、厄払いや健康や商売繁盛などを祈願するために初詣に行きます。

このように、大晦日には伝統行事や習慣がさまざまにあります。

日本人にとって、お正月を迎える大晦日は、家族や友人たちと共に過ごす特別な日であり、新年を迎えるための重要な儀式や準備が行われる日です。

お正月

お正月は、日本の伝統的な祭りで、1月1日を元旦、そして1月1日から3日までの3日間を「お正月三が日」といい、多くの家庭で家族や親戚が集まって、さまざまな伝統行事で新年を祝います。

お正月の伝統行事は地域によってそれぞれ違いがありますが、以下に、全国的に行われているお正月の主な行事や習慣を説明しますね。

1)おせち料理:お正月には、特別な料理である「おせち料理」が食べられます。おせち料理には、色や形が縁起の良い食材が使われ、長寿や幸福を願う意味があります。

2)お雑煮:お正月の朝には、餅を入れた汁物「お雑煮」が出されます。地域によって異なる味付けがあるのも特徴で、お雑煮は、家族や親戚と一緒に食べます。

3)お年玉:日本のお正月には、子供たちにお年玉と呼ばれるお金を渡す習慣があります。お年玉は、新しい年に向けての願いを込めた贈り物であり、幸運を願う意味があります。

4)初詣:神社や寺院にその年初めてお参りに行く「初詣」が行われます。初詣は、新しい年の始まりを祝い、健康や商売繁盛などを願うために行われます。

5)正月飾り:門松やしめ縄、かがみもちなどの正月飾りを家に飾ります。正月飾りには、邪気を払い、幸運を招くという意味があります。

お正月は、家族や親戚と一緒に過ごす特別な時間であり、日本人にとって一番大切な伝統行事と言えるでしょう。

成人式

成人式は、20歳になる若者たちが成人として祝われる式典です。

毎年1月の第2月曜日に全国的に行われます。

成人式に参加する女性は、振袖と呼ばれる袖の長い華やかな着物を着用します。男性は、黒や紺色のスーツを着用する場合が多くみられますが、袴を着用する人もいます。

成人式には、各市町村の役場やホールで行われる式典があります。式典では、市長や町長の祝辞が読まれ、成人式に参加する若者たちが、成人を祝うスピーチを行います。

成人式当日は、式典会場周辺や、写真スタジオ、レストランなどが賑わい、成人式に参加する若者たちや、その家族などでにぎわいます。

成人式は、20歳になった若者たちが、社会的に大人として扱われるようになる節目の行事です。

成人式は、日本の伝統的な行事の一つであり、20歳になる若者たちにとって、大切な節目の日となっています。

節分

節分(せつぶん)は、日本の季節の節目のひとつで、2月3日に行われる行事です。

節分の由来は、立春、立夏、立秋、立冬の四季節目の前日を指します。節分は、太陽暦を使用している日本では、旧暦での行事です。節分の由来には、邪気を払うために豆まきを行うという風習があったとされています。

節分の最も有名な習慣の一つに豆まきがあります。鬼を追い払うために、大豆や殻付きの落花生などの豆をまく行事です。家族で豆まきをする場合は、「鬼は外、福は内」と言って、鬼を追い払います。

そして節分には、恵方巻を食べる習慣があります。その年の恵方を向いて食べると、健康や幸運が訪れると言われています。

節分には、鬼の面をつけた人が、豆まきの鬼役をします。鬼の面は、地域によって異なるデザインや色をしており、子どもたちはその迫力に驚きながら、豆をまきます。

豆まきや恵方巻を食べるなど、節分は、日本の文化の一つとして、広く親しまれています。

参考サイト:国立天文台NAJO「日本歳事記」

まとめ

いかがでしたか? 今回は日本の伝統行事について、ご紹介しました。

日本の伝統行事は、日本の四季を彩り、日本の伝統文化を折に触れて現在の私たちに伝えてくれます。

一つ一つに幸せや健康を願う、ご先祖様や昔の人たちから込められたメッセージ。

大切に受け継がれてきた伝統行事を、わたしたちも後の世代に、そして世界に伝えていきたいものですね。

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