海外でも大人気 相撲体験!ルールや歴史などの基礎知識を踏まえた説明のポイントと観戦の仕方


米トランプ大統領や仏シラク大統領も国賓として観戦した相撲。
相撲体験は得に団体訪日外国人から人気があり、みんなでワイワイ楽しめるのも魅力のポイント。
神聖な土俵に上がるために日々鍛錬をしてきた本物の力士達と、楽しい時間を過ごせますし、憧れのちゃんこ鍋も食べることができます。
そんな相撲体験を、海外からのお客様へのおもてなしにいかがでしょう?とてもめずらしくて、素敵な時間をご用意できること間違いなしですよ。
でも、相撲に関しての基礎知識が案外わからなかったりしますよね。
こちらでは、相撲体験をする外国人へ説明の仕方と、おもてなし接待の方法について紹介します。
この記事を読めば、
• 外国人に説明したいけど、相撲についての基礎知識がよくわからない。
• 相撲体験ってどんなことをやるの?
• 外国人からどうして相撲は人気なの?
といった疑問を解決できますよ。
では早速、相撲についてちょっと詳しくなれるまめ知識や、相撲体験についてご案内します!
外国人に人気の理由
海外での反応
海外では相撲という言葉自体知らない人も多くいます。
それは相撲を見る機会が少ないからです。
海外で相撲の情報を得る手段が限られています。
海外で相撲中継を観る手段としては「海外の日本人向け日本語テレビ放送」であり、外国人の視聴率は低いのです。
また、ネット中継はそもそも相撲を観たい人向けであり、相撲をあまり知らないという人には敷居が高くなってしまいます。
情報に触れる手段がなくては仕方がないことかもしれませんが、そもそも昔は海外では相撲は正しく認識されていなかったのです。
太っている男性がほぼ裸でぶつかり合っているだけのものでなぜわざわざほぼ裸で挑んでいるのか?と不思議がる方もいます。
海外に住む、少しぽっちゃりしていた日本人で「将来はスモウレスラーだな!」と言われた事があるという方がいました。
ジョークで、体が大きい、太っている日本人=スモウレスラーのようだと思っている海外の方もいるようです。
力士の見た目、土俵がおもしろい
相撲力士ならではの迫力ある肉体や「廻し」とよばれる腰部を覆う用具、土俵入りなどの儀式、会場全体の厳かな雰囲気。
相撲には、それをとりまくひとつひとつに日本らしい魅力があります。
外国人の方は特にそのエスニックなところにおもしろさを感じると言います。
外国人が見たい、知りたい相撲とは
相撲を英語で説明することにご興味のある方はこちらの記事も参考にしてください。
参考記事:相撲を英語で説明 | 人気の理由と外国人向け特別体験
大相撲のどこがおもしろいか外国人に尋ねると、
• 小さい力士が大きい力士を倒すこともあるすごさ
• 勝負が早く決まり、勝敗が分かりやすいというシンプルなルール。
• 力士が大きくて迫力がある、
• ちょんまげとまわしのスタイルが独特
などという答えが返ってきます。
シンプルに日本へのイメージとして相撲への興味のある人から、格闘スポーツとして相撲に興味のあるひとまでさまざま。
しかし、皆さん共通して言えるのは、「相撲は日本独自のものである」という認識です。
そんなイメージを実際に楽しんでいただけるのは相撲体験ならではの醍醐味ですよね。
海外VIPにも相撲でおもてなし
日本で大相撲を観戦した外国の首脳のなかで、よく知られているのは、親日家とされるフランスのシラク大統領です。
愛犬を“SUMO”と名付けるほどの相撲好きで、在任中、何度も大相撲を観戦しています。
シラク大統領と相撲についての詳しい記事はこちらになります。
おすすめ関連記事:相撲と日本文化を愛した元フランス大統領と外交おもてなし
そして最近では、日本に来る海外首脳をもてなす1つとして相撲観戦があります。
トランプ大統領も日本で国賓として相撲観戦でおもてなしをしました。
おすすめ関連記事:アメリカ大統領の訪日事例から学ぶVIP接待方法
このように相撲観戦は日本のエンターテイメントとして訪日VIP客にも人気となっているようです。
海外からの大切なお客様と相撲観戦
外国人と相撲観戦をするには
外国人で、来日した際には必ず大相撲を観戦してみたい!と考える人も年々増加傾向にあります。
では実際に大相撲を外国人と観戦する方法についてご紹介します。
相撲の開催時期
まず、大相撲開催時期について紹介です。
相撲は奇数月に2週間続けて開催されます。
1、5、9月は東京、3月は大阪、7月は愛知、11月は福岡です。
各席の料金は場所や席種によって異なりますが、主に土俵から離れた2階以上にある自由席は1席2,000~3,000円ほど、土俵に近い席は1席10,000円前後と高くなります。
チケットは主に旅行代理店、ホームページなどから購入可能ですが、当日券が出る場合もありますので事前にホームページ等を確認しておきましょう。
枡席とは?
枡席とは、相撲を観戦する際の観客席の名称です。
本来は、日本の伝統的な観客席のことを指し、歌舞伎などもこの枡席での鑑賞になりました。
土間や板敷の間を木でしきり、数人が座れる程度の四角形に仕切られています。
国技館では「四人枡」「五人枡」「六人枡」の三種類の枡席があります。
ほとんどが、伝統的な「四人枡」で、枡の中には4枚の座布団が所狭しと敷かれています。
「四人枡」とは、「その枡には4人まで坐ることができる」という意味なので、一人や二人でも使かえます。
実際、約1.5メートル四方に4人で座るのは、日本人でもけっこう窮屈な状態なので、日本人より体格が大きい人が多い外国人にはかなり難しい体勢になってしまうので注意が必要です。
足を曲げて床に座る習慣のない人にも枡席は落ち着かないので、事前に説明するか、椅子席を押さえておきましょう。
しかし日本風情あふれる特別な観戦スタイルなので、日本体験をとことんしてみたい!と考える外国人の方には事前に説明しておすすめして一緒に楽しんでみるのもおすすめですよ。
相撲茶屋
相撲茶屋とは、大相撲の本場所の入場券を購入するために、一等の枡席を優先的に販売する権利のある店舗です。
正式名称は相撲案内所といい、相撲茶屋をなのるちゃんこ鍋料理店が多くありますが、相撲案内所とは関係がありません。
一般の観客が通常入口から入場して席を自分で探さないといけませんが、相撲茶屋を通して一等席を購入すると、特別な相撲案内所入口から入場できます。
相撲茶屋は全部で20軒あり軒を連ねています。
なのでまず自分が購入した茶屋を探しましょう。
この特別な入口は日本風情あふれ、粋な裁着袴(たっつけばかま)の「出方さん」が出迎えて席まで送ってくれるので始まる前から江戸情緒あふれる体験ができます。
また、お茶屋さん独自のおみやげも人気の秘訣。
幕内弁当からお酒におつまみなどさまざまで、オリジナルレアグッツまで入っています。
きっと外国人も感激してくれますよ。
重要外国人のお客様との大相撲観戦に大変おすすめしたいチケット購入方法です。
大相撲案内所
観戦マナー
ここで、少しだけ注意していただきたいマナーがあります。
①取組中の座席移動はしない
②他の観客に迷惑になりそうな帽子などは被らない
➂席に敷いてある座布団は投げない
④相手をけなすような応援はしない
というものです。
歴史と伝統、品格を重んじる国技だからこそ、最低限のマナーは守って観戦しましょう。
相撲の基礎知識
相撲をより楽しむために、まずその奥深い相撲の歴史と文化をみていきましょう。
相撲の歴史
1:相撲の起源
相撲の起源は「古事記」「日本書紀」に見られますが、相撲の歴史はそれ以前にもさかのぼり、日本各地から相撲を描いた土器や埴輪が出土しています。
2:奈良時代から平安時代
相撲は、奈良時代からその年の農作物の収穫を占う祈願祭として毎年行われてきました。
その後、宮中行事となり、300年以上続いています。
平安時代まで神事として栄えた相撲は、その役目を終えても衰退することなく、戦国時代の武士たちによって再興されました。
3:鎌倉時代
鎌倉時代から戦国時代の武士の時代にかけて、武士の身体能力と判断力を高めるための訓練の一つとして、相撲が大きな役割を果たすようになりました。
鎌倉時代、源頼朝は鶴岡八幡宮で相撲、流鏑馬、古式馬術を取り入れた大神事を行い相撲が政治の中に登場し始めます。
4:戦国時代 職業としての力士の誕生
大の相撲好きとして有名な織田信長は、頻繁に全国から腕に自慢のある者を集め、試合をさせ、優勝者を家臣として召し抱えていました。
このような背景から職業としての力士が登場し、相撲が武士にとって重要になっていくのです。
5:江戸時代 武家相撲から娯楽スポーツへ
時代が平和になるにつれて、武士の相撲は衰退し、相撲は庶民の娯楽やスポーツとして定着していきます。
相撲は庶民の娯楽やスポーツとして定着し、この時代には歌舞伎と並ぶ一大エンターテイメントになりました。
6:戦後から現在
土俵入り、番付、化粧廻し、髷、着物など、日本の歴史的背景を踏まえた上で、相撲は今に伝えられています。
日本の歴史、文化、儀式はすべて相撲に含まれています。
相撲は、縄文時代から日本の文化や歴史的背景を持ち、日本人の生活に密着してきた。
縄文時代から、相撲は時代とともに色あせることなく日本人を魅了してました。
相撲はまさに日本の国技です。
相撲のルールと基礎知識
相撲の定められた動作と名称
相撲には、伝統に従って決められた動作があり、それらには特別な名前がついています。
では代表的な言葉を見ていきましょう。
取組:4.55mの土俵の上で、まわしを締めた力士が一対一で勝ち間を競う。
これを、”取組”という。
塵手水(ちりちょうず):蹲踞の姿勢で柏手をうったあとに、両手を大きく広げ、拳をかえし、手に何も持っていない事を示す。
仕切り:仕切りとは土俵の上で力士同士が視線を合わせたのち、腰を深く落とし土俵にある仕切り線の上に拳をおきます。
これは、制限時間内に何度でも行う事ができる。
立ち合い:戦いをする力士が、お互いの目をみて同時に立ち上がり体をぶつけ合い開戦になる。
ほかの格闘技にはない開始方法で、相撲の持つ独特な緊張感を観客も味わえる。
反則行為はどんなことがあるの?
主な反則行為は
• 手は手のひらしか使っては行けない。
拳や肘はNG。
• 足は払ったり引っ掛けたりするのは可能だが、蹴りはNG。
• 頭突き、目つぶし、のどつぶし、まげを引っ張る。
その判定は、他の格闘技の審判員であり、相撲の神事も取り仕切る「行司」が行います。
体重制限について
体格による階級分けがないため、体の小さな力士が大きな力士を投げ飛ばすこともあり、そこが相撲の大きな魅力の一つですよね。
入門の資格は、23歳未満の男子で、身長は173cm、体重75kg以上を合格基準とされ、現在の力士の平均体重は164kgだそうです。
勝敗はどうやってつくの?
勝敗のルールはとてもシンプル。
以下の3点がルールです。
1.一人が土俵から出る
2.一人の足の裏が地面につく
3.反則行為を行った時
しかし、“決まり手“という相撲独自の八十二個の決め技があり、どのような技で勝敗が決まるのかが、大きなみどころになってきます。
座布団投げとは?
大相撲中継で、座布団が観客席から投げられている場面をみたことがありませんか?
あれは、格上の力士(横綱など)が、格下の力士に負ける時に、観客が座っていた座布団を土俵にむかって投げ飛ばしているからです。
意味は、格下の力士に対して、「見事横綱を打ち負かした!すばらしい!」といった意味と、「勝って当たり前だと思っていた横綱に対しての落胆」を表現していると言われています。
じつは、怪我の危険があるということで公式には禁止されており、館内アナウンスや会場の注意書きに座布団投げ禁止と説明されています。
しかし座布団投げは伝統的にされてきたものなので、厳密に禁止することが難しく、今でも時々素晴らしい取組の時には座布団が飛び交いっているのです。
外国人に聞かれたら、豆知識を教えてさしあげましょう!
化粧まわしとは?
相撲で関取が土俵入りの時に前にしめる、十両以上の力士が身につけることができるエプロンのような形のうつくしいまわしです。
取組用の回しとは違い、豪華な刺繍をほどこした煌びやかさが目を惹き、力士の土俵入りを華やかに飾ります。
力士の後援会やスポンサーが昇進を祝って贈ることが多く、伝統的な相撲の衣装です。
デザインは力士の好みや出身にちなんだものから、スポンサーの企業やキャラクターなど、広告の役割をしているものも。
とにかく豪華なものが多く、博多織や西陣織など伝統的な日本の織物から、有名ブランドのもの、ダイヤモンドが織り込まれているものなど話題にものぼります。
全てが日本の職人による手作業なので、こちらも日本文化の伝統が満ち溢れていますよね。
ちゃんこ鍋とは?
お相撲さんが作る料理をすべて、「ちゃんこ」といい、その中でもなべ料理を「ちゃんこ鍋」とよびます。
ちゃんこ鍋は、消化が良く栄養バランスの良い食材をふんだんに使って体を温めることができるため、厳しいトレーニングの後によく食べるちゃんこ料理のひとつ。
内容は様々で、魚介、肉類、豆腐に野菜を味噌や胡麻、醤油や豆乳など様々なベースでいただきます。
各相撲部屋オリジナルレシピがあり、入門仕立ての力士からその味を受け継ぎ、毎日ちゃんこ料理をします。
なので、力士たちの料理の腕も相当な物で、引退した力士の多くがレストランを経営するのもうなずけますよね。
相撲をもっと体験ができる場所
大相撲観戦以外の相撲を体験する方法をご紹介します。
相撲部屋の朝稽古見学
相撲部屋見学とは、力士が毎日修行にはげみ、稽古をつけている相撲部屋を見学することです。
全ての相撲部屋ではありませんが、力士が早朝から真剣に稽古をする姿を見学することができるので、外国人だけではなく日本人にも人気があります。
ただ、ほとんどが早朝稽古のみの見学や、窓からの見学を許可している部屋が多くあるため事前に必ず確認が必要です。
特にスマートフォンの電源は切って、写真撮影に関しては必ず許可を得ましょう。
個人的な楽しみ以外での使用はどこも固く禁止されています。
以下、東京で見学ができる相撲部屋の情報です。
• 荒汐部屋
住所:東京都中央区日本橋浜町2-47-2
電話番号:03-3666-7646
見学時間:朝6:30~10:00頃
• 八角部屋
住所:東京都墨田区亀沢1-16-1
電話番号:03-3621-0404
見学時間:朝7:00~10:30頃
• 東関部屋
電話番号:03-5876-5713
住所:東京都葛飾区柴又2丁目10 東関部屋
見学時間:朝7:00〜10:00頃
相撲レストラン
相撲の聖地、両国では、元力士が経営するちゃんこ鍋レストランが数多くあります。
その中でも、店内の中に土俵があって、元力士の取組を観戦しながらちゃんこ鍋が食べられるのが人気です
外国人を両国で案内する時、立ち寄っても喜んでいただけるでしょう。
• 割烹吉葉
住所:東京都墨田区横網2-14-15
TEL:03-3623-4480
営業時間:昼食 11 :30~14 :00、夕食17 :00 ~22:00
• 両国八百八町 花の舞 江戸東京博物館前店
TEL:03-5619-4488
住所:東京都墨田区亀沢1-1-15
営業時間:11:30~22:00日曜営業
相撲体験
相撲体験とは一時間から二時間ほどの間、元力士たちと時間をすごしながら相撲を体験する方法です。
毎日ではなく、定期的に相撲体験をイベントとして開催しているところや、ちゃんこ鍋のお食事といっしょに力士たちと時間を過ごせる内容になっているものまであります。
旅行代理店からの申込が必要です。
• 旅行代理店HIS サイト 「全国の相撲見学」:
オーダーメイドの相撲体験
海外からの重要人物の接待を考えた時、やはり細かいところまで配慮されたプランニングは必須になりますよね。
そんな時はやはりオーダーメイド企画で相撲体験を企画してみましょう。
オーダーメイドで企画した相撲体験のメリットは、やはりお客さまの要望を叶えてさしあげれるということ。
「相撲レスラーと戦ってみたい!」「相撲レスラーとスクラムを組んでみたい!」
といったような、外国人のお客様からのびっくりするようなリクエストにも応えることができるからです。
国技である相撲をテーマにすることで、充実した日本らしさをご用意できることは、オーダーメイドならではのおもてなし。
きっと喜んでいただける時間をお届けすることができますよ。
まとめ
相撲は日本が凝縮されている生きた伝統文化であり武芸です。
江戸の風情をそのまま継承しつづける力士たちの普段の生活や、稽古場など外国人には興味が尽きる事がないでしょう。
どんな人でも外国への滞在は日常からはなれた出来事です。
そこに加えて江戸時代にタイムスリップしたかのような力士達の生活。
そこには演出ではなく、実際に厳しい鍛錬をしてきた元力士達だからこそのリアリティーがあります。
実際身近に感じて体験できるなんて、まるで、ものがたりの中のヒーローに出会うような出来事のプレゼントですよね。
相撲体験は、日本をまるごと味わえる贅沢でゆかいなおもてなしです。

日本独自のおもてなし文化を世界中の人へ広めるために日夜努力しています。外国人の方の接待やおもてなしのご相談はお気軽にご連絡ください。お問い合わせはこちら