

イベント企画書は、イベントの目的や内容、予算、スケジュールなどを整理し、関係者の認識をそろえながら承認を得るために欠かせない資料です。しかし、「何を記載すればよいかわからない」「企画内容がうまく伝わらず承認されない」と悩む担当者も少なくありません。
伝わりやすいイベント企画書を作成するには、基本構成を押さえたうえで、目的や期待される効果を具体的に示すことが重要です。また、企画段階から運営までを見据えて作成することで、イベント全体をスムーズに進めやすくなります。
この記事では、イベント企画書の基本構成や書き方、承認されやすい企画書を作成するポイントをわかりやすく解説します。さらに、イベント企画を成功させるコツや、外国人向けイベントを企画する際に専門会社へ相談するメリットも理解できる内容です。
- イベント企画書の役割と作成する目的
- イベント企画書の基本構成と書き方
- 承認されやすいイベント企画書を作成するポイント
- イベント企画を成功につなげる考え方
- 外国人向けイベントを企画する際のポイント
イベント企画書とは?目的と役割を解説

イベント企画書とは、イベントの開催目的やターゲット、実施内容、予算、スケジュールなどを整理し、関係者へ共有するための資料です。企画内容をわかりやすく伝え、イベントを円滑に進めるために役立ちます。
イベントには、社内の担当者や決裁者、協力会社など、多くの関係者が携わります。そのため、企画内容を口頭だけで共有すると認識のずれが生じやすく、準備や当日の運営に支障をきたすおそれがあるのです。
企画書に開催目的や進行イメージ、役割分担などを整理することで、関係者全員が同じ認識で準備を進められます。
また、企画書は社内の承認や予算を得るための重要な資料でもあります。開催目的や期待される効果、必要な費用、実施方法などを整理して示すことで、企画の必要性や実現性を決裁者へわかりやすく伝えられるのです。
このように、イベント企画書には「関係者の認識をそろえること」と「社内の承認を得ること」という2つの重要な役割があります。この2つの役割を意識して企画書を作成することが、イベントを成功へ導く第一歩となるでしょう。
イベント企画書の基本構成と書き方

イベント企画書には決まったフォーマットはありませんが、6W2H(Why・Who・Whom・What・When・Where・How・How much)の考え方を取り入れることで、必要な情報を整理しやすくなります。
本章では、イベント企画書に記載したい以下の7つの項目について解説します。
- 開催目的
- ターゲット
- イベント概要・内容
- 会場・開催日時
- 集客計画
- 予算・運営体制
- スケジュール・KPI
開催目的
開催目的は、イベント企画書の方向性を決める重要な項目です。「なぜイベントを開催するのか」を明確にすることで、ターゲットやイベント内容、集客方法などを一貫した方針で検討しやすくなります。
開催目的を記載する際は、「新商品の認知度向上」「新規顧客の獲得」「社員同士の交流促進」など、イベントを通じて実現したいことを具体的に示しましょう。目的が明確になることで、企画全体の方向性が定まり、その後の企画内容や運営計画も組み立てやすくなります。
イベントを通じて実現したいことを具体的に整理し、企画全体の方向性が伝わる内容にまとめましょう。
ターゲット
ターゲットには、イベントへ参加してほしい人を具体的に記載します。
対象者が曖昧なままでは、イベント内容や集客方法、会場選びなどの方向性が定まらず、企画全体に一貫性がなくなってしまいます。
ターゲットを設定する際は、「20〜30代の会社員(営業職)」「既存顧客」「海外から来日する企業関係者」のように、年齢や属性、参加目的などをできるだけ具体的に整理しましょう。参加者像が明確になることで、ニーズに合ったプログラムや情報発信を計画しやすくなります。
また、イベントの目的とターゲットにずれがないかを確認することも重要です。誰に、どのような価値を提供したいのかを明確にすることで、より効果的なイベント企画につながります。
イベント概要・内容
イベント概要・内容には、イベント全体の流れや実施内容を具体的に記載します。
企画書を読む人が当日の様子をイメージできるよう、テーマやプログラム、所要時間などをわかりやすくまとめることが大切です。
例えば、「基調講演」「ワークショップ」「交流会」「日本文化体験」など、実施するプログラムを時系列で整理すると、イベント全体の構成が伝わりやすくなります。必要に応じてタイムスケジュールや会場レイアウト、イメージ画像などを添えると、企画内容への理解がさらに深まるでしょう。
イベント概要・内容は、開催目的やターゲットに沿って構成することが重要です。参加者にどのような体験や価値を提供したいのかを意識しながら、具体的な内容をまとめましょう。
会場・開催日時
会場・開催日時には、イベントの実施場所や開催日時、所要時間などの基本情報を記載します。
参加人数やイベントの内容に適した会場を選ぶことで、参加者の満足度や運営のしやすさにもつながります。
会場を選定する際は、収容人数だけでなく、アクセスの良さや設備の充実度、周辺環境なども確認しておきましょう。また、ターゲットが参加しやすい曜日や時間帯を設定することも重要です。
会場や日時が未確定の場合は、「○月開催予定」「東京都内を予定」など現時点での情報を整理し、決定後に更新する方法でも問題ありません。企画の実現性が伝わる内容を意識してまとめましょう。
集客計画
集客計画には、ターゲットへイベント情報をどのように届けるかを具体的に記載します。
参加者を集める方法をあらかじめ整理しておくことで、開催直前に慌てることなく計画的に準備を進められます。
集客方法は、イベントの目的やターゲットに応じて選ぶことが重要です。例えば、自社サイトやSNS、メールマガジン、プレスリリース、Web広告などを組み合わせることで、より多くのターゲットへ情報を届けられます。既存顧客向けであればメール配信、新規顧客の獲得を目的とする場合はSNS広告やWeb広告を活用するなど、ターゲットに合わせて手法を選びましょう。
また、告知を開始する時期や担当者もあわせて示しておくと、集客活動を計画的に進めやすくなります。
予算・運営体制
予算・運営体制には、イベントに必要な費用の内訳と、運営を担当するメンバーの役割を記載します。
あらかじめ必要なリソースを整理しておくことで、準備不足や想定外のトラブルを防ぎやすくなります。
予算は、会場費や機材費、制作費、広報費、人件費など、項目ごとにできるだけ具体的にまとめましょう。また、予備費も確保しておくと、急な変更や追加対応が発生した場合でも柔軟に対応できます。
運営体制では、責任者や各担当者の役割を明確にしておくことが重要です。受付や会場運営、進行管理などの担当を事前に決めておくことで、準備から当日までスムーズに進行しやすくなります。
スケジュール・KPI
スケジュール・KPIには、イベント開催までの準備スケジュールと、イベント終了後に成果を評価するための指標を記載します。
事前に進行計画を整理しておくことで、準備の遅れや対応漏れを防ぎやすくなります。
スケジュールには、会場手配や告知開始、参加者募集、備品準備など、実施日までに必要な作業と実施時期を時系列でまとめましょう。また、各工程の担当者や期限を明確にしておくと、進捗状況を管理しやすくなります。
KPIは、イベントの目的に応じて設定することが重要です。例えば、「来場者数300名」「商談20件」「参加者満足度90%以上」など、成果を客観的に評価できる数値目標を設定しておくことで、イベント終了後の効果検証や次回以降の改善につなげられます。
承認されやすいイベント企画書を書くポイント

この章では、企画書をより承認されやすくするために以下のポイントを解説します。
- 開催目的を明確に伝える
- 費用対効果を具体的に示す
- 想定されるリスクと対策を整理する
- 読み手が理解しやすい構成を意識する
目的を明確にする
決裁者は、「なぜこのイベントを開催する必要があるのか」を最初に確認します。目的が曖昧では、企画内容が魅力的でも必要性を判断できず、承認を得にくくなることがあります。
開催目的とイベント内容、期待する成果に一貫性を持たせることで、企画の説得力が高まり、承認につながりやすくなるでしょう。
費用対効果を示す
決裁者は、イベントにかかる費用だけでなく、それに見合う成果が得られるかを重視します。
来場者数や商談件数、参加者満足度など、目的に応じた成果指標を具体的に示すことで、企画の価値を判断しやすくなります。
リスク対策を記載する
イベントでは、天候不良や機材トラブル、参加者数の変動など、さまざまなリスクが想定されます。あらかじめ想定されるリスクと対応策を明記しておくことで、計画性のある企画であることを示せます。
安心して実施できると判断されることも、承認につながるポイントです。
読み手目線で作成する
企画書は、自分の考えをまとめる資料ではなく、相手に企画内容を理解してもらうための資料です。結論から伝え、見出しや箇条書き、図表などを活用して、一目で内容を把握できる構成を意識しましょう。
読みやすい企画書は、内容も伝わりやすくなります。
イベントを成功させるなら企画段階からプロへの相談がおすすめ

イベント企画では、企画書の作成だけでなく、会場手配や集客、協力会社との調整、当日の運営管理など、多くの業務が発生します。
自社だけで対応しようとすると、担当者の負担が大きくなり、企画そのものの検討に十分な時間を確保できないこともあります。
そのため、イベントを成功させるには、企画段階から専門会社へ相談することがおすすめです。目的やターゲットに合わせた企画提案はもちろん、運営方法やリスク対策まで含めてサポートを受けられるため、担当者の負担を軽減しながら、より質の高いイベントを実現しやすくなるでしょう。
イベントの規模が大きいほど、専門会社を活用するメリットは大きくなります。
外国人向けイベント企画なら「モテナス日本」へ

外国人向けイベントでは、日本人向けイベントとは異なる視点での企画・運営が求められます。
モテナス日本では、外国人ゲストに合わせたイベント企画から当日の運営まで一貫してサポートしています。
モテナス日本とは?
モテナス日本は、外国人向けイベントやインセンティブ旅行、日本文化体験の企画・運営を行うサービスです。
外国人ゲストが安心して参加できるよう、多言語対応や文化・宗教への配慮を踏まえた企画を提案しています。また、茶道や書道、侍体験、和太鼓など、日本ならではの文化を取り入れたプログラムを通じて、海外ゲストに印象に残る体験を提供しています。
企業の目的や参加者の属性に合わせて内容を設計できるため、接待や研修、表彰旅行、交流イベントなど幅広いシーンで活用できます。
モテナス日本のイベント企画事例
モテナス日本では、海外企業のインセンティブ旅行や国際会議後の交流イベント、企業研修など、さまざまなシーンでイベント企画をサポートしています。
日本文化体験を取り入れることで、参加者同士の交流を促し、日本で過ごす時間をより特別なものにできます。
外国人ゲストに喜ばれるイベントを企画したい方や、日本らしさを感じられる体験を取り入れたい方は、モテナス日本へお気軽にご相談ください。


イベント企画書の書き方に関するFAQ

イベント企画書の作成に関して、よくある質問をまとめました。本文で紹介した内容とあわせて参考にしてください。
イベント企画の手順は?
イベント企画は、開催目的の設定、ターゲットの明確化、企画内容の検討、予算・スケジュールの作成、集客準備、当日の運営、効果検証という流れで進めるのが一般的です。
企画書を作成する前に全体の流れを整理しておくことで、準備をスムーズに進められます。
企画書はWordとPowerPointどちらで作るべきですか?
社内で内容を共有したり詳細な情報を整理したりする場合は、Wordが適しています。一方、決裁者への提案やプレゼンテーションでは、図や写真を活用しやすいPowerPointが効果的です。用途に応じて使い分けるとよいでしょう。
イベント企画書を書くときに気をつけることは?
イベント企画書では、開催目的やターゲット、期待する成果を明確にし、内容に一貫性を持たせることが重要です。
また、専門用語を多用せず、見出しや箇条書きを活用して、誰が読んでも理解しやすい構成を意識しましょう。
まとめ|イベント企画書は「目的」と「効果」が伝わることが重要

イベント企画書を書く際は、開催目的やターゲット、内容、予算、スケジュールなどを整理し、関係者へわかりやすく伝わる内容にすることが大切です。企画を承認してもらうには、「なぜ開催するのか」「どのような効果が期待できるのか」を具体的に伝えることを意識しましょう。
外国人向けイベントでは、多言語対応や文化・宗教への配慮も欠かせません。日本文化体験を取り入れたイベントを企画したい方は、モテナス日本へお気軽にご相談ください。

モテナス日本編集部は、日本文化・伝統文化・インバウンド・MICE・企業イベントに関する情報を発信する編集チームです。日本文化や観光分野に知見を持つライターが執筆し、編集部による内容確認・校正・事実確認を経て記事を公開しています。





