世界の立春を知ろう! 日本・中華・欧米の春節・節分と英語例文

Mayumi Folio
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立春とは,暦の上で長い冬が終わり、春が始まる日です。

 

この立春の日は旧暦において1年の始まりになり、中国をはじめとするアジアの国々では、現在も春節正月を盛大に祝います。

 

立春前日の節分の日に、豆まきや恵方巻きで厄をはらう伝統行事をおこなう日本。

 

また、欧米にも立春を祝う伝統行事があり、世界中で春の訪れを祝います。

 

このように春の始まりの日である立春は、古来より世界中でお祝いされていました。

 

でも、

 

旧暦っていったいなに?立春とは?

 

節分の由来って?節分について英語で説明したい!

 

中華春節ってなに?どんなことをするの?

 

欧米でも立春のお祝いをするの?

 

と,疑問は数多くでてきます。

 

今回はそんな世界の立春にスポットを当てて、日本の節分風習と、中華春節について。

 

そして欧米の立春行事をお伝えします!

 

日本の節分

旧暦、太陰太陽暦とは?

古来より日本では、太陰太陽暦を使用した旧暦が使われていました。

 

月の運行の暦である太陰暦をベースにして、太陽の運行である二十四節気で季節のずれを補正するというのが、太陰太陽暦。

 

このことからも日本の伝統行事や暮らしの中には、月と太陽が生活の中に深くしみ込んでいます。

 

明治時代に太陽暦グレゴリオ暦が日本に導入されるまで、日本の旧暦には太陰太陽暦が使われていました。

 

太陰太陽暦とは、文字通り[月と太陽の暦]という意味になります。

 

太陰は月を表し,太陰暦とは月の満ち欠けによる暦です。

 

月は29.5日で地球を一周するので、太陰暦では一ヶ月を29日間とする「小の月」そして30日間を「大の月」としていました。

 

しかしこの太陰暦では、1年が365日ではなく354日になり、毎年11日のずれが太陽暦との間に生まれてしまいます。

 

毎年11日ずれるということは、そのうち4月が秋になったり、お正月が真夏になったりしてしまうということ。

 

この暦では農作業を始め、さまざまなことで生活に不詳がでてきてしまいます。

 

そこで、日本の旧暦である太陰太陽暦では、月の動きである太陰暦を基にしながら、季節のずれを補正するために太陽の動きである二十四節気が取り入れられました。

 

これが太陽太陰暦になり、日本の旧暦であり、中華圏の旧暦の中国暦になります。

 

二十四節気では、太陽の動きをもとにして1年を24等分し、それぞれ季節のはじまりの日を「立春」「立夏」「立秋」「立冬」といいます。

 

そして、その前日の日を「季節を分ける」という意味から「節分」と言います。

 

本来、四つの季節それぞれの前日を「節分」と呼んでいたのですが,現在は立春の前日のみ節分の日として親しまれています。

 

節分、豆まきの由来

日本の旧正月は、現在世界中で主に使われているグレゴリオ暦の1月の終わりから2月の初めです。

 

旧正月は二十四節気の中の春のはじまりである立春の日に、いちばん近い新月の日が元旦になります。

 

では、節分の由来はどこからきているのでしょう?

 

平安時代の宮中では旧暦の大晦日に、1年の厄払いの儀式である追儺の儀が行われていました。

 

追儺の儀とは、旧暦の大晦日に行われる儀式で、立春を迎える節分の日に、宮中に災いや病を持ち込むと考えられていた鬼を陰陽師による祈祷や鬼払いで払う行事でした。

 

しかし江戸時代には、追儺は豆をまいて庶民も鬼を払い無病息災を祈る行事として日本全体に広まります。

 

ではなぜ豆をまく。

 

という行事になったのでしょう?

 

古来より日本人は言霊を信じ、言葉に宿る力を深く信仰してきました。

 

そこで、「魔の目」が「まめ」になり、「鬼の目を滅ぼす」という意味から室町時代あたりに厄払いに豆がまかれるようになります。

 

もしも、まいた豆から芽がでてくるのは大変不吉とされ、芽が絶対でてこないよう真っ黒になるまで豆を炒ってまいていたそうです。

 

そして、「豆を炒る」は「魔の目を射る」という意味もあり、ここでも言霊の力をみることができます。

 

雪の多い北国や落花生の山地では、煎った大豆以外にも落花生を撒く地域もあります。

 

正しい豆まきの仕方を英語で説明

前日までに煎った大豆を升にいれて、神棚に供えます。

Put roasted soybeans in a square and offer it to the gods the day before.

 

節分の当日の夜、午後八時から十時の寅の刻に鬼はやってくるのでその時間帯に大豆を撒きます。

On the night of Setsubun, the demons come during the Hour of the Tiger from 8:00 pm to 10:00 pm, so we sprinkle soybeans during this time.

 

玄関や窓などを開け、奥の部屋から「鬼は外!」と叫びながら豆を投げ始めます。 そして豆を投げます。

Open the front door and windows, and start throwing beans from the back room, shouting “Oni wa soto! and start throwing beans.

 

豆をまき終わったら、すぐに窓などを閉め、「福は内!」と叫びながら豆を部屋の中に向かってまきます。

When you have finished throwing the beans, close the windows immediately and throw the beans into the room, shouting “Fuku wa uchi! and throw the beans into the room.

 

豆がまき終わったら、1年の厄よけを願いながら自分の年齢+1つの豆を家族みんなでたべます。

After the beans have been thrown, everyone in the family eats their age plus one bean, hoping to ward off bad luck for the year.

 

中華圏のお正月 中華春節

中国のお正月である中華春節。

 

この旧暦の元旦である春節の間は大型連休になるので、日本を訪れるアジアからの訪日外国人の数が急増します。

 

中華春節を詳しく知ることは、この時期の中国人や華僑のお客様をより知る手がかりになるので、おもてなしをするときにも大切な知識になります。

 

では、この中華春節について見て行きましょう。

 

中華春節とは?

春節とは、中華圏の旧暦のお正月にあたります。

 

1912年の中華民国の成立時にグレゴリオ暦が正式に中国の暦になったときから、グレゴリオ暦の1月1日が新しい年のはじまりになりました。

 

しかし、中国では現在も旧暦の元旦の方が重要視されています。

 

春節の日は太陰太陽暦によって決められるので毎年変わり、春節の休日は春節の日から前後三日の一週間が平均的です。

 

中国の春節は、日本のお正月にとてもよく似ていて大晦日に大掃除があり、大晦日の夜には特別な料理をいただきます。

 

代表的なのが、中国北部で食べられる餃子です。

餃子は大晦日か元旦に食べるのかは地方によってちがいますが、北京など北方の中国では家族で餃子を作り、家族みんなでいただくのがお正月の特別な料理。

 

中になつめ、落花生、硬貨などを入れて当たった人の1年を占います。

 

広い中国では、春巻きや麺、魚、柑橘類、餅、餡入りの団子、など地方によってお正月の食卓の風景はさまざまです。

 

そして紅白歌合戦のようなテレビ番組を家族で見る家庭も多く、年中行事として定着しています。

 

除夜の鐘をつく風習も中国の春節にあり、日本と同じように大晦日の夜は鐘の音が響き渡ります。

 

元旦には、魔を払うと言われる爆竹をならし新年を迎えます。

 

お年玉も中国にありますが、子供だけではなく目上の人から目下の人へご祝儀のようにお金を渡す風習があります。

 

そして、拝年といって正装をして親戚や友人に挨拶周りや、日本同様に新年の初詣があり、中国ではお寺に初詣します。

 

暖かいあんこ入りの白玉団子を食べるのもお正月の風習だそうです。

 

年男、年女が日本で言うところの厄年にあたるので、その年の人は「赤い服をきて一週間外に出ない。」という古くからの風習があります。

 

現在では「春節の間は赤い靴下や下着をはく」という方法が主流になっているそうです。

 

もし,知人に今年の干支の年男年女がいるのであれば、素敵な赤い靴下をプレゼントすると喜ばれるかもしれませんね。

 

毎年かわる中華春節ですが、近年の春節の日はこちらになります。

• 2022年2月1日

• 2023年1月22日

• 2024年2月10日

• 2025年1月29日

• 2026年2月17日

 

この日を挟んだ前後三日間、計一週間が春節の連休になります。

 

中国国内でもこの時期の移動は大規模で、日本のお盆やお正月の帰省ラッシュのようになります。

 

では、中国以外のアジアの国ではどうなっているのでしょう?

 

実は日本以外のほとんどのアジアの国において、現在も旧暦の元旦はとても大切にお祝いされています。

 

この中国暦を使用していたアジアの国々、シンガポール、韓国、ベトナム、マレーシア、マカオ、インドネシア、ミャンマー、ブルネイ、台湾、香港、では国民の祝日として現在もお正月のお祝いをされています。

 

中国と同じく大型連休が春節の前後にあり、やはり日本への旅行者はこの時期爆発的に増えています。

 

春節に日本を訪れる中国人旅行者

世界がコロナに脅かされるようになる以前、この春節の時期は中国人旅行者の数が世界中にふくれあがる時期でした。

 

コロナ渦の影響で今年もなかなか移動が難しい中国人の春節休暇ですが、春節は来年も訪れ再来年もやってきます。

 

コロナ渦が終息を迎え自由を取り戻した後には、この数年の間、春節休暇に気軽に海外に出ることができなかった中国人旅行者の爆発的リバウンド増加は大きく予想されます。

 

中国春節は日本の大型連休のように一週間ほど、あるいはもっと長く休暇を申請する人が多く見られます。

 

この春節の一週間の休暇を近隣の外国へ家族旅行をする。

 

という人たちも多く、その中でも日本は人気の観光先として統計されています。

 

日本の観光統計データー:

 

その理由として、日本行きの格安航空券が気軽に買えるようになり、中国〜羽田、成田間の便数がふやされ、日本全国の地方空港もたくさんの直行便ができるようになりました。

 

このような背景もあり、日本は中国人にとっても気軽に足を運ぶことができる春節の長期家族旅行先として人気があります。

 

春節の長期休暇先として日本が選ばれ中国から日本への距離はぐっと縮まったのです。

 

一時期話題になった、中国人旅行者による「爆買い」も春節の時期に多く見られる現象で、日本の高級デパートや化粧品、に日用雑貨、家電量販店など大量に日本製品を買い付ける中国人旅行客の姿を見かけました。

 

しかし、爆買いをする中国人旅行者の数は世界を見渡しても減少傾向にあると言われます。

 

その理由として、 現在はインターネットで世界中どこからでも日本製品が気軽に購入することができることや、中国経済が以前ほど好景気ではなく、富豪層でも爆買いを抑えるようになったと言われています。

 

しかしその反面、中国人旅行者の間にも「コト消費」といわれる体験型の観光スタイルへの注目が集まっています。

 

日本に来たからこそできる日本文化体験の人気度は近年急速に上昇しています。

 

ずっと行きたかった久しぶりの日本旅行。

 

特に春節という大切な時期だからこそ、普段よりちょっとワンランク上の体験を求める中国人旅行者は今後増加が予想されます。

 

特に日本伝統文化体験への参加は、彼らの求めるお正月感への華やかなさも加わるので、春節の特別な一日としてお勧めすることができます。

 

春節の時期におめでたさを感じることができて、さらに特別な日本文化体験を他ではできないクオリティでお届けする。

 

それは、「ひさしぶりの春節のバカンスは日本を満喫したい!」という“通常の春節旅行よりさらに特別な日”感を求められるので、以前にまして日本文化体験への上質さが求められて行くでしょう。

 

こちらの過去記事はそんな中国旅行客におすすめの日本文化体験をご紹介しております。

 

富裕層中国人の接待方法! 簡単な中国語でおもてなし

 

外国人富裕層向け! 特別な体験事例とワークショップ

 

大奥に変身!着物体験で外国人富裕層をおもてなし

 

本物の歌舞伎体験! 外国人VIP・富裕層のお客様接待

 

参考資料:日本政府観光局JNTO

 

参考サイト 国土交通省観光庁

 

欧米の立春お祝い

聖燭祭 Chandeleir

キリスト教圏でも、立春は大切な春を迎えるお祝いをします。

 

生後40日のキリストが聖母マリアとともに神殿を訪れた日を祝う行事があります。

 

そして立春の日はクリスマスシーズンの終わりとしてクリスマスツリーを焼く習慣がありました。

 

そしてヨーロッパの民間信仰の中に、春の訪れがはじまる立春の日は大切にされ各地でお祝いの伝統行事が行われました。

 

ヨーロッパに伝わる民間信仰とキリストの生誕40日のお祝いがかさなり、現在でも立春は春の訪れをお祝いする特別な日になっています。

 

フランスではChandeleir 聖燭祭の日とされ、蝋燭を灯してクレープを食べる日として定着しています。

 

一番始めに焼いたクレープは台所に住む火の小人にお供えするために、台所の一番高い場所にお供えします。

 

二枚目からは、片手にはクレープののったフライパン、反対の手には金でできたものをもち、家長から準にクレープをひっくり返します。

 

もし、きれいにひっくり返すことができれば、その年の運は好調である。

 

といわれています。

 

地域によってはクロッカス、水仙やパンジーにミモザなど春のはじまりを感じる花をかざったり、ろうそくを食卓や庭や植木鉢などにともします。

 

夕食にリンゴのお酒であるシードルとガレット、デザートに甘いクレープをいただき春の訪れをお祝いします。

 

グランドホッグデー

アメリカやカナダでは、2月2日に春の訪れをお祝いする グラウンドホックデーがおこなわれます。

 

もともとはドイツやオーストリアの聖燭祭の日にアナグマの動きによって春の訪れを占う行事でしたが、現在ではアメリカやカナダで大々的なイベントとして行われている地域が数多くあります。

グランドホックはウッドチャックという名前でも知られていて、ビーバーにもにた穴の中に住むムクムクとした動物です。

 

立春の朝、冬眠から目覚めたグランドホックがどのように動いて自分の影を見るかどうかで春の訪れを占います。

 

ペンシルバニア州のパンクサトーニーでは、かなり早朝に巣穴の中にいるグランドドックをひっぱりだし、占いを行いFoxが中継放送をおこないます。

 

タキシード姿の紳士とねぼけまなこのウッドチャックの真剣な姿は、どこか微笑ましく毎年人気のある行事となっています。

 

チャイニーズ ニューイヤー

ニューヨーク、パリ、ロンドン、ベルリンetc…

 

人種の坩堝といわれる世界の大都市には数多くの華僑や中華系移民の人々が住んでいます。

 

各都市のチャイナタウンで春節は、チャイニーズ ニューイヤーとよび、盛大なお祭りがおこなわれます。

 

獅子舞や爆竹などに加え、中国文化が楽しめるようなイベントが盛りだくさんに行われ、中華系の人々にとっては郷里へ思いを馳せる時間新しい子供たちへ文化体験をさせてあげられる貴重な日々になっています。

 

そして、そこに住む他の民族の人々が中華系文化を体験しともに喜びあいお祝いすることで理解が深まるきっかけになります。

 

異国での他国伝統行事や異文化体験は、お互いの違いにある喜びや感動を実感することができるのです。

パリの17区には大きなチャイナタウンがあり、毎年大規模な春節のお祝いが行われています。

 

オーストラリアのシドニーでは毎年大規模なお祭りが催され、今では代表的な年中行事になっています。

Sydney Lunar Festival:

 

そして、現地の他の文化圏出身の人々も、この時期になると「今年の干支はなに?」と聞かれ、自分の干支の話や相手の干支のと相性について案外詳しい人にであいます。

 

中国人の友達と一緒に餃子をつくって餃子パーティーをしたり、赤い靴下をみんなで履いてみたり、この時期中国に帰らない留学生たちも春節を満喫します。

 

大型スーパーなどでは、アジアフード祭のようにアジアの食材が大々的に販売される時期になり、子供の学校の給食のメニューにも春節のお正月には中華料理になってアジアの文化をみんなでたのしみます。

 

日本はチャイニーズ ニューイヤーを特にお祝いしない、という話をすると、とても不思議がられるので、そんな時は節分の文化について触れるととても興味深く話がはずみます。

 

お互いの伝統行事を尊重しお祝いしあえることはとても暖かいきもちになりますよね。

 

まとめ

 

寒い冬がやっと終わり、新しい芽吹きが始まる立春。

 

世界各地で春の喜びを古来よりお祝いしつづけられています。

 

長くて辛い冬もいつか終わりを迎え、必ず春が来る。

 

そんな昔の人々からのメッセージを毎年受け取りながら、これからも立春をお祝いしていきたいですね。

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