アメリカ人接待のポイントとは?文化の違いを理解して成功する方法

Mayumi Folio
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「外国人」と一口で言っても、国の数だけマナーや習慣が違います。

それぞれの国の文化や習慣に合わせた接遇でのお出迎えは、より心がこもったおもてなしになりますよ。

今回は、日本でアメリカ人接待をするために、知っておくと役立つポイントを中心に、大成功のおもてなし企画についてご紹介します。

この記事を読んで、ぜひアメリカ人接待を成功させてみてくださいね。

目次

アメリカ人の接待文化

こちらでは、アメリカ人にとって接待とは一体どう言った感覚なのか、ご紹介します。

アメリカにも接待はあるの?

アメリカにも、もちろん接待はあります。

しかし、日本やアジア圏の接待のような、お酒によって親睦を深め、信頼関係があるからビジネスが上手くいく。

という感覚ではありません。

もちろん食事をしながら、時間を過ごしてお互いの関係を深めていくことには繋がりますが、接待が強くビジネスに影響するのかというと疑問が残るでしょう。

しかし、失礼な態度や人間性に問題あり、と受け取られてしまえばビジネスにも影響することはありますし、接待をすることで円満に関係を繋げていくことはできるので、こう言った側面から接待は重要です。

アメリカ人の基本的な接待は、レストランでの食事やゴルフがメイン。

そしてスポーツや演劇などを共に鑑賞するような接待方法や、企業が主催するチャリティーパーティーや懇親会のようなパーティーがよく開かれます。

交流を深めていくという面では、こちらのほうが影響がある傾向に。

このように、アジアとは少し違った感覚での接待がアメリカ人にはあると言えるでしょう。

アメリカ人接待の会食について

アメリカや欧米では仕事以外の時間に、そこまで親しくない仕事関係の人とわざわざ食事をするという感覚が、あまりありません。

普段、夕食よりも、朝食やランチを一緒にするほうが喜ばれますが、来日している人に対しての接待の場合は、またニュアンスが違います。

来日しているアメリカ人への接待の場合、土地勘も文化も言葉も違うので、スマートなエスコートでの接待はとても喜ばれます。

おすすめの美味しい日本食レストランへの招待や、1人では入りにくいオーセンティック・バーの紹介、日本文化体験など、接待を兼ねた日本案内がおすすめ。

来日されたアメリカ人接待は、日本をより楽しんでいただけるような内容でスマートにおもてなししていきましょう!

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アメリカ人接待とお酒

アジア圏の人を接待する場合、お酒に関してはとても重要ですが、アメリカ人は逆にお酒をビジネスに挟まない人も多くいます。

「ビジネスはビジネス」としっかり割り切られているので、仕事とプライベートというのはあまり繋がりません。

しかし、来日されたお客様に「美味しい日本酒や、ジャパニーズウィスキーを紹介したい!」という、相手に対しての快い動機や目的も兼ね、一緒に過ごす時間を楽しめるような接待がおすすめです。

お酒に関しては、日本だからこそ体験できるような雰囲気を盛り込んでいけば、より心に残る有意意義な接待になるでしょう。

アメリカ人との会食接待で気をつけるポイント

では、アメリカ人と会食をする際には、どのようなポイントに気を配っていけばいいのでしょう?

アメリカ人接待会食レストランの選び方

訪日アメリカ人の多くにみられる傾向として、品のある落ち着いた雰囲気のある和食のレストランへのご案内がおすすめです。

アメリカでも日本食は大変人気。

なので、日本食を会食に選ぶことはやはりマストな選択でしょう。

しかし、必ずしも伝統的な和食専門店だけとは限りません。

例えば、時には変わった趣向のお店にご案内差し上げると印象に残りますよ。

特に何度も日本に来ているゲストであれば、なお喜ばれます。

話題のコンセプトレストランや、元米国大統領の接待にも使われた、どこか懐かしいどばた焼き屋など、東京には日本を感じるレストランや居酒屋が多くあるので、ゲストの好みと経験にあわせて選んでみましょう。

なので、アメリカ人に喜んでいただけるレストランとは、日本文化を感じる上質さ、あるいは「日本」を体験できる空間があるお店がおすすめです。

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お土産について

アメリカ人接待ではアジア圏文化と違い、お土産という感覚があまりありません。

仕事関係の人、特に初対面の人に何かを贈る習慣はなく、職場の人でもクリスマスなどにちょっとしたプレゼントを贈ると言った程度です。

プレゼントはクリスマスや誕生日、記念日と言った日に送られることが主流なので、接待だから手土産を。

というマナーはありません。

なので、クリスマスシーズンが来たら、親しくなったアメリカ人に、クリスマスカードを贈ることはとても喜ばれますよ。

ですが、訪日され親しくなった人に帰り際「なにか思い出になるようなお土産を差し上げたい!」と考えるのならまた違った感覚です。

それは個人的に親しくなったから贈るということになり、喜んで受け取っていただけますよ。

心のこもったプレゼントはきっと喜んでくれるでしょう。

しかし、あまり高価なものを贈るのは賄賂のような気分になる人が多いので、控える方が無難です。

おすすめ参考記事:【大切な方へのクリスマスカード】海外における重要性と書き方のマナー 英語例文あり 

食事の禁忌、タブーについて知っておくことは重要

アメリカ人は多民族国家であり、宗教や文化によってタブーとされる食べ物がある人がいます。

なので、接待会食が決まったら、さりげなく食べられないものについて、お伺いを立てるのは大切です。

あるいは事前にお相手の宗教や文化を知っているのならあらかじめ段取っておくことはスマートですよね。

ここでは、宗教や習慣による食事のタブーがある人たちについて説明します。

ユダヤ教徒の食事でタブーなもの

食事規定は「カシュルート」、食べてもよいとされる生き物は「コーシェル」と呼ばれます。

コーシェル・ミールは、蹄(ひづめ)が2つに割れていて、食べ物を反芻しない動物は食べてはいけません。

なので、豚は食べられません。

ブイヨンやゼラチンなど豚の加工物も禁忌なので注意が必要です。

牛や鶏は食べられますが、血は禁忌なので生肉やレアステーキにも気をつけましょう。

鱗がない海洋生物は近畿なので、タコや貝、エビ、カニは食べられず、乳製品と肉類を同時に胃の中に入れてはいけないので、ハンバーグやシチューなども。

なので、ユダヤ教徒のアメリカ人との会食接待が決まったら、まず食べられないものを事前に伺いましょう。

もし、どうしても聞く機会がなければ、お店に事前に相談しながら、魚と野菜を中心にした料理でご案内すれば失礼になることがありませんよ。

参照:コーシャジャパン「コーシャとは?」(閲覧2023年5月23日)

イスラム教徒の食事でタブーなもの

イスラム教徒のアメリカ人を接待する時にも、食事には注意が必要です。

イスラム教徒の食事は「ハラール・ミール」といい、特別な屠殺方法で処置された動物の肉を中心としたものです。

豚はイスラム教で禁忌の食材なので、ゼラチンやブイヨンに至るまで注意が必要です。

また、お酒は基本的に禁止されているので、注意が必要。

最近では、日本でもハラールフード対応のレストランも増えてきたので、必ずイスラム教徒のアメリカ人の接待の際には、そう言ったお店で会食をしましょう。

参照:日本ハラール教会「ハラールとは?」https://jhalal.com/halal-cert/about-halal(閲覧2023年5月23日)

ヒンドゥー教徒の食事でタブーなもの

ヒンドゥー教徒は、インド系アメリカ人に多く、肉類全般を避ける方が多いようです。

人によって肉を食べる人もいますが、鶏肉、羊肉、ヤギ肉を食べます。

しかし牛は神聖な動物として崇められているため食べることはタブー。

豚は不浄な動物とされ、たべません。

ほかにも魚介類全般や卵、生もの、五葷(ごくん)という、ニンニク、ニラ、ラッキ ョウ、玉ねぎ、アサツキという香りのつよい野菜も禁忌になっています。

五葷(ごくん)を使用していないベジタリアンフードや、日本食の案内では焼き鳥や野菜の天ぷらや豆腐料理などがおすすめです。

ベジタリアンとヴィーガンの違い

ベジタリアンとヴィーガンは、宗教ではなく習慣や思想からの食事制限になります。

ベジタリアンは基本的に植物性食物だけを摂取する人たちの事。

人によって魚や卵、乳製品は食べるという人もいます。

ヴィーガンは、動物からの食物を一切摂取しない、使わないという人たち。

なのでヴィーガンの人の方が徹底して植物性である事を求めます。

ベジタリアンやヴィーガンのアメリカ人接待は、精進料理や豆腐料理など日本ならではのベジタリアン料理がおすすめです。

ベジタリアン対応レストランも増えてきたので、会食の際はそちらを押さえていきましょう。

参照:Vegewel「今さら聞けない「ヴィーガン」と「ベジタリアン」の違い!」(閲覧2023年5月23日)

アレルギーや健康問題

アレルギーで食べられないものがある人もいらっしゃいます。

そして、健康や持病から食べられないというものがある人もいますので、こちらも事前にさりげなくお伺いしましょう。

ご病気などはプライベートな話題なので、相手が話さない限り深く訪ねるのは世界共通でマナー違反です。

食べられないものがあるのなら、それ以上深く聞かず対応していきます。

アレルギーでも健康上の都合でも、相手が特定のものが食べられないという事であれば、会食するお店に事前に相談しましょう。

アメリカ人接待の企画で配慮すること

では、一体どんな企画がアメリカ人に喜んでもらえるのでしょう?

こちらでは、アメリカ人接待において特に気をつけるポイントを紹介します。

アメリカ人は無意味な事が嫌い?

アメリカ人の多くは、時間の無駄と感じることがとても嫌いです。

時間の無駄に感じるような接待はとても嫌がられます。

特に30代〜50代前半のアメリカ人成功者に多い、ウェルネス思考の人たちにとって、接待そのものに嫌悪感を感じる人もいます。

なので、会食接待よりも、有意義な時間になるような「体験」をご用意して、楽しんでもらうようなおもてなしが向いていると言えるでしょう。

そして時間を有効に企画するのも大切で、ダラダラとした時間になるような接待は避け、ランチタイムに日本文化体験を取り合わせる、と言ったように相手の時間をうまく使ったおもてなしが成功の秘訣です。

アメリカ人接待では、このように相手の時間を尊重することが重要になってきます。

アメリカ人に好評のスポーツ接待

アメリカ人の接待といえば、ゴルフが主流です。

最近では、ヨガやジム、ランニングといったようにスポーツをしながらお互いの親睦を深めていくタイプの接待をしている人たちも。

飲みにいくという感覚でジムに通う人が多いのもアメリカ人の特徴。

そのぐらいビジネスとスポーツが密接している国民とも言えるでしょう。

なので、日本で接待を企画したいけれど、相手がウェルネスなタイプの人なら、日本文化を体験できるスポーツ「武道」をキーワードにしておもてなしするのも楽しいですよね。

きっと有意義な時間を共に過ごすことができるでしょう。

接待を兼ねたガラパーティーや懇親会の企画

アメリカ人の親睦を深める方法として、パーティーもあります。

ガラパーティーやチャリティーパーティーは、エグゼクティブなアメリカ人の親睦を深めていく大きなチャンスや交流の場。

パーティーのメリットは、多くの人と自由に交流することができますし、幅広い人脈確保の場として積極的に参加できることです。

接待という場も大切ですが、アメリカ人にとってパーティーで親睦や面識を深めていくことはとても重要になります。

なので、おもてなしをする相手の人数が多いのなら、パーティーの企画もおすすめです。

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接待自体が禁止という場合もある

アメリカの企業や、公的な立場の人たちの一部では、接待そのものが禁止されている人たちもいます。

「接待だから」ということで突然、高級な料亭にお誘いしても、接待を受けることができないからといって帰ってしまうこともあります。

特に、公的な立場の人に当てはまることがあるので、そのような役職の人ならば、接待を企画する前に秘書などを通して確認をすることをおすすめします。

この場合、お土産なども賄賂に値するので贈ることはできませんので注意しましょう。

アメリカ人接待におすすめしたい日本文化体験6事例

こちらでは、アメリカ人接待におすすめの日本文化体験をご紹介します。

食事のタブーやお酒など、アメリカ人との接待は何かと不安が多いこともあります。

そんな時は、日本文化体験で接待してみるのはいかがでしょう?

日本でしか体験できない経験は、とても貴重ですので時間を大切にするアメリカ人にも喜んでもらえます。

特にアメリカ人におすすめの日本文化体験を7つ紹介しますね。

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禅体験接待

まず初めにご紹介したいのが、禅体験です。

アメリカ人、特に30代〜40代の間で「ウェルネス」を心掛けながら生活している人が多くいます。

「ウェルネス」とは、毎日をよりよく生きるための健康維持・増進に向けた生活態度全般のこと。

そのなかで「禅」は、彼らにとってとても魅力のある日本文化です。

禅に強く影響をうけたスティーブジョブズも、サンフランシスコにある曹洞宗のお寺に通っていました。

そこまで禅にくわしくなくても、禅を知っているという人は結構多いので、日本で本格的な禅体験をしたということはかなり思い出深い経験になるでしょう。

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武道接待

ゴルフを始め、スポーツでの接待はアメリカ人の間でとても主流になっています。

せっかく日本に滞在されるのなら、武道で接待はいかがでしょうか?

武道は日本の伝統的な格闘技でありながら、鍛錬を通して己を磨いていくという日本独自の思想があります。

武道体験では、空手、相撲、剣道、居合道、合気道、弓道といった日本の武道の中から選び、専門家の講師から実際に学びます。

経験者でも初心者でも対応できますし、年齢、男女問わず楽しんでいただけるのも特徴です。

ジムやヨガのように楽しめるので、スポーツ派のアメリカ人接待におすすめですよ。

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日本酒・ジャパニーズウィスキー接待

酔いに任せた交流ではなく、日本の美味しいお酒をぜひ味わっていただきたい!という思いから企画する日本酒接待はアメリカ人にとても喜んでいただけます。

日本酒ソムリエを用意して、利酒を楽しんでいただくような企画から、酒蔵を貸し切って見学から出来立ての日本酒をあじわっていただく。

など、日本酒での接待は多くのポテンシャルを秘めています。

そして、海外から人気をあつめるジャパニーズウィスキーで接待するのもおすすめです。

なかなか1人で素敵なちょっと隠れ家的なバーを発見するのは、外国の地でとても難しいことなので、日本特有の文化である、オーセンティックバーにご案内することも喜ばれます。

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屋形船

東京でアメリカ人を接待するのなら、屋形船での接待もおすすめです。

隅田川を優雅に屋形船で渡りながら、日本食を楽しんでいただく接待方法。

芸者を呼ぶことでますます日本らしさを満喫できますよ。

屋形船接待は時間も限られているので、予定に組み込みやすく、ランチタイムやディナーなどと合わせて企画すれば、先方のタイトなスケジュールにも無理なく案内できます。

そして、江戸情緒漂う船の上でゆっくりとした時間を味わえるのは、忙しい人にとって束の間の安らぎになりますよ。

華道と茶道

華道は日本の武将たちも嗜んだ、武士の芸事の一つでした。

華道の言葉にある「適材適所」は、ビジネスに通じることも多く、チームビルディングにも向いています。

花をより美しく活かすべく、連続した決断力を必要とする華道。

集中しながら造形していくので、ビジネスへのヒントが思い浮かぶかもしれません。

華道体験の後に、茶道でおもてなしをすればとても情緒のある日本文化体験に。

ご自分が活けた花を床の間にかざり、お茶を茶室でいただく。

ゆっくりとした接待ができるのでとても有意義な時間をお届けできます。

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寿司

アメリカでも人気の日本食の代表はやはりお寿司。

そんなお寿司を実際に自分で握っていただく体験を、接待に組み込んでみるのもおもしろいですよね。

時間があまりない人や、大人数への接待におすすめです。

もちろん、自分たちで作った特別なお寿司を食べていただけるので、こちらもお食事時間にセッティングしやすい日本文化体験です。

また、エグゼクティブなアメリカ人接待には、プライベートな和室をご用意して、そこに寿司職人を呼び直接その場で握っていただくという企画も。

特別なお客様にゆっくり楽しんでいただきたい時にぴったりですよ。

また、お寿司にあう日本酒の利酒を掛け合わせれば、どちらも楽しんでいただける企画になりますよ。

まとめ

アメリカ人の接待で大切なのは「無駄を感じさせないスマートな企画」。

仕事とプライベートをしっかり分ける人たちだからこそ、個人的なお楽しみにはとことん楽しんでいただけます。

せっかく来日されたのなら、日本の素敵なことを楽しんでいただきたいですよね。

その気持ちを軸にしたおもてなし企画なら、きっとアメリカ人接待は上手くいくでしょう!

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この記事を書いた人

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